1979年 9月 2日 FUNKY 第三回ツーリング

行き先 十和田湖 休屋

<このレポートは1979年に書かれたX氏のレポートを基にRyutaが監修したものです。>


   前回のツーリングが雨のため参加者が少なかったため、急遽一週間後に十和田湖ツーリングが企画され11台のバイクが十和田湖休屋を目指す。

 我々は国道7号を北上し、飯田川から国道285号に入り米内沢から比内に抜けて毛馬内、大湯、発荷峠を通って休屋を目指す。当時の国道285号は滑多羅温泉から先の道は狭く曲がりくねっていて、まるで仁別から国民の森に行く道のようで当時FUNKYではあそこを走れば誰かがコケると言われていた。

 そしてその日も1人コケてしまった。五城目と上小阿仁の境に有る峠(トンネルでは無い)を越えて少し下った沢沿いのシェルターの出口で先頭を走っていたZ400FXがコケた。バイクのダメージは大した事は無かったが、当時まだ革のウエアーがFUNKYの中で普及していなかったためジーパンの膝を擦り剥いてしまった。

 FUNKYでは発足当時から救急セットを持参してしていて(その時の救急バックは今でも現役)早速救急バックの出番となったのだが、メンバーの中に薬屋さんがいて迅速かつ適切なる処置が行われZ400FX氏は我々と共に十和田湖に向かった。

 現在のFUNKYは革のウエアーは必須となっているが、あの程度の転倒であれば革さえ着ていれば体へのダメージは無かったであろう。バイクは体が剥き出しになっているため低いスピードの転倒でも体へのメージが大きくなる。プロテクションが当たった革のスーツは低いスピードこそ体へのダメージを防いでくれる。高いスピードでの転倒は、何を着ていても駄目なものは駄目なのである。ツーリングスピードでの革製スーツの有用性は絶大である。私は幾度となく革の有難さを身をもって感じてきたが、皆さんにも体を守る道具として是非革製ウエアーをお勧めする。事故りたくて事故る奴はいないと思うが、事故は思わぬ時に起こるから事故なのである。

 国道285号の米内沢から先から比内に抜ける部分は当時まだ工事中で狭い砂利道が残っていた。前方からバスが来て道路左側に寄ってバスを待っている時、脇に寄りすぎたZ400FXが溝に落ち、そしてそれを見ていたXL500Sがバランスを失って転倒する。今の国道では考えられないエピソードであった。

 何とか休屋に着いた我々は湖畔のレストランで昼食を取る。そこでリッチな2人がヒメマスの刺身の付いた高額定食をオーダーしメンバーの注目を集める。商店の若旦那は、下々の者との財布の厚さの違いをまざまざと見せ付けた。

 食後、湖畔沿いに乙女の像まで歩き記念写真を取って、その奧に有る十和田神社に寄ってから休屋に戻り帰途につくが、途中からまた雨が降ってくる。その年のFUNKYのツーリングは雨に祟られぱなっしでその時も雨の降られてしまう。

 今と道路事情が違う事もあって秋田に帰って来たのはPM8:00を回ってしまっていた。FUNKYで夜間走行をしたのもその時が初めてで、テールランプの長い列がブレーキランプを点燈させてコーナーに入って行く美しさを知ったのもこの時が最初であった。

 それでは、X氏のレポートをご覧下さい





高村光太郎作 乙女の像の前で





十和田神社下にて


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