目指す尾根にとりつき尾根を目指して登るが、背の丈を越える笹のヤブが深く苦労する。笹ヤブの中を進んで行くとブナの切り株に出くわす。昔この辺はブナの森であったが、ブナの木が人間の手で切り倒され後に、笹ヤブが生茂り山肌を覆っていったと考えられる。ブナを切り倒した跡に植林をするわけでもなく、切りっぱなしにした人間が造りだした笹ヤブなのである。
このような笹ヤブで覆われた山は、この辺の山々には多く見られ人間のエゴのために破壊されたブナの原生林の切り株があちこちに有り痛々しい。
PM15:55尾根に出た所で休憩をとる。笹ヤブを抜けるのに多くの時間を費やしてしまった。まだ明るいが日没まで1時間を切り先を急ぐことにする。
ブナの幹とカエデの葉のコントラストが何とも美しい。
沢が合流して水量が多くなってきたので、沢から離れて左側の尾根にとりつく。山の上部で沢を下ると滝があったりすること多く危険な事が多いため出来るだけ尾根に出るようにする。
金池森山頂にPM1:25到着し休憩する。今回は標高966.9mの標石を発見出来たが、ヤブ山では標石さえ見つけられないほど木々が生茂っている場合が多い。山頂からの展望は木々に遮られ辛うじて森吉山が見える程度であったが、空を見上げると雲は近く空は高い。
帰りのルートを検討するが、登りに5時間近く掛かっており登って来た方向に下るにしても時間が掛かりそうだ。ヤブ山では上りも下りも掛かる時間はそんなに変わらないのでこのまま戻ると、日没が早い今の時期明るいうちに下山するのが難しくなるかもしれない。
最短距離で下山するために登って来た尾根と反対側の尾根を下ることを決断し西側の尾根に向かって下っていく。尾根が正面に見えてきたが、結構痩せた尾根の様にみえる。左側は緩やかな斜面になっているのでこの斜面を下ることにする。
しばらく下ると水が無い沢に出、この沢を下ることにする。下って行くといつの間にか地面から水が流れ出しており、下るにつれてその水量が次第に増えてくる。雨が何日も降っていない状況の中で、降った雨を地面に溜めて少しづつ斜面からしみ出させるブナの森のメカニズムを実感する。
PM0:30、登って来た尾根のピークで昼食にする。このピークから金池森山頂まではヤブを漕いで30分程度掛かると思われる。
40分位歩いて尾根で休憩する。今日は風も無く我々以外誰もいないここは全く静かであり、周りは紅葉が盛りで美しいくゆっくり静かさを楽しむ。
取りついた尾根を登り始めて直ぐに、左側にある2筋の沢が滝になっていてそれが合流して下でまた滝になっているのが見える。帰りにこの滝に出ることだけは避けなければいけない事を頭にいれる。
尾根を30分位登って杉林の上部にでる。この尾根筋を登っていっても山頂に行けるが遠回りになりそうなので、左側にある尾根に取り付くため一旦沢に降りて、そこで休憩を取る。この辺の山の感じは上小阿仁萩形ダム奥の山々とブナの森の感じが似ている。ここは上小阿仁の山々と背中合わせの位置にあるのだから似ていて当然なのかもしれない。
AM10:00沢を出発。尾根に出るため大きく急な長い斜面を一気に登る。小さい岩が敷き詰められた急斜面は足元が安定せず登るのに気を使う。周りにはミズが群生しているが、このような岩の斜面にはミズが群生している事が多いようだ。
やっと尾根に出ると尾根には道らしきものがある。以前木材の切り出しの時に使用した踏み跡と思われる。
AM9:10 この場所から登り始める。
休憩後、沢を渡って対岸に行こうとするが、沢の水深が少しあり足が濡れそうなため浅い所を探す。石を沢に投げ込んで土木工事を行ったりしたが上手くいかず、結局浅そうな所をバシャシ・バシャと急いで渡る。しかし、これが意外と濡れない事を発見する。足首位までの水深だとバシャっと足を水面に叩きつけると水が勢いで飛び散り濡れる前に反対の足を出す繰り返しで足が濡れないのだ。右足が沈む前に左足を出して左足が沈む前に右足を出して水の上を歩くあの感じかな?
彼は我々より早く峠を下って行ったが、下りの途中で我々が彼を追い越す。道を開けて先を譲ってくれた彼の健闘を祈らずにはいられなかった。近頃多く見かける今時の若者達を見ているとニッポンの未来を心配してしまうが、現代の若者の中にもたくましい精神力を持った人物がいる事に安心する。日本の将来は暗くはないのかもしれない。
彼は今朝まだ夜が明ける前のAM3:50頃に秋田を発って来たとのこと。ここまで3時間半位掛かっているが、我々は1時間位でここまで来たので平均スピードはバイクの4分の1分以上である。ここまでの登りのコースでこのスピードは驚きである。自転車&マンパワーの実力は侮れない。
少し寝坊をしてしまって集合場所の店に着いたのが集合時間のAM6:00を少し回ってしまっていた。支度をして店のある秋田市昼寝を出たのがAM6:30、河北林道を目指す。今日はHPの掲示板で御馴染みのぜんまい君が今年2回目の自転車による河北・田沢湖スーパー林道の走破を目指して我々より早く河北林道に向かって出発しているはずで、何処で追い付けるか楽しみである。
河北林道河辺側で道路の崩壊箇所はあるがバイクは通過可能との情報を得ていたが、崩壊箇所は修復されていて問題無くAM7:30郡境の峠に着く。そこには休憩中のぜんまい君が座っていた。
河北林道を秋田から比立内に向かって進み、郡境を過ぎで下って行くと沢に下りた所にキャンプ場があります。キャンプ場の中を通って林道を進むと沢の向い右側奥に金池森はあります。白子森の少し北にあるこ標高966.9mの頂上には三角点がありますが、勿論登山道は無くヤブ山です。今回はこの山頂を目指します。
奥に見えるのが金池森
秋田ヤブ山紀行 金 池 森 登 山 (966.9m)
2001年10月21日 秋田県北秋田郡阿仁町
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