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 2005年 8月28日(日) 5th.ツーリング


  鳥海山の山岳道路を山形・秋田両県で
        堪能するツーリングとなりました。

              
Report by Ryuta   



▼ コース 

秋田⇒出羽グリーンロード⇒南外⇒大森⇒

東由利⇒西馬音内⇒十文字⇒岩井川(旅の駅)⇒

須川⇒小安⇒高松⇒横堀⇒真室川⇒青沢トンネル

滝ノ小屋口⇒
手打そば鳳来(昼食)

湯ノ台温泉 鳥海山荘 (入浴)⇒八幡町⇒

遊佐⇒鉾立⇒象潟⇒仁賀保⇒仁賀保高原⇒

西目⇒国道108号 前郷⇒国道107号⇒東由利⇒

坂部⇒羽広⇒南外⇒出羽グリーンロード⇒

国道13号⇒岩見三内⇒宝川⇒横山金足線

モト ワークス ヒラタ 走行距離 529km


南外の佐藤商店前。少し日が出て来た。



道路の温度表示は19℃と走って丁度よい温度であったが、時間と共に気温が上昇し30℃付近まで上昇する事になる。



▼今日はグルリ鳥海山
朝起きて外を見ると雨は降ってはいないが、空は厚い雲に覆われていた。AM5:20家を出て店に向かう。天気予報では秋田・山形両県共に曇りになっており、北の空を見ると暗い雲に覆われている。しかし、南の空は北に比べるとまだ明るく雨の可能性は低そうだ。

今回のツーリングでは、鳥海山の中腹まで登る予定にしているので私は雲の高さが気になっていた。雲が低いと山岳道路の多くの部分に雲に覆われ先が全く見えなくなるからだ。

広小路辺りまで来ると私の軽トラの後ろにバイクが一台着いた。この時間革のツナギを着たライダーは秋田にはそんなに存在しない筈で、ミラーで確認するとR1に乗るM氏であった。

M氏を後ろに従え私が店に着いてみると、既にU氏とN氏がバイクを店の前に止めていた。早速私はGSX−Rを出して出発の準備に取り掛かる。そしてこの前のプチ北海道で学んだリヤバッグの取り付け方法を、N氏のリヤバッグでで実践してみる。

N氏は私と同じバイクで同じリヤバッグを使用している為、私がプチ北海道で体験した問題点に対策を施しN氏のリヤシートにバッグを取り付ける。対策と言ってもバッグとシートベルトをタイラップで固定するだけなのだが、これでバッグの脱落を防ぐ事が出来るのだ。

そのうちA氏が到着、今日参加の5名が揃い店内で出発時間の6時を待っていたら、空からポツポツと雨粒が落ちて来た。空を見上げると北の暗い空が移動して来た様でく、真上の空が暗くなっている。

時間は少し早かったが、急いで出発する事にする。これから南に走れば雨からは逃れられるとの読みだったのが、走り出して直ぐに雨は上がり、それ以降雨に当たる事は無かった。

秋田中央インターの脇を通って宝川、岩見三内、大張野といつものコースを走って国道13号に出て出羽グリーンロードに入る。朝最初の走りと言う事でここは私が先頭で其れなりのペースで走る。


▼前方に敵機?発見!

すると前方にバイクが2台走っているのが見えて来た。バイクはネイキッドのビックバイクである様だが、一生懸命コーナーを楽しんでいる様子が彼らの背中から分かった。

ここでビックバイクに出会う事は稀で、私はこの後の展開をどうするがを考えその後に着いて少し様子を見てみる。後ろのバイクはKAWASAKIのZ2(orZ1)の改造車と思われそれなりのスピードで走っている。

前方を走るバイクは、ハッキリとした事は言えないが私にはハーレーのスポーツ系モデルの様に見えた。前を走るバイクのスピードは後のバイクより速く後を徐々に引き離していて、私が後のバイクを追い越しそのバイクの後ろに着いた時、そのスピードは一段と上がった。

彼は明らかに我々を意識してスピードを上げたと考えられるが、如何せん我々を振り切るほどのスピードを彼のバイクは持ちあわせていなかった。私としては直線で抜くのが一番楽だったのが、丁度コーナーが連続する場所で長い直線が無かった為、私は見通しが利く左コーナーで対向車線を使って追い越した。

後続も私に続いた様だが後ろ2台が彼の後ろに着いた時、彼はバイクの持てる力全てを使ってコーナーリングしていた模様で、フレームを捩じらせながら曲がって行くその姿見たA氏は、暫しその迫力の走りに圧倒されてしまったと言う。

アクロバット走行に見とれ少し遅れた後2台を県立公園に曲がる交差点で待った私は、先ほどの追い越しでスイッチが入ってしまったのか今日出だしの走りである事を忘れ、南外の佐藤商店まで一気に走ってしまった。

店を出てから佐藤商店まで31分、これは今までの最短記録?ではないかと皆さんは言っている。確かに佐藤商店が近くなった様に感じた今朝の走りであった。

各車のタイヤはいいようにムシレていて、今回新品のPIRELLI DRAGON SUPER CORSA PRO SCを装着して来たN氏は、次回の北海道ツーリング(2000kmを予定)が終わるまで持つか心配していた。 大丈夫だって! 初めての事で実績はないけど、持つと思います? 多分。

































東成瀬 岩井川の 旅の駅





野菜の無人販売所が有ってトマトやナス、
キュウリが袋いっぱいに入って百円であった。
ここにトマトの袋は無い。全部買うんじゃない!
▼三ツ森山リベンジ
佐藤商店を出て再び出羽グリーンロードに入り例の直線を走る。前に車がいなかったのでアクセルと捻ってみるとメーターの数字は一瞬?50近くを表示する。上り坂でもこの加速、今のリッタースポーツの実力を痛感する。

その後、春の1st.ツーリングで積雪の為途中で引き返した三ツ森山に向かう。先頭をM氏に変わってもらって三ツ
森山を登って行くと、雪は無かったが道路脇から覆い被さる夏草が視界を邪魔して走り難かった。

今回走ってみて、春に引き返した場所が山頂までまだ結構距離がある所であった事が分かった。引き返した場面を確認しながら三ツ森山を上り、そして東由利に下って行くと正面に鳥海山が見える所がある。

私はそこで鳥海山を見て今日の予定を決めようと考えていた。そこから見えた鳥海山は山頂部に雲は掛かっていたが、山全体の姿は見えており予定通り鳥海山に向かう事を決めた。

いつもは休憩する 道の駅 東由利 の横を通過しそのまま東成瀬の旅の駅に向かう。国道107号に出てから国道398号に入り、横根峠を越えて羽後町に出て、そこから横手盆地の中を走り十文字に向かった。


▼ヘルメットは七難隠す

前を走る軽乗用車の後部座席から女子高生(中学生?)が私に向かって手を振ってくる。彼女らもまさか先頭を走るライダーが50歳を過ぎたオッサンだとは考えていなかったのだろう、ニコニコしながら手を振っている。

私が女子高生に手を振られる事など絶対ありえない事で私は思わず手を振ろうとしたのだが、止めた。子供にはよく手を振り返す私だが、この歳で女子高生に手を振り返すのは少し恥ずかしく手を少し上げたところで辞めてしまった。

ヘルメットを被っていれば歳など分からないのだから遠慮する事は無かったと後で気が付いたが遅かった。バイクの良いところは、ヘルメットを被ってしまえば皆同じライダーに見える事かな。

まだ黄金色にはなっていない稲穂が揺らぐ田んぼの中の直線で、私は追い越しを掛けた。その時対向車が有って全車追い越しが出来ずに後2台が離れてしまったのだが、後の2台が我々に追い付く時メーターは2??を表示していたらしい。


▼KAWASAKI軍団

十文字、増田と走って岩井川の旅の駅で休憩となった。休憩している我々の前をKAWASAKI軍団が走り去って行った。2グループに分かれていたが、エストレアからGPZ900R、ZX−10RまでKAWASAKIのバイクだけのグループでKAWASAKIのショップ集まりだったのかもしれない。

最近ショップも併売店が多くなって昔の様に単一メーカーだけのツーリンググループを見る事が少なかった。もっともショップのツーリング自体少なくなっているのが現実のようだが。

しかし、KAWASAKI軍団に走っている時に遭遇しなくて良かった。あれだけの台数を追い越すのは大変だし、腕に自信が有りそうなライダーもいた様なのでどのような展開になるかが読めず、先ほどのネイキッドカップルの様にはいかないだろうと考えられるからだ。


▼100円ショップ

旅の駅には100円ショップが併設されていて新鮮な野菜を販売していた。トマトやナス、キュウリが一袋100円で売られていて、中に入っている数がスーパーの2倍から3倍入っている超お買い得となっていた。

新鮮さは折り紙付きだろうしトマトを一袋お土産に買おうかと考えていた時、軽トラが一台やって来てオヤジが降りて来た。そのオヤジ、五袋有ったトマトを全部買おうとしているではないか。「チョッと待ってよ、俺のために一袋残してよ。」とは気の弱い私は言えず、黙ってそれを見ていた。「べつに荷物になるから買わなくてもいいんだけど。」と負け惜しみを言ってみる。

休憩している我々の目の前をリヤに大きなプラスチックBOXを積んだ赤いTRX850が通り過ぎて行った。積んだ荷物の大きさから見て、それはキャンプをしながらツーリングをしているライダーの様だった。

オフ系バイクにBOXを積んだライダーはよく見かけるが、オンロードスポーツ系バイクのライダーは珍しく私は走り去るのを最後まで見ていた。彼は後ほど我々の前に現れる事になる。


▼栗駒須川への上り

旅の駅を出た我々は国道342号を走って須川に向かう。国道342線は成瀬川沿いに走っているのだが、この成瀬川ではダム建設が始っており工事車両により道路に土が落ちている所が有り注意しながら進む。工事区間が終わるとスペシャルステージの始まりで、M氏を先頭に一気にペースが上がる。

私はM氏、N氏の後に着き三番手で前を追う。今日の須川への上りは車がいなくてたいへん走り易かったが、名水と言われる栗駒仙人水の場所には数台の車が止まっていて人がウロウロしていた。皆さん、登坂車線が始ったら中央線寄りの車線に移り、スピードを落として走行して下さいね。

登坂車線が終わり二車線に戻った所で、我々の前に先ほどの赤いTRXが登場する。彼は大きな荷物を積みながらも結構なスピードでコーナーをクリアーしていっており、コーナー好きのライダーで有るようだ。しかし、そんな彼もM氏そしてN氏に一瞬にして切って捨てられ私の番になった。私がTRXの後ろに着いた時、丁度直線の無いワインディングに入ってしまい即追越とはいかなかった。

一段とペースを上げたTRXと共に暫し走りを楽しんだ後、私は直線で彼の前に出て前を追った。国道432号と栗駒道路がぶつかる所で前に追いつき後続を待っていると、後続の2台ではなくTRXの彼がやって来た。

彼は一時停止を左折し岩手県との県境に向かって上って行った。その後直ぐに後続の2台が到着し、我々は栗駒道路に右折し小安に向かって下って行く。

ここも車がいなくて快調にコーナーを楽しみながら走る事が出来たが、最後になって車に捕まってしまう。栗駒道路が国道398号に出たところで国道の工事が行われているが、谷を跨ぐ橋の工事が大分進んでいて完成も近そうだ。しかし、今年中の完成は無理かな。


▼ブラインドコーナーの罠

狭い道から広い道に出た我々は一気に小安まで下る。小安の街中で我々が左ブラインドコーナーに入って行くとコーナー途中にトラックが止まっていて荷物の積み下ろしをしていた。

前からは対向車が来ており私は急停止する事も考えたが、私が止まれても後が止まれない可能性が高く、私はジワッとスピードを落としトラックの横を通り抜けた。隊列を組んで走っている場合、先頭が急停止すると後ろに行くに従って対応が遅れ止まれなくなる可能性が高いので、先頭を走るライダーは出来るだけ急激な制動は避けなければならない。

幸いセンターラインとトラックの間にバイクが通れるスペースが有った為今回は事無きをえたが、車の場合は逃げる場所が無く追突する可能性が高かった。トラックの運転者は、コーナー手前に注意看板(三角反射板でもよい。)などを掲示すべきだろう。

国道398号から木地山に出て国道13号の横堀に向かう。秋田を出て既に200km近く走っており、私は横堀のGSで給油しようと考えていた。私が前を走る車に追い越しを掛けると2番手以降が大きく遅れる様になる。しかし、止まるわけでもなく少し待てば追い着いて来る。どうも二番手を走るM氏に問題が発生しているようである。


▼給油は200kmを目安

国道13号の 道の駅 雄勝 の先にあるGSで給油と休憩を取る。M氏に遅れた理由を聞くと、彼のR1は小安への下りで既に予備タンに入り、それ以降省エネ走行に切り換えていたそうだ。

横堀のSSで彼のR1には15リットル近くのガソリンが入った。R1のガソリンタンクは18リットルだからまだ3リットルの余裕が有った事になる。02R1の予備表示は、残り5リットルで出るようだ。少し早くないかい。

U氏の隼も予備タンに入っていたが、こちらはまだタンクに余裕があったようだ。一方、N氏のGSX−Rのタンクには16リットル以上(タンク容量18リットル)のガソリンが入ってとっくに予備タン状態だった筈だが、彼はお気楽にもその状況を認識していなかったようである。

皆さんの燃費を総合すると、9月の北海道では200kmを目安にGSに立ち寄った方が良さそうである。

休憩の後、鳥海山の山形県側にある山岳道路に向かう為、まずは国道13号を南下、及位(のぞき)から真室川に向かった。


滝ノ小屋口駐車場


お腹が空いて元気出ないです。





M氏の走り。腹が減ってか切れがないです。

▼Uターンざんまい
真室川から国道344号に入り青沢に向かう途中、私は下りの左コーナーで対向車線にはみ出してしまった。その一つ手前のカーブがきつかったので後方が気になりミラーを見ていたら目の前のコーナーが更にきつく曲がっていた。

スピードも大した事が無く幸い対向車も無かったので、ガードレールまで行くまでもなく戻って来たのだが、後をもっと信頼しなければいけない事を痛感する。他人の事よりまず自分の事をシッカリしないとね。

狭く暗い青沢トンネルを抜け暫く下ると道は2車線のワインディングになる。今日はこの国道344号上青沢から山を越えて升田に抜ける予定にしていた。そのルートは昨年反対方向から走った道であったが、今回は逆方向で見える景色が違う為私は道順に自信がなかった。

そして私はやらかしてしまった。升田への入り口は、国道から少し奧に入った部落にあるのだが、私は上青沢の手前にある北青沢の部落を上青沢と勘違いして入って行ってしまった。部落の中から山越えの道と思われる道を上って行くとそこは民家の庭先だった。

昨年と何かが違うと感じていた私だったが、そこで間違った事を確信し民家の庭先でUターンをして引き返した。後続の皆さんもそれぞれUターンして戻って来たが、お手数をお掛けして本当に申し訳なかった。

住民の方がいなかったからよかったようなものの、もし自分の家の庭先でUターンするバイクの群れを見たらそりゃ驚くでしょ。私がそこの住民だったら何事かと追いかけて問いただすかもしれないな。

北青沢の部落を一周して国道に戻った我々は、西に向かう。すると見覚えのある道が右側に見えて来たが、通り過ぎてしまった。その道に入るにはまたUターンをしなければならず、先にある反対方向からの道から部落にはいる。すると矢印の付いた鳥海高原家族旅行村の小さな看板が見えて来る。ここは間違いなく升田に抜ける上青沢部落であるようだ。

今度は自信を持って坂を上って行った私は、無事に升田に抜けて今度は大台野に登る道を探した。私は地図を見て予習して来た道を探したのだが、その道を見付けられないまま升田の部落の中に入ってしまった。

間違に気がついてはいたが、Uターンする場所が見つからずに私はそのまま部落を抜けUターンする場所を探した。部落を抜けると道は田んぼの中に出て右側にビニールハウスが見えて来る。

そのビニールハウス前にスペースを見つけた私は、そこでUターンし部落まで戻って皆さんを待つ。皆さんも各自Uターン場所を見つけ戻って来て再び大台野への道を探して走り出す。

予習してきた二つ目の道を探すとその道は直ぐに発見する事が出来、左側に見覚えのある橋が見えて来る。

あの橋を渡って坂を上って行けば蕎麦畑があってその先に大台野の部落がある筈なのだ。我々が大台野を目指す理由は、大台野そばと言う美味しい蕎麦を食べに行くためだった。

暫く坂を登って行くと白い花を付けた蕎麦畑が見えて来る。この季節がちょうど蕎麦の花が咲く季節の様で、清楚な小さな白い花が斜面一面を白く染め上げていた。

蕎麦畑の先に大台野部落の案内看板が有ったので大台野そばの場所を確認すると、右に入った道の右側にあると書いてあった。早速行ってみると、その入口には休業と書かれた立札がポツンと立っていた。

A氏によると立札の画鋲が錆びていたので暫く前から休業しているのではないかとの事だったが、いずれにしても我々はまたまたUターンする破目になったのである。腹も減っており、バイクを押してUターンするのも嫌になって来た。


▼予定変更の結果、腹が減った

そして大台野そばを食べられなかった事で、私の考えていた予定を変更せざるをえなくなってしまった。予定では大台野そばを食べ空腹を満たしてから鳥海山5合目滝ノ小屋口までのワインディングを楽しみ、その後鳥海山荘の温泉で疲れを取る筈だった。

大台野そばの代わりは、この場所の上に手打ちそば鳳来があるので問題はなかったが、その場所が滝ノ小屋口に行く道から外れている為、鳳来に行くとまた戻って来て滝ノ小屋口を往復しなければならなかった。

私は決断する。昼食は遅くなるが、無駄な走りを省いてまず滝ノ小屋口を往復しそれから鳳来でそばを食べ、その後に温泉に入る事にする。


▼山岳ワインディング

滝ノ小屋口への道は、大台野(標高500m)から滝ノ小屋口(1200m)まで標高差700mをヘアーピンコーナーの連続で一気に駆け上る。この道の特徴としては、ヘアーピンカーブのアールがそれぞれ違っていてコーナーが千差万別な事だ。

この道にはここをホームとするライダー達がいるようで、訪れる度にコーナーを攻めているライダーとすれ違う。、彼らは比較的道幅が広くアールも大きな上り始めの下側で走っているようで、昨年はYZF−R1 04モデル、今年はCBR1000RR?とすれ違った。

今回左コーナーから突然飛び出して来たCBRの彼は、大きく内側の股を開いてコーナーを立ち上がって行ったが、バンク角的には大分余裕の有る走りだった。昨年はR1のステップから火花を散らして走るライダーが目撃されたが、ここには主と呼ばれるライダー達がいるのかもしれない。

私がもし彼らに後ろに着かれたら、素直にウインカーを上げ彼らの後で走りを勉強させていただきたいと考えている。その時は宜しくお願い致します。どう足掻いても地元のライダーさんには敵いませんから。

滝ノ口小屋のパーキングにバイクを止め休憩とする。さすがに標高1200mとあって吹いている風が涼しく感じられる。しかし、皆さんの顔が何となく冴えない感じだ。

私もそうだったのだが、皆さんお腹が減ってモチベーションが上がらない様である。時間は11時を大きく回っており、これまで固形物を一切胃袋に入れていなかった我々は、血糖値が下がって脳の回転に支障をきたしてしまったようだ。

やはり大台野そばが休業だったのが痛かった。遠回りになっても鳳来そばで昼食を取った後ここにチャレンジすべきだったと後悔した私だったが、今更どうしようもなくただ空腹に耐えるだけだった。この場所には電気もきていないので、当然自販機等も無い。


▼久しぶりの写真撮影

休憩後、直ぐ下のコーナーで久しぶりに写真撮影をする事にした。最近はビデオカメラも積んでいないし、自分のライディングフォームを確認する機会が無かったので、ここで一枚コーナーの写真を撮っておこうというわけだ。

私が下のコーナーでカメラを構えパーキングで待機している皆に合図を送って撮影を行ったのだが、皆さん腹が減っていて走りに覇気が無かったのが少し残念だった。それでも自分のライディングフォームを確認できた事は、今後の走りの参考になったと思う。

撮影後、下のパーキングで待っていた皆さんと一緒になって下って行く。途中からM氏に先頭を代わってもらい一気に大台野まで下り、湯ノ台の手打そば鳳来に向かった。



手打ちそば鳳来の駐車場



この場所で通年営業とは恐れ入った。



コップリレーで水を運ぶ。この水が美味かった。



コシも艶も申し分ない美味しい蕎麦だったが・・・、



食後の一服。


▼手打そば鳳来
鳥海高原家族旅行村の直ぐ下に鳳来は在る。今まで何回もこの前を通ってはいたが、通った時間が昼食時間に合わず今まで立ち寄った事はなかった。今回大台野そばのリリーフ役としての登場だが、事前の調べでは大台野そばより高い評価をしているサイトが有ったりして、楽しみなお蕎麦屋さんである。

バイクを停め木造の年季の入った建物の中に入ると、中の内装は新しく感じの良い店内であった。早速メニューを見てみると、そばは二種類あり100%そば粉の生粉そばとそば粉80%/小麦粉20%の二八そばとがあるようだ。

そしてその値段だが

  生粉そば (普通)  1.300円  (大盛)  1,700円
  二八そば (普通)    700円  (大盛)    900円

となっていた。

生粉そばを食べてみたい気持は山々だったが、大盛1,700円 の値段に負けて私は 二八そば 大盛り をオーダーする。皆さんも私と同感の様で、二八そば大盛をオーダーしていた。

そばが出て来る前にお通しのミズと大根をシソで巻いた漬物が出てきたのだが、これが旨かった。ミズの塩加減が秋田県人向きだったし、シソを巻いた大根の漬物は辛子が利いていて大変旨かった。

辛子が利き過ぎてツーンときたのも有ったが、今まで食べた事のない味だったので漬物が好きではないと言うA氏に勧めたら、やっぱりお口に合わなかったようで凄い顔をしていた。私、A氏には本当に悪い事をしたと反省してます。

鳳来ではシソ巻きなる物を売っていて、私はてっきり先ほど食べたシソ巻きの漬物だと思いお土産に購入した。量の割りには値段が安くいお買い得だったと思っていたら、帰って食べてみるとただシソを巻いたものだった。シソを巻いただけなら納得出来る価格ではある。皆さんも間違わないようにお気を付け下さい。

ここで出している水は鳥海山からの水と思われ、よく冷やされた水の味は後味の無い美味しい水だった。水はそばの味にも影響するというから、私は鳳来そばに期待してしまった。


▼二八そば

そして二八そばが娘さんによって運ばれて来る。ここは店主とその奥さんが切り盛りしているようだが、そばを運んで来た娘さんが本当の娘さんであるかは定かでない。

漆器のお椀に入った二八そばは、そばに艶があり太さも均一で美味しそうな姿をしている。食べてみると、そばにコシが有り喉越しの良い美味しいそばだったのだが、そばの長さが短めで食べづらかったのと箸で摘んだ姿が美しくなかったのが少し残念だった。

麺つゆもそばに合ったスッキリとした味で、水のよさが生きた麺つゆであるようだ。こうなると生粉そばを食べてみたくなった私だが、それは次の機会の楽しみに取っておく事にする。

私は二八そば大盛りを一気に平らげ蕎麦湯を飲んで終了となったのだが、それで終わりにしなかった御仁が二人いた。それはN氏とA氏の二人で、二八そば大盛りを再び注文していた。

さすがに私はそれには加わらなかったが、大盛りの量としては少し物足りなかったのも確かで、ここの大盛りは七月に食べた七兵衛そばの一杯と同じような量で店によっては普通盛りとして出てくる量であった。

N氏が二つ目を頼んだのは理解できるが、A氏が二つ目の大盛りを頼んだのは意外だった。A氏は前回の七兵衛そば食い放題ツーリングに参加しておらず、七兵衛そばの仇をここで取ろうとしていたのかもしれない。

食べ終えた三人は、そばの代金1000円をA氏に託し店を出る。外は滝ノ小屋口と違って少し暑かったが、汗ばむ程ではなく暫し食休みを取る。U氏とM氏は食後の一服を楽しんでいる。食後の一服は美味いんだよな・・・。

遠い昔にその味を楽しんでいた私だが、この前のプチ北海道でタバコを一本貰って一服を試してみたらその不味い事、もう私は完全にタバコを拒絶する体になっていた。皆さんタバコは止めましょうよ。健康を犠牲にして国に税金を納付しても国は表彰してくれませんよ。

考えてみるとタバコほど国に都合のよい物はない。タバコを吸わせて税金を取り、肺癌になって早死にすれば年金を支払う必要もなくなるという、国にとっては魔法のようなアイテムなのだ。

大盛りを二つを食べ終えた二人が店から出て来て、我々にお釣り100円を渡してくれる。大盛りのお変わりをした二人に、お店の人が恐縮?したのか二杯目の大盛りを普通盛りの値段にしてくれたと言う。普通、大盛りの後に大盛りを注文する人はいない? FUNKYでは普通に有りえる事なのだが。

鳳来さんの二八そばについて色々と書いたが、私の山形そばランキングの中で鳳来二八そばは、肘折温泉の 生そば 寿屋 さんのそばと共にトップを競うレベルのそばだった。次の機会には生粉そばにチャレンジしてみようかな?そんな気持ちにさせる鳳来の二八そばだった。

皆が揃った所で鳳来そばの直ぐ上に在る鳥海山荘に向かう。


蓬莱そばの直ぐ上にある鳥海山荘。


ロビーで休憩。ここで本当に火が焚けるかチョッと疑問?
黒く塗られた円錐状の筒はベニヤ製か?


▼新しい鳥海山荘
私は以前の 湯の台温泉 鳥海山荘 (鳳来そばの少し下に在った。)で温泉に入った事があって新しく移転した鳥海山荘がどう変わったのか大変興味があった。新しい鳥海山荘は山小屋風の洒落た建物で駐車場も広く、いかにも高原の宿と言う感じで建っていた。

パーキングにバイクを停め温泉に向かおうとした私だが、タオルを忘れて来てしまいU氏からタオルを貸してもらう事になった。最近物忘れが多い私は、家を出る時前日に準備していたタオルを玄関に忘れて来てしまったのだ。

それでもタオルを家に忘れた事を軽トラの中で気付いた私は、店に有るタオルを持って行くつもりでいたのだが、店に着いたらそれも忘れてタオルを持たずに出発してしまっていた。本当に歳は取りたくないものだ。

フロントで入浴料500円を払い温泉に向かう。以前の鳥海山荘の温泉は鉄分が多く少し赤茶けた色をした温泉だった筈だが、ここの温泉は何と殆んど無色透明であった。 「アレッ・・・違ってる。」  どうも場所が変わって源泉も変わったようである。

この温泉どうも沸かし湯のようでお湯が循環しているようだ。ここには内湯と露天風呂が有って、内湯は少し熱め、露天は温めのお湯だった。露天の温めのお湯に長めに入って温泉から上がる。


▼睡魔との戦い?

ロビーで暫し休憩を取る事にする。昨晩、寝る前に中途半端にアルコールを飲んでしまったM氏は、夜中に目が覚めそれから寝付かれないまま朝を迎えてしまっていた。温泉から上がってリラックス状態になった彼は、猛烈な睡魔に襲われていた。

それは傍から見ていても分かるほどで、時間的に余裕が有る事もあり私は彼に15分程の睡眠時間を与える事にした。本当に眠い時は15分でも寝ると結構復活するもので、居眠り運転をされるよりすっきりして走ってもらう方が安全だと言う判断である。

窓際のソファーに深く座った彼は、1分もしないうちに寝息をたてて眠りに着く。そして15分が経ちM氏を起こすと、きっと夢を見ていたのであろうハッと我にかえった彼は一瞬キョトンとした顔をしていたが、この眠りがこの後の彼の走りに集中力をもたらす事になる。


▼車のいない風景

鳥海高原を下り、八幡町の街手前から国道345号に出て遊佐に向かう。遊佐の町で私は何を勘違いしたのか、前を走る車につられてバイパスに出る手前の道を右折、遊佐の街中に入ってしまった。交差点を右折した所でその間違いに気付いた私だが、このまま進んでも旧道を通ってバイパスに出られる筈とそのまま進む。

以前、国道が街の中を走っていて頃、私は幾度なく遊佐の街中を走った事があったが、久しぶりに走る遊佐の街は以前とは印象が違っていた。それは道路を走っている車が少なく、落ち着いた佇まいになっていた事だった。車が少なくなる事だけで、街の印象がこれほどに違って見える事に私jは少し驚いていた。

街を車が走る風景を普通に思っている我々だが、私は遊佐の街を走りながら幼い頃路上で野球をして遊んでいた昭和30年代初めの秋田市の街を思い出していた。横道に入れば車は1時間に数台しか通らない路上で、私は三角ベースをして遊んでいた。そんな事を思い出させてくれた遊佐の町並みだった。

我々はパイパスに戻り吹浦で国道7号に出る。そして山形県と秋田県にまたがる鳥海ブルーラインに向かった。





秋田県側5合目、鉾立の駐車場。



後ろの山は稲倉岳。
▼鳥海ブルーライン
吹浦から鉾立に上る山形県側のブルーラインは、ハミ禁の場所が少なく車に捕まる事なく楽しく走れる道で、我々は鉾立のパーキングを目指して上って行く。最初は私が先頭で走るが、後ろからのプレーシャーがキツくM氏に先頭を代わってもうらって、M氏、N氏の後から二台を追った。しかし、次第に前二台のペースに着いて行けなくなり、私は独り旅になってしまった。

大平山荘の辺りまで来るとミラーの中にライムグリーンの車体がチラチラと写りだした。私はペースを上げて逃げを図ったのだが、ミラーの中のライムグリーンは次第に大きくなって来る。それでも何とか鉾立の下で待っていたニ台に追い着くまで逃げ切る事が出来た私だったが、もう少し距離が有ったら道を譲っていたかもしれない。

全員揃ったところで鉾立のパーキングに行きバイクを停める。今日の鉾立の駐車場は結構混んでいて、中には軽のオープンカーのグループ(SUZUKIのカプチーノを中心にHONDAビート等10台以上はいた。)も見られ賑わっていた。

皆さんのガソリンの量を確認すると予備に入ったバイクは無かったが、これから仁賀保高原や由利原を走る事からその前にガソリンを補給する事にしたのだが、私は途中にあるGSを思い出せなかった。するとN氏がブルーラインを下った所に在るJAスタンドを私に教えてくれた。

私も小滝にGSが在った事を思い出し、そこで給油を行う事にする。N氏によるとそこの店員の態度がいい加減で頭にきた事が有ったとか無かったとかの情報が・・・。何か良からぬ予感が・・・。

一服して今度は秋田県側のブルーラインを象潟に下って行く。秋田県側は道路中央に黄線がベッタリ引かれていて、前に車が現れれば走りはそれで終了となる。走り初めて直ぐ車に追い着いてしまった我々は、車のミラーにバイクが写るようにプレッシャーを掛け続けたのだが、車のドライバーは意に介さず道を譲ってはくれなかった。

北海道では車がバイクに道を譲ってくれる事は普通に行われたいるが、本土ではまだ普及していないのが現状である。車が譲ってくれないからと言ってどうこう言う気持は毛頭無いが、それにしてもキューブを運転していたドライバーさん、もっと周りの状況を見て運転して下さい。お願いします。


▼小滝のJAスタンド

ブルーラインを車の行列の後で過ごした我々が奈曽の白滝入口に在るGSに飛び込むと、若い男性2名と女性1名の店員さんが出て来た。私には女性がガソリンが入れてくれて、それはスムーズな流れで終了する。

M氏には背の高い細っそりとした男性が給油を行っているのが見える。彼が給油口にノズルを差込みその周りをタオルでキッチリ塞いで給油をしているのを見て、私はそんな給油方法もあるのかと感心していたら、感心している場合ではなかったようだ。

給油を終え私が店内で休んでいると給油を終えたM氏が入って来た。M氏何やらお怒りの様でその原因は先ほどの給油にあったようだ。M氏によると、背の高い彼はバイクに給油するのが苦手の様で、給油中にガソリンをタンクの外にこぼしてしまったと言う。

それを見ていたM氏はこぼさない様に気を付けてくれと優しく言ったらしいのだが、すると彼は先ほど私が見たタオルで給油口を塞ぐ作戦に出たらしい。確かにタオルで塞いでいるからガソリンは外に溢れ出さなかったが、その分のガソリンがタオルに染み込んでいったようだ。

気の弱いM氏の事、何も言えずに黙って代金を支払いその場を立ち去った様だが、中に入って来たM氏は「あんな給油をする奴は見た事ない。」とチョッとお怒りモードだった。背の高い彼にとって幸運だったのは、その時にM氏の寝不足が解消されていた事だろう。寝不足のままのM氏だったらと思うと・・・。私は想像したくない・・・。


今日は早退した1名を除いた3名で締め写真を撮る。



苦労様でした。

▼小滝から秋田まで148kmの一気走り
小滝のGSを出た後、我々は先ず仁賀保高原に向かった。途中新しい道が出来ていて、またまたUターンする破目になったりしながら仁賀保側から仁賀保高原に上り始める。

ここはいつ来ても楽しい道で、私は深いバンク角を楽しんだ後狭い旧道に入ろうとしたら砂利道の新しい道に繋がっていた。これは近々舗装されて走れるようになるのではと思ったら100mも行かないうちに旧道に戻ってしまった。完成はまだ先のようである。


▼M氏の記念すべき出来事

そして旧道の狭い道から新しい道に戻って第2ラウンドが始まった。ここで私は三番手に下がりM氏が先頭になって深い大きな右コーナーに入って行く。そこで先頭を走るM氏に彼のバイク歴の中で画期的な出来事が起きた事をその時の私は知らなかった。

仁賀保高原を駆け上がりそして駆け下った我々は、西目方向に左折し四角井戸溜池前を通過してコロニー入り口までのステージに突入する。先ほどの仁賀保高原のステージもそうだったが、このステージでもM氏の走りは絶好調で逃げて行く。

コロニー入り口から西由利原に上りそして田代に下る。田代からまた東由利原に上りそして前郷に下って国道108号に出る。前郷の信号で止まった時M氏が盛んに自分の右膝を指差して何か言っている。「膝どうかした?」 その時の私は、彼の言っている事がよく聞き取れずにいて彼が私に何を伝えようとしていたのか理解できていなかった。

これは秋田に帰って来てから彼に聞いた話だが、その時の彼は私に右膝のスライダーに着いた擦り傷を見せたかったらしい。彼が仁賀保高原上りの深い右コーナーを攻めていた時、右膝のスライダーがアスファルトに擦れて膝に衝撃が走ったと言う。

この事がM氏に取ってどういう意味を持つのか、説明をしておく必要が有るだろう。彼の長いバイク歴の中で今までニースライダーを擦ったのは転倒した時と膝を擦る為に大きく腰を落として走った時だけだった。

彼は普段膝を擦る為の走りをする事はなく、今回も普段通りの走りをしていて思いがけなく膝を擦ってしまったのだ。彼の場合、体の大きな足の長いライダーと違って膝と地面との距離が遠く、膝が擦る事など今まで一度も無かったのだ。

それが今回走りに集中していて意識しない状況で膝が擦った事は、その時の彼のバンク角が深かった証拠であり、そしてコーナーリングスピードが高かった証明でもあったのだ。その事が嬉しくて彼は信号で止まった時、私にニースライダーに着いた傷を指差していたのだった。

ニースライダーなんていつも擦って走っているという人は多々いらっしゃると思いますが、彼に取っては今までバイクに乗ってきて初めての出来事であって、記念すべき初膝擦り事件であったのだ。

それほどに今日の彼の走りは切れていたという事だったのだろう。


▼段々良くなる一気走り

国道108号前郷からひと山越えて国道107号の石沢に出ると、新しくバイパスが完成した様で石沢の部落は走っている車は少なく閑散としていた。暫く旧道を走り左にバイパスが近づいてきたところでバイパスに移る。

国道107号を東由利蔵まで走り大森町坂部に抜ける道に入ろうとしてまたUターンをする破目になってしまった。蔵の街をバイパスする新しい道が出来ていて、それを知らなかった私は何を思ったか若林に抜ける道に入ってしまったのだ。

入って直ぐ間違いに気付いたからよかったが、そのまま走って行ったら大滝温泉まで行っちゃたかもしれない。そこでまたまた今日5回目のUターンをして蔵の街を通過し坂部に向かうと先ほどのバイバスに出てしまった。ここで以前M氏が言っていた新しい道が出来たという情報が、この道だった事を悟る。

白沢峠を抜け坂部に出て、今度は由利本荘市の羽広に向かう。羽広から大台峠を越え南外村に入り国道105号に出る。これからは朝通った出羽グリーンロードを戻るだけである。

佐藤商店を横目で見ながら通過、グリーンロードに入る。いつもなら佐藤商店で休憩を取るところなのだが、ここで休んでしまうとここまで溜めたアドレナリンが無になってしまうのを恐れた私は、そのまま秋田を目指す。

そしてそこからのグリーンロードで、私少し頑張ってみました。回転を9000以上にキープしてクリーンロードを走ると、面白いようにGSX−Rが曲がっていきそして加速していく。9000以下の回転を使って走る時とは、バイクの応答性が全く違って旋回性が格段に向上し非常に楽しく走れた。

しかし、9000回転以上をキープする走り方にも問題点が有った。それは走るスピードレンジがあまりにも高くそのスピードに対応する集中力をキープするのが難しい事だ。年寄りが集中力を維持できるのは、続いても15分かな?

大仙市大沢郷から協和小種を抜け秋田市雄和種沢に入った辺りで私は集中力が切れてきて先頭をM氏に代わってもらった。それから先のM氏と二番手を走るN氏の走りは速かった。私はジリジリと二人に離されて行き、先頭のM氏の姿はついに視界から消えていった。

国道13号に出るまではアッと言う間で、グリーンロードのその短く感じる事。国道105号から国道13号に出るまで何分掛かったかは知らないが、とにかく短かった。そしてそこから店までもまた短かったのだが、それは文字では表現出来ません。

▼本日も何事も無く何よりでした

今日は後半の予定をショートカットした為、午後5時半には秋田に帰って来る事が出来た。鳥海山の山岳道路はガスも掛からず走れたし、昼食の蕎麦も当たりだったし、最後の一気走りも楽しかった。そして故障も無く、無事に帰って来る事が出来たのが何よりだった。

我々の目標はバイクを楽しむ事であり、その為には朝から晩まで走っても何事も無く帰って来る事が大前提なのである。出来るだけ危険な因子を排除し走りを楽しむ。日頃からそれを意識した走りをしていなければ、北海道を4日間で2000km走破し、無事帰って来る事は難しい。

今回の8月のツーリングは、9月の北海道ツーリングの予行練習と言う意味合いもある。私は荷物の積み方、タイヤの耐久性等を試したが、北海道に向けて大きな問題は出なかった。これで今年のFUNKY最大のイベン ト2005 FUNKY IN HOKKAIDO Part.22 を待つばかりとなった。

それでは北海道レポートでまたお会いしましょう。 


2005 FUNKY 5th.TOURING





                                   Report By Ryuta