9月20日(月) 3日目  猿払⇒浜頓別⇒歌登⇒下川⇒愛別⇒層雲峡⇒三国峠⇒芽登⇒置戸⇒網走(泊)

●3日目の予定コース
3日目の予定は、PUTTI日程とFILL日程が分かれる日でナイタイ高原までは全員一緒に走り、PUTTI日程のU氏とN氏は苫小牧東港へ、FULL日程のk氏と私は網走まで行く予定だ。

今日のメインディッシュは歌登から愛別までの連続1時間半のワインディングと大雪ダム〜三国峠〜糠平の高速ステージ、PUTTIの狩勝峠とトマム〜占冠間、FULLでは芽登〜鹿の子間が大変美味しいコースである。






























早起きは3文の得
年寄りの朝は早い。今朝も5時前に目が覚めカーテンをそっと開け外を覗いて見ると、海の向うの空が赤く染まり始めていた。

昨日は宗谷岬から宗谷海峡に沈む夕日を見て、今朝はオホーツクの海から上る朝日見られそうである。急いでカメラを取り出しその時を待つ。

水平線が徐々に赤味を増し空を赤く染めいていく。そして太陽が顔を出した。少しづつそして確実に大きくなっていく太陽。荘厳な儀式を見ている様な気持になっている自分がそこにあった。

私は夢中になってシャッターを押した。海辺ではカモメが舞い、こんなに早くから釣り人が竿を振っている。

太陽が水平線から顔を出してから上り切るまで約9分間のショータイムであった。日の出をこんなにジックリ見たのは何年ぶりだろうか。

30年位前、北アルプスの蝶ヶ岳頂上から見た日の出以来であったかもしれない。槍や穂高が紫色から赤くなっていく様に感動した記憶が有るが、水平線から上る日の出もまた感動ものであった。

さるふつマリンの朝食メニュー。


これは笑うしかないしょ。
●今日は一日晴れそうです
テレビの天気情報では、今日は雨の心配は無いと言っている。これでPUTTIコースの皆さんには存分に北海道を楽しんでいただけるだろう。隣の部屋の皆さんも起きたようでk氏が部屋にやって来る。

「船の上ではなく畳の上だとユックリ寝られたでしょ。」・・・とk氏聞いてみると彼は一瞬、間をおいて頷いていた。しかし、心なしか元気が無さそうな感じで、彼は朝の立ち上げが遅いタイプなのかな?・・・とその時の私は思っていた。

7時を過ぎて食堂に朝食を食べに行く。朝食は北海道の宿のスタンダード的な和食メニューで、焼鮭、目玉焼き、梅干、筋子、納豆、海藻の和え物?、漬物、焼き海苔等が並ぶ。昨晩同様ご飯の入ったジャーから各人ご飯を装うのだが、U氏はそれをN氏に頼んでしまった。

そしてN氏から渡された茶碗を見たU氏は、ただただ笑うしかなかったのである。(左の写真参照。)それでもU氏、N氏のご好意を無駄にしてはいけないとご飯をしっかり平らげたのは言うまでもない。飯をお代わりする人には、面倒が無くて大変省エネ的なご飯の装い方ではある。

それを見ていた朝食の支度をしてくれていたオネエさん、笑いを堪えるのに苦労していた模様で肩が小刻みに揺れていた。このオネエさん、感じの良いオネエさんで我々の面倒をこまめにみてくれていたが、この宿は昨日のご主人とその息子夫婦(これはあくまでも私の想像ですが、さっきのオネエさんがお嫁さん。)が切盛りしているようで、皆さん気持の良い人達であった。

食事の後、帳場で宿代を払い出発の支度をする。さるふつマリンには今回初めて泊まったが、毛ガニが付いた夕食で浴衣も付いて部屋も綺麗だし、1泊2食付きで 5,775円(税込み) なら文句は無いでしょう。

最初、隼からの給油を試みたがタンク
の形状からガソリンの上面までポンプ
が届かず断念する。代わって
ブラックバードからガソリン
を拝借する事になった。


























歌登の昨年も停まったセイコマート。


























































トイレが有る大雪ダムの近くの国道の維持施設?




三国峠松見大橋

記念写真を撮られたり、


記念写真を撮ったり。
ガソリン頂き過ぎ
ご主人と若夫婦?に見送られで一番最後に宿を出た私は、荷物を抱えて少し離れた駐車場に行く。荷物をバイクに固定していてグローブが無い事に気付く。宿に忘れて来てしまった様なので、荷物を積み終えていたU氏に頼んで取りに行ってもらう。

暫くしてU氏が手に私のグローブを持って帰って来た。宿の入口にある階段に落ちていたそうで、私が階段を下りる時に落としてしまったようだ。都会だったら拾われてしまいそうだが、ここでは拾う人間が歩いていないのが幸いした?ようである。

荷物を積み終え、ガソリンの少なくなった私のTZRに他車からガソリンを拝借する作業に取り掛かる。TZRのタンクキャップを空け車体を揺すって見ると、ガソリンが殆んど残っていない様な音がしている。おそらく1リットルも残ってはいない感じでTZRはガス欠寸前であったようだ。

最近パワーコマンダーを取り付け以前より燃費が向上している隼からガソリンを拝借しようとしたが、持参していたポンプがガソリンの面まで届かず隼からの給油を断念、ブラックバードからの給油に切り換える。

ブラックバードからガソリンを目分量で3リットル位?拝借したTZRは、これで浜頓別のGSまで走れる事になった。猿払村を発った我々は快適なペースで浜頓別のGSを目指す。そして浜頓別の国道238号と国道275号が交わるの所にあるエネオスのスタンドに入る。

しかし、私の知らないところでドラマは起きていたようである。エネオスのGSが見えて来た時、ブラックバードのエンジンが息つきを始めた。それでも何とかエネオスに滑り込む事が出来たのだが、ブラックバードのガソリンタンクにはタンク容量相当分のガソリンが入ってしまったと言う。

一方、私のTZRは15リットルタンクに12.1リットルしか入らず、まだ3リットルの余裕が有った。猿払から浜頓別まで3リットルのガソリンを消費したとしても、私はブラックバードから5リットル以上のガソリンを抜いた勘定になる。私は3リットルのガソリンを頂戴したつもりでいたが、しっかり5リットルも抜いていたようである。

5リットル分のガソリン代をN氏に払おうとしたが、N氏がなかなか受け取らないのには困ってしまった。結局、私が大分得した形になってしまい、N氏には申し訳ない事をしてしまった。本当にN氏には感謝する次第であります。

給油後、我々は休憩を取らずに直ぐに走り出す。オホーツク海沿いに走る道をそれなりのスピードで気持ち良く走り、枝幸から内陸に入り歌登に向かう。内陸に入って行くと厚い雲が掛かってきて空模様が少し怪しくなってなって来た。天気予報では雨は降らないと言っていたから降らないと思うが、少し心配ではある。


又ガソリンが心配に
歌登のセイコマートでこれからのスペシャルステージに備えて休憩を取る。この先のスペシャルステージを昨年は今年とは反対方向に愛別から歌登に走ったが、その時この区間でFUNKY史上最悪の燃費を記録していた。

愛別まで約150km、ガソリンを入れてからここまで50km近く走っており愛別までだと200km近く走る事になる。昨年は平均燃費11km/L以下を記録したこのステージ、昨年の燃費を考えれば私のTZRが愛別までガソリンが持つ可能性は低い。

歌登と愛別の間でGSが有るのは下川だが、今日は祭日で開いていない可能性もある。しかし、最悪空中給油も可能なのでここではガソリンを入ずに行く事にする。


一年ぶりの走り ステージ1
各人体調を整えいよいよスペシャルステージに向かう。これから下川まで約1時間、全開で走るワイディングが続く。この間約80km、信号が1ヶ所、一時停止が1ヶ所有り、停止しなければならないのは2ヶ所だけだが、タイミングが良ければ停車は1回で済む勘定だ。

歌登温泉の前を過ぎ次第にペースを上げていく。今日は昨日と変わって二番手をN氏にお願いしているのだが、N氏の姿がなかなかミラーから消えていかない。消えるどころか徐々に迫って来るではないか。頑張って引き離そうとするのだが結局N氏の姿は下川までミラーから消える事は無かった。

この頃になると皆さん北海道の道に大分お慣れになって来た様で、うねった道でも遅れる事無くしっかりと着いて来ている。1時間続くワインディングロードと簡単に言うが、1時間集中力を持続させるのは容易い事では無い。その集中力も皆さん身に付けてしまったのだろう、我々は2回停止しただけで下川までのステージ1を1時間で走り切り、下川のお店屋さんの前にバイクを止めた。

バイクから降りた皆さんは緊張から開放され、膝の疲労感や走り切った満足感を感じながら、今走って来た道を振り返って話が弾む。私は道路の向うに営業している黄色いホくレンを発見、ここで給油する事を決める。これで空中給油をする心配は無くなり安心する。

ホクレンのピットマンに例の三角旗を勧められた私だが、それは丁重にお断りさせて頂いた。だって返る頃には旗の先がブサブサになってしまうんだもん。


そして ステージ2へ
給油後、我々は下川から愛別までのステージ2に向かう。このステージ2は、先ほどのステージ1よりアベレージスピード、最高速共に高いステージで気が抜けない走りが続く。

高速ステージに入ってN氏の走りは益々好調で、もはや彼のブラックバードを私のTZRで振り切る事など不可能な状況で、私は常に黒い影を背後に感じながらの走行になっていた。


レンスポルトに救われる?
川沿いのワインディングを走っていた私は、深く右にバンクした状態でコーナーの先を見ていた。そして私が立ち上がって行くライン上に大きさ30cm、深さ5cm?程の窪みを発見する。しかしこの深くバンクした状態から窪みを避けるラインに乗り換えるには、あまりにも距離が少なかった。

私のTZRはバンクした状態で窪みにフロントタイヤを落とし、車体が横にスッ飛んだ。  「・・・・・・・」  この感覚は久しぶりだった。数年前、下り坂でギヤダウンに失敗ギヤ抜けして転倒した時以来であったかもしれない。

「イッター・・・」 とその瞬間思った私だったが、TZRは何事もなかった様にグリップを取り戻し、コーナーを立ち上がった行った。しかし私に安堵感に浸っている時間は無かった。私は背後から迫リ来る黒い影から逃れる為、更にアクセルを開け続けなければならなかったのである。

TZRが転倒を免れたのは、メッツラーレンスポルトタイヤのおかげと私は考えている。剛性が高いハイグリップタイヤは、コーナーを楽しませてくれるだけでなく、安全にも寄与していると思われる。

岩尾内ダムに出る手前に下りの少し長い直線が在って、私はその直線に出た所でフルスロットルでギヤを上げていく。すると自転車のレーサーを走らせる集団が右側に見えて来て、左側には彼らの引率者と思われる男性が我々に向かって手を上下に動かしてスピードダウンをアピールしている。

スピードダウンをアピールされるまでもなく、私はフルブレーキを掛けユックリと脇を通り抜け、後続も私を見てスピードを落とし通過する。何にも無い北海道の山の中と言えども道路に何が出てくるか分からない。皆さんもお気を付け下さい。

岩尾内から愛別までの区間もハイスピードワインディングが続き、我々は大いに走りを楽しみ愛別に出る。愛別から国道39号に入り大雪ダムまでのリエゾン区間に入る。


国道39号は車がいっぱい
いつ来ても国道39号は車の行列が出来ているのだが、今年もまた混んでいた。我々が走るコースは出来るだけここの様な一級国道は走らないように設定しているのだが、どうしても走らなければならない時も出て来る。

そんな時は車に着いてユックリ走るのが一番。緊張は長くは続かないもの。リラックスして次の走りの為にパワーを貯めておく事が肝要である。

上川から層雲峡に入ると道路の両側には岩璧が迫り相変わらずの迫力で迫ってきて、思わず見上げてしまった。長いトンネルを抜け大雪ダムを渡り国道273号に入り、トンネルを抜けた所に在る建物で休憩する。この建物の(道路維持関係の建物であるらしい?)素性は良く知らないが、トイレが使えるのでちょくちょく利用させてもらっている。


そして三国峠へ
体調を整えた我々は、今日二つ目のスペシャルステージに向かって走り出す。毎年のことだがこの時期この道路では、銀泉台に行く大雪山観光道路と大雪高原温泉に行く道路が通行止になっていて、観光客は下に車を置いてバスで大雪山に入る事になっている。そのため警察官が入口に立って通行を規制しているのだが、毎年の事なのでそこを通り過ぎるまでは車と共に走る。

臨時駐車場の前を通過すると、それがレッドランプが消えた合図。前にいた車を追い越しペースを上げる。ここのステージは先ほどの下川〜愛別間よりも更に高速のステージで、本来ならTZRで先頭を走れる所ではないのだが、今回後の3人はFUNKY北海道初参加の為一人歩きは我慢してもらう事になっていた。今年は修行の年と理解してもらいたい。安全が第一である。

1年ぶりのこの道を楽しみながら三国峠を目指す。この道を走り始めて何年になるだろう。最初は大雪ダム方向から三国トンネル手前の橋までの舗装が完成してその先は砂利道であった。その為我々も橋の手前でUターンして往復していた。

その後反対側の糠平から三国峠下までが完成した為、大雪ダム〜三国トンネル間往復、糠平〜三国峠下間をそれぞれの方向から往復した時代もあった。その後残されていた三国峠前後の砂利区間も10年位?に舗装され
、大雪ダムから糠平まで通して舗装路を楽しむ事が出来る様になったのである。

三国トンネルを抜けると左に三国峠の駐車場が見えて来る。いつもはここで休憩と記念写真を撮るのだが、今回はこの先に在る三股の喫茶店で昼食を取る事にしていたのでその前を通過、松見大橋が良く見える橋の手前にバイクを止める。


今日は松見大橋がメイン
この場所に全員のバイクを止めたのは初めてであったが、上の駐車場より景色も良いし、人もいないのでユックリと写真が撮れてところが良い。松見大橋の景色を楽しみ、写真を撮る。いつ見ても橋と大雪の景色との調和がとっても素敵。

松見大橋を下りながら先ほど写真を撮った場所を振り返る。この橋のおかげで今はスムーズに三国峠に行く事が出来るのだが、橋がなかった頃急な九十九折の砂利道を車で登ったのを思い出す。あの頃もこの峠をバイクは走っていたが、車から浴びせられる砂埃で真っ白になって走っていた。良い時代になったものだ。

峠下の超高速コーナリングを楽しんだ後、我々は白樺の森に入って行く。直線路の右側に黒いバイクが停まっているのが見え傍に人が立っていたいるのが見えた。人は我々の方向を見ていているし、走行車線と反対側だったので私は6速全開から少しアクセルを戻した程度でその場を通過する。

白樺の森の中に三股山荘は建っている。私は昨年ここでガス欠事件を起こしそこの女主人にガソリンを分けてもらい大変助かった経験を持っていて、そのお礼も兼ねて今年三股山荘を訪れたのである。

私は一年ぶりに三股山荘の前にバイクを止めた。到着時間12時半頃。

上士幌町三股にある喫茶店&レストラン三股山荘



私の食べた 畑のランチ 945円



皆さんが食べた 森のビーフライス 1,050円






左のおじさんが道路脇に立っていた大先輩



こちらは大先輩の相棒
驚愕の事実を知る
ログハウスの中に入って行くとお客さんが数組いて、我々は窓際に席を取る。昨年ガソリンを分けてくれた女主人は、私を見て「見覚えの有る顔だな・・・。」と思った素振りで、その後昨年ガソリンを分けてやった男だと言うことを思い出した様である。

私は本当に助かりましたと昨年のお礼を言う。そんなガソリン話の中から、私は女主人から驚愕の事実を知らされる。糠平のガソリンスタンドが、今年の3月で閉店したと言うのだ。糠平のGSは、FUNKY北海道20年の歴史の中で当初から立ち寄っていたGSで、1日二度給油したり事も有る北海道で一番多く立ち寄ったであろうGSであった。

当初はCALTEXの看板が上がっていたが、それがNISSEKIになりそして最近ENEOSになったばかりだと言うのに・・・・。最近はFUNKYの顔も覚えてもらって一年ぶりの挨拶を楽しんでいたのだが・・・・、何とも残念な事である。

あの20年前から居たピットマン1&2はどうしたのであろうか。最初に会った頃は黒かった髪の毛も最近は私と同じ様に白髪が目立っていた2人だったが、もう会えないのか。あのキビキビとしたお約束のバイクの虫落し作業を見られなくなってしまったのか。色々な事で幾度となくお世話になったお二人にもう会えないと思うと、一回ちゃんとお礼をしておけば良かったと後悔する私であった。

それが時代の流と言ってしまえばそれまでだが、また一つ北海道に来て挨拶する人達がいなくなってしまった事が 「寂しいィーッ」。 気楽に言葉を交わせるようになるには沢山の時を必要とするが、それを失うのは一瞬である事を思い知る。

これが今回の北海道で有った哀しい出来事その1である。


三股山荘を初体験
私は女主人に昨年のお礼を言い秋田から持って来たお土産を渡そうとしたら、昨年のガソリン代と同様なかなか受け取ろうとしない。お渡しする為に秋田から持って来たのだから是非受け取ってもらいたいと、お願いしてようやく受け取ってもらった。あくまでも遠慮深い女主人様であった。

席に着いた我々は早速メニューを開き、このお店の人気メニューだと言う2品を注文する。正確には他にも注文したのだが、ここでは省略させて頂きます。

私は 畑のランチ(¥945) と言うジャガイモとソーセージ・ハム等を盛り合わせたものを注文、他の3名は牛肉の大きなハンバーグをのせた丼と言った感じの 森のビーフライス(¥1,050−)を注文する。

まず、私が注文した畑のランチが運ばれて来る。畑のランチは、ジャガイモがホクホクして美味しく、ハムもソーセージも身に弾力があってこれまた旨かったのだが、私は後で運ばれて来て皆さんが無言で食べている森のビーフライスが気になってしょうがなかった。

男達が話すのを止め食に集中している森のビーフライスとは如何なる物なのか。 私は 「食べてみたい。」 と思った。しかし、今更注文するのも・・・・・私は悩んでいた。そんな私の心の中を見透かしたのか、N氏が 「これ、どうぞ食べてください。」 と一口大の牛肉を私に分けてくれた。

その時、私はN氏の顔が神様(どちらかと言うと仏様?)に見えた。 「ありがとう。」 私はお礼を言ってありがたく牛肉を口にほおばる。これがまた牛肉の旨味がよく出ていて 「旨かったァ・・・。」 N氏本当にありがとう。

中途半端な満足感を味わってしまった私は、来年は絶対森のビーフライスを食うと堅く心に誓う。


帯広のベテラン・ライダー
我々の後から二人のライダーが店内に入って来て、隣のテーブルに座った。私はその一人に見覚え有った。顔は分からなかったがその出で立ちから、先ほど道路脇に停まっていたライダーに違いなかった。

先ほどの走りを見られていたと思うと、私は何かばつが悪くあまりお話したくないと考えていた。この年齢が私より上と思われる白髪頭のライダーと年下の頭の黒いライダーは、ここに入る前に外で我々のバイクを見て来ており、先ほどカッ飛んでいった連中が中に居ると知って入って来ているのだ。

彼らはこのお店の御馴染みのようで、女主人と親しく話している。私はなるべく彼らとは視線を合わせないようにしていたのだが、とうとうその時が来てしまった。

白髪頭のライダーが「何処から来たの?」と定番の話の切り出し方で我々に話し掛けて来る。彼が我々に何処から来たか聞いたのには訳があった。彼は外に停まっていた我々のバイクを見ていたのだから、我々が何処から来たかはナンバーを見れば分かる筈だった。しかし、我々のナンバーは秋田が3枚に東京ナンバーが1枚混ざっていて何処から来たか決めかねる状況にあったのだ。

彼は先ほど我々の走りを見ていたにも関わらず、あんなスピードで走ったら「危ない」とか「もっとユックリ走りなさい。」とか野暮な事は言わなかった。

彼らは地元帯広の方々でこの辺を自分の庭にしているようだった。白髪頭方は春は関東から西方面、夏は東北方面をツーリングしている大ベテランで、バイクの楽しみ方を熟知した我々の大先輩であるようだ。

「私はそんなにスピ−ドは出さないが、あんた方のバイクだったら走っていて気持良いでしょう。」みたいな事を大先輩は言っていらっしゃったが、後で彼のXJR1200に特製の大型カウリングが装着されていたのを見た私は、大先輩が相当のスピード好きであると確信した。スピードを出さないのなら大型カウルは要りません。

三股山荘は店内禁煙であった為、食後k氏は早々に外に出てタバコを吸っている。外の入口横にはプランタンの花に囲まれた喫煙場所が設置されていて、彼はそこに座って太陽の日を浴び白樺の木々を眺めながら気持良さそうにタバコを吸っている。そこに遅れて店を出たU氏が加わり、2人は十勝の青空に二本ののろしを上げていた。

外に出た我々は地元ライダーとの交流を深め話が弾む。大先輩は私のTZRに興味がお有りのようで、傍に行ってTZRを盛んに覗き込んでいた。彼は一番年寄りの私が250ccでリッターバイクを引き連れカッ飛んで行くのを間近で見てしまったのだから、不思議に思っても致し方ないところではある。大先輩の目には、我々は摩訶不思議なグループに写っていたのかもしれない。




















糠平のGSからENEOSの文字は消えていた。












































ナイタイ高原牧場レストラン前パーキング。

左側のトラクターはニューモデル。



U氏のパイロットパワーは
北海道の大地で終焉を迎えた。

●再び高速ステージを走り糠平へ
我々が立ち話をしていると1台のセローが入って来て停まった。彼は今ナイタイ高原牧場から来てそうで、展望台が進入禁止になっているとの情報を我々にもたらした。ナイタイに展望台なんかあったか?

大先輩ら見送られて我々は、三股を発って再び高速ステージに上る。何度走ってもこの道は心地良い。適度に現れるコーナー、そして直線。明日宿泊する幌加温泉入口を通過し少し走ると、このステージ中で最も長い直線が現れる。前に車がいて対向車が有ったためフルスロットルの時間は短かったが、森の中の直線を楽しむ。

後日幌加温泉の親父さんから聞いた話だが、今年の6月頃(時間は午前7時頃)地元帯広のライダーが両側に白樺の林が広がっている所を走行中、道路脇から出てきた蝦夷鹿に激突してお二人共お亡くなりになったそうだ。北キツネやタヌキだったらバイクでも何とか勝負出来ると思うが、大きな蝦夷鹿には絶対勝てない。

以前私もこの道で数頭の蝦夷鹿が道路を横断するのを見た事が有り、皆さんもそんな危険もこの道路には有るという事を頭に入れて走行してもらいたいと思う。

ステージ後半は糠平で給油出来ない事を知ってしまったので、省エネ走行に切り替えペースを落として走行する。

そこに彼らの姿は無かった
至福の時が過ぎ我々は糠平の温泉街に入って行く。その街の外れに私はバイクを止めた。FUNKY北海道初参加の他のメンバーは、何故私が止まったか疑問に思ったようだが私には止まらなければならない理由が有った。私はバッグからカメラを取り出し道路の向い側にレンズを向ける。

ファインダーに写る見慣れた筈のその景色は、昨年までとは少し違っていた。その景色には足りない物が有った。昨年まで有った色がそこには無かった。カラフルな看板やデコレーションが消え失せ、ただ白い壁しか写っていなかった。

よく使わせてもらったピットのシャッターは閉じられ、入口にはロープが張られ、そして何よりもピットマン1&2の姿がそこには無かった。

我々が給油スタンドの前にバイクを止めると、事務所から走って出て来るピットマン1&2。素早く洗剤が入ったスプレーとタオルを手に持ち、まずヘッドライトにスプレーを掛けタオルで拭いて虫を落とす。その後ミラーをタオルで拭きながらレギュラ−ですか?ハイオクですか?と油種を確認する。

この一連の流れるようなプロフェッショナルな動きをもう此処では見られないと言うのか。私は寂しさが込み上げてきたが、此処で郷愁に浸っている時間は我々には無く、早々にカメラをしまって糠平を後にした。


糠平のGSが無くなったと言う事は
糠平のGSはFUNKYに取って思い出深いGSであると共に、この地域での貴重な給油ポイントとなっていた。幌加温泉を常宿としているFUNKYに取って糠平のGSは無くてはならない給油ポイントで、幌加温泉に行く前に給油したり宿を出て朝一に給油したりしていたが、それが出来なくなってしまった。

此処から一番近いGSは23km南に在る上士幌のGSだが、我々は糠平から然別湖や芽登に回ったり三国峠に行ったりする為、上士幌を通る事は多くはなく糠平のGSが無くなった事はFUNKYに取って大いなる痛手であった。私は給油ポイントの組み立て方を考え直さなければならない情況になってしまったのである。


ハプニング発生 後がいない?
下川で給油した後、糠平で給油してナイタイに向かう予定であったが、糠平で給油出来なかった為私のTZRはそろそろガソリンが怪しくなって来ていた。その為少し遠回りになってしまうが上士幌のGSに寄ってからナイタイに行くことにする。

糠平を発って幾つかのトンネルを抜けもう少しで山の中を抜けて道の両側が開けようとする手前で、対向車のワンボックスカーが盛んにパッシングを浴びせて来る。我々はそこそこのペースでは走っていたが、こんな曲がりくれッた道でネズミ捕りが出来る筈もないので、ネズミ捕りなら道の両側が広くなってからだろうと考え、私は少しスピ−ドを落としただけで走っていた。

その時丁度私の前を数台のバイクが走っていて、それらをユックリ追い越しながら走っていたら、道路左側の空き地に白バイが2台屯(タムロ)していた。先ほどのパッシングはこれだったんだと納得してそのまま走りふとミラーを覗いて見ると、後にいた筈の後続車の姿が見えない。 「アレーッ」 後続はどうした?

その時、私は思い出した事が有った。昨晩の宿での話の中で、N氏とk氏は諸般の事情により絶対にその筋にお世話になる事は許させれないと話していた事だ。私だってその筋のお世話にはなりたくないのは同様だが、そこまでスピードを落とさなくてもと思ってしまった私であった。

道の両側が開け長い直線に出てもミラーの中の光の点はなかなか大きくならず、私はしばらく低速走行を続けたのである。


ナイタイ高原牧場は・・・
上士幌のGSでガソリンを給油した後、少し戻ってナイタイ高原牧場に向かう。予定を計画する段階では、糠平で給油後PUTTI日程とFULL日程が分かれる事を考えたが、皆さんにナイタイ高原牧場を体験してもらいたくてナイタイの後に分かれる事にしてあった。

PUTTI日程のメンバーにはこの後苫小牧東港発7:50のフェリーに乗らなくてはならないと言う時間的制限が有って、逆算するとナイタイ高原を2時に出発しなければならないと私は考えていた。

ナイタイ高原牧場に近づくとカストロールの2サイクルオイルの焼ける臭いが漂ってくる。前方を見るとOFF車の集団が走っているのが見え、私は彼らもナイタイに行くんだと勝手に思い込んでいた。

私は彼らの後ろに着いて行こうと考えていたら、彼らがナイタイの入口を通り過ぎて行ってしまうのを見て慌ててしまった。私はウインカーも上げずに左折してナイタイ牧場入口に滑り込んだ。後続も突然左折した私に驚きながらも何とか左折する事に成功したようだった。前を走っていたOFF車の連中はナイタイ牧場の奥に在る林道に向かっていた様で、私の思い込みが引き起こしたとんだハプニングであった。以後、気を付けまーす。ペコリィー!

山の上に向かって緑の絨毯の中をうねって走る道を、我々はユックリとしたペースでレストランのパーキングに向かって上って行く。私は三股で会ったセローライダーの言っていた展望台を探しながら走るが、展望台らしき物は発見できずにパーキングの到着する。我々の目の前には遠く十勝の山々が広がっていた。

今年のナイタイ高原牧場は、昨年来た時と変わっていた。牧場の看板が新しくなっていたし、傍に置かれていたトラクターが2台になっていた。トラクターの1台は十数年以上前から此処におかれているフォードであったが、また新しくペイントされて綺麗になっていた。

レストラン前に有ったソフトクリームスタンドが無くなっていて、レストランの前が広々としていた。中に入って見ると何か雰囲気が違っているのに気付く。何が違うかと見てみると焼肉用のガスコンロが見当たらなかった。どうしたんだろうと思い壁に張ってあるメニューを見てみると、無い、無い、ロースもカルビもジンギスカンの文字も無かった。

店の人に聞いてみると焼肉メニューは廃止になったと言うではないか。私の好きな此処のジンギスカンはもう食べられないのか。一昨晩の不味いジンギスカンを食べた時もナイタイのジンギスカンを思い出し我慢していたのに、皆にも此処の美味しいジンギスカンを是非食べて欲しいと考えていたのに、それは叶わない事になってしまったようである。

しかしソフトクリームは健在で250円で売っていた。以前有った大300円、小200円は、250円に統一されたようである。私は早速食べてみたがソフトの味は変わっておらず、美味しさはそのままであった。残念ながらジンギスカンは食べる事が出来なかった皆さんだが、ソフトクリームを買ってその味を堪能していた。

250円のソフトも良いが、私には食べ終わる頃には鳥肌が立つほど体を冷やす300円ソフトが懐かしかった。これも時代の流れなのだろうか。ナイタイの変化はリストラが行われた結果だと思うが、効率だけを追求してその結果何も残らなかったと言う状況にだけは避けてほしいものである。

これが哀しい出来事その2である。

結局、セローライダーが言っていた展望台とは、レストラン横に有った木製のテラスの事であったようで、確かに立ち入り禁止になっていた。

2時過ぎ、ナイタイ高原牧場レストラン前の駐車場を出発し、PUTTIグループと分かれる地点に向かう。

ナイタイの山をバックに記念撮影。


私は彼らが無事にフェリーに乗れる事を
祈らずにはいられなかった。


































置戸のいつものセイコマートで休憩。
●PUTTIとの別れ
最初、先ほど給油したGSの交差点で分かれようと考えていたが、走って行くと鹿追への標示板が出ている交差点が有ったのでそこで別れる事にする。此処から苫小牧東港までの道は、私が事前にコマ地図を作っておいたのでそれを見てN氏とU氏が走る事にしていたが、お二人さんは道に迷わないか大分不安のご様子であった。

ナイタイの山をバックに写真を撮った後、PM2時20分二人は交差点を右折して走り去って行った。その後姿を見てフェリーに間に合う事を祈る私であった。

PUTTIリポート 上士幌から苫小牧東港〜秋田港〜
標示に従い鹿追に出たU氏とN氏は、私のコマ地図に従って新得に出て狩勝峠に向かう。狩勝峠手前を私の指示通りスピード抑えて通過した2人は、高速コーナーが連続する狩勝峠の登りにに差し掛かる。しかし、この日は車が多かった様で、思う様に走れず苦労したようだ。

次なるスペシャルステージは、トマム〜占冠間のステージ。トマムリゾートの前を通過し長い直線が目の前に現れた時、U氏はアクセル開けたいと言う衝動に勝てなかったようだ。私が先頭を走っていた時は、私を追い越す訳にも行かず我慢していたのであろうが、目の上のタンコブが無くなった今U氏はここは行くしかないと決断したようだ。


隼のスピードはどんどん上がり、5速を吹け切った模様である。5速で吹け切ると隼が何キロ出るのか私は知らないが、結構なスピードであったのは確かであろう。この話、私は人から聴いた話なのでその信憑性のほどは定かでない。

直線の先にも楽しいワインディングが続き、このステージを充分に楽しんだ2人は占冠の道の駅で休憩を取る。後は日高に出て平取、鵡川と走るリエゾン区間を残すだけとなった。時間的にも順調に推移しており、コマ地図通りに先を急いだのである。

平取通過時に多少手間取ったが、無事鵡川の温泉施設四季の館に着いた2人は、温泉に入って北海道の埃を落し、湯上りに本物のシシャモを食べてフェリー乗り場に向かったと言う。

予定通り7時前にはフェリー埠頭に到着した2人は、無事フェリーに乗り込み船内のレストランで祝杯を挙げると共に夕食となった。このレストランのシステムは食べる食品をトレーに載せて清算するシステムとなっているが、N氏が何枚のトレーを使ったかは聞きそびれた。

しかし、彼らの北海道ツーリングがまだ終わっていないのだ。次の日の朝、2人は土崎の港に降立ち3日前に通って来た道を辿って手形に返るつもりでいた。8時を回ったばかりの土崎の町は車で混雑しており、この辺の地理に詳しくない二人は暫く走ったところで進んでいる方向が間違っている事に気付いてしまう。

北海道では何とか迷わずに目的地に着けたU氏とN氏であったが、秋田では大いに迷ってしまったのである。私の反省点としては、土崎から手形までのコマ地図も作っておくべきだった事だろう。


ULL日程がスタート
PUTTI日程の2人と分かれたFULL日程のk氏と私は、国道241号を足寄方向に走り、芽登から置戸に抜ける道道に入る。この道は今日3つ目のスペシャルステージで、森の中に走る中高速ステージである。

これからは私のTZRとk氏のZRX1200Rの2台で走る事になるのだが、2台の最高速は同程度(ZRXはメーター読み195位で速度リミッターが作動する。)で2台の動力性能差は少なく走り易くなると思われる。

ZRXをミラーに捕らえながらコーナーや直線を楽しみパーキングの在る峠を通過する。この道路は大型トラックが多く走っていて気を付けなければならないのだが、大形トラックが
右の路肩に完全に落ちて大破しているのに出くわす。

事故直後では無さそうだったのでそのまま通り過ぎてしまったが、ドライバーは只では済まなかったと思われる壊れ方だった。緩い右カーブだったので、多分居眠り運転が原因だと思われる。何故そう思うかと言うと、それは経験からそう思ったのです。

スペシャルステージを無事走り終え、置戸のセイコマートで休憩にする。上士幌からここまで1時間も掛かっていない。結構集中した走りが出来たようで、k氏も北海道の走りに慣れてきたようだ。

これから我々は網走のアニマの里に向かうのだが、距離的には置戸から留辺蘂に出て国道39号を走って北見に出るのが近い。しかし39号は車が混むので敢えて遠回りにはなるが佐呂間を通って北見の先に在る端野に出るコースを選択する。

私が予想した通りに留辺蘂から先の道路は快適に走れて、PM5:00過ぎ今日の宿アニマの里に到着する。荷物を降ろしで玄関に行くと旦那が出てきて一年ぶりの挨拶を交わす。旦那はお変わり無く元気そうだ。

旦那に昨年と同じ奧の新しい部屋案内される。今日は泊り客が少なく部屋に余裕が有るので新しい5人部屋を2人で使わせてくれたようだ。着替えてゲストルームに行きk氏は一服、私はソファーでマッタリする。

今年のホッケの開きはミリン干し。






今年は太平山の澄月を持参しました。






30代後半から40台前半の男客が集まり、
昔の共通話題で盛り上がっていた。
今年のホッケは・・・
食事の時間になって食堂に行く。今晩の夕食メニューがいつもと違うところは、ホッケの開きがミリン漬けであったところだ。ミリンに漬けてある為かどうか知らないが、大きさがいつもの普通のホッケの開きより一回り小さく、いつもの油のったものに比べるとミリンの味はするが味に深みが無いように感じた。私は普通のホッケの開きの方が好きかな。

今年の夕食メニューはスタンダードなもので昨年のようなスペシャルなオプションメニューは無かった。アニマの食事の食材は、基本的にアニマで採れた物、網走で普通に手に入る物が基本だが、昨年はたまたま手に入ったと言う鯨の肉が出たりした。これは我々が泊まったタイミングが良くて食べられたものあって、本当に幸運だったと考えるべきであろう。

しかし、人は分かっていてもその何かを期待してしまうもの。来年の夕食に期待しちゃおかな。


k氏、旦那にレクチャー
食後、風呂に入ってからゲストルームに行く。そのうち旦那が来てk氏に携帯電話の使い方を教わっている。この旦那、最近携帯電話を買ったらしいのだが最近の携帯電話は使い方が複雑で分からないところが多く困っていたと言う。旦那の使い方習得法は、ぶ厚い説明書を読むのではなく同じ携帯を持っている人間に教えてもらう方法らしい。

その為、旦那と同じ携帯電話を持ったお客様が来るのを網を張って待っていたらしいのだ。その網にk氏はまんまと掛かってしまったわけで、k氏ご苦労さまです。



●今年のゲストルームは中年男ONLY
例年ゲストルームに集うのは若い女性が多いのだが、今年の泊り客の中に若い女性は2台のバイクカップルの片割れしかいなかった。

今年は我々と旦那の他に常連と思われる中年男性達がゲストルームに集まって来る。例年のゲストルームの雰囲気とは、チョッと異なるがそれは致し方あるまい。年齢層は大体35〜40歳位と思われるこの男達は、最初礼文島に有る今では伝説となっていると言うユースホステルの話で大いに盛り上がっていた。私が驚いたのは、k氏がこの話題に加わって話している事だった。

k氏の話し振りからしてギンギン・ギラギラを全員で合唱して踊ると言う、その伝説のユースホステルに彼は泊まった事が有るらしいのだ。k氏の知られざる一面を知ってしまった私であった。その他諸々その年代層でなければ分かり得ない話題を中心に話は弾んでいて、私はもっぱら聞き役に回っていた。

話は続いていたが、k氏は就寝すると言って早めに席を立った。k氏が「実は・・・」と言って私に語ったところによると、彼は2日連続で寝不足であったらしいのだ。その為今日は早く寝ると言う事らしい。私はゲストルームに残り少し話を聞いた後部屋に戻って見ると、k氏は上のロフトで大き目の寝息を立てながら熟睡していた。本当につかれていたんだぁー。

私は下のフロアーに布団を敷いて寝る事にする。天気予報によると明日の天気は午後から雨になりそうで、午前中に美味しい所を走ってしまう必要が有りそうである。 もう寝ます。
ファームイン アニマの里      〒093-0045 北海道網走市湖の口 TEL 0152−43−6806
                                                      一泊二食付き 5,500円 (消費税別)
 

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