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2006年10月1日(日) 6th.ツーリング


北海道の成果を試す良い機会となった今回のツーリング、走りは確実にレベルアップしていた。



         
Report by Ryuta   

▼ コース

秋田⇒広域農道⇒五城目

⇒上小阿仁⇒阿仁前田⇒太平湖

⇒大葛⇒八幡平アスピーデライン

⇒松尾⇒七時雨⇒浄法寺⇒田子

⇒田代平⇒十和田樹海ライン

⇒小坂 
昼 食大湯⇒花輪

⇒安代⇒安比⇒松尾

松川温泉 松楓荘 入浴

⇒八幡平樹海ライン⇒玉川

⇒田沢⇒
角館⇒協和⇒岩見三内

⇒横山金足線

モト ワークス ヒラタ

 走行距離 573km














朝霧に包まれた上小阿仁の道の駅


シールドに水滴が付き、曇り止め対策中。

▼秋本番
五時前に起きた時真っ暗だった空も五時半近くになってようやく明るくなってきた。店に着いたのが5時40分頃で早速出発の準備に取り掛かる。今日の参加メンバーは北海道に行った4レンジャーと岩手から桃レンジャーが参加する事になっていて、今日はゴレンジャーフルキャストのツーリングとなる。

今朝は天気の良い分気温が低いようだが、一桁の気温になるまではまだ少し日数がありそうである。予定の六時我々は秋田を出発、まずは上小阿仁の道の駅を目指す。横山金足線から添川に出て一山越えて上新城道川に抜ける。

私はいつもこの山越えでバイクと自分の状況を見るのだが、この季節になると路面温度が低く慎重にバイクと自分の様子を探りながら通過する。下新城の変電所近くのローソンまで来て、私は駐車場に目をやる。

今回私と同じGSX−Rに乗る青レンジャーの参加表明が無かったのだが、彼の場合書き込み無しに突然現れる事が有るので、私は彼がここで待ているのではないかと考えていたのだが、いなかった。今日は稲刈りに忙しく参加は無理の様である。

黒川から広域農道に入りペースを上げる。この農道、OFF車のセローで走ると結構走りがいの有る道なのだが、リッターバイクで走ると五城目の道の駅までアッという間で、「もう 285号!」 って感じであった。

国道285号の秋田峠を越え上小阿仁に入ると霧が出て来る。ここはこの時期朝霧が出る事が多く 道の駅 上小阿仁 も霧に包まれていた。こうなると霧がシールドに付着して視界を妨げ、内側も息で曇って視界が悪くなる。A氏やM氏は道の駅に到着するとシールドの曇り止処理を始める。

私はこの時期雨が降らなくてもこうなる事を考え、シールド表面の撥水加工と内側の曇り止め処理は前日に終えていた。この季節、天気の良い早朝に走る時シールドの曇り止め処理は必須であろう。

休憩後、霧の中を阿仁前田に向かって走り出す。集落を抜け山越えの道になると次第に霧が晴れてくる。朝霧は山に囲まれた低い場所に溜まるから、標高が高くなると霧は薄くなる。そして峠を越えると霧は無くなり阿仁前田では朝日が差して来た。

国道105号を横断し、我々は太平湖に向かう。この道沿いで行われている森吉ダムの工事も大分進んで、ロックヒルダムも形になってきていた。しかしダム完成までには、まだ相当の時間が必要と思われる。

一旦、小又川まで下りて再び対岸に登る。この道を通らず対岸同士を結ぶ橋の工事が進んでいて、橋は来年には完成しそうな感じである。橋の工事現場を過ぎると私は後ろに下がり、M氏が先頭に変わってペースが上がる。

そして少し遅れての順でコーナーを抜けて行く。皆さん北海道の走りを思い出した様に結構いいペースで走って行き、私は少し離されてしまった。皆さんが太平山荘の前で待っていて、そこで私は先頭に戻り太平湖グリーンハウスに向かった。

狭く急坂の曲がりくねった道を走り、くまげらエコーラインと書かれた柱が立つ峠を越えると太平湖が見えて来る・・・・筈だったが、今日は太平湖の上に朝霧が漂っていた。周りの山々と朝日に照らされた朝霧との対比が何とも美しく、私は思わず 「ゥオーッ」 と声を上げてしまった。

そこで止まってその美しい景色の写真を撮りたかったのだが、そうもいかず私はその景色を脳裏に焼き付けただけで、その場を立ち去ったのであった。我々は朝霧の底に沈むグリーンハウスに向かってゆっくりと下って行く。

太平湖グリーンハウス前のパーキングに到着して見ると、そこは明るい霧?に包まれた一種独特の雰囲気になっていて、我々は誰もいない駐車場中央にバイクを止める。




太平湖グリーンハウス前も霧に包まれていた。


次第に霧が晴れて来る。
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▼幻想の世界を体験
辺りに霧が立ち込めてはいたが、霧は上空2〜30m位?までしか無く太陽の光が薄っすらと届いており、霧の中とは言え光を感じる摩訶不思議な世界に我々はいた。

そんな中我々は先程までの走りを振り返り話が弾む。霧は次第に晴れてきて、出発の頃になると我々のいるこの場所は眩しいくらいの朝日に照らし出されていた。

グリーンハウスを出発し我々は八幡平に向かう。ここからの道は狭いうえに曲がりくねっていて、SS系のバイクならまだしも隼には辛い道で、燃費も10km/h切る程に低下するらしい。

それでも砂子沢峠を越え大谷に出ると道も二車線になりペースが上がる。金山黒沢トンネルを抜けた我々は、国道341号の裏道を通って八幡平を目指す。

この裏道は幾つかの集落を抜けて行くのだが、道の両側には秋の田園風景が広がっていた。黄金色に実った稲を刈っていたり、柿木には大きな実がなっていたり、道にはパックリと口を開けた栗が落ちていたりしている。我々はそんな景色の中、日の光を全身に浴びながらゆっくりと田舎道を走る。

太平湖を出て1時間、我々は八幡平熊牧場前に在るドライブインにバイクを停める。


八幡平ドライブイン
ドライブインは死語?


この時点で9時で、山の反対側にいるB氏に連絡を取ったのだが・・・。




















八幡平松尾IC横のいつものGSに30分遅刻して到着。



ここで驚愕の事実が判明。
▼桃レンジャーに留守電 !?
現在の時間は8時40分。桃レンジャーとの待ち合わせは八幡平を越えた八幡平松尾のGSで9時となっていて、どう考えても我々が20分で松尾まで行く事は不可能であった。そこで桃レンジャーに連絡を取る事にしたのだが、携帯を持たない私は緑レンジャーさんに電話をお願いした。

しかし、緑レンジャーさんの持つFOMAはアンテナが辛うじて一本立つかどうかの状態で繋がらなかった。そこでmovaの赤レンジャーさんにお願いして掛けてもらったら繋がった。しかし、本人は出なくて留守番電話サービスに繋がる。

今の時間電話に出られないという事は彼はまだ走行中なんだろうと私は考え、私は赤レンジャーさんにお願いして我々が待ち合わせ場所に到着するのは9時半から10時になる事を留守電に残してもらう事にした。

 赤レンジャーさんは

「桃レンジャーに連絡です。GS到着は9時半から10時になりますので、ヨロシク!」

 と伝言を入れる。


▼八幡平アスピーデラインを楽しむ

休憩を終えた我々は、桃レンジャーが待つ松尾のGSを目指して走り出す。八幡平アスピーデラインの秋田県側は下りはハミ出し禁止なのだが、登りはハミ禁解除で追越が可能な為車が少なければ結構楽しめる。

今回は時間も早かった事も有り、最初数台のバスに遭遇したがその後はスムーズに走る事が出来た。この道には結構トラップが多く注意していないと罠に嵌って危ない思いをする可能性があり、道を知らないで走る場合は無理は禁物だろう。

岩手県に入りアスピーデラインを下り始める。私は先頭を赤レンジャーに変わってもらい、最後尾から着いて行く。岩手県側の下りはハードブレーキを必要とする箇所が多いから、ブレーキングに自信がないライダーはスピードを押さえゆっくりと下った方が無難である。

私の場合、以前から県境から八幡平スキー場までの下りを苦手にしていて、今回バイクがGSX−Rに変わって苦手を克服出来るかと思ったのだが、駄目だった。私は銀レンジャーの隼に着いて行けずズルズルと離され単独走行になってしまったのである。人間、簡単に苦手を克服出来るものではない事を知る。

八幡平スキー場前で皆さんが私を待っていてくれて、そこで再び私が先頭になりアスピデライン下り後半を走る。無事アスピーデラインを超えた我々は、桃レンジャーが待っているであろうJOMOスタンドに急いだ。


▼誰の留守電?

九時半に我々が待ち合わせ場所のJOMOスタンドに到着すると、そこには我々を待つ桃レンジャーの姿が有った。桃レンジャーは9時15分前にはここに到着していた模様で、長らくお待たせして申し訳なかった。そもそも秋田を六時に出て、ここで九時に待ち合わせする事自体に少し問題が有った。

休憩も取らずに走しれば来れない時間ではなかったが、時間の読みを間違った私が悪く桃レンジャーには大変ご迷惑をお掛けしてしまった。私が桃レンジャーに留守電を聞いてくれたか尋ねると、電話は一回も鳴らなかったし留守電にも何も入っていないと言うではないか。

   「そんな馬鹿な!!」

赤レンジャーが留守電に伝言を残したのは確かな事だし、何故桃レンジャーの留守電に何も残っていないのか謎で、私は一応電話番号を確認する事にした。

赤レンジャーが掛けた電話番号を読み上げる。
  「−○○○○−○○○ ですよね。」

桃レンジャー

  「間違い無い? あれ・・・違ってる。」
  「−○○○○−○○○ です。」

私が電話番号を書き写す時  を  と間違えてしまった様で、赤レンジャーが留守電に残した伝言

「桃レンジャーに連絡です。GS到着は9時半から10時になりますので、ヨロシク!」

  のメッセージは日本の何処かの携帯に残されている事が判明した。

日本の何処かにいるであろう携帯の持ち主は、赤レンジャーからの留守電を見てどう思ったであろうか? まさか秘密戦隊ゴレンジャーからの業務連絡だとは思わないだろうが、私は是非その感想を聞いてみたいと思った。

給油と休憩の後、桃レンジャーを加わえフルキャストとなったFUNKY戦隊は、田代平高原の七時雨山荘に向かった。







茶居花の前で休憩しただけでした。




























珍しいトイレ併設のパーキングで休憩。





























十和田湖や八甲田を望む紫明亭展望台



発荷峠と休屋が良く見える紫明亭展望台。













いつ来ても場違いに見えるFNKYメンバー。
▼奇遇でした!
GSを出た我々は平舘から北上、田代平高原に向かう。この道は国道4号の沼宮内に抜ける時途中までよく使う道だったが、我々が分岐を直進し田代平高原に向かうのは久しぶりだった。川沿いの森の中を抜けると道は緑の絨毯を敷きつめた様な牧場に出る。

右手前方には田代山、左手には七時雨山が見えていつもならパラグライダーが青空に浮かんでいるのだが、今日は所々に白い雲が浮かんでいるだけだった。我々は道を左に折れて砂利道に入り、七時雨山荘に向かう。

山荘入口に岩手放送の中継車が止まっていて何か準備をいている。ここではパラグライダー教室等が行われているからパラグライダーの取材でも有るのだろうか。我々は山荘前の砂利の駐車場にバイクを止める。

本当はここの茶居花(ちゃいはな?)で昼食とも考えていた私だが、時間がまだ10時半前で昼食には少し早過ぎた。それではお茶でもと考えたが、今日はパラグライダーも飛んでいないから話題に乏しく、外で休憩しただけでここを発つ事にした。

我々が暫しの休憩の後、駐車場を出ようとバイクを方向転換している時、駐車場にシルバーメタのシビックフェリオVI-RSが入って来て止まった。そして中からご夫婦とお子さんが一人出て来た。

近づいて来たそのお父さんの顔を見て    「アレッ・・・。」

私はそのお顔に見覚えがあった。

彼も私がヘルメットを被っていたにも関わらず、私である事が分かったようで

   「どぅも・・・。」   と互いに挨拶を交わす。

彼は SRX に乗るライダーで、以前オータムツーリングで一緒に走った事もある顔見知りだったのだが、何とも奇遇であった。

彼から我々が何処から来て何処に行くのか質問受けたのだが、今日のコースは簡単過ぎて説明が難しく
   「八幡平を越えて来て、これから十和田に行きます。」 とだけお答えした。

今日の予定は八幡平から十和田に行きまた八幡平に戻るという8の字コースで、周る場所は少ないが、説明が複雑になってしまうコースなのだ。

後で知った話だとその日のお父さんは、前日に納車された車の試乗を兼ね家族サービス中であった模様で、彼がツーリングでよく立ち寄る茶居花でお茶するところであったようだ。彼がツーリングでよく立ち寄るのが茶居花で、そこに我々との接点が有ったようである。こんな偶然って、結構有るもんなんですね。


▼実りの秋を身をもって体験

七時雨山荘を発った我々は、田代平高原を下るトリッキーな道を無事通過し鹿角街道に出で右折、浄法寺に向かう。浄法寺から国道104号に抜ける道に左折するが、この道一車線しかない狭い所が多く、リーッターバイクでは結構辛いものが有った。

この道を使うのも久しぶりで、以前250や400ccのバイクで走っていても疲れた位だからリッターバイクで走れば当然の結果なのだが、この道は七時雨から十和田湖を結ぶ最短のルートで私は時々使用する道なのだ。

ただでさえ気を使うこの道で今回更に我々を悩ませた物が有って、それは道路のいたる所に落ちていた。それは路上に落ちていた栗で、この季節栗が落ちている事自体は珍しくもないのだが、落ちていた栗の量が半端じゃなかった。

この道沿いには異常に栗の木が多く、それもコーナーに栗の木が多く生えていてコーナー毎に大量に栗が落ちており、ラインは変えられないはブレーキは掛けられないはで、非常に緊張した走行を強いられてしまった。

実りの秋もライダーに取っては有難迷惑?


▼久しぶりに撮影会を企画

県境を越え岩手県から青森県に入った我々は国道104号に出て左折、大湯方面に向かい左側に在ったパーキングで休憩を取る。予定ではここから田代平を経て国道454号で十和田湖畔の宇樽部に出た後、休屋、和井内と走って発荷峠に行く事にしていたが、十和田湖に出ても走りを楽しむ場所は無いから今回田代平を往復して撮影会をする事に予定を変更する。

国道104号の狭く曲がりくねった峠を上り秋田県に戻った我々は、国道104号と別れ田代平に向かう。撮影会の段取りは、皆さんが国道454号まで行って引き返して来る間に私が適当な場所で待ち受け撮影する形とした。

私は撮影するコーナーを探しながら走っていたのだが、適当な左コーナー(メンバーからのリクエスト)が無く、結局予定区間最後の緩い左コーナーになってしまった。コーナーが緩いという事はスピードが速いわけで、私の古いデジカメ(2001年製造)ではシャッターボタンを押しても直ぐにシャッターが切れず、一台目と二台目の画像にバイクの姿は写っていなかった。

そこで私は三台目からロスタイム分早目にシャッターを押す事にして何とかバイクを捉える事は出来たのだが、バイクのスピードが速過ぎてイメージした画像を撮影する事は出来なかった。

バイクのような速い被写体を撮影する場合シャッター遅れの無いカメラが必須で、次回の撮影会は最新のカメラを準備してからになりそうである。


▼八戸への道

撮影の為道路脇でカメラを構えていると大型トラックが数台通って行った。国道でも無いこんな田舎道を何故大型トラックが通っているのか不思議に思っていたら、秋田に帰ってからトラック運転手をしている知人にその理由を教えてもらった。

運転手さんの話によると秋田から八戸に荷物を運ぶ場合、運送屋の皆さんは国道285号から国道103号を経て国道104号に入り今回の我々同様田代平から国道454号に出るらしいのだ。そして途中から国道454号と別れ広域農道を使って国道4号に出た後、再び国道454号に戻って八戸に向かうと言う。

このルートを取る事により大型トラックで国道104号の狭く曲がりくねった峠道を通る事も無く、距離も短縮出来ると言うのだ。この情報は我々に取っても有益な情報で、最近は八戸から北海道行きのフェリーに乗る事は少なくなったが、八戸に行く時は使えるルートではある。


▼紫明亭展望台


紫明亭展望台パーキング。これから向かう十和田樹海ラインの作戦会議?
国道104号に戻った我々は国道103号から十和田樹海ラインに入り、紫明亭展望台パーキングにバイクを停める。私は今までこの紫明亭展望台から十和田湖を見た事がなく、今回初めてこのパーキングにバイクを停めたのだった。

早速、パーキング奥に在る
紫明亭展望台に行ってみる。展望台からは発荷峠の展望台が目の前に見えていて、その奥に休屋、中山半島、御倉半島が見えている。

左手には十和田湖の向こうに八甲田の山々が見えていて、雄大な景色が広がっていた。

見えている物は発荷峠と殆ど同じなのだが、見え方が少し違っていて景色の印象も微妙に違っている。どちらの景色が好きかと聞かれたら、私は発荷峠派かな。

休憩を取りながらこれから下る十和田樹海ラインのフォーメーションを決める。前回ここを走った時は上部が雲の中で思い切り走れなかったが、今日は何の問題も無く走れそうだ。休憩を追えた我々は、のフォーメーションで樹海ラインを下り始める。
 
ここの下りは最初中速のワインディングが続き、路面にグルービングが施されたシェルターを過ぎると直線が多くなりスピードが乗るのだが、グルービングが苦手な私はそこで前に遅れをを取ってしまった。直線で追い着こうとする私だが、北海道メンバーの前三台のペースは速く容易には追い着く事が出来なかった。
 
前が車に引っ掛かって追い着いたものの、今度は私がその車を追い越すのに手間取って前三台から大きく遅れてしまった。そうこうしている内に後ろの桃レンジャーが追い着いて来て私は彼女?とのランデブー走行となってしまったのだが、それは七滝少し手前の事で七滝で待っていた前三台と一緒になった我々は、小坂に向かった。
 
十和田樹海ラインが短くなったと毎回走る度に私は書いているが、今回もまた短く感じてしまった。今回は北海道でレベルアップした走りが樹海ラインでも発揮され、以前より余裕が有って速くなっていたようである。


▼小坂で昼食

十和田樹海ラインを楽しんだ我々は、小坂鉱山事務所前のパーキングにバイクを止め、この中に有る レストラン あかしや亭 で昼食を食べる為、建物左側に有る階段を登る。

このレストラン、いつ来ても待たされ事無く座れるところが良いところで、今日も昨年と同じテーブルに席を取る事が出来た。



              あかしや亭入口



楽しい昼食のj時間が始まる。









赤レンジャーお気に入りの
お上品なウエイトレスさん。


















食休み中。


大正時代に迷い込んでしまったFUNKY戦隊。
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あかしや亭 お食事メニュー
桃レンジャーは あかしや亭 に入ったのが初めてだそうで何を食べるか悩んでいたが、私が前回来た時次はこれと決めていたビフテキ丼を一緒にオーダーする事になった。銀・緑レンジャーは前回と違うメニューをオーダー、赤レンジャーはここでのお気に入りメニュー 豚生姜焼き をオーダーする。

ここのメニューはどれを取っても値段に見合った内容の物で、何をオーダーしても外れの物は無く、皆さん美味しく頂く。食事をする雰囲気も良くゆっくりと食事が出来る あかしや亭 は、カップルでお食事をする時もお勧めのスポットである。






 ←ビフテキ丼 1200円








鉱山煮込みハンバーグ(コーヒー付)1050円









 ←味噌カツ定食  1050円











           豚生姜焼き  840円→





食事を終えた我々は、外で食休みと喫煙タイムとなった。今日は寒くも無く暑くも無くちょうど良い気温で、空は青空だしお腹はいっぱいだし、何とも心地良い。
 
これからの予定は小坂、大湯、花輪と走って国道282号に出た後、安代、安比と走りまた八幡平松尾に戻るコースで、今日の温泉は松川温泉松楓荘である。松楓荘には吊橋を渡った先に在る、洞窟風呂に入る予定で大変楽しみである。
 
小坂を発った我々は、大湯から花輪に向かったのだが、今日はいつも使うストーンサークル前を通る道ではなく、その東側をはしっている道を使って花輪に向かう。
 
私はこの道を走るのは初めてで間違わずに国道282号に出られるか不安だったが、何とか迷わずに国道に出る事が出来た。この道、いつもの道より交通量も少なく八幡平、安代方面に抜ける時には使えそうな道である。
 
国道282号に出ると車が多く、我々は流れに乗って安代を目指す。安代の手前で航続距離の短い桃レンジャーの燃料が心配になって、信号に止まった時桃レンジャーに聞いてみた。するとヤバそうな感じでガソリンが無い事を訴えてくる。後から聞いた話だと、上り坂を加速中エンジンは息付きを起こす状態であったらしい。
 
安代の街で早速GSに駆け込む。FZR400RRSPのガソリンタンクには、容量を超える15L以上のガソリンが入っようで、タンクの中は殆ど空の状態であったようだ。400ccでリッターバイクに着いて行こうとすると常にフルスロットルが必要で、どうしても燃費が落ちてしまう様である。これでもう少しタンク容量が大きければ助かるのだが、400ccのタンク容量は15Lが標準であるようで致し方あるまい。
 
給油と休憩を取った後、我々は国道282号を南下し安比高原スキー場を目指す。安比高原スキー場から八幡平松尾を結ぶ道は、冬のスキーシーズン東北道と安比を結ぶ幹線道路なのだが、バイクで走ると楽しい道で私はここも楽しみにしていた。

安比高原スキー場の前森山の裾野を走るこの道は、緩やかに上下を繰り返すと共に適度なワインディングで結構楽しめると考えていた私だが、走ってみるとあまりにも短かく、アッという間に八幡平松尾に着いてしまった。以前通った時はゆっくりと走っていたから長い道と感じていたようである。いずれにしても、国道282号を走るより楽しい事は確かで、これからもこの道は使う事になると思う。

松川温泉松楓荘そう到着。


タオルを持って温泉に向かう。


温泉のお湯はここからドバドバと流れ込む。


左から2番目人、耐えてます。


入浴料500円にアイス券(100円)が付いて来る。
私はアイスが好きなのでお得な感じでした。



アイス券で貰った栗最中。結構美味かった。


何故か玄関では餅つきが行われていた。
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▼洞窟風呂の松川温泉松楓荘
八幡平温泉郷入口の信号を右折、松川温泉に向かう。今日は松川温泉の中で一番手前に在る松楓荘に久しぶりに立ち寄る事にした。三つ有る松川温泉は、どれも硫黄の匂いがきつい白い温泉なのだが、中でも松風荘のお湯は特に匂いがきつくタオルは勿論下着も暫らく硫黄の匂いが取れないから、私はいつもそれなりの物を用意して松楓荘に行く事にしている。
 
八幡平樹海ラインに向かう道から左に砂利道を下りて行くと松楓荘はあるのだが、暫らく来ないうちに下って行く道は広くなっているし建物前の駐車場も数倍広くなっていた。玄関も新しくなっているようで、以前来た時の湯治宿と言う印象とは少し変わっていた。しかし、玄関の中に入るとそんなには変わっておらず、昔の印象に近かった。


洞窟風呂へは吊橋を渡って行きます。



そして渡り廊下を通って行くと・・・。



川沿いに洞窟風呂は在る。



脱衣室は無し。



結構揺れる吊橋。
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日帰り入浴料500円を支払うと、おばさんが我々にアイスクリーム券1枚を各人にくれる。松楓荘では入浴すると100円相当のアイスクリームがサービスされるようである。

湯上がりにアイスを食べるのがお約束となっている私は、このサービスは大変有り難いのだが、何故清涼飲料ではなくアイスクリームなのだろう。普通は清涼飲料じゃないのかな?

我々は今回松楓荘の洞窟風呂を目当てに来ていて、建物を出て吊橋で沢を渡り洞窟風呂に向かう。洞窟風呂に着くと若者がちょうど出たところで、洞窟風呂は我々の貸切状態になった。

洞窟風呂には脱いだ服を入れる棚が壁際に有るだけで、特に脱衣所は無く我々はその辺で脱ぎ始める。
 
この温泉、沢沿いの岩を掘って湯船が造られていて、湯船の脇の湯口から温泉が湯船に流れ込んでいる。

その温泉の温度が半端じゃなく熱く(多分90℃以上)、流れ込んでいる所に近づくと飛び上がる程熱かった。

その為温度調整用の水がホースで湯船に注がれていて、反対にその部分は飛び上がる程冷たかった。

水と温泉の間に入ると、体の片側は熱く片側は冷たい状態になり、まるで宇宙空間で太陽に照らされた様になってしまうのだ。この状態は結構辛いものが有る。
 
洞窟風呂全体的には熱くもなく、温くもない温度になっているので問題は無いのだが、噴出口に近づく時には充分な注意が必要ですので、皆さん恐る恐る近づいて下さい。
 
温泉で疲れを取った我々は、吊橋を渡って玄関横の売店に行きアイスクリーム券とアイスを交換した後、再び吊橋に戻って熱った体をクールダウンする。
 
温泉に入る前、午前中の走りで疲労が溜まっていた緑レンジャーは、

「温泉に入ると疲れるので入るのよそうかな?」

等と言っていたのだが、私や銀レンジャーから温泉に入って体が軽くなる事は有っても疲れが増す事はないからと勧められ温泉に入る事となった。

温泉に入った結果、緑レンジャーの走りがどうなったかはもう少し後でお話いたしますが、温泉に入る前は青白い顔をしていた緑レンジャーは、今血色の良い顔で煙草を吸っている。
 
温泉に入ってリフレッシュした我々が外に出ると、玄関先で餅つきが始まり搗きたての餅をお客さんに振る舞っている。松楓荘さんは、先ほどのアイスクリーム券といい、色々なアイデアでお客さんを楽しませている様である。
 
松川温泉松楓荘を発った我々は、砂利道でタイヤに付着した土をローリングして落し、八幡平樹海ラインに向かう。

そして峡雲荘前を右折し樹海ラインが始まった。今日の樹海ラインは車も少なく走り易そうだ。私が最後尾に下がり
の順で見返り峠下のパーキングを目指す。


▼復活のレンジャー
ペースが上がると次第に排気量の小さい桃レンジャーのFZR400RRSPが遅れ始め、前三台と後二台のグループに別れて八幡平樹海ラインを登って行く。前のグループの状況は後で聞いた話なのだが、皆さん北海道帰りの切れた走りで樹海ラインを走り切った模様である。

赤レンジャーはここではいつも後続をブッチして走るのだが、今回赤レンジャーの後ろを緑レンジャーがピタリとマークしていた模様で、峠まで二台のランデブー走行は続いたようだ。
何と緑レンジャーは温泉に入って復活しちゃった模様で、樹海ラインで会心の走りを披露してしまったようである。

緑レンジャーは、赤レンジャーに離されずに走れ事が本当に嬉しかったようで、満面の笑みで楽しそうに話をしていた。しかし、温泉の効能もそこまでで、会心の走りに満足してしまった緑レンジャーのモチベーションは一気に下がり、それ以降は桃レンジャーと共に走る事になった。
 








茶たて清水のパーキングで後続を待つ。。





お約束の1枚。
▼北海道の走り !?
そのおかげと言ったら何だが、前で走れる事になった私は八幡平アスピーデラインから国道341号に左折した所でペースを上げる。大場谷地から玉川温泉を抜け宝仙湖沿いの高速ステージに出た所で、私はのフォーメーションで北海道走りの再現を試みる。折しも太陽は山の陰に隠れ日暮れは目前に迫っており、我々は迫り来る闇に追い立てられるように先を急いだ。
 
パワーバンドを駆使して走るGSX−Rは、先程までとは見違える身軽な動きをみせコーナーに飛び込んで行く。パワーバンドを使って走る事で、バイクはクイックに反応しエンジンブレーキもブレーキもギヤダウンも上手くシンクロするようになる。この感覚と言うかフィーリングの中で走る事が何とも心地良い。
 
短いながらも至福の一時を過ごした我々は、茶たて清水前のパーキングにバイクを停め後続の到着を待つ。私は走りに集中していて後ろの状況をよく分かっていなかったが、途中で後ろの順番が変わっていたようだ。

北海道で高速走行に開眼してしまった赤レンジャーは、ここでも会心の走りをみせ大好きな鎧畑ダム沿いのセクションで思わず銀レンジャーの前に出てしまったようである。各レンジャーそれぞれに今日最後のスペシャルステージを楽しんだようで、各人満足した表情で会話が弾む。

茶たて清水がすっかり闇に包まれた頃、後続の二台がやって来て暫しの休憩の後我々は秋田に向かった。


▼充実の573km

暗くなった国道341号、国道46号、広域農道を走って午後六時、我々は秋田に帰って来た。今日のツーリングは結構中身が濃いツーリングで、流して走った区間は暗くなってからの田沢湖〜秋田間位のもので、結構集中した走りが続いた。

毎年シーズン終盤になって来ると走りの質が向上し、中身の濃いツーリングになって来る。今年予定のツーリングは、11月の最終ツーリングを残すのみとなってしまったが、今年の集大成となる最終ツーリングが楽しみな反面、あと1回で今シーズンが終わると思うと一抹の寂しさを感じる今日この頃である。

2006FUNKY 6th.Touring








                                  Report by Ryuta

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