FUNKY Librery FUNKY Library Home

       


  2006年 7月 2日(日)
     4th.ツーリング


雨に祟られたツーリングとなったが、
  それもまた楽しいのがツーリング。




     
Report by Ryuta   


コース


秋田
⇒宝川⇒岩見三内⇒広域農道⇒

協和荒川⇒国道46号⇒角館⇒田沢


玉川ダム⇒八幡平⇒花輪⇒大湯⇒小坂⇒

十和田樹海ライン⇒発荷峠⇒樹海ライン⇒

小坂⇒坂梨峠⇒道の駅 碇ヶ関⇒

古遠部温泉
(入浴⇒国道7号⇒板谷峠⇒

大館⇒比内⇒米内沢⇒上小阿仁⇒
五城目

⇒広域農道⇒下新城⇒上新城⇒添川⇒


モト ワークス ヒラタ
 走行距離380km

雨は上がったのだが路面はウエット。


















田沢入口のローソンでB氏と待ち合わせ。

▼予定変更
最初の予定では FUNKY 4th.ツーリング は秋田県南部と岩手・宮城両県を走ることにしていたのだが、前日の天気予報で県南部は午前中から雨の予報が出ていた為急遽コースを県北部に変更にする事にした。

予報では県北部の雨の降り出しは午後からになっており、私の目算としては午前中の6時間で美味しい所を走り切り、午後は雨に降られながら秋田に帰って来る事を頭に描いていた。

そして日曜日の朝起きてみると、夜中に降っていた雨は上がってはいたが路面は濡れていた。店に着いたのが5時半、今日は私が一番のりだった。出発の支度をしているとU氏がやって来る。続いてタクシーに乗ったA氏が到着、最後にM氏が来て今日の参加メンバーが全員揃う。

実は今日の参加メンバーはもう一人いて、それは岩手県からの参加のB氏で、彼とは田沢のローソンで7時の待ち合わせになっている。バイクを預かっていたA氏のZX−10Rにガソリンが入っていなかった為、ガソリンを入れに彼は一足先にGSに向かう。後の3人は、途中の雨を心配し雨具を着てA氏から少し遅れてGSに向かった。

ガソリンを入れ終えたA氏と一緒になり秋田を出発したのが予定時間のAM6:00、前回、前々回と違って今回は予定時間に遅れる事無く秋田を離れる事が出来た。雨は降っていないが路面はウェット状態、ペースを抑えて走り協和の荒川に抜ける広域農道にはいる。さすがにこの時間帯車は少なく本来ならば楽しい走りを堪能する筈だったのだが、路面が濡れていてはそれも出来ず欲求不満のまま協和に到着、国道46号に入る。


▼8年ぶりの参加者

広域農道でペースが上がらずB氏との待ち合わせ時間に間に合わないのではないかと心配されたが、国道46号も車が少なくペースが落ちずに走る事が出来て、国道341号入口のローソンに予定時間前に到着する事が出来た

既にFZR400RR−SPに乗るB氏は到着していて我々を待っていた。昨夜よく寝られなかった言う彼は、4時前には目が覚めてしまい二度寝の寝坊を避ける為そのまま起きていたと言う。

久しぶりのFUNKY参加できっと遠足前の小学生状態であったのだろう彼は、速めに家を出て大分前に到着していたようだ。家を出てからここまで雨は降っていなかったそうで、雨雲はまだ我々に追い付いていない様である。

暫しの休憩の後、私はグローブをレイングローブから通常の革の物に換えて走り出す。他のメンバーも各自の判断で雨具の上を脱いだり、雨具を着たりしている様だ。ここからは国道341号を北に向かって走って行く為雨には当たらないと私は判断したのだが、標高が高い玉川温泉付近の天候が心配である。

小坂のENEOSのGS路面はドライになった。


雨具を脱いで十和田樹海ラインに備えたが・・・!。
▼一気に小坂まで
私を先頭にM氏、B氏、U氏、A氏の順で走り出すが、B氏は久しぶりのFUNKYである為場所によって私が彼の前を走る事にする。雨は降っていないが路面はハーフウエット、鎧畑ダムに近づくに従い路面は完全ウエットに変わった。

ここで私とB氏が後ろに下がり先頭をM氏に代わってもらう。鎧畑ダム前のトンネルに入るとM氏のペースがガクッと落ちる。M氏、トンネルのウエット路面に思い入れ?が有ってスピードを抑えているようだ。

トンネル内の舗装はコンクリート舗装が多いのだが、このコンクリート舗装濡れるとよく滑る。ナトリウムライトに照らされピカピカに光るコンクリート路面は、ライダーに罠を仕掛け待ち受けているのだ。特にこれからの暑い季節、気温差でトンネル内だけ濡れている場合が有り、雨が降っていなくてもトンネルにはスピードを落として進入する事をお勧めする。

玉川ダムサイトで次に止まる場所を新玉川温泉入口とする事をM氏に伝えた後、M氏を先頭に走り出す。8年ぶりにFUNKYを走るB氏は、走り方そのものに全く問題は無くFUNKYのルールに基づいて走っていて、ミラーに写るその姿に危ない所は見受けられない。

宝仙湖沿いの高速ステージに入るが路面は相変わらずウエット、それでも私は少しペースを上げてみる。しかし、B氏は遅れまいと一生懸命に私の後を追い掛けて来る。彼は一人になっても自分の判断が出来ていて、昔FUNKYで走った経験が役立っているようだ。

B氏は後に着いて行くのがやっとだったと言っていたが、着いて来れるペースで前を走るのもこれまた結構大変なんです。遅過ぎず、速過ぎず、速過ぎず。遅くては向上心は湧いてこないから、本人が考える限界の少し上のスピードで前を走るのだが、速過ぎると間隔が開いて走りの参考にならないし無理して追い掛けるから転倒の危険性が増す。

我々の目的は安全にバイクを楽しむ事だから、遅くてもライダーが走りを楽しむ事が出来ていれば全く問題は無い。安全にバイクを楽しむ事が出来た結果、楽しむスピードは当然上がってくるのだが、あくまでもライダーが危険と感じる事が無い範囲でバイクを楽しむ事が我々の理想となる。それがバイクと長く付き合っていく骨なのかもしれない。

前のグループが新鳩の湯の前に止まって我々を待っていた。先頭のM氏は新玉川温泉を新鳩の湯と聞き違えたようである。「新」だけがハッキリと聞えた様で、M氏は指示された場所が新鳩の湯だと思い止まったようだ。我々は再びM氏を先頭にして走り出したが、直ぐにバスを先頭にする長い大名行列に追い着いてしまい、金魚の糞となる。

玉川温泉にバスは曲がって行き、我々はようやく大名行列から開放されたのだが、その先にまた問題があった。その問題とはタケノコ採りの車だった。いつもならタケノコ採りのシーズン(通常6月中旬から下旬)は終わっている時期なのだが、今年は所々に車が止まっていて皆さん山に入る支度をしている。今年の大雪はこんな所にも影響したのか、タケノコのシーズンも大分ずれ込んだ様である。

大場谷地を過ぎタケノコ採りの車も無くなり道は下り始める。しかし路面はハーフウエット状態で、ペースが上がらないまま八幡平を通過する。途中から国道を外れ花輪に向かう。花輪から大湯ストーンサークル横を通過小坂に向かい、小坂唐楽館近くのGSにバイクを入れる。

私のGSX-Rは秋田から190km近く走って10Lチョッとのガソリンが入り、燃費は19km/L弱と結構燃費が良かった。ウエット路面が多くアクセル開度が少なかった事が高燃費に繋がったのだろう。

小坂の空は雲ってはいたが、路面はドライでこれから向かう十和田樹海ラインの走りに期待が高まる。今日の天候で樹海ラインをドライで走る事が出来れば大満足である。休憩の後、雨具を脱いだ我々は十和田発荷峠に向かって走り出す。











十和田発荷峠は雲の中
十和田湖は見えていない。


予定では十和田湖の外輪山を周る事にしていたが、先が見えない状態にこれからどうするかを相談するメンバー。
▼十和田湖は雲の中
七滝を過ぎ私とB氏は後ろに下がり、M氏を先頭にU氏、A氏が後に続く。我々も遅れまいと直ぐに後ろに着くがじわじわと間隔が広がっていく。その後M氏が車に引っ掛かって追い着く事が出来た我々だったが、その車を追い越すのに手間取りようやく前に出た時には前のグループの姿は見えなかった。

それでも私はミラーを見ながら前を追った。樹海ライン中間辺りに在るシェルターが近づき、ハミ禁の黄色いセンターラインが見えた辺りから霧と言うか靄と言うか視界が悪くなって来てスピードがを出せない状態になってしまった。

標高が上がるに従い我々は雲の中に入ってしまった様で視界は2〜30m以下になって来て、走りを楽しむどころでは無くなってしまった。私はミラーでB氏のライトを確認しながら霧の中を発荷峠を目指す。

発荷峠に到着して見ると前のグループがヘルメットを脱がないで我々を待っていた。いつもは綺麗な湖面が見えている十和田湖はガスで全く見えておらず、そこには色の無い墨絵の世界が広がっていた。

これから先をどうしたものか私は悩んでしまった。予定ではこの先十和田湖を回って大鰐に出る予定だったが、この霧では何処に行っても標高が下がらない限り霧からは逃れられないものと思われる。

この辺で標高が低い(雲の下)スペシャルステージは坂梨峠ぐらいしかなく、我々は今来た樹海ラインを引き返し小坂から坂梨峠に向かう事を決める。霧にむせぶ発荷峠を後にして我々は樹海ラインを下り始める。

樹海ラインの上部は霧に包まれてはいたが、路面の殆どは乾いており霧さえ無ければ走りを充分楽しめるj状態に有って、返す返すも残念な霧であった。

それでもシェルターから下は次第に霧も晴れ、結構走りを楽しむ事が出来た。M氏の後ろにU氏とA氏が喰らい付いているのが見え、私も後のB氏を気にせずその後を追ってしまった。するとU氏もA氏も以前より安定した走りを見せており、高速下りの走り方を少し会得したようである。

七滝近くになって先頭が車に追い付き一瞬5台一緒になったが、直ぐに前3台は車の前に出て先に行く。私とB氏は車の追い越しに手間取り、その車の前に出た時には上り同様前3台の影も形も見えなかった。

それでも彼らは七滝の前で我々を待っていてくれて、再び私が先頭で小坂に向かう。そこで私はスロットルを開けてみた。川沿いの直線では結構スピードが乗るし、そこから坂を登りながらの左コーナーそして右コーナーと続く道はチョピッと楽しかった。

小坂の町に出ていつもと違う道にチャレンジしたが、左折と右折を間違えてUターンする事になった。間違ったその道は同和鉱業小坂精錬所に向かう道で、重金属汚染土壌の処理等独自の技術で最近注目を浴びている場所であった。

最近は小坂といえば芝居小屋の唐楽館等の観光で有名だが、歴史有る鉱山の技術もまた現代に生かされていて、歴史ある街小坂の底力を感じる。


碇ヶ関 道の駅


南の空が怪しくなって来た。空からはポツポツと
雨粒が落ちてくる。雨雲レーダーによると雨は
青森と秋田の県境付近まで迫っていた。
▼坂梨峠はウエット
小坂では雨は降っておらず坂梨峠はドライで走れると向かったのだが、行って見ると路面はウエットだった。この様な状態でも以前乗っていた3XVTZR205R(軽量、ローパワー)だったら結構楽しめたのだが、GSX−R1000では(重量、ハイパワー)ではどうもいけません。

路面が濡れていると言うだけで緊張感スイッチがONになり、おっかなビックリな走りになってしまうのだ。それでもそれなりには走るのだが、走っていて楽しくない。峠を越え青森県に入り先頭をM氏に代わってもらう。路面はハーフウエットに変わり少しは走り易くなったが、下りのクネクネ道はブレーキとライン取りが難しく私は次第にM氏から遅れて行く。

坂梨峠スペシャリスト?のM氏も青森県側の下りは苦手らしく、今回路面状態が悪かった事もあっていっぱいいっぱいであったらしい。それでも我々は置いていかれたのだから、坂梨峠スペシャリストの後ろ髪を我々はまだ掴む事は出来ていない。

坂梨峠を下りきり遠部ダム近くでスーパースポーツ系バイク4〜5台とすれ違った。その走りっぷりからして坂梨峠をホームとするグループの様に思われ、結構なペースで走り去って行った。「さわらぬ神に祟りなし。」同方向でなくて良かったと胸を撫で下ろす。我々はそのまま国道7号に出て、「道の駅 碇ヶ関」に向った。


▼雨雲が南から迫っている

道の駅に着いたのがAM10:00前、小腹が空いたので早目の昼食にしようとレストランに行ってみると開店していなかった。早過ぎた。食事を諦めここの定番マルメロソフトを食べ、休憩を取る。

A氏の携帯気象情報によると雨雲は秋田と青森の県境付近まで迫っていて、これから北に向かわない限りドライ路面は望むべくもなった。今から竜飛に向かうわけにもいかず、我々は早目にここを出て温泉でゆっくりする事になった。
        マルメロソフト ¥250−

昼食用の食料を買い込み外に出てみると、天から雨粒がポツポツと落ち始めていた。我々は急いで今日の温泉 古遠部温泉 に向かう。古遠部温泉へは遠部ダムの少し先に有る東北道坂梨トンネル入口に掛かる赤いアーチ橋が目印で、そこから脇道に入り簡易舗装の荒れた道を500m程進んだ先に古遠部温泉は在る。

私が古遠部温泉を訪れるのは二年ぶりで、その時も霧雨が降っていた様に思う。津軽半島を回った後に立ち寄った古遠部温泉は、小川の様に流れ込む温泉が印象的で、飲むと表現のしようの無い不味い温泉と言う結構強烈なインパクトを私に与えていた。


2年前に撮影した古遠部温泉玄関口。
今の玄関は少し色褪せて見えた。



このお犬様、近寄ると後ずさりして一定の間隔で私を見ていた。しかし、吠えたりはしなかったので、私がよほど怪しく見えたのだろう。


入浴料300円を支払階段を下りて温泉へ。


床を川の様に流れる湯舟から溢れる温泉。温泉掛け流しもこれはやり過ぎ?







玄関先で寛ぎ過ぎてしまい、ヤンワリと追い立て
られてしまった我々。ご迷惑をお掛けしました。
▼2年ぶりの古遠部温泉
二年ぶりに訪れた古遠部温泉は、前回はいなかったお犬様がいて我々を出迎えて(監視?)くれる。彼は私を怪しい人物と見たのか、吠えはしなかったがある程度の距離を取って警戒心丸出しで決して近づいてこようとはしなかった。黄色と黒色(犬って色盲?)の普段見慣れない格好の私に、彼は私を怪しいと判断したようだっだ。

前に来た時は真新しかった玄関が、2年の歳月で少し色褪せて年季が入っていた。建物の中は以前と変わっていなかったが、入湯料が260円から300円に値上がりしていた。それでも充分お安い料金設定である。フロント?に置かれた呼び出し用の鈴も以前と同じ場所に置かれていて、変わらない音色を奏でていた。


▼古遠部温泉の凄いところ

温泉に行って見ると人が誰もいなくて貸切状態(後に入って来たが)だった。初めてのA氏やM氏は、まず温泉の流れ込む量に驚く。ここの源泉は毎分800リットルの湧出量で、それを男湯と女湯に分けているので毎分400リットルは流れ込んでいると思われる。

毎分400リットルと言えば1分間にドラム缶2本分の温泉が流れ込んでいる訳で、それはまるで小川の様である。湯船から溢れ出た温泉は床に4〜5cmの深さで溜まっており長く床に座っていると、尻がお猿さんのお尻の様に真っ赤になってしまうのだ。

この温泉の凄いところは他にも有る。それは温泉に含まれる成分が多種多彩な事で、それは温泉を飲んでみれば納得出来る。一口飲んで温泉に含まれる成分を全部言い当てられたら、君は天才である。温泉に含まれる主な成分は下記の様になっている。
                                   
  温泉成分表より抜粋
カリウム  K  銅 Cu 硫酸イオン SO 遊離炭酸 CO
ナトリウム Na 亜鉛 Zn ヒドロ燐酸 HPO けい酸(メタ)HSiO
カルシウム Ca 塩素 Cl ヒドロ炭酸 HCO ほう酸(メタ) HBO
マグネシウム Mg 鉄 Fe ヒドロひ酸 AsO  
アルミニウム Al      
第一マンガン Mn      

この温泉の特徴は金属成分が多い事で、黒鉱のように多種の金属イオンが含まれておりそれが複雑な味を醸し出しているようだ。幾多の温泉に入った経験を持つ私だが、ここと同じ様な温泉を今まで見た事が無い。この温泉を一言で表現するとしたら「凄い温泉」と私は表現したい。 「ホント凄いぜ古遠部温泉!?」

温泉から上がって体をタオルで拭くとタオルに赤茶けた色が付く事からもこの温泉の濃さが分かる。その赤茶けた物質が何なのかは分からないが、温泉からの析出物には違いない。この温泉の建物自体も析出物の上に立っている事からも古遠部温泉の凄さが分かる。また体が温まるのもこの温泉の特徴のようで、今回温泉から上がって暫く汗が止まらなかった。

前に訪れた時床が棚田の様に段々(北海道の幌加温泉の様)になっていたのだが、今回は綺麗に削られスベスベの平になっていた。確かに座り心地は良くなったのだが、前回の凸凹の方が印象に残って良かった様な気がする。

幌加温泉でも昔は堆積したら削っていた(それは大変な作業だったそうだ。)そうだが、棚田状態の方が他には無い特長となるので現在はそのままにしていると言っていた。とにかく古遠部温泉の湯船や床は木で造られたいるのだが、木の表面は析出物で覆われて木の感触は全く無く、私には木の化石の様に見えていた。それ程に中身の濃い温泉と言う事だろう。


▼御邪魔虫となってしまったFUNKY

温泉から上がった我々は玄関先にあるソファーで休憩を取る。外を見ると雨が強く降ってきていて、こうなればバイクで走る楽しみは無くなりここでゆっくりとする事にした。

買って来たパンを食べたり飲み物を飲んだりしながら話込んだしまった結果、我々は玄関先を1時間近く占拠する事になってしまった。その間温泉客の皆さんが大勢訪れていたが、我々はその前で寛いでいたわけで、傍から見たら結構迷惑な存在であったと思われる。

それを見かねた宿の人が「奧にも休む所が有りますから・・・」とやんわりと移動を我々に勧告する。普段ならさっさと出発する我々なのだが、なにしろこれからやる事は雨の中秋田に帰る事だけなので、何をするにも腰が重かったのだ。

場所の移動を勧告された我々は、そこで初めて我々の存在が迷惑になっている事を悟り、直ぐに古遠部温泉を出る事にした。宿の方には大変ご迷惑をお掛けした事をこの場借りて謝罪したいと思います。次に古遠部温泉を訪れるのがいつになるかは分かりませんが、次回は気を付けたいと思います。

雨具を着込んで外に出た我々は、古遠部温泉を後にする。時間は正午を少し回ったところで、このまま秋田に向かえば3時には着いてしまいそうである。雨の中坂梨峠を走っても危ないだけで楽しくはなく、私は国道7号に出て板谷峠を越えて大館に向かうルートを選択する。

国道7号を走る車は少なく順調に走るが、大館バイパス辺りで雨が一段と強くなってくる。我々は大館バイパスから比内に向かい、通り慣れた国道285号を使って秋田に向かった。


上小阿仁 道の駅 ここに来る時は
雨具を着ている事が多い?






雨も本降りになって少し長目の雨宿りとなった。
▼上小阿仁の道の駅はいつも雨?
雨に打たれながら車の後で時間を過ごした我々は、休憩の為上小阿仁の道の駅に入る。我々がこの上小阿仁の道の駅に立ち寄った時、いつも雨具を着ているような気がする。実際には3回に1回位?の頻度なのかも知れないが、大変な時ほど印象に残るからか、いつも雨具を着ている様に思ってしまうのかもしれない。

雨具を着たまま道の駅入って行くと、中で休んでいた中年の男性が我々を見て昔話を仲間にしていたそうだ。これはM氏から聞いた話だが、「昔は俺もバイクでよく走ったもんだ。雨に降られると靴の中はグジュグジュで気持悪いだよな。」等と言っていたらしい。

中年の彼は雨に降られたライダーの大変さを仲間に伝えたかったのだと思うが、その時のM氏は GORE−TEX フィルム入りのブーツを履いておりブーツの中の足はカラカラに乾いており、M氏は「昔と今とでは違うんだよ。」と彼に教えてあげたかったらしいが辞めたと言う。


▼雨とアメリカンライダー

我々の後にハーレーを含むアメリカンバイク4台が外に止まり、そのライダー達が入って来た。私はその彼らの楽観的なスタイルを見て感心してしまった。男性2名、女性2名のグループは、秋田県人では無い言葉(多分青森県人)を話しており、体はびしょ濡れだった。

当然スニーカーの中は昔の様にグジュグジュで、特に100YEN SHOPで売っているようなビニール合羽を着た女性軍は、水も滴る良い女だった。それにひきかえ男性軍はバイク用の雨具をちゃんと着ていて体は比較的濡れていなかった。

今の季節だから濡れても「濡れちゃった。もうビショビショ。リンダ困っちゃう!?」みたいな事で済んでしまうのだろうが、これが秋だったらそれでは済まされないだろう。私だったら自分は100YEN合羽でも女性にはチャンとした合羽を着せるのだが、今の若い者は(出ました、年寄りが使うお約束のフレーズ)違う様である。

彼らのバイクに積まれた荷物は結構な大荷物で、彼らがロングツーリングの途中であるとお見受けした。濡れた体は、ライダーのモチベーションを低下させ体力も消耗させるから事故にも繋がりかねない。特に体力の無い女性は、雨で濡らしてはいけないと思う。ロングツーリングに女性を誘うのであれば、しっかりとした雨具を用意させるべきだと私は考えるが、雨に濡れた事も楽しい旅の思い出となるんでしょうね きっと・・・。

休憩を終え道の駅をを出る時、私はリーダーと思われる御仁に「お先に・・・。」とだけ声を掛けたが、返事は無かった。彼らのナンバーを確認したら、八戸ナンバーで我々の読みは外れてはいなかったようだ。彼らが何処まで旅するかは分からないが、彼らの旅の無事を願った私だった。

秋田に着いたのがPM3:00.雨は上がっていた。
時間が有ったので岩手のB氏も秋田まで来て
チェーンとスプロケットを交換する事に。



交換されたチェーン&スプロケットと共に
お約束の写真撮影。



B氏はこれから岩手に帰ります。御苦労さまです。
▼秋田帰還PM3:00 ハヤッ
秋田に帰って来たらなんと雨は上がっていた。時間は読み通り3時少し前。こんなに早くツーリングから帰って来た事は今まで無かったのではなかろうか。走行距離も380kmと予定より100km以上短かった。

本来ならば岩手県在住のB氏は途中から岩手に帰る筈だったが、時間が出来たのでこの際準備していたチェーンとスプロケットを交換する事にして秋田まで一緒に来る事になった。彼の乗るFZR400RR−SPは13年前に登録されたバイクで、前オーナーもFUNKYメンバーであった。


▼スペシャル FZR400RR−SP

前オーナーによりスペシャルFZR(後輪出力65PS以上)に変身していたこのバイクも、今回B氏がFUNKYにカムバックするにあたり時代の流れに合わせ New Weapon を装備する事になった。

まずバイクで最も重要なフロントブレーキは、Metallico Spec 03 のパッドを装着、タイヤも最新の METZELER SPORTEC M3 に換えられた。そして今回、古くなってOリングが脱落していたドライブチェーンをRKのレース用 FS520UW-R に交換、スプロケットもハードアルマイトのAFAMに換えられた。

これで現代のバイク(400ccクラス)を越える戦闘能力をFZR400RR−SPは手に入る事が出来た筈だ。このFZRを駆ってB氏の今後の活躍が期待される。真新しいチェーン&スプロケットを装着したFZRと共に、彼は我々に見送られながら岩手に帰って行った。本日の彼の走行距離は、500km近くになる事だろう。お疲れさんでした。


▼雨もツーリングの一部

FUNKYではツーリング予定日が雨の場合でも基本的に中止や順延する事ない。(最終ツーリングだけは予備日を設定) それは雨の走り方を練習する事も必要と考えるからだ。北海道ツーリング等ロングツーリングに出る場合、全ての日が晴れる事は殆んど無い。

雨に降られた時の走り方は日頃からの練習か必要で、あらゆる条件下でバイク走らせた経験がそれ以降の安全走行の自信になる。我々は好んで雨の中を走りはしないが、雨もまた走り方を覚えれば楽しくなる事を知っている。

しかし、それは小排気量で走っていた数年前までの事で、リッターバイク中心の最近では、まだ楽しむところまではいっていないのが現状である。

次回のFUNKYツーリングはプチ北海道になる。出来れはウエット路面は走りたくない気分である。


雨には降られたが、所々にドライ路面も有ってこの時期のツーリングとしては良しとしたい。ツーリングに雨は付き物で、雨の走り方の勉強もまた必要な事なのである。次回のツーリングは、プチ北海道で道南を走る予定である


2006 FUNKY 4th.Touring





                                  Report By Ryuta

FUNKY Librery FUNKY Library Home