GSX−R1000で丸三年
GSX-R1000 K5で丸三年・・・  投稿者:平田隆太郎  投稿日:2008年 1月15日(火)19時01分10秒
  バイク歴四十年の私が、初めて乗ったリッターバイクが SUZUKI GSX−R1000 K5 である。

FUNKYでは1998年からYZF−R1が走り始め、大型バイクの波はヒタヒタと押し寄せたいたのだが、R1が現れるまではFUNKYの中で大型バイクの必要性は無かった?(それまでリッターバイクを400ccでチギル事は容易だった)から、FUNKYの中では250〜400ccのバイクが主流だった。

しかし、R1が走るようになって加速は勿論コーナーリングスピードまで400ccを上回るようになり、FUNKYも次第にリッターバイクが主流になっていく。

それでも私はFZR400RR、フェザー(4サイクル4気筒250cc)、SRX250F(250cc単気筒)、RF400F、TZR250R(3XV)等を乗り継ぎながら先頭を走り、2004年までそれは続いた。

2004年シーズンFUNKYを走るバイクは、YZF750SP、YZF−R6、隼、ブラックバード、ZRX1200等で、TZR250Rで先頭を走る事は後続のメンバーに迷惑を掛ける事が多くなっていた。

そこで2005年シーズンを迎えるにあたり、久しぶりに(ヤマハRZV500以来.スズキの新車はハスラー250U型以来三十数年ぶり)新車を導入する事にしたのである。

最初は600ccも検討されたが、結局パワーを使い切れないかもしれないがリッターバイクの中から選ぶ事になり、YAMAHAのR1とSUZUKIのGSX−R1000K5に絞り込まれた。

(カワサキのZX−10Rは以前跨った時足付性に問題が有ったし、ホンダのCBR1000RRは格好が好きになれなかった。)

04年R1はフルモデルチェンジを受けアップマフラーになっていて、私はそれが好きになれなかった。RZVもアップマフラーだったから夏場シートの下にマフラーが有ると何かと大変な事は分かっていたし、何よりシートカウル部分が重苦しいデザインが好きになれなかった。

そこで候補に浮上してきたのが05年にフルモデルチェンジを受けたGSX−Rで、それまでのGSX−Rは全く眼中に無かった私だったが、この新しいGSX−R K5 は格好よく見えた(三角のマフラーはどうかと思ったが・・・)のである。

軽量、ハイパワー、そしてなによりもシート高が低く足付性が良いのが短足人間にはありがたかったし、ジャケットのカラーと同じイエローが車体カラーに有ったこともあって、2005年私はGSX−R1000 K5(イエロー/ブラック)でFUNKYデビューする事になったのである。



GSX-R1000 K5で丸三年・・・(U)  投稿者:平田隆太郎  投稿日:2008年 1月16日(水)17時05分25秒
  2005年FUNKY 1st.ツーリングの前日、私はGSX−Rの登録で秋田陸運支局に通っていた。二台のGSX−Rを登録する為何回か行ったり来たりした結果、3時過ぎに二枚の車検証を受け取る事が出来、翌日のツーリングにGSX−R1000 K5 で参加が可能になったのである。

めでたく2005シーズン最初からGSX−R1000でデビューすることが出来た私だったが、この2005年はGSX−Rのタコメーターの針は10000rpmを越える事は滅多になく、スロットルがストッパーに当たって全開になった事は一度もなかったと思う。

GSX−Rに乗って私が何に一番驚いたかというとその暴力的なまでの加速力で、慣らしを終えレッドまで回転を上げた時の第一印象は、このバイクでスロットルを全開にする事など有り得ないというものだった。

スピード的には次第に慣れて北海道に行った時などそれなりのスピードを体験していたが、加速度だけは慣れる事は無かった。それでもリッターバイクとは思えない軽いハンドリングとコーナーリングで、GSX−Rの走らせ方を垣間見る事は出来たシーズンだったと思う。

GXS−Rに乗る前までのバイクでは、タコメーターの針をレッド付近に張り付かせスロットルを全開にして回転が上がってくるのを待っていた私だが、GSX−Rでは開ければ欲しいだけの加速が得られる事から、スロットルを全開にしなくても私の加速度のリミットを越える事は無かったのである。

しかし、GSX−R二年目の2006年シーズンは、その状況に少し変化が出て来たのである。

     つづく
GSX-R1000 K5で丸三年・・・ (V)  投稿者:平田隆太郎  投稿日:2008年 1月19日(土)20時45分35秒
  2006年の1st.ツーリングのGSX−RにはBSのBT−002 STREET が履かされたいた。

GSX−RにはBSのBT−014が付いてきたが、慣らし期間が1000km以上有ったのも関わらず2,350kmで交換となり、特にグリップが良いわけでもないのに減るのが早いタイヤだった。

次に履いたのがMETZELER Racetec K2で、このレーシングラジアルはハンドリングに自由度が有りグリップも良かったが、レーシングラジアルだけにフロントタイヤが温まるまでハンドリングが重いのが難点だった。

Racetecは北海道に行く為に2000km程しか走っていなかったが、MICHELINのPower Raceに交換される。

そしてそのPower Raceだが、ハンドリングに癖が無くレーシングラジアルだけにグリップも良く気に入っていたのだが、如何せん減るのが早かった。北海道を2,200km走って帰って来たらタイヤは終わってしまっていたのだ。今の走りだったら多分1,500kmも持たないかのしれない。

その後はリヤに北海道に行く前に外したRacetecを履いて、(F)Power Race (R)Racetec の組み合わせを試したり、(F)Racetec (R)Power Race の組み合わせも試したりもした。しかし満足する組み合わせは見付からず、2006シーズンの1st.はBSのBT−002 STREET でスタートする事にしたのである。

しかし、この BT−002 STREET、レーシングラジアルを体験した身にはどうしてもグリップ不足が感じられ、何よりもハンドリングが好きになれなかった。コーナーリング中のライン変更がし難く、先が読めない公道では使いづらい面があったからだ。

GSX−Rも2年目となり、暴力的な加速にも少し慣れ1年目より高回転を使えるようにはなっていた私は、スチエーションによっては後輪から黒い線(ブラックマーク)を引く事も有った。

そして(F)BT−002 STREET (R)METZELER SPORTEC M3を履いて北海道(9月)に行ったあたりから、GSX−Rの走りに変化が見え始めたのである。

リヤに履いたM3はレースタイヤではなかったが、グリップ力に不足は無くハンドリングも軽くて安定しており私のペースは明らかに速くなっていった。しかも、耐摩耗性は溝が深い分3,400km程度持つようになり、M3は結構使える事が分かったのだが・・・。

しかし2006シーズン最終7th.ツーリングでは、私が以前から気になっていたミシュラン パイロットパワー 2CTをM3に換えリヤに履いてみる事にしたのだが、それが2007シーズン路面に黒い線を書きまくる予兆となったのである。

  つづく
GSX-R1000 K5で丸三年・・・ (W)  投稿者:平田隆太郎  投稿日:2008年 1月20日(日)14時02分31秒
  GSX−Rは初めての車検を受けて2007年シーズンを迎えていた。

この2年間で走行距離は15000km弱、年間平均7500km弱の走行距離だった。その殆どがFUNKYツーリングの距離で、それ以外の距離は2年間で1700km位のものだったろう。

3年目を迎えるにあたり、GSX−Rはスパークプラグの交換(イリジウムプラグ)やエアークリーナーエレメントの交換等消耗品関係の交換を行った。

GSX−Rのパワーは私に取って十二分なものでエンジン関係、排気系はノーマルのままで手を付けていないが、車検時に排気騒音の測定を行ったら93デシベルと規制値の94dBを何とかクリアーして車検は通った。

K5の排気音は煩くも無く静か過ぎる事も無く私は結構気に入っている。'07 R1の排気音は規制ギリギリの94dBなのだが、1dB違うだけで結構良い音に聞こえるから1dBの違いは感覚的には結構大きいようである。

殆どノーマルの私のGSX−Rだが、FUNKYの使い方に合わせて幾つかのモディファイを受けている。

●ブレーキのタッチと制動力向上の為のフロントブレーキホースとブレーキパッドの交換。
●高速時の風圧低減の為のスクリーンの交換。

それともう一つ、2年目の後半から走行時スロットルが全開になる場面は増えてきていたが、スロットル開度が大き過ぎる(70度)為全開にするには握り直す場面が増えていた。その為3年目を迎えるにあたり、スロットル開度を少し小さい物(67度)に変更する事にしたのである。

スロットル開度は小さければ良いというものではなく、全閉から全開まで角度が小さ過ぎるとアクセルレスポンスが過敏になり過ぎて乗り難くなるし、操作が重くなって疲れる事になる。

この67度という角度は、私が幾つかの角度を試して採用した角度で人によっては違いは有るとは思うが、私同様ハイスロにした他のメンバーにも概ね好評で、GSX−Rではこのたった3度が走りに大きく影響するのである。

そして2007シーズンが始まったわけだが、GSX−R3年目ともなると乗り始めた時スロットルを全開にする事など絶対に有り得ないと感じていた私が、普通に全開に出来る(当然それなりの場所での話だが・・・)ようになっていて、その事に自分でも驚く事が多くなっていた。

スロットルを全開に出来るのには止まれる(減速出来る)という前提が有っての事だが、それは最新のバイクのブレーキやタイヤの性能に負うところが大きい。昔のバイクのようにブレーキを握っても減速しないで止まらないという事が少なくなった最新のバイクは、以前のバイクに比較してスピードは高くても数段安全になっていると私は思う。

そして私のGSX−Rを含め6台のリッターバイクが、アスファルトに6本の黒い線を描きまくった3rd.ツーリングhttp://www.moto-hirata.com/FUNKY_Library/2007/3rd_06_03/index.htmに繋がっていくのである。

   つづく
GSX-R1000 K5で丸三年・・・(X)  投稿者:平田隆太郎  投稿日:2008年 1月21日(月)13時19分33秒
  GSX−R3年目にして、スロットルをストッパーに当てる事が出来るようになった私だが、以前は暴力的ともいえる加速にスロットルを開けられなかったのに何故開けられるようになったかを検証してみようと思う。

その一番大きな要因は、2年の間にGSX−Rで行った4回の北海道ツーリングに有ったように思う。北海道の道は本州と違って道幅が広く見える景色が遠くにあるからスピードを感じ難く、恐怖心を持たずにスロットルを開ける事が出来る。

人間はそんな事を何回も繰り返していると感覚もそれに慣れて来るようで、私はGSX−Rの加速をそんなに怖くなくなってきて、余裕を持ってスロットルを開けられるようになったのだと思う。

この加速に慣れた事が私の走りを大きく換える事になった。1速や2速のフル加速に慣れてきた私は、1速や2速の高回転域を使用して走る事が出来るようになってきたのだ。

バイクという物は、小さいバイクでも大きいバイクでもエンジンが一番ピックアップの良い回転域を使用して走るとキビキビと敏捷に走る事が出来る。また、高回転域でのエンジンブレーキは低中回転域のものと違って効き過ぎる事が無く、コーナーのアプローチでも邪魔にならずバイクがギクシャクする事が無く走り易くなる。

従ってコーナーにスムーズにアプローチがする事が可能になり、スロットルと直結したピックアップの良いエンジンパワーを使って鋭くコーナーを立ち上がる事が出来るようになったのである。

1・2速を使ってコーナーを走るようになった結果、コーナー毎に路面に黒い線が描かれる事になったのだが、それが新たな問題を引き起こす事になったのである。

   つづく
GSX-R1000 K5で丸三年・・・(最終回)  投稿者:平田隆太郎  投稿日:2008年 1月22日(火)16時38分9秒
  三年目にしてようやくGSX−Rの性能の一端を感じる事が出来るようになった私だったが、その代償は結構大きかった。

コーナーの立ち上がりは勿論、下り坂の直線でも黒い線を引くようになったGSX−Rのリヤタイヤは、面白い?ように減って行ったのであります。

リヤタイヤの溝は1回のツーリング(500〜600km)で確実に1mmは浅くなり、ミシュラン パイロットパワー 2CT の場合(新品の溝の深さ5.5mm)でも2.500km程度でスリップサインは繋がってしまうのである。

走りが変わった事によってタイヤの減り方がどのくらい変わったかを示すデータがあるのでご紹介しよう。これは私のGSX−RではなくFUNKYメンバーの隼のデータだが、2006年は4000km以上もったリヤタイヤ(SPORTEC M3)が、2007年シーズンでは2600kmで丸坊主になってしまったのであります。

しかも2006年の走行距離の中には北海道ツーリングが入っていたのだから、2007年の走りが如何にリヤタイヤに優しく無い走りになったのかが分かる。

フロントタイヤはリヤタイヤほどは減らないとはいえ、年間7500km程度走る私のGSX−Rは年間3セットのタイヤが必要となった。賢明なる皆さんはGSX−Rクラスのタイヤが1セットどの位の価格なのかご存知だと思いますが、昨年一年で十数万円以上のゴムがアスファルト上に黒い線となって消えていったのであります。

タイヤ代が掛かるのが嫌だったらスロットルを開けないで低い回転で走ればよいのですが、それではGSX−Rに乗る意味は無いわけで、GSX−R本来の加速感、コーナーリング、ブレーキング等を楽しむ為には、タイヤ代は必要経費となるのであります。

GSX−Rで走り回りたいと思う反面タイヤ代の事が気になってしまうこの状況は、2008年シーズンも変わる事はなさそうである。もっとも、リッターSSマシンで峠道ばかりを走るライダーは500kmで溝が無くなると聞くから、それに比べたらまだ良い状況なのかもしれないが・・・!?

   おわり

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