2002. 8.25
2002 FUNKY 5th.Touring


                                                                Report by Ryuta
 

 
2002 FUNKY 5th.ツーリングコース

秋田⇒44峠⇒道川⇒西目町⇒冬師⇒象潟⇒吹浦⇒遊佐⇒

八幡町⇒湯ノ台⇒滝ノ小屋登山口⇒湯ノ台⇒八幡町修理⇒

立川町⇒肘折温泉
(入浴)昼食蕎麦<寿屋>⇒大蔵村⇒

真室川⇒国道13号⇒雄勝峠⇒院内
 R1 S氏と合流

松ノ木峠⇒笹子⇒東由利⇒南外⇒国道105号⇒

出羽グリーンロード⇒国道13号⇒岩見三内⇒宝川⇒

横山・金足線
モト ワークス ヒラタ  帰還 PM6:30
                  走行距離 444km


 
今回のメインメインコースは、山形県側の鳥海山山岳道路である。八幡町から登るこの道路は、FUNKYで何回となく計画されながら今まで終点まで辿り着いた事はなった道路である。今回で四度目のチャレンジである。



温泉は山形県の肘折温泉、昼食は肘折温泉にある寿屋の生そばである。肘折温泉は、以前から行ってみたかった温泉であったが、美味しいお蕎麦屋さんがあるとの情報を得て今回訪れることにしたのである。
 道の駅 西目 で休憩。
   併設されている温泉施設に泊まったライダーが大勢いたようである。

 今回も路面はウエット、昨晩降った雨がまだ路面に残っている。しかし天候は回復に向かっている模様で久しぶりに雨具を着ないで出発する。

空港道路から県道44号に入り峠越えのワインデングを楽しむ。岩城町役場の前を通過して国道7号線に出る。国道7号は相変わらず交通量が多く車の後を走る。

国道から見える日本海は、水平線近くで雲が切れてきている様で徐々に天候が良くなるものと思われる。


 今回の参加者は、 99 R1   P氏(二番手担当)
             99 R6   K氏(カメラ車)
             93 YZF750SP M氏
   そして 250マルチに乗る 私の4台である。
 
      午後から02 R1   S氏が参加


道の駅 西目 で休憩する。夏休み中のためかツーリング中のライダーが多く見かけられる。道の駅に併設されている温泉施設で泊まったライダーのいるようで、朝食にうどんを食べているライダーもいる。

ここから見えるはずの鳥海山は雲の中で何も見えず、予定では鳥海ブルーラインを登る事にしていたが、行っても霧の中の走行になるのが必至のためブルーラインは今回はパスする事にする。

休憩後西目高校の前から国道を離れ左折、由利原高原に向かう。コロニー入口から一気にペースが上がる。P氏、M氏が前に出てそれをカメラ車のK氏が最後尾から追うがP&M氏のペースが早く追い付けない。カメラ車を振り切ったP氏が四角井戸溜池で後続を待ち、また私が先頭になって冬師に向かう。

 右が仁賀保高原、左が矢島に向かう交差点を直進すると通行止めの看板が出ている。7月に降った雨で峠から先が通行止めになっていたのは知っていたが、もう開通していると思ったのが甘かった。

Uターンして仁賀保高原に向かって登り始める。ここもP氏を先頭にペースを上げる。路面がハーフウエットでアクセルに気を使う状況だが、私の250マルチはどんなにアクセルをワイドオープンにしても後輪を振り出す気配も見せない。頂上でまた私が先頭に立ち仁賀保に向かって下り始める。下りはそこそこ頑張ってから先頭を譲る。このバイク、40馬力規制を真面目に守っており高回転が回らずパワーが無い。1万回転以上回しても意味が無さそうである。

仁賀保から裏道を通って象潟のブルーライン入口に向かう。鳥海ブルーラインを登って鉾立てから山形側に下る予定にしていたが中腹から上が雲に隠れているためブルーラインはパス、途中から栗山池公園方向に右折し国道7号に戻る。国道7号は吹浦のバイパスが完成し十六羅漢を通らず山側を走るようになっため美しい海岸線が見られなくなってしまった。国道7号線の楽しみが一つ無くなってしまい非常に残念である。時間のある人は旧道を走って十六羅漢を見物する事をお勧めする。十六羅漢は大分岩の風化が進んで形が崩れてきているので、見るなら今のうちであろう。

国道7号吹浦から山側に左折して八幡町を目指す。庄内平野の北の外れを走る国道345号は稲穂が頭を垂れはじめた田んぼの中をを走る。左手には鳥海山が見えるが、頂上は見えない。しかし空は青空が広がってきて中腹付近までは雲が掛かっていない。

山形県側八幡町から鳥海山5合目付近まで登る道路は、FUNKYにとっては鬼門となっていて今まで幾度となく計画されながら行ったことの無い道なのである。


 一度目はそこに行く前のアクシデントで断念。二度目は霧のため途中から引き返し、三度目は鳥海山が全く見えない悪天候で八幡町の温泉で時間を潰した。

 今回は四度目の挑戦なのだが、麓から見た感じでは何とか行けそうと判断、八幡町から鳥海山に向かう。

湯の台温泉の前を通って鳥海高原家族旅行村に向かうが、温泉の前にはロープが張られている。湯の台温泉は廃業したのであろうか。1999年の二度目のチャレンジの時、霧のため止む無く途中でUターンし湯の台温泉に入って帰ってことがあった。少し茶色の温泉で建物も古くお客もあまりいなかったのを記憶している。

帰ってから調べてみると、湯の台温泉鳥海荘は今年の6月20日に別の場所に新しく建て替えられた模様である。


鳥海高原家族旅行村 詳細
  家族村に到着すると幼稚園か保育園と思われる親子連れでごった返していた。小さな子供がバイクの前に飛び出してきて危険極まりない。

危なく子供を引きそうになってバイクを建物の前に止め、トイレと休憩を取る。

こ族旅行村は宿泊棟やキャンプ場・パターゴルフ場・テニスコート等の施設が有る環境庁管轄の施設の様で、周りの雰囲気から浮くほど立派な施設である。

これだけ大きな施設が1年を通じて利用客があるとも思えず、これもまたバブルの置き土産なのだろう。


  終点駐車場から見えるコーナー



 家族旅行村を出て滝ノ小屋口に向かう。この道は鳥海山の狭い尾根をクネクネと登り鳥海山の五合目まで一気に標高を上げる。







  この道の特徴は二つと同じコーナーが無いことである。急激に標高を上げる道路の多くは同じ様なヘアーピンコーナーを繰り返して登って行くがこの道は違っていた。

シングル・アールのコーナーは殆んど無く、多くのコーナーが複合コーナーになっているためアクセルを開けるタイミングが掴みにくい。途中にそこそこの直線もあってコーナーの読みの勉強には最適なコースではある。

登りで選択するギヤは、R1では2速か3速、クロスミッションの750SPでは1速か2速であったようだ。

先頭はR1、それを750SPが追う。カメラ車のR6は離されて単独走行となり、結局前2台は映像にに残っていない。



雲と同じ高さの五合目駐車場で小休止












鳥海山山頂は見えていない。   R6の新兵器テールBOX・ノールウエー製ファーストバッグ

この道のもう一つの特徴は、道が五合目で行き止まりのため観光の車が少なく道を通る車の殆んどが鳥海山に登る登山者の車であるため交通量が少ないことである。そのため車の追い越しに気を使う事が少なく走りやすい。休憩しながら今走って来た道の話題で話は弾んだのだか、この後この内の1人に不幸が襲う事になろうとは・・・・。

3台のコーナーリング写真を取るため、私が先に下る事にする。打ち合わせの後、撮影に良さそうなコーナーを探しながら下り始めるが適当なコーナーがなかなか見付からない。

半分位下った所で、下から登って来たカワサキZZ−R1100とすれ違う。結構その気になってコーナーを攻めているがバンク角は浅い。地元のライダーと思われるが、ここの主とは思えない走りである。只今、修行中のライダ−であろう。

 この様な道には必ず主がいるもので、訪れるライダーをカモにして楽しんでいることが多い。幸い今日は主は不在のようでカモにならずに済んだ。何とか撮影するコーナーを決め後続を待つ。暫くして遠くからバイクの排気音が聞えてくる。音は聞えるのだがなかなか近づいて来ない。ジクザクな道のため音は聞えるが距離が縮まらないようである。



ようやく近づいてきたバイクをファインダーに捕らえようとコーナーの先にカメラを向けジーット待つ。そのファインダーに飛び込んできたのは何とZZ−R1100であった。

何故だ!! 
 

シャッターは押さずにZZ-Rはやり過ごしたのだが、予想してなかった展開に心の動揺が治まらない。


そうこうしている内にバイクの音がまた近づいて来る。慌ててカメラをコーナーの先に向けるとそこにはもうR1が顔を出していた。急いでR1を追いシャターを押す。その時の写真が左の写真である。グレーの路面とその向こうの白い雲&青空が美しい写真ではある。

しかし、写真の中には写っているはずのR1の姿は無かった。きっとR1のスピードが速すぎたのであろう。カメラマンの腕のせいでは無いと確信する。



 R1が通り過ぎて暫くしてまたバイクの音が聞えて来る。予定ではR6の筈である。余裕を持ってコーナーの先に神経を集中する。コーナーを飛び出して来たR6を今度は上手く捕らえられた様である。その時の写真が右の写真である。

音で近づいて来るバイクを予想してファインダーに捕らえるのだが、結構なスピードでブラインドコーナーがら飛び出して来るバイクを写すのは難しい。

その難易度はバイクのスピードに比例するようで、写された写真の出来が如実に物語っている。



 R6が行過ぎた後、暫く間隔が開いて750SPの音が聞えて来る。コーナーの先にカメラを向けて待つ。そして750SPは勢いよく飛び出して来た。今度はR6よりもバイクを捕らえるのに時間が掛かってしまい、R6より近くでシャッターを押してしまったようである。その写真が左の写真。バイクを捕らえるのが遅くなってしまった結果、近くでシャッターを押すことになりバイクの動きにオートフォーカスが追い付かずピンぼけの写真になってしまった様である。。

いずれにしてもぶっつけ本番の撮影は難しいことを痛感する撮影であった。結局R1は前を走るZZ-Rを捕捉し難なく抜き去った模様である。



 撮影を終り3台の後を追うと3台は大台野から家族旅行村に曲がる所で待っていた。そこで私が先頭に立って八幡町に向かおうとするとR1が発進に手間取って少し出遅れたのがミラーに写った。

私はそのまま普通に走り下り坂が終わる少し手前まで行くと、後続にR1が止まった事を知らされる。UターンしてP氏に確認するとチェンジが5速でロックしてしてしまった様である。ここで点検するのも何なので八幡町のガソリンスタンドまで行くことにする。バイクは5速だけでも半クラッチを使えば走れ無い事は無いとの判断であった。

10分位でGSに到着しR1を除く3台はガソリンを給油する。給油を追えGSのスタッフに了解を得てR1をピットの中に入れ点検に取り掛かる。チェンジペタルは上にも下にも動かない状態でロックしている。P氏によると最初はペタルは動いていてギヤが入らない状態だったが、突然ペタルが動かなくなったとの事であった。

R1のチェンジ機構は、普通のバイクと違ってクランクケース上部の左側に独立して有るため、クラッチ等を分解する必要がなく簡単に点検できる様になっている優れ物なのである。


 R1のアンダーカウルを外し、ドライブスプロケットのカバーを外すとチェンジ機構の入ったカバーが出てくる。そのカバーを外して見るとチェンジシャフトのリンクとケースの間に鉄片が挟まってチェンジシャフトが動かなくなっていた。鉄片を取り除くとチェンジシャフトは動くようになったが、その鉄片がどこからきたのかが問題である。

 チェンジシャフトを取り出して見てそれは直ぐに判明した。鉄片はチェンジドラムを動かす爪を中央に戻すスプリングのストッパーであった。細いスプリングを支えるだけの仕事しかしてない物なのに折れていた。破断面には金属疲労で破断したと思われる貝殻状の紋様が見て取れる。製造時に曲げの部分にクラックが入っていたと思われる。

問題はどの様にしてスプリングを固定するストッパーを作るかである。このストッパーさえ作る事ができればR1は復活しツーリングを続けることが出来るのである。 ストッパーには大きな力が加わるものではないので硬い針金でストッパー作る事を思い付く。針金であれば加工は容易で何とかなると思ったが、その硬い針金が見つからない。 その時、R6のK氏がこれは使えないかと今回取り付けたファーストバックのスペアー・キーに付いていたリングを差し出す。これは使えると早速加工に取り掛かる。


左が新品のチェンジアーム。右がスペシャルチェンジアーム。

 リングを伸ばして半分に切りスプリングに当たるようにL字型に曲げる。反対側用も線対称に曲げ形を整える。これをステンレスの針金でチェンジアームに固定して完成である。これで完璧とは言えないが普通に走行可能になるだろう。

文章で書くと簡単だが、こうなるまでの試行錯誤で1時間以上の時が費やされたのある。

早速車体に組み付けて応急処置は完了、R1にガソリンを給油して八幡町のGSを出発し、まず国道47号の立川町に向かう。

 立川町の道路標示を発見し右折して国道47号に出てしまったが、直進した方が近かった。直線路が国道47号に合流した時、折角追い越したトラック群に先行を許してしまった。

 最上川沿いを走る国道47号からは、河下りの船や釣竿を垂れる釣人などが見える。川の流れは五月雨を集めた時より流は遅そうでゆっくりと流れている。故障修理のため予定の時間より大分遅れてしまったため、休憩無しで肘折り温泉を目指す。戸沢村から直接肘折り温泉に行く道が通行止めとなっていたため、大蔵村から肘折り温泉に向かう。



 国道458号がT字路にぶつかったら(道路が未完成)そこを右折して肘折温泉に下って行く。肘折温泉は谷間の川沿いにあって山の上から急激に下る。

道なりに下って行くと道は温泉街に入って行く。道がT字路(右折の道は狭く殆んど左折の道に見える。)にぶつかるのでそこを右折する。

T字路手前右側のお土産屋の若い女店員さんに、そば屋の場所は聞かないように。奥に入って聞いて来るまで待たされます。

右折して細い道を進むと左側にある温泉宿の女性用脱衣所の窓から中が見えますが、出来るだけその窓は見ないようにしましょう。そこに見えるのは、殆んどが昔女性だった人達です。

その道がまたT字路にぶつかり、そこを左折し橋を渡ると右側郵便局隣に生そば寿屋は在ります。






バイクであれば何とか止められると思いますが、車の駐車スペースは少ないようです。


 店内は広く2階も有るので座るのにそんなに待たされる事は少ないと思われる。我々は一階入口の右側手前の席に落ち着く。








 メニューは左の通りであるが、M氏とP氏は天ざるそば、K氏と私は板そばを注文する。





     天ざるそば  1,200円            天ざるチーム       板そばチーム  1,200円











 ここのそばの特徴は何と言っても蕎麦であった。見た目がまず艶やかで、コシもあって大変美味しい蕎麦であった。水分で艶が有るのではなく、蕎麦の表面自体が艶やかでこの様な蕎麦は初めてである。秋田の蕎麦と一味違った蕎麦の味は、今まで私が食べた山形の蕎麦の中では一番だと思う。

 総合的な評価としては、タレの味が普通なのが少し残念であるが充分上位にランクされる寿屋の生そばだと思う。私の食べた板そばのボリュームは、遅い昼食の空腹を満たすのに充分な量であった。

 お腹も膨れて次は温泉。寿屋さんの感じの良いおばさんに肘折温泉の講釈を聞く。肘折温泉には二種類のお湯があって、多くのお湯は少し色が付いたお湯で体が良く暖まるのが特長とか。

もう一つのお湯は、無色透明のお湯で怪我や傷に良く効くのだと言う。このお湯の温泉は一軒だけだとか。

 我々は現在怪我をしているわけではないので、色の付いた温泉に入ることにして、教えてもらった肘折いでゆ館に向かう。

いでゆ館は寿屋の側の橋からすぐそこに見える所にある。橋を渡って最短と思われる道を進んだが、何故か道は坂を登り始め最初に肘折温泉に下って来た道に出てしまう。

結局いでゆ館には辿り着いたのだが、寿屋から最短でいでゆ館に行くには橋とは反対側に進み交差点を右折していくのが良いようである。肘折温泉の地図を参考にしてください。













 ここの温泉の泉質は食塩泉であった。食塩泉は塩分が体の表面の付いて体から熱が逃げるのを防ぐ効果が有ると、その後に行った北海道鵡川の四季の湯に書いてあったのを思い出す。四季の湯いでゆ館と同じ様な色をしていたのを今思い出した。

今回のツーリングにはもう一人参加者がいて、そのS氏とは道の駅雄勝でPM2:00〜PM2:30の間で待ち合わせをしていた。

しかしR1の修理などで時間が遅くなってしまい温泉に入る時点でPM2:15を回っていた。道の駅にいると思われるS氏に電話して到着が遅れることを連絡し、PM4:00に待ち合わせ時間を変更する。











いでゆ館の館内には肘折温泉の昔の写真が展示されていた。肘折温泉は古くから栄えていた温泉であるようだ。

道の駅で待っているS氏の事も考えず、ゆっくり温泉に浸かってしまった我々が肘折温泉を出たのはPM3:15を回っていた。 ここから一気に雄勝を目指す。国道458号から国道47号に出る信号で、前に止まった車が右にウインカーを上げて右側の車線に出て停止線に止まった。右折車線が有るものと思った我々もその車に付いて右側の車線に出る。すると47号線側から右折の車が我々の前に迫ってくるではないか。

我々の車線は右折車線ではなく単なる左側車線であったのだ。前の車の運転手(おばさん)の単なる思い違いに我々も付き合いされてしまったのであった。何とか前方からの車と交差して事無きを得たが、おばさんの取る行動は読み切れない事を思い知らされた。

S氏の到着を待つメンバー。

 国道47号に出て直ぐに左折し真室川に向かう。真室川から国道13号に出て雄勝トンネルを抜け秋田県に入る。国道13号線に出るとやたらとKAWASAKIの旧車とすれ違う。数台のグループから10台以上のグループもいる。

思い思いに走るKAWASAKI車の群れは、次から次と車を追い越して行く。迷惑そうな車の運転者の顔がガラス越しに見える。もう少し統率の取れた走りは出来ないのかと思ってしまう。

今日、田沢湖でKAWASAKIのミーティングがあった事を思い出した。その帰りのKAWASAKI車の群れなのだと納得する。


 院内の国道108号の入口から秋田よりのドライブインでバイクを停める。肘折温泉からここまで1時間で到着したが、S氏との約束の時間から30分も遅れてしまっていた。


 急いでS氏と連絡を取り、S氏にここまで来てもらう事にする。待つことが誰よりも大嫌いなS氏が道の駅で3時間近く待っていた事を思うと、本当に申し訳なく頭が下がる。

暫くしてR1と共に我々の前に現われたS氏は、思っていたより機嫌が良く少し安心する。本当に申し訳なかった、Sさん。



 ここから今日の最終ステージ(松ノ木トンネル〜笹子〜田代〜東由利〜大内〜南外〜R105〜出羽グリーンロード〜R13〜岩見三内〜宝川〜秋田)の始まりである。松ノ木トンネルから笹子のGSまで、S氏に思い切り走ってもらうため先頭を勤めてもらう事にする。チェンジに不安があるとP氏は後ろを走ると宣言して院内のドライブインを出発したのであったが・・・。

 院内鉱山跡入口を過ぎ国道108号の道幅が広くなった所で先頭をS氏に譲る。S氏、M氏、P氏、K氏が松ノ木トンネルに向かってフル加速を開始する。ゆっくり宣言をしたはずのP氏が、R1のアクセルをワイドオープンにして追いかけ前に追いつき、追い越して行ったようである。P氏のゆっくり宣言は三味線だったのか、其れとも前にいるバイクは抜かなければ気が済まない性格なのかは不明だが、後輪出力140PS以上のパワーを見せ付ける加速ではあった。

トンネルから先の事は私の預かり知らぬ事でどの様な展開になっていたかは知らないが、数分後には笹子のJAのGSにスベリ込んでいた模様である。私が最後にGSに行くとGSのスタッフが出て来て何やら機械を操作している。このGSの日曜日の閉店時間はPM5:00だそうで我々がここに着いた時、時計の針はわずかに5時を回っていた。

我々はこのGSを春と秋に少なくとも二回以上毎年利用しており、少しは顔を知られていたのかどうかは知らないが親切にも一旦閉めた店を我々のために開けてくれたのである。ここで給油しないと予定通り秋田に着けるか不安の残るところであった。


 給油を終えGSスタッフにお礼を言って笹子を後にし、国道108号から右折して羽後町方面に向かう。田代から峠を越えて今度は東由利に向かいM氏を先頭にして後ろを前に出す。それに続くS氏は、3時間も道の駅で待った事も忘れてM氏と共に走りを充分楽しんでいた模様である。

国道107号に出て道の駅の前を通過しトンネルの手前から大内町方面に右折する。予定では保呂羽山を上る事にしていたが時間が遅くなって日が傾いてきたためパスし直接南外に出る。国道105号に出て出羽グリーンロードに入り、ここでもM氏に先頭を預け最後尾から前を追う。



 国道13号に出るまでの出羽グリーロードでは、私の前方で数々のドラマが展開された模様であるが私が知るはずも無く、国道13号に出る前にS氏を追い越してしまって私のグリーンロードは終了した。

岩見山内から宝川を抜け秋田に帰って来たのはPM6:30であった。本日の走行距離はチョット短めの444kmであったが、沢山の出来事が有って走行距離の割りには帰りが遅くなってしまいました。

 K氏のリヤタイヤは帰って来たら溝が殆んど無くなっていた。
   バイク屋としては、ここまで使うなと言いたいが、
   FUNKYメンバーはこんな奴ばっかり。


 ツーリングのメンバーの中にサトラレがいたらどうなるだろうとか、階段から落ちる男がいたらどうなんだろうとか考えてる今日この頃です。


  イクは一人で走っても楽しい!
          みんなで走ればもっともっと楽しい!!


                      
by Ryuta

            
The End

               
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