2003.8.24

FUNKY 5th.ツーリング

    Report by Ryuta
    

コース

秋田
⇒黒川⇒広域農道⇒五城目⇒R285⇒

上小阿仁⇒阿仁前田⇒森吉山荘⇒

太平湖レストハウス⇒葛巻⇒花輪⇒

大湯ストーンサークル⇒小坂町⇒

十和田樹海ライン⇒発荷峠⇒滝ノ沢⇒小国

⇒大鰐⇒R7⇒碇ヶ関⇒R282⇒坂梨峠⇒


小坂鉱業事務所
(昼食)
⇒大湯⇒花輪⇒

R341⇒八幡平アスピーデライン⇒

八幡平頂上⇒
後生掛温泉 (入浴)

⇒R341⇒玉川温泉⇒玉川ダム⇒田沢湖⇒

R46⇒角館⇒協和⇒R13⇒岩見三内⇒宝川

Moto Works HIRATA

 全走行距離 474km
 ツーリングの前日8月23日(土)は大曲市の全国花火競技大会が行われる日なのだが、北から下がって来た寒冷前線が今秋田県を通過中で秋田市は昼から結構激しい雨が降っている。しかし夕方の天気情報では、昨日の日曜日は雨の予報から、朝方には雨は上がる予報に変わって少しは気持が軽くなる。

 とにかく、ここのところのFUNKYツーリングは雨に祟られていて、前回は2日間共雨具を脱ぐ事は無かったし、その前のツーリングも半日以上雨具を着ていた。昨日までの予報でまた今回も雨具を着る事を覚悟していたのだが、幾らか明るい希望が持てる状況に変わってきたようだ。家に帰えるとテレビでは大曲の花火競技会を生中継していて、大曲はそれ程雨は降っていないように見える。

 明日の予定は県南に在る鳥海山周辺を秋田県と山形県側から走る事にしていたが、寒冷前線は南に下がっていっているので南に向かうのは雨を追いかける事になってしまう。明日は予定を変更して北に向かう事を決めて12時前に床に着く。外からは相変わらず雨音がしている。

 そして夢から覚めたのが5時20分。5時には起きる予定にしていたのだが、しっかり寝坊をしてしまった。起きてまず窓の外に目をやる。雨は上がっていたが路面はハーフウェット状態で水溜りも見える。雨が上がっていたのでまずはひと安心。

 遅く起きてしまったので朝食は省略しようとも思ったが、途中で腹を減らし集中力が切れては危険と、食パンを1枚食べる事にする。何だかんだで家を出たのが5時40分、集合時間の6時に遅れないように軽トラを飛ばして店に着いたのが5時50分を少し回っていた。

 私の目に最初に飛ぶ込んできたのは店の前に止まっている赤いS2000。 「何でS2000?」 そしてその陰にR6と750SPの2台のバイクと3人の人影が見えた。昨日までの参加表明では私の他に4台のバイクが参加する事になっていたのだが?

 軽トラから降りて急いで支度に取り掛かる。TZR250Rを外に出し着替えるていると、Tシャツにジーンズ姿のY嬢と革のレーシングスーツをきたM氏とK氏がやって来た。P氏の姿が見えなかったので「P氏は?」と訊ねると、M氏がHPの掲示板に書き込みが有ったと教えてくれた。そういえばつい最近P氏もインターネットが使える環境になったのを忘れていた。

 その書き込みは3時過ぎに書かれたもので、その時まで空の様子を見ていたが雨が降りそうなので参加を見合わせると書かれていた。彼のR1のリヤホィールにはミシュランのH2が嵌っていて、あの申し訳程度の溝でウエット路面を走るリスクを9月の北海道を前にして負えないとの事であった。

 雨が降ったら参加しないと前から言っていたからそれはそれで良いのだが、彼の住まいはここから歩いて1〜2分の所に在り、慣れないローマ字入力で掲示板に書き込む時間より、ここまで歩いて来た方が時間は掛からなかったと思うのだが?

 「雨が降ったからS2000なの?」とY嬢に訊ねたら、「それも有る。」とのご返事?。北海道に向けて走り込みが必要な時だっただけに不参加とは残念なY嬢の決断であった。

 南は雨が降りそうなので北にコース変更する事を皆に告げる。コースはK氏のホームコースの太平湖から鹿角に抜け十和田樹海ラインから十和田湖畔を走って青森県に入り、黒石市小国から大鰐に抜け碇ヶ関、坂梨峠を走って小坂まで行くところまで決める。その後の予定は小坂で昼食を取りながら考える事にする。

 6時25分、ハーフウェットの路面を途中までS2000の見送りを受けて私(TZR250R)、M氏(YZF750SP)、K氏(YZF−R6)の順で秋田を出発、まずは上小阿仁の道の駅を目指す。走り慣れたこの道を何時に無く速いペースで走り道の駅に着く。

 ここでK氏がM氏の750SPのテールランプが点かないと指摘する。2個ある電球のテールもストップも両方点かないと言うので、シートカウルを外して配線を見てみるとカプラーが外れていた。カプラーの差込が充分でなかった為振動で外れてしまった様で、カプラーをしっかり差し込んで修理は完了した。

 ここから太平湖のレストハウスまでは、ここをホームコースにするK氏を2番手にして走り出す。高速ステージに入って直ぐに軽トラに追い付き追い越しを掛けようとしたが、坂の頂上付近に差し掛かった為追い越しを諦めブレーキを掛けたら、私の左側にフルブレーキを掛けたK氏が並び掛けて来る。K氏、ヤル気充分、大分入れ込んでいる様である。

 軽トラを追い越してからK氏を前に出すと、弓から放たれた矢の様にK氏は飛んで行く。それを追うM氏はK氏を余裕を持って追いかけたのだが、余裕を持った分だけ開いてしまった間隔はいつになっても縮まらず、反対に少し開いてしまう。さすがにK氏、ここをホームコースにしているだけの事はある。ライン取り、ブレーキング共完璧で、コーナーへの進入スピードはM氏をたじろがせるのに充分なものであった。

 その二人の走りを私は遠くから見ていた訳だが、綺麗にコーナーに消えて行く2台のバイクは躍動感に溢れ、まるで生き物を見ている様であった。

 阿仁前田でR105を横断し森吉ダム工事で新しくなった道路をK氏が先頭で進む。ここでもM氏はK氏を捕らえる事は難しくK氏の直ぐ後ろに着く事は出来なかった。しかし、それは結果的に良かったのかもしれない。高速からコーナーに進入するR6のアクラボビッチからは、ギヤダウンの度に炎が吐き出されそしてそれは段々と大きくなってゆき、3度目のギヤダウンの時炎はサイレンサー後端部を大きく包み込む程の大きさになっていたと言う。M氏、近づき過ぎるとK氏の火炎攻撃の餌食になっていたかもしれない。

 太平湖レストハウスのパーキング。ここまで路面は殆んどドライであった。

 完璧と思われたK氏の走りにも弱点はあった。森吉山荘に近づくに従って道のRは小さくなりカーブが連続する様になると、K氏とM氏の間隔は一気に縮まった。K氏はまだこのようなコーナーの走り方を完全にマスターしていない様である。ここの走り方をマスターした時、K氏は「クマゲラエコーラインの赤狼と呼ばれる事になるに違いない。

 森吉山荘を過ぎ道は狭く曲りくねったものとなり、そこからは私が先頭になって走り太平湖レストハウスのパーキングにバイクを止める。秋田から1時間30分位で到着する。道の駅で10分以上休憩しているので実質1時間20分位か。


 ここでの話題はK氏のアクラボビッチから吐き出された炎の話で、M氏はあれ程の炎を見たのは初めてであったらしい。確かにK氏とM氏のアクラボビッチの出口を比べて見ると、K氏のチタン製エンドパイプは紫に焼けていてM氏のそれとは明らかに違っていた。レースシーンでサイレンサーから炎が出るのを時々見かけるが、K氏のR6はレーサー並なのかもしれない。


 休憩後、飽きる程のコーナーを曲がって大葛に出て、そこから金沢黒沢トンネル(相変わらず工事中)を抜け鹿角市花輪に入る。そこから大湯ストーンサークルの脇を通り大湯から小坂町に出てガソリンを給油する。

 あれは今から2年前の9月、私は同じTZR250Rに乗って今日と同じコースを走り、十和田樹海ライン途中に在るシェルターの手前でガス欠した事があった。その時はガソリンコックが予備になっているのを知らずに走っていて、いきなりのガス欠となってしまった。

 今年はその時の経験を生かし、まだ予備にはなっていなかったがここで給油する事にする。この先予定コースには暫くGSは無い。


 秋田からここまで159km走り、TZRのタンクは11.4リットルのガソリンを呑みこんだ!?

 なんということでしょう 。燃費が悪い、悪過ぎであります。13.95km/Lとは、今までの最悪燃費かもしれない。しかし、他の2人に燃費を聞いてみるとR6は15.0km/L、750SPは14.9km/Lと言う事で、2サイクル250として13.95km/Lの燃費は納得してしまう燃費ではあった。それ程に全車高回転を多用した走りであったのであろう。

 給油と休憩を取った後、次のスペシャルステージ十和田樹海ラインに向かう。ここはM氏が得意としているステージであったが、前回の下北に行った時の様に雨や霧が気掛かりであった。

 しかし、今日の樹海ラインは曇ってはいたが全線ドライ路面、そして霧も大した事はなかった。七滝を過ぎてM氏を先頭に一気にペースが上がる。逃げるM氏を必死で追うK氏であったが、ここではクマゲラエコーラインようにはいかなかった。K氏はM氏からジリジリと離されていく。M氏は途中K氏を待つ余裕を見せながら走り、K氏はM氏が車に引っ掛ると近ずき、そしてまた離されるの繰り返しで発荷峠にアッという間に到着してしまう。


 私もそれなりに走って前の2台が見える所で走っていたのだが、最後に車に捕まってしまい車に着いたまま発荷峠にGOALする。

 今日は発荷峠の展望台に上がって写真を撮る事にする。

  発荷峠展望台駐車場にバイクを停める。

 お盆は過ぎたが8月の十和田湖は車やバスが多く、発荷峠も観光客で賑わっていた。今日の発荷峠からは何とか十和田湖も見えて、しばし発荷峠からの景色を楽しむ。



 発荷峠を下り和井内のT字路信号を左折、十和田湖を右手に見ながら走り、我々は青森県側にある滝ノ沢展望台への登りに差し掛かった。この登りは湖畔から一気にカルデラの外輪山に登るもので、ヘアーピンカーブが連続する急な登りが続くのだが、ここで荷物を沢山積んで登るサイクリスト達のグループに追い着いた。

 10台近くいた自転車軍団は、1番低いギヤを選択し喘ぎながら歩くより遅いスピードで登っている。我々は喘ぐ事も無くただギヤを落としアクセルを少し多く開ける事で彼らの横を走り抜けた。同じ二輪でも大きな違いを感じた瞬間であった。

 そのグループの少し先に自転車を押して歩く2人のチャリダーを発見、1台の自転車には内装3速のギヤしか無く、幾らなんでも内装3速でここを登るのはキツイだろう。しかし、自転車は登ってしまえば下りは楽なところが良い所。チャリダー達は下る事を楽しみにペダルを漕いでいるのだろう。私は他に交通手段が有るとしたら自転車で旅する気には到底なれないな・・・。


 滝ノ沢から黒石市方面に下って行き10数年前に立ち寄った事のある 国民宿舎 ぬる川 (温川温泉) を探していたら、何と建物が無くなって更地になっていた。北海道でもあったが、昔からの温泉がどんどん無くなっている事に寂しさを感じてしまった。


 小国からひと山越えてR7の大鰐にで出て、R7を南下碇ヶ関の道の駅で休憩する。

 この道の駅には、温泉やレストラン、特産品直売所等が併設されていて結構大きな道の駅であった。目敏く マルメロソフト なる物を見つけてしまい、ソフトクリームマニア?としては早速レストランの売店に行く。






  1個250円の価値は充分にある.    見本と実物の差は大きい。












 このマルメロソフトお味ほうはどうかというと、これが結構イケル味でマルメロの味が爽やかでくどくも無く後味も良かった。M&K両氏にもマルメロソフトは大好評で、彼らのソフトランキングの上位に入った模様である。私のランキングでもバニラ以外のゲテモノソフトの中では1・2を争う美味さだったと思う。ソフト好きの人は一度は食べて見る事をお勧めします。

 ソフト売り場の横を入って行くとそこには 温泉 関の庄 の入口がある。入浴料は大人200円とお安い料金設定になっている。




建物の外で煙を吐く2人。









 休憩の後、次のスペシャルステージ坂梨峠に向かう。坂梨峠は5月のツーリングで初めて走り、その古典的な峠道に感動した道で今回2度目のチャレンジとなる。前回の坂梨峠はM氏の独壇場であったが、今回もM氏の独走になってしまいそうな気配である。

 碇ヶ関の関所跡でR7と分かれダムの横を通過し、深い森の中を走る峠に入り込んで行く。M氏とK氏を前に出そうと左に寄ると、M氏は勢いよく飛び出して行ったがK氏は前に出ようとしない。K氏はミラーの中で私に先に行けと言っているようだ。K氏は、前回ここで散々な目に会っていてここを苦手にしているのを思い出した。

 私が先に行くことに決めて先を見ると、M氏はかなり先に行っていた。曲りくねった峠道の登りを、2サイクル250でビッグトルクの4サイクル750を追い掛けるのは辛い。相手は1速に入れっぱなしのオートマチック状態なのに対して、こちらはコーナー毎にギヤダウンとアップを繰り返さなければいけない。

 後ろから見るM氏のコーナーリングは入組んだコーナーが続くこのような状況の中、アウトいっぱいからインに向かってバイクを一気に倒し込む切れの良い走りで、後ろから見ていても気持よさそうに見える。M氏との勝負はパワーの要らない下りに掛ける事にして、必死で後を追ったのだがその差は開くばかりであった。

 峠を越えると秋田県に入り、道は下りになる。このR282は狭い峠道にも拘わらず大型の長距離トラックが多数走っていて、M氏がその大型トラックにが引っ掛った。これは追い着くチャンスと私はペースを上る。この下りの道には追い越す場所が数箇所しかないのだが、M氏はその数少ない曲がった道が真っ直ぐに見通しの利く場所でトラックを追い越して行った。

 「やられた!」もうM氏に追い着く事は難しくなってしまった。トラックに着いて走っていると後ろからK氏が追い着いて来て2台でトラックの後ろを走ることになった。そして私は数少ない見通しの利くポイントに差し掛かったのだが、私は行けるが後ろは難しいと判断を迷ったら追い越しのタイミングを逸してしまった。結局、私とK氏は下りの峠道の大半をトラックの後ろで過ごしてしまう事になるのである。


 そして前回同様M氏は、峠下のパーキングで待っていた。そこで3台一緒になって小坂町の小坂鉱山事務所の中にあるレストランに向かった。






小坂鉱山事務所は、2000年に唐楽館の隣のこの場所に移築されたが、建てられたのは1905年(明治38年)で来年で100年になる歴史ある建物である。中には小坂鉱山の歴史が分かる展示物やアトラクション等が有る。

 我々は今回見学しなかったが、ここを訪れた時は是非見学される事をお勧めする。当時、東洋一の規模であった小坂鉱山の歴史は、日本の近代鉱山の歴史でもあり、展示物は見る者を引き付け見て楽しい物が多い。



ブロンズ像の
ご夫婦と同じ身長の
FUNKY夫婦
旦那:K氏 
奥様:M氏











 三階建ての建物の向かって左側二階に、レストランあかしや亭はある。建物の中からも入る入口も有る。

 店内は洒落た感じの造りで、レーシングスーツ姿の我々は店内で浮いていた。







 2年前この3人はこの様な状況を北海道トマムで経験していて、今回と同じ姿でホテル内の高級レストラン(客は我々3人だけ)で昼食を食べた事があったのだ。その時と比べたら今回はまだ気が楽だった。





  天井の板は建設当時の物と思われ、良い雰囲気をかもし出している。

 このような雰囲気に注文取りのお上品なお嬢さんは必須条件で、トマムの時もそうだった。今回も期待通りお上品な女性が注文を取りに来た。これが高校生のアルバイトが出て来たら興醒めである。

 私とM氏は、生姜焼き              800円(消費税別)
    K氏は、稲庭うどん(かやくごはん付き) 800円(消費税別)






   稲庭うどん(かやくごはん付き)  800円 (消費税別)         生姜焼き  800円(消費税別)

  私の食べた生姜焼きのお味は少し塩っぱい秋田味であったが、肉の量もまあまあでサラダも美味しくここの雰囲気でこの値段であれば充分満足できるものだと思う。


 食後、午後の予定を検討する。八幡平から田沢を回ってR46で秋田に帰る事は直ぐに決ったが、それではあまりにも早く秋田に着いてしまう。それで6月のツーリングの時、雨で諦めた八幡平樹海ラインを登って後生掛温泉に入るコースを決める。



 まずは今朝来た道を花輪まで戻る事にする。今朝ガソリンを入れたGSの前で止まったので、オドメーターを見てみると丁度100kmであった。小坂から樹海ライン、十和田湖、坂梨峠を周って来ると100kmある事が分かった。

 少し早かったが花輪のGSでガソリンを入れる事にする。早目、早目の給油がガス欠を防ぐ最大の予防策である。

 八幡平樹海ラインに行くのに岩手県側の安代から安比高原に周りそして松川温泉からと考えていたが、向こうに周って山頂部に雲が掛かっていた場合、否応無しに雲の中を走らなければならない事に気付いた。

 それならば秋田県側から八幡平を登って行き、ガスっていたら引き返せば霧の中を走る事はなくなる。秋田県側から八幡平を登る事を2人に告げて花輪を出発する。


手県側に少し下った所にある駐車場。ここは無料だが、後ろの霧の中に見える八幡平の県境にある駐車場は有料である。

 今日の八幡平アスピーデラインの登りは、車が少なく結構なペースで走る事が出来た。秋田県側の登りは、はみ出し禁止は無く車さえ少なければ楽しく走れるのだ。深く回り込んだコーナーで深いバンクを楽しみながら頂上を目指す。こんなに楽しくアスピーデライン走ったのは、十数年ぶりであったかもしれない。

 山頂部には霧が掛かっていて、岩手県側に少し下った所にあるパーキングにバイクを止める。この様子だと岩手側は霧が掛かっていそうなのでアスピーデラインを下り樹海ラインを上って来る周遊コースは諦め、後生掛温泉に戻る事にする。


 後生掛温泉に着いてみると駐車場だけでなく道路にも車が溢れていた。駐車場を整理していた青年にバイクを停める場所を聞くと下の駐車場を指示される。下の駐車場には数台バイクを停めるスペースが有って無事駐車する事ができた。バイクが省スペースの地球に優しい?乗物である事を再認識した。


後生掛温泉の泉質は、酸性単純硫黄泉(旧泉質名 酸性硫化水素泉) 緑礬泉
緑礬(りょくばん)とは天然に産出する硫酸鉄FeSO4の俗称で、淡緑色の結晶である。> PH 2.9  強酸性 泉温は95.0℃の熱湯で、後生掛温泉では温度を下げた後、水で温度を微調整して湯船に入れているようだ。お湯の色は、緑礬が含まれているからだろう薄く緑かかった薄茶色で鉄分が含まれているのが分かった。お湯の感じは肌に柔らかく良く温まる感じで、温泉を飲んでみたら何とも表現しようもない味をしていた。あの味は緑礬(硫酸鉄)の味だったのかもしれない。
    この入口のフロントで入浴券400円を買う。

 大浴場入口の横には焼山の登山道の玄関!?がある。2年前に焼山に登った時もここを通ったが、前とは違ってアルミサッシが嵌っているし、渡り廊下も出来ていた。日々後生掛温泉も進化しているのを知る。




 ここでは木箱から首だけ出してあたたまる「
箱蒸し風呂」、気泡が肌を美しくする「火山風呂」、全身湿布作用で美肌効果のある「泥風呂」、全身が温まる「神経痛の湯」、自然の蒸気を利用した「サウナ風呂」、マッサージ効果抜群の「打たせ湯」(滝湯)、「露天風呂」の7つの温泉浴が楽しめるが、今回は神経痛の湯とサウナ風呂に入ってみた。

 神経痛の湯の温度は40℃位で熱くもなくゆっくり入れるお湯だったが、サウナ風呂は95.0℃の源泉を利用しているのであろう熱気が足に当って熱くて長く入っている事が出来なかった。普通のサウナより確実に熱かった。

 後生掛温泉でゆっくり(1時間以上)温泉を楽しんで4時頃に温泉を出る。アスピーデラインを駆け下りR341に出て左折し、今日最後のスペシャルステージ(八幡平〜玉川温泉〜玉川ダム〜鎧畑ダム)に向かう。

 玉川温泉までは路面もドライでそこそこ楽しめたが、それから先は車が多く追い越しもままならなかった。新鳩の湯温泉の手前からは路面がウエットになり、宝仙湖沿いのハイスピードコースも路面はウエット状態でどうしてもコーナーでアクセルを戻してしまい開けられない状態が続く。

 玉川ダムサイトの駐車場に差し掛かるとカワサキのバイクが沢山停まっているのが見え、その中の1台が我々の前を走り出した。K氏によるとGPZ900Rであったというその緑のバイクは、私の前から動こうとしない。逃げるが、退くかして欲しかったのだが普通に走っている。そこで「トンネルを抜けるとそこは長い直線の橋だった。」という所で緑バイクに追い越しを掛けた。緑君の前に出て一気にスピードを上げたTZR250Rは、本日の最高速を記録した模様である。(M氏談)

 生保内のR341がR46にぶつかる近くでまた緑君と一緒になりその後も数台のカワサキ車と遭遇したのだが、何でこうカワサキ車ばかりかとその時疑問に思っていた。後日K氏から聞いた話によると24日は青森県の鯵ヶ沢でカワサキのミーティングがあったそうで、その流のバイクが玉川ダムにいたとの事であった。そういえば昨年も山形の肘折り温泉からの帰り、田沢湖で行われたカワサキミーティング帰りのカワサキ車とR13で多く擦れ違ったのを思い出した。カワサキミーティングとFUNKYツーリングの日程は、偶然にも2年連続でバッティングしていたようである。

 R46の路面はドライではあったがR46は走る所ではなく、ただただ車の糞となって移動するだけである。角館のドライブインで休憩をした後、路面が濡れた秋田に帰って来たのが6時半頃であった。結局、我々は今日一日雨具を着る事はなく帰って来てしまった。秋田市は雨が降ったり止んだりしていた様なので、我々は今回大変幸運であったようである。今後もFUNKYツーリングはこうあって欲しいものである。

 事務所で話していたら、ここのところ仕事の関係でツーリングに参加出来ていないF氏が顔を出す。その後北海道を3000km走って来たばかりのN君が顔を出し北海道の話などで話が弾み、解散したのは8時を回っていた。

 今日のツーリングは雨を嫌って予定を変更県北のスペシャルステージ中心に走る事になった為、結果的に中身が濃いツーリングとなり、久しぶりに「走った・・・!」という充実感を感じたツーリングであった。

 遠くに行くだけでなく、近場で集中的に走るツーリングも有りかなと感じさせたツーリングでもあった。



       次回のFUNKYレポートは、
        9月のFUNKY20回目となる
        北海道ツーリング
        の予定である。





                お わ り

                                                    Report by Ryuta
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秋田県小坂町 小坂鉱業事務所

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