Report by Ryuta

      2001.10.07
   FUNKY 
6th.ツーリング       
コ ー ス

秋田⇒国道13号⇒出羽グリーンロード⇒国道105号⇒南外村⇒雄物川町⇒十文字⇒

東成瀬 旅の駅国道397号⇒石淵ダム⇒水沢⇒住田⇒陸前高田⇒大東町⇒一関⇒厳美渓

祭畤温泉(入浴)⇒栗駒 須川⇒国道342号⇒東成瀬⇒十文字⇒西馬音内⇒出羽グリーンロード⇒

雄物川町⇒大森町⇒南外村⇒出羽グリーンロード⇒小種⇒大正寺⇒雄和町⇒空港道路


MOTO WORKS HIRATA
  全走行距離 490km


 10月6日(土曜日)明日の天気予報は晴れ、朝方は冷え込みそうである。この時期このような天候の時は出羽グリーンロードは朝霧に覆われることが多く心配されたが、案の定日曜日グリーンロードは霧の中にあった。霧で先が見えないのと、シールドに着いた水滴で視界が悪くペースが上がらず我慢の走行で国道105号南外村のいつもの店、佐藤酒店に1時間で到着して休憩する。温かいコーヒーを飲んだりヘルメットのシールドに曇り止めをスプレーして霧対策をしたりして、AM7:20出発する。




朝霧もそれなりの雰囲気があって良いのだが、走っては楽しくない。



 グリーンロードから雄物川町に出て仙北平野に入ると霧は晴れ青空が広がりはじめ日差しが暖かい。十文字、増田町を通過して東成瀬の旅の駅まで走る。





  少し暖かくなり、また濡れる心配も無くなってカッパやブルゾンをここで脱ぐ。ここから国道397号で水沢に抜ける道はワインディングが続くため少しでも身軽になっておきたいところだ。

 岩手県との県境にあるトンネルまでの登りの道は、登り始めは改修されて路面も良いのだがそれから上の路面はうねっていたり荒れている所が多く走りづらい。この道を最初に走ったのはもう20年以上も前のことだから、道路も20年そのままだとやつれてきてもあたりまえなのかもしれない。


 トンネルを過ぎ石淵ダムまでの下りは中部地方にも有りそうな道(走った事は無いが)で、次々に現われるコーナーを右に左りに曲がりながら緩やかに下っていく。しかしここではブラインドコーナーにノーブレーキで入って行くような走り方は許されず、コーナー手前でしっかりブレーキを掛け先を確認してからコーナーに入っていかなければいけない。


 なにしろ以前この道でコーナーの先に直径1m以上の岩が道路を塞いでいた事があったのだから。しかしいかなる場合もブラインドコーナーに先を確認せずに進入する事は避けなければならない。 <一瞬先きは闇> この言葉を肝に銘じて一般道を走らなければ命が幾らあっての足りず、痛い目を見るのは自分という事を忘れてはいけない。

 途中で後続に道を譲るつもりで走り始めたのだが、路面状況や道路状況を考えながら走っていたら先頭のまま石淵ダムに着いてしまった。FZ750の乗るF氏は、トンネルから先の岩手県側の道が得意そうで良好なラインを取りながら楽しそうに走っていたようだ。

 一方R6に乗るK氏は、低速のコーナーが続く岩手県側の道が苦手の様でシフトダウンが遅れてギヤが合わずギクシャクしながら走っていた模様で、北海道の然別湖での経験が生かされていないようである。来年の課題は、ブレーキングからのスムーズな減速、ギヤダウンになりそうである。

 到着した石淵ダムでは工事が行われていて、削岩機の音がうるさくてゆっくり休憩できる状況ではなく早目に出発する事になる。石淵ダムは下流に建設されるダムの底に沈む事になっていて、推測するに水の流を妨げないように水門部分を取り壊しているのではなかろうか?





 今いるここもダムの底に沈むわけだが、現在北側の山の中腹に新しい道路がつぶ沼まで造られており、将来は道幅の広い走り易い道路ができると思われ完成するのが楽しみである。









 水沢の市街を抜けた先でガソリンを補給して進む、国道397号を東に進むみ種山高原に向かう。種山高原付近の道は道幅も広く比較的大きなRのコーナーが続くのだが、車が多っかたのと距離が短いため楽しむまでは到らなかった。





 国道107号に入ってAM11:00住田町のAコープ駐車場で休憩をとる。朝から何も食べていなかったため少し早いが昼食にしようかと考え、コープの隣にあったラーメン屋さんを見ると開店時間がAM11:30となっておりチョッと時間かあるため断念。コープ前でパンを売っているのを発見しそこで食料を調達することにする。甘いものに目が無いM氏がそこで大福餅が8個入ったパックを発見してしまいそれを4人で食べことになった。いい大人が大福をかじりなからお茶を飲み休憩するツーリング、甘い物好きが多いFUNKYではごく普通に見られる風景なのである。

 AM11:20住田町を発ち国道107号から国道340号に入り陸前高田に向かう。高田街道と呼ばれ両側を山に挟まれた気仙川沿いのこの道は、川の風景が趣きがあり景色を楽しみながらゆったりと走れる道である。

 陸前高田の手前から国道343号に右折して大東町に向かう。この道の途中、笹ノ田トンネル手前に道路がループ状になっている所があり山から山に橋を架け360度以上のコーナーリングを楽しめる。走行中このループロードに展望台があるのを発見したが、Uターンするのが面倒で今回は写真の撮影を断念してしまった。次の機会には是非写真を撮りたいと考えている。



 大東町に入り昼食の場所を探す。街中の信号機手前に旅館に併設された食堂を発見するが気付いた時は既に前を通過しており信号まで走ってしまう。信号で停止して考えた。この辺に食堂がたくさんあるとは思えずUターンして食堂に向かうことにする。

 私は気が付かなかったが、信号の対向車線にパトカーが止まっていたのを他のメンバーは見ていた様で一瞬Uターンに躊躇した模様であるが、<知らぬが仏>の私は食堂横の駐車場にバイクを停める。パトカーは我々に関知せず走り去った様であるが、信号停止線からのUターンが法律違反であるかどうかは私は知らない。


                     
ラーメン                       磯ラーメン                    ざるそば












 食堂の中に入ると昼時とあって結構お客さんが居たが、我々は座敷のテーブルに場所を確保する事ができた。M氏は名称は確かではないが磯ラーメン、F氏はラーメン、K氏と私がざるそばを注文する。

 暫く時間が掛かって出てきた磯ラーメンの評価は、残念ながらM氏の顔写真を撮るのを忘れてしまったためハッキリとした事は言えないが、北海道に行く時フェリーの中で昼食に食べたラーメンよりは良かったのではないかと推察される。

 岩手県内でFUNKYがこの磯系ラーメンで美味しいラーメンに当たった事は無く(しかし前に食べたのは三陸海岸釜石市の少し南にあるドライブインで食べたのが一回あるだけ。)、
岩手県⇒三陸海岸⇒磯⇒磯ラーメン⇒美味しいの思い込みは改めた方が良さそうである。

 F氏のラーメンはそれなりであったようで、価格からいっても文句は無さそうであった。

 自分のそば畑を持っているK氏の岩手のそばを食して見たいという要望で注文されたざるぞばは、ごく普通のスーパーで売っている袋物のそばを使用していると思われ、K氏の期待には答える事は出来なかった模様である。岩手県にも美味しいそばはあるわけで来年はそばの美味しい処で昼食を取ることを約束することにしよう。

 大東町から猊鼻渓に向かって出発、連休中とあって猊鼻渓の前の駐車場は大型バスがいっぱいで観光客でごったがえしていた。10数年前FUNKYでも猊鼻渓で船に乗った事があったが、一回は船に乗って船頭さんの歌や景色の説明を聞いて見る事をお勧めする。それだけの価値はある観光地であると思う。出来ればカップルであった方がよりベターかもしれない。

 猊鼻渓から三菱マテリアルの工場の横を通って一関に向かう道が新しくなっていてビツクリ! 以前はヘアーピンカーブがあったりして結構時間が掛かった道が、新狭山トンネルが出来て改修され苦も無く通過してしまった。

 一関から厳美渓に向かうがさすがに厳美渓は観光地、渋滞でなかなか前に進まない。厳美渓でダンゴ、FUNKYではお約束の組み合わせであるが、全員ダンゴ経験者であっため今回はパスして温泉に向かう。

 今回の温泉は、祭畤温泉。Maturube?と読むらしいこの温泉は国道342号真湯野営場の数キロ一関寄りから右折して少し入った所に在り、NHKの放送で紹介された温泉である。私も国道342号は何回となく通っていたがその存在は知らずNHKの番組で知ったのだが、この温泉の特徴は主人が熱い温泉に拘っていて温度計を持って温泉の温度を測りに来るのが放送されていた。

 実際に入って見ると入れないほどの温度ではなく(多分42℃前後であると推測する。)最初少し熱いと感じる程度の温度で、熱目の温泉が好きな私としては好きな温度であった。この温泉よく暖まる事は確かで温泉から上がった全員の体はほんのりピンク色に染まっていた。

 新しくはないが、よく手入れされた浴室は気持ちがいい



暖まる温泉の証明、4本の足。どれが誰の足であるかはこの際省略するが、ピンク色の肌が分かってもらえるであろうか。









 温泉から上がって廊下にあるベンチに座り、アイスクリームを食べて体の中から冷やして汗を抑える。その後にジュース(牛乳やボガリズエッドの場合も有り)を飲んで水分を補給して体調を整える。これが温泉から上がってから行う私のお約束なのである。





 PM3:15暖まった体で須川に向かって出発する。日も傾き始め外は気温が下がってきているようだ。真湯温泉から先の道は、とても国道であるとは思えない程狭く、殆ど一車線分の道幅しかないため、大型バスと対向するとすれちがいに時間がかかり渋滞する事が多い。

 まして須川付近は紅葉が盛りと思われ紅葉狩りの車で渋滞必至の状況であったが、この時間帯ならこれから須川に向かう車は少ないであろうと予想したが甘かった。須川に近づくにつれて渋滞がひどくなり、また道の勾配も急になって坂道発進を繰り返すことになる。

 そんな時、前方から2001年モデルと思われるブルーのヤマハYZFーR1がやって来る。もしかして中部地方を走っているR1か?今、一関に来ていると思われるF氏の事が頭をかすめ、思わず手を上げてしまう。

 がしかしブルーのR1はこちらに一瞥もくれずに走り去ってしまう。確かにバリー・シーンのヘルメットも被っていなかったし、タカイのレザーブルゾンも着ていなかったし、コミネのレザーパンツも穿いていない様に見えた。

 坂道発進を繰り返しているうちにM氏のYZF750SPが音を上げてクーラントを吹き出す。原因はハイギヤードなギヤリングよる半クラッチの多用と北海道で逝ってしまったエンジンのためアイドリングが安定せずアクセルを常にあおっていたため水温が上昇したためと思われる。このツーリングから帰って来てM氏はエンジンのオーバールを決意してしまうのであった。


 あまりの渋滞のためバイクの特性を発揮して須川を目指す。やっとの事で須川温泉に辿り着き秋田県側の栗駒山荘前を過ぎると嘘の様に渋滞は解消してしまう。

M氏に先頭を任せて東成瀬岩井川の旅の駅まで一気に下る。さすがに今日はいつもより車が多く走り難い道路状況であったが、ここはF氏の後ろに付いてF氏の走りを観させてもらうことにする。

F氏もFUNKYで走り初めて2年ちかくが経ちFUNKYの走りを理解してきた様で、追い越しのタイミングやコーナーの先の読み方・進入スピード等の判断は的確で安心して付いていくことが出来た。これからは愛車FZ750のポテンシャルアップを図る共に自身のポテンシャルアップを目指してもらいたい。

 朝に休んだ旅の駅でまた休憩して、後は秋田まで一気に走る。旅の駅出発PM4:30。



 グリーロードの途中で日が落ちたため大正寺から雄和に抜けて空港道路を使って秋田に帰る。秋田に帰るとS氏が我々を待っていて出迎えてくれる。

 いつものごとくビデオを見ながら今日の走りを振り返り、P氏も顔を出し話が弾みPM7:40写真を撮って解散となった。


 今日のツーリングは天候に恵まれた(朝霧はあったが)ものとなったが、連休中とあって車が多く走れる所が少なかったが残念であった。来年は連休でも混雑しない所を選んでコースを設定したいと思う。




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