FUNKY Librery FUNKY Library Home

       


     2005年10月 2日(日) 6th.ツーリング


  雨が心配されたツーリングでしたが
    カッパを着る事も無く秋の十和田・八幡平で
          走りを楽しんだツーリングとなりました。


                    
Report by Ryuta   

 コース

秋田⇒広域農道⇒五城目⇒上小阿仁

⇒阿仁前田⇒米内沢⇒比内⇒毛馬内⇒小坂

⇒十和田樹海ライン⇒発荷峠⇒滝ノ沢

⇒国道102号⇒大鰐⇒碇ヶ関⇒坂梨峠⇒小坂

⇒大湯⇒花輪⇒八幡平アスピーデライン

大深温泉(入浴)⇒国道341号⇒玉川ダム

⇒田沢湖⇒国道46号⇒角館⇒協和⇒広域農道

⇒岩見三内⇒宝川⇒横山金足線


⇒モト ワークス ヒラタ
 走行距離432km
上小阿仁の道の駅
雨上がりで湿度100%な感じて靄が掛かっている。


小坂のGS少し明るくなってきた?


苦しみから解放された満面笑みのかおをご覧ください。
▼雨は上がったが・・・  来ない!? 
昨日は1日中雨だったが、夜半には上がって今は降っていない。しかし路面は濡れており空も曇っている。これが夏だったら日の昇るのも早いし気温も高いから路面も早く乾くのだろうが、今は10月乾くにはまだ2〜3時間は掛かりそうである。

出発時間の6時になって出発しようとしたら、F氏が来ていないとU氏が言う。今日の参加メンバーはU氏、A氏、N氏、M氏そして私の5名と私は思っていたら、F氏が参加表明してあったとU氏が教えてくれる。パソコンを立ち上げ確認してみると確かに参加の書き込みがあった。

F氏は先日参加したいと言っていたのだが、昨日の朝チェックした時彼の名前は無く、参加出来なくなったものと私は思っていた。その後参加表明をしたようで私のチェックミスであった。彼が来るまで待つ事にする。

そのF氏が来ない。6時を過ぎても来なかったので電話を掛けてみる。向かっているかもしれないので10分程待ってみるが来ない。もう一度掛けてみるが出ない。少し待って今度は着信履歴を残す為、M氏が携帯から掛けてみたがこれも出なかった。

6時半まで待ったのだがF氏は来ず、私は秋田を発つ事を決断する。走り出すと私の頭の中はこれから先の事でいっぱいで、F氏の事は私の頭の中からすっかり忘れ去られていった。


▼路面はウエットだが どうしたら楽しめる?

広域農道、国道285号と走って上小阿仁の道の駅にバイクを停める。予定ではここから阿仁前田、太平湖と走って鹿角市に抜け小坂に行く予定だったが、昨日の雨もありこの路面状況では森吉山荘までのワインディングはウエット、山荘から先の狭い道は何があるか分からない状況と思われる。

そこで私は予定を変更し、ここから阿仁前田までの高速ステージを走った後国道105号を北上し米内沢に出て再び285号を比内まで走り、国道103号、国道282号と走り小坂に行く事にした。これで走行距離は短縮され、ウエット路面でロスした時間を挽回する事が出来るだろう。

休憩後阿仁前田に向かう。路面はハーフウエット状態まで回復していて、直線ではスロットルをある程度開ける事が出来るようになって、少しは楽しむ事が出来た。阿仁前田から国道105号で米内沢に向かったのだが、以前ある事情により警察車両の後に着いて走った道を思い出し、その道を使って米内沢に向かう事にしたのだが・・・。

その道は国道105号から阿仁川を渡って105号と阿仁川を挟んで平行に走る道で、米内沢の街中を通らずに国道285号に出られる筈なのだ。ところが以前阿仁川を渡った橋が見つけられずに通り過ぎてしまった。それでも違う橋を発見して何とか対岸に渡り、無事米内沢に出る事が出来た。

このルートは十和田湖からの帰りとか国道285号で秋田に戻る時、阿仁前田〜上小阿仁間の高速ステージを楽しむ事が出来るので、時間が有る時のオプションとして頭に入れておく事にする。


▼寒いとね・・・

比内、毛馬内と走って小坂のいつも立ち寄るGSで給油を考えていたら、今日は閉まっていた。ここのGSが閉まっているのを見たのは初めてで少し慌てたが、樹海ライン方向に右折した所にもGSが有った筈で先に進む。

やはり曲がった先にSHELLのGSが有り営業していた。我々が入って行くと男性のスタッフが走って出て来たのだが、メンバーの中にもバイクを止めると走り出した者がいた。誰とは言わないが彼は一目散にトイレに駆け込み、そして幸せな顔をして出て来た。

彼は暫く前から苦痛に耐えていたようだったが、この季節になると汗をかかなくなりその分トイレが近くなりますので、水分を摂取した後はトイレに行くようにしないとね。先日の北海道でその事を痛感したあるメンバーは、余裕の顔でしたが。

ここからは、十和田樹海ラインを登って発荷峠に出た後十和田湖に下り滝ノ沢峠を越えて弘前方面に向かい、途中から大鰐に出て碇ヶ関の道の駅まで一気に走る予定である。樹海ラインの路面が乾いているかが問題だが、行って見なければ分からない。


紅葉の盛りにはまだ10日以上
の時間が必要のようだった。




































いざ マルメロソフトへ


これが道の駅碇ヶ関名物マルメロソフトクリーム250円。


来た! 来た! 来た。


ご苦労様でした。
▼ハーフウエットの十和田樹海ラインで北海道の成果?
GSを出た我々は、踏み切りを渡り樹海ラインを進む。昨日の雨のせいか水量の多い七滝を右に見て、我々はペースを上げる。路面は生乾きの状態で思い切ってコーナーに入って行ける状態ではなかったが、直線ではフルスロットルを試す事が出来た。

北海道に行く前にはGSX−Rのスロットルを全開にする事は殆んど無かったが、北海道でフルスロットルを経験した事によりどのようなスチエーションで全開に出来かを知る事が出来たように思う。

今回は北海道の時と違ってリヤタイヤのハイトが50から55に変わっていたので加速が少し鈍かったが、北海道と違って本土の道は狭く路面状況も悪い為フルスロットルに出来る時間はどうしても短くなってしまった。

路面状況が完璧ではなかったにも関わらず、私の場合今回の樹海ラインは過去最速になったものと思われる。これでドライ路面を走ったらどうなるのか考えてみたが、私の場合コーナリングスピードは大して上がらない筈で、時間はそんなに変わらないと思う。


▼十和田湖の紅葉は始まったばかり

路面が湿っていた為かM氏の追い上げから何とか逃げ切って、私が先頭で発荷峠に到着する。次々に後続も到着し、発荷峠の駐車場で休憩となった。発荷峠から見る紅葉はまだ始まったばかりで、9月に行った北海道の三国峠よりも赤くなっていなかった。

停まってるバイクのタイヤを手で触ってみると、路面温度が低かった為か低目の空気圧で来たにも拘らずタイヤ温度は低かった。これからの季節、もう少し空気圧を下げタイヤ温度を上げた方が良さそうである。

発荷峠を出て和井内に下り信号を左折、右に十和田湖を見ながら滝ノ沢峠に向かう。今日の十和田湖はどんよりとした空と中途半端な色付いた木々を映し出し
何とも冴えない表情を見せている。十和田湖が鮮やかな紅葉の世界に変わるにはもう少し時間が必要のようである。


▼我々は風車?

滝ノ沢から国道102号を黒石方向に向かう。温川山荘の前を通過し我々は葛川の街?を通過していた。すると道路前方右側を小型のミックス犬(最近は雑種をこう呼ぶらしい)が歩いているのが見えた。その彼の目が我々の姿を捉えたと思ったら、彼は道路の中央に向かって歩き出した。

私は先月の北海道でのカラスの事もありスピードを落とし彼の行動に注目した。以前に猫を引っ掛けた経験(犬の担当はM氏)を持つ私だが、ここで犬を轢くのは出来れば避けたくゆっくりと進んだ。一旦道路中央で止まり引き返す素振りを見せた彼は、突然私の前を横断し吠えながら左足めがけて威嚇してきた。

突然の攻撃に私は一瞬たじろぐが、スピードを上げて彼から逃れる事に成功する。すると彼の攻撃目標は後ろのM氏に移り、彼の左足も危うい状態になる。そして次々にFUNKYメンバーは彼の攻撃にさらされる事になったのである。

皆さんは犬に吠えられたぐらいで「ビィビィてんじゃないよ!」とお思いでしょうが、これが結構な恐怖体験だったんですよ。彼の攻撃は鋭くブーツを履いてなかったら安心してはいられなかったと思われます。

FUNKY軍団に果敢に戦いを挑んだあの犬は、我々に何を思って攻撃してきたのだろうか。風車に戦いを挑んだドンキホーテのように、彼は得体の知れないFUNKY軍団に立ち向かってきたのだろうか?犬の考えている事は分からない。

小国から峠を越えて大鰐に出る国道454号は、とても国道とは思えない狭い曲がりくねった峠道で、さすがのGSX−Rもここでは重く鈍重に感じられ疲れたしまった。峠を越え下って行くと道の周りにリンゴ畑が広がっていて、枝には大きなリンゴがたわわに実っていた。さすがここは津軽リンゴの本場、山全体がリンゴだらけだった。

国道7号に出た我々は、秋田方面に左折し道の駅碇ヶ関まで走ってバイクを停める。


▼奇跡の・・・

碇ヶ関でのお勧めはマルメロソフトで、我々はバイクを降りるとM氏を先頭にソフト売り場に向かった。価格は2年前と同じく250円と変わりなく、味もマルメロの味がしっかりと有って美味しかった。

ソフトを食べ終えニコチン中毒の面々は外に一服しに出る。私も外に出て皆さんと話をしていると、集合管の音が遠くから段々と近づいて来る。どんなバイクなのかとその方向に注目していると、その音に聞き覚えが有るような・・・。

もしかして・・・。我々が注目する中、車の間から現れたバイクはテックサーフサウンドを奏でるFZ750であった。そのバイクに乗るライダーは見た事のないコミネの革ツナギを着ていたが、それは紛れもなく朝来なかったF氏の姿だった。

私はその突然の出来事に思わず手を振ってしまったが、F氏はパーキングに停めたあった我々のバイクを見つけたようで道の駅の中に入って来た。そして彼は我々のバイクの横にFZ750を停めたのであった。

先ほどM氏の携帯をチェックした時、F氏からの着信履歴が多数残っていてF氏が我々に連絡を取ろうとしている事は知っていたが、我々の目の前にいきなり現れたのには驚いてしまった。

彼はバイクから降りホッとした表情を見せながら我々の所にやって来た。「よく分かったな・・・。」と声を掛けると、彼は「会えるとしたらここだと持ってやって来た。」のだそうだ。


▼寝坊のその後

彼からここまでの経緯を聞く事が出来た。それによると、事の始まりは寝坊だった。まず彼は5時に合わせた目覚しが聞こえなかったらしい。私やM氏の掛けた電話も聞こえなかったのだが、目覚しも携帯だったから電話が聞こえなかったとしても不思議ではない。

結局、目が覚めたのが7時だったと言う。そもそも彼は仕事やあれやこれやで寝たのが2時だったと言うから5時に起きようとした事自体に無理があったようだ。しかし、彼は今回いろいろと遣り繰りして今日のツーリングに漕ぎ着けており、寝坊してぐらいでツーリングを止めるわけにはいかなかった。

彼は1時間遅れで秋田を発ち、我々を追いかけたと言う。しかし彼は我々を追いかけて1時間の遅れを取り戻す事は不可能な事を悟り、家に電話を入れて我々の予定コースをチェック、反対方向から我々に接近する方法に作戦を変更する。

F氏が反対方向から我々に接近する方法を取ったのは賢明だった。我々がパスした太平湖の道を彼は忠実に辿って来たらしいから、スピードを上げて追いかけたところで我々に追いつく可能性は皆無だったと考えられるからだ。我々以上のスピードで走ること自体不可能だし。

暫しの休憩後、F氏を加えて6台となった我々は、坂梨峠に向かった。


明治時代にタイムスリップしたFUNKY!


お約束の写真を1枚。





一列になって登る階段。


上が山菜カレー 650円
下がビフテキ丼 1,000円










意外とマッチするバイクと明治の建物。












▼坂梨峠最速の男
碇ヶ関の関所の在る場所で国道7号から国道282号には左斜めに入って行くのだが、私はどうした事か入りぞびれて通り過ぎてしまった。後ろのメンバーは私の間違いに気づいて左に入って行く。幸い国道282号に入る道がもう一つ前方に有って、私は無事国道282号に入る事が出来た。

北海道でも有ったが、最近分かっていて道を間違える事がよくある。やはりこれは歳のせいなのか。 軽くヤバイ!?

古遠部温泉入り口を過ぎ坂梨峠の核心部に入って行く。私は先頭をM氏に任せ最後尾に下がってF氏の後ろから着いて行く。M氏は直ぐに私の視界から消えて行きそれを追うA氏、N氏、U氏も見えなくなった。私の前を走るF氏の走りを見ながら坂梨峠を上って行く。

F氏はFUNKYツーリング今年初参加にも関わらず、こまかなコーナーを危なげない走りでクリアーして行く。路面は一部生乾きの部分は有るが彼の走りは安定しており、私は安心して彼の後に着いて峠を越えM氏らが待つパーキングに到着する。そこで再び私が先頭に立ち小坂に向かった。

ここ坂梨峠は、M氏が得意とする峠で今のところFUNKY内に彼の前に出られる人間はいない。彼は峠で後続を待つ余裕をみせながら坂梨峠を楽しんだと言う。今日の様子では当分間彼のポジションは安泰のようである。


▼観光地 小坂へ

小坂の街に入り小坂鉱業事務所内に在るレストランに向かう。私はここでも道を見落とし通り過ぎてしまったが、皆さんに悟られないよう樹海ラインまで出て唐楽館の前を通って小坂鉱業事務所に到着する。

するといつもガラ空きの事務所前のパーキングが満杯で停める事が出来ないではないか。幸い奧の方にスペースが空いていて助かったが、いつになく車や人が多いようである。バイクを下りで小坂鉱業事務所に向かう。夫婦の像の前でお約束の写真を撮った後、レストランあかしや亭に向かう。

あかしや亭に上がる階段を一列になって登って行くFUNKYの後姿は、周りの風景にミスマッチ? レストランあかしや亭は十和田ホテルが経営するレストランで、クラッシクな内装もあってチョッと高級感漂うレストランなのだが、ここの雰囲気はレーシングスーツを着るFUNKYにピッタリ?で我々が店内に入ると熱い視線を感じた。


▼ハイソな昼食


                 メニューをチェック。


         リラックスして食事が運ばれて来るのを待つ。

奧のテーブルに私とF氏、M氏、隣のテーブルにA氏、N氏,U氏が座り我々はメニューをチェックする。私とM氏は以前生姜焼きを食べたのにも係らず今回も生姜焼きをチョイス、F氏は山菜カレーをチョイスした。隣のテーブルはビフテキ丼を全員注文したようだ。

最初に我々のテーブルに食事が運ばれて来る。カレー2つに生姜焼きが1つ? 数が逆になってますよ、お嬢さん。スタッフのお嬢さんは、数を逆に覚えてしまったようだ。交換してもらうのも何なので、私がカレーを頂く事にする。

このカレーが結構旨かった。隣のビフテキ丼も美味かったようで皆さん一気に平らげていた。本当に美味しそうに食べていたので、次回は私もビフテキ丼を食べてようかな。


               ビフテキ丼が大好評でした。


▼外は大賑わい


         食休み中の我々の横では、明治時代ワールドが広がっていた。

美味しい食事をいただき、あかしや亭を出た我々が建物前の広場に行ってみると、何やら人が大勢集まっていた。中には鹿鳴館から出て来たような衣装を着た女性や人力車に乗った人物もいて、そこはもう明治時代の世界だった。

楽団が演奏を始め風船が上がると皆さん並んで広場を出て行った。何処まで行くのかと見ていたら、隣の唐楽舘の駐車場に入って行く。そこでまた太鼓が鳴ったりして何やらセレモニーが始まっている。我々にそれを見学する時間は無く、皆さんが盛り上がっているのを横目に見ながら小坂を出発する。



         外ではイベントが開催中で、風船を上げていた。
           同時に放たれた風船だったが、上空に昇るに連れ
           高く上がる物そうでない物、真直ぐ揚がる物横に反れる物
           人の人生ではないが風船はそれぞれ独自の方向に昇って行った。
           風船は破裂するその時まで昇り続ける事だろう。

大深温泉管理棟


管理棟で入湯料を支払って温泉へ


温泉棟 手前が女湯 奥が男湯


左のトイレが新しくなっていた。
昔は下を沢の水が流れる天然の水洗だったが、
普通の水洗トイレになった。



ここの温泉は熱いので水で温度を下げている。


玄関先では清涼飲料が蛇口から
出る沢水で冷やされていた。
▼八幡平アスピーデラインから大深温泉へ
小坂から大湯に出て大湯ストーンサークルの横を通過し花輪に向かう。教科書にも載っている大湯ストーンサークルは、昔は何処に何が有るのかよく分からない地味な存在だったが、最近はよく整備され綺麗になってきた。地元もようやく古代人の贈り物の偉大さを知ったようである。

花輪のGSで給油した後八幡平に向かう。花輪からは国道から離れ裏道を使って八幡平根瀬に出てアスピーデラインに向かう。アスピーデラインの秋田県側は登りは追い越しは可能なのだが、今日はバス数台が前に蓋をしていて長い行列が出来ており追い越しは無理な状況だった。

後生掛温泉を過ぎると車が少なくなってペースを上げる事が出来る様になり、走りを楽しむ事が出来た。左コーナーを抜け加速体勢に入った我々の前に、R1を含む6〜7台のスーパースポーツ軍団が前方に現れる。彼らは車の間に嵌ってゆっくり走っていて、勢いよくコーナーから飛び出して来た我々を驚いた表情で見ていた。彼らも全車カウル付きの我々が珍しかったのだろう。
 
我々はどうして彼等のようなグループと同一方向で出会わないのだろうか。もう20年以上走っている私だが、すれ違った事は数知れないが同じ方向で出会った記憶は殆ど無い。無いのには何か理由が有ると思うのだが・・・。

楽しい時間も頂上近くまで来るとガスが出てきて終了となってしまった。山頂付近に雲が掛かっていてその雲の中に入ってしまったのだ。この様な状況はここ八幡平ではよく有る事で、先が見えない状態で峠を越え直ぐ下のパーキングにバイクを止める。

予定ではアスピーデラインを岩手側に下りそして樹海ラインを上って来る事にしていたのだが、この霧では走っても楽しくなくここでUターンして今日の温泉、大深温泉に向かう事にする。

霧の中を走る時、何が有っても絶対にシールドを開けない事だ。外に着いた水滴は指で拭けば取れるが、開けてしまうと水滴が目に入って目を開けていられなる事が有る。特にメガネを使用している場合は、シールドを開ける事は厳禁である。メガネに水滴が着いたら止まってメガネを拭くしか無くなるからだ。


▼大深温泉

峠を秋田県側に下り雲から出て少し楽しんだ所で蒸の湯入口のパーキングに到着する。そこの道路左側の小道を下って行くと大深温泉は在る。ここを訪れるのは3年ぶりで、前回訪れた時も確か山頂部はガスで見えなかったような気がする。それでも今回は雨具を着ていないから前回よりは増しだったが、ここに立ち寄る時は天気が良くない事が多い気がする。

バイクを停め管理棟に行き入湯料400円を払い温泉に行く。ここは管理棟と温泉が少し離れていて外に出て歩いて向かう。3年前と変わっていないと思ったら、トイレが新しくなっていた。以前のトイレは沢水が流れている上に建物を建てた感じで、天然の水洗トイレといえるもので私は結構気に入っていたのだが、これも時代の流なのだろう、ちゃんと浄化槽が付いた水洗トイレになっていた。

ここの温泉は単純硫黄泉の白いお湯で高温(90℃以上)の為沢水を混ぜて温度を下げている。それが幸いしてか、あまり硫黄臭くないところが良い感じだ。ここで我々はゆっくりと温泉を楽しみ、疲れを取りリフレッシュする事が出来た。

全ての温泉を飲む男F氏は、今日も樋から流れ込む温泉をワンカップのガラスコップに入れ飲んでいた。前回飲んだ時は温泉のあまりの熱さにコップを投げ出してしまった彼だったが、今回は前回の学習効果が生きて無事温泉を飲んでいた。そしてその味は・・・?彼は我々に説明してくれたのだが、飲んだ事の無い我々は聞いてもその味をイメージ出来なかった。

温泉から上がって飲み物を飲もうと管理棟に行ったら、外の蛇口の下に置いてあった箱の中にから選んでくれと言われる。箱の中には缶ジュースやコーヒーが入っていて蛇口からの水で冷やされていた。ここに来た時玄関先に箱が有ったのは知っていたが、それが究極の省エネ冷蔵庫であったとは知らなかった。

管理棟の前で缶ジュースを飲み体の熱りを取りながら暫しの休憩となった。これからの予定は、アスピーデラインを国道241号まで下って左折、玉川温泉から玉川ダムサイトを走って田沢湖に向かう予定である。

今日最後のSSとなるこのコースは前半は中速ワインディング、後半は高速ワインディングになっており楽しみだ。路面が乾いているかどうかが気掛かりで西の空を見てみると、西の空には明るさも見えていたので多分大丈夫だろう。


▼走りを大いに楽しんだ八幡平〜田沢湖SS

秋田県側アスピーデラインの下りは、ハミ禁だからここは黙って車の後ろで時間を過ごす。国道241号に出た所でペースを上げ、途中からM氏とA氏を前に出し、私はその後を追った。

後から見るA氏の走りは、北海道に行く前とは大きく違っていた。以前は上体に硬さが見られたが、今日は上体がリラックスしており何と言ってもライン取りが良くなっていた。アスピーデラインの分岐から大場谷地、玉川温泉へと続く中速のワインディングは結構難しいコーナーが多いのだが、A氏はM氏の後ろに着いてしっかりと走っていた。

私は玉川温泉入口の手前でスピードを落として後続を待ちながら走り玉川温泉入口にバイクを止める。ここでM氏が待っていると考えていた私だが、彼らの姿は無かった。後続の3台が揃って走り出したが、前の2台はどこまで行ったのだろうか。

幾つかのシェルターを抜けて新玉川温泉入口まで来ると、M氏とA氏が停まって我々を待っていた。後続を待つ場所としては、ヘアーピンカーブに在る玉川温泉入口よりは、新玉川温泉入口の方が直線の先にあるので見付け易く安全である事は確かだ。今後はここを待機場所にする事にしよう。

再び私が先頭になって玉川ダムに下っていく。ここは道幅が狭く路面も悪いので無理は出来ない。左に新鳩の湯温泉の吊り橋が見えたら、もう直ぐ宝仙湖沿いの高速ステージが始る。

今日は時間が早い事もあり、走っている車が多く注意が必要なようである。道幅が広くなって私はペースを上げた。後ろにいたM氏は私がここでスピードを上げる事は折込済みで、直ぐに私の追撃体制に入る。

M氏は前回ここを走った時バスに引っ掛って私から離れてしまった事があって、今回は絶対に私を逃がさない体勢で臨んでいる筈で、M氏のプレッシャーを後からヒシヒシと感じる。


▼「ジーッ」 これって何?

前回の時より今日は車が多い事も有り全体的にスピードは抑え目だったと思うが、私は前回より高い回転を使って走っていた。12000回転位(タコメーターは見ていないのでハッキリしないが、11500回転にセットしたランプの点灯を確認)まで引っ張った後、コーナー手前でギヤを2つ落とした時GSX−Rのエンジから「ジーッと言う音がして私が思ったいたよりスピードが早く落ちてしまった。

それは次のコーナーでも起きて、これはどうした事かと私は戸惑ってしまった。その時はそれで終わってしまったのだが、後で考えるとそれはGSX-Rに装備されているスリッパークラッチの仕業であったようだ。

私はギヤダウンの際、エンブレで後輪が暴れるのを嫌ってバイクが加速する位にアクセルをアオルようにしている為、今まで明確にスリーパークラッチの存在を感じる事は無かったが、今回連続して高回転からの減速を行った為アオリが少なかった様である。

そこでスリッパークラッチが作動し「ジーッ」と言う音と共にバイクが減速した模様である。このスリッパークラッチ、後輪が暴れない程度にエンジンブレーキが利きスムーズに減速出来る優れもので、これを積極的に利用すれば短い距離で安全に減速を終える事が出来ると思われる。

GSX-Rにスリッパークラッチが装備されている事は知っていた(GSX−Rは急発進させようとして回転を上げクラッチを急に離すと、ジーッと言って前に進まない現状が起きる)が、こんなに役に立つ装置である事を私は知らなかった。今後はこの装置を上手く使った減速方法を習得する必要がありそうである。

私とM氏は田沢湖高原と田沢湖に出る交差点まで一気に走り後続を待った。後の3台は間もなく来たが、最後尾にいたF氏が来なかった。彼の場合乗っているバイクがFZ750だし遅れて当然の状況にあったが、そのへんの事情は彼が一番良く分かっている筈で、マイペースで走っているものと考え待つ事にする。少し待ってF氏が到着、角館に向かう。


タイヤで走りを確認・
















今日はFZ750の前で決めの写真を1枚。



▼今回は呪いが解けた?
国道46号に出て右折、少し走るとJR刺巻駅手前の新幹線のガードに差し掛かる。ここは今年の6月、M氏が赤い舗装の上であわや転倒の憂き目に遭った場所で、今回も何かが起こるのではないかと期待?していたが、何も起こらなかった。

角館まで走って、いつもの無人ドライブインで休憩となった。ここでも6月のツーリングの時、N氏のGSX−Rが始動しなくなるというトラブルを起こし私が秋田から軽トラで引き取りに来た事があった。その時の事があってN氏は慎重にGSX-Rのエンジンを止め、そして出発の時N氏はドキドキしながらセルボタンを押したのである。幸いにもGSX−Rのエンジンは無事始動し、6月の呪縛からは解放されたようである。

休憩後秋田に向かって走り出す。昨日10月1日に大仙市協和町荒川から秋田市までの広域農道が開通したとの情報を得て、我々もその広域農道で秋田に帰る事にした。協和カートランド入口の道を入り直ぐ左折して広域農道に入るのだが、そこに赤い悪魔がひそんでいた。


▼赤い悪魔とM氏の対決!?

カートランドの入口には新しく信号機が設置されていて、そこには新しく右折車線が設けられ赤く舗装されていた。ここでまたM氏が赤い舗装の呪いに取り憑かれたしまった。

右にバンクしたR1のリヤタイヤにパワーが掛かった瞬間、リヤタイヤが砂粒を巻き上げながら横にスライドしR1のリヤが大きく振り出されたのだが、M氏は6月の経験が役立ったのか素早く体勢を立て直す事が出来たのだった。

赤い悪魔は今日は協和で罠を仕掛けていたようである。何故にM氏のR1だけが赤い舗装路面でスリップを起こすのか。何故に我々はスリップしないのか。理由は分からない。M氏が赤い悪魔に魅入られてしまったと考えるべきなのかもしれない。


▼協和〜秋田 広域農道

この広域農道は途中まで出来ていたものが、今回不通区間が開通して全線通れるようになったもので、新しい黒い路面と古い白い路面が混在している。この道の造りは出羽グリーンロードと同じく山を切り崩して造っている所が多い為、切通しの箇所が多くまたその切通しもカーブしている所が多くある。

カーブした切通しはコーナーの先がブラインドになる為、しっかり先を読みながら走らないと危ない場面になりかねない。全体的にスピードが出やすい造りのこの道は、充分に注意を払って走行しないと思わぬ事故を引き起こす事が考えられる。

全通から一ヶ月もしないうちに対向車線のトラックに正面衝突した死亡事故も起きているから、皆さんも充分注意して走行してもらいたい。勿論我々も十二分に注意を払って走行するつもりでいるが、昨日全通したばかりだというのに結構交通量も多く、道の途中には人家も多いのでメリハリを付けた走りが必要な道であると思う。

この道が出来た事で46号線と秋田市がダイレクトに結ばれ大幅な時間短縮が図られる事になった。46号と13号を使うより少なくとも15分は短縮出来るし、この道は信号機が少なく止められる事が少ないのが良い。


▼今日を締めくくる通り雨

新しい道を探りながら走った我々は、大張野近くの見慣れた道に出る。ここからは勝手知ったる道を走り4時半過ぎ秋田に帰って来た。予定を変更した為今日の走行距離は432kmと短かったが、充分に走りを楽しむ事が出来たツーリングだった。

北海道帰りのメンバーは確実にポテンシャルアップした走りを見せてくれたし、寝坊したF氏とも合流する事が出来た今回のツーリング、距離は短かったが皆さんには満足して頂けただろうか。

帰還後のミーティングをしていたら、結構激く雨が降ってきた。ツーリング中は直接雨に当たる事は無かったら今日は幸運だった。しかも雨は通り雨で帰宅する頃には上がっていたから、結局今日は雨具を着る事無終わった。解散の前にお約束の写真を撮って、各自家に帰って行った。

これで今年のFUNKYツーリングは、ラストツーリングを残すのみとなってしまった。今年最後の7th.ツーリングを大いに楽しみたいと考えている。












Report By Ryuta

FUNKY Librery FUNKY Library Home