コース

秋田⇒井川⇒八朗潟外周道路⇒能代⇒八森⇒鯵ヶ沢⇒岩木山百沢⇒大鰐⇒碇ヶ関⇒日景温泉

碇ヶ関⇒坂梨峠⇒小坂⇒十和田樹海ライン⇒発荷峠⇒大湯⇒毛馬内⇒比内⇒米内沢⇒阿仁前田⇒

上小阿仁⇒五城目⇒広域農道⇒モト ワークス ヒラタ  走行距離 444km







雨は殆ど降っていなかったが、路面は濡れており雨具を着て秋田を出発する。









八森のいつものパーキングで休憩。青森方面の北の空には青空が広がっていた。


西の空も青空が見える。
●雨で予定を変更
昨日の夜は早めに床に着いた私だったが、日頃そんなに早く寝ていない事からなかなか寝付かれずにいた。結局眠りに着いたのはいつもの時間と変わらなかったように思う。

ハッと目が覚めて時計を見ると時間はAM5:15であった。

「アブナイ、アブナイ」  危うく寝坊する所だった。

ツーリングの時私はいつも五時前には起きて5時半前には家を出るのだが、今日は家を出たのが5時40分になってしまった。遅刻ではなかったが、店に着いて着替えたりバイクを出したりする為ギリギリの時間であった。

店に到着するとFZRが1台止まっていて私に視線を送ってくる。今日の参加台数は私を含め5台、他の皆さんはまだ来ていないようだ。私は急いでバイクを外に出し、着替えていると皆さんが続々とやって来る。

結局私の支度が遅れた事から、我々が秋田市を出発したのは予定から10分遅れの6時10分になってしまった。雨も降っていてそんなに急ぐ旅(コースを変更したした為距離が短くなっていた)でもなく、急いで支度しなかった私がいけなかったのですがね。

今日のFUNKY 5th.ツーリングの当初の予定は、岩手県遠野方面に行く予定にしていたのですが、前日の予報では秋田・岩手県共に傘マークが出ていて私は傘マークが出ていない場所を探す。

すると青森県の日本海側は曇りマークで降水確率が低い事が判明、急遽予定を変更して青森県に行く事にする。今年の2nd.ツーリングで走った青森県の日本海側だが、その時は私とFZRだけだったので他の3人は今年初めて(内一人は生まれた初めて?)向かう事になる。


新しいヘルメットと片側新しくなったGSX−R


左側が新しくなった証。

雨具を着て秋田市を出発、北に向かった我々は八郎潟の外周道路を走って能代市に入る。ここまで来ると路面は乾き青空もチラホラ見えてくる。いつもの八森のパーキングに入って休憩、ここで雨具を脱ぐ事になった。

雨具を脱ぐかどうか迷っていた私だが、皆さんさっさと雨具を脱ぎ始め私も慌てて雨具を脱ぐ。青森方面の北の空には青空が多く見られ、これから先雨に当たる可能性は少なそうではある。

私のGSX−Rは前回のツーリングで車体左側にダメージを受け、左側のカウル関係とフロントカウルを交換さていた。割れてオイルが垂れていたエンジンのダイナモカバーも交換され、左側から見ると殆ど新車状態のGSX−Rだったが、アンダーカウルの合せ目を見ると右側の経年変化が顕著に分かってしまう。

GSX−Rは部品を交換して修復されたのだが、私自身の修復はまだ道半ばであった。肩側の端が20mm程跳ね上がった鎖骨は、肩甲骨に引っ掛けたチタンブレートで押さえ込まれ何とか位置は固定されてはいるが、鎖骨がシッカリ接合するには5〜6ヶ月の時間が必要との事である。

鎖骨と同様に肩の靭帯や筋肉もダメージを受けており肩を動かすと痛いし、手を頭の上に上げるのが結構辛い。左腕で重い物を持つ事を禁止されており、仕事には結構支障が有るのだが、幸いな事?にバイクを押したり引いたりする時左腕に負担を掛けないよう注意が必要だが、バイクをライディングする上では全くと言って良いほど支障が無い。

神様から鉄槌を受けた身ではあるが、こうしてツーリングに出掛けられる事に神様に感謝しなければいけないのかもしれない。



         鯵ヶ沢の由利商店。
<気ままに寄り道ぶらり旅 みちのく編>に登場するおばあちゃんの店は、二軒奥に在る。


店舗裏の海辺のテラスでイカを頂く。


秋田県側(南)の空は雲が多い?



       1991年当時の由利商店
看板のロゴは変わっているが、今と殆ど変わっていない事が分かる。

ゴロワーズカラーの革ツナギも懐かしいが・・・。

●今年二回目の生干しイカをテラスで・・・
八森を発った我々は、全国?のライダーから結構人気だという国道101号を北上、鯵ヶ沢を目指す。国道101号は最近改修が進んで少しは走り易くはなったが、まだ踏み切りが数箇所残っており、走行には十分注意が必要である。

AM9:00過ぎ、我々は鯵ヶ沢のいつもの由利商店前にバイクを停める。店の中にはオネエサンがいて我々を迎えてくれる。早速、私はイカを注文したのだが、何枚にするかでまた悩んでしまった。

FUNKYの経験則で三人に二枚が適量なのだが、今日は五人で二枚では少ないし四枚では少し多いかもしれないのだ。しかし、今日は初めて生干しイカを食べる若者もいる事だし、私は四枚をオネエサンにオーダーする。

美味しい生干しイカも食べ過ぎると結構胃にもたれて具合が悪くなる事が有り、食べ過ぎには注意が必要なのである。

由利商店の裏手にはシーサイドのテラスが在ってそこで休めるようになっている。いつもここを訪れる5月初旬は寒くてとても外でイカを食べる気分にはなれないのだが、今回はテラスでイカを頂く事にした。我々は日本海やカモメを眺めながらイカが運ばれて来るのを待つ。


スイーパー君
暫くしてオネイサンが二つの皿に盛られたイカを運んで来る。その時カモメ達の中に動きが有ったようなのだが、その時の私は気にしていなかった。

早速ここでのイカが初めての新人さんをはじめ皆さんイカを食べ始めたのだが、その我々をジーッと見つめる目が有った。

何十何百羽というカモメが海辺にはいたのだが、その中の一羽が我々に注目していたのである。その眼差しは明らかに何かを訴えており、賢明なるメンバーの一人はそれを察しイカの足を投げてみた。

その速かった事。周りのカモメと比べると少し小さ目の彼?は、イカ足に素早く駆け寄り食べてしまった。ここのカモメは人に慣れておらず、大多数のカモメは我々がイカを食べているのには無関心であったのだが、彼だけは我々がイカをくれるかもしれない事を予想していたかのようだった。

どこの世界も新しい事にチャレンジするのは若者?(体が小さかったから多分?)からのようで、イカを食べている彼の姿を見て後から周りの大きなカモメがイカ争奪戦に参戦してきていた。

基本的に私は自然に生きる動物に食べ物を与える事は良しとしない立場だが、今回は彼の眼差しに負けた格好である。八戸出身のメンバーの話だと、ウミネコの繁殖地として有名な蕪島ではかっぱえびせんの袋をうみねこ見せる事はご法度だそうで、アッという間にかっぱえびせんうみねこに奪い取られてしまうらしい。

それと比べたらここのカモメは控え目で、でしゃばらないところが素晴らしいく可愛い!

北海道を走っているとキタキツネを見つけた観光客が車を止め食べ物を与えている姿をよく見かけるが、キタキツネが車に轢かれている姿もまたよく見かける。大自然の中に道路を造ってしまったのだから、交通ルールを知らない動物達が交通事故に遭ってしまうのは致し方無い事なのかもしれないが、食べ物を求めてキタキツネが道路に出て来ているとしたら、それはやはりやってはいけない事だと私は思うのだが・・・。


私の心配をよそに四枚の焼きイカは、新人さんにも好評で綺麗に平らげられてしまった。私は皿を持ってオネエサンの所に代金(1枚250円)を支払いに行き、先日私が参加した清水国明らのテレビ撮影が来なかったか聞いてみた。

すると、撮影の話は事前に打診が有ったそうなのだが、結局撮影は二軒隣のおばあさんがやっているお店で行われたそうだ。ここのオネエサンはテレビの旅番組に名前入りで出た事のある方(その時はアポ無しの撮影であったらしい)で、今回は遠慮したようである。

その番組に私も出ていると話したら、 「絶対に見ます。」 と言っておりました。
・NHK BS2 での放送が 8/28 PM10:15〜
・再放送が 9/4 NHK総合 AM1:35〜 (9/3深夜)

ここ数年、私はお母さんの姿を店で見ていなかったので、お亡くなりになったのかと思い聞いてみたら、まだご存命でした。大変失礼致しました。体の具合が良くなく施設に入っておられるようでしたが、二十数年前私がここを初めて訪れた時初めて食べたイカがお母さんが焼いたイカで、その時のインパクトが強く私は今日まで由利商店に通い続けているのであります。








岩木山の山頂部は雲の中。







岩木山の麓のあちこちで売られている嶽きみ
を食べる為、道路脇にバイクを止める。




奥が岩木山神社


今日は神社の祭典のようで、子供達が大勢練り歩いておりました。
●久しぶりに鯵ヶ沢から岩木山へ
お腹が膨れt我々は、鯵ヶ沢から岩木山神社の隣に在るGSを目指して出発する。鯵ヶ沢から弘前に抜ける県道3号は、中村川に沿って幾つかの集落を抜けながら長閑な道が続く。

中村川から離れ岩木山の裾野に上って行くようになると、道は狭いが一応対向二車線のワインディングに変わる。ここを久しぶり走るのを楽しみにしていた私だったが、森の中を走る道は楽しめる状況に無かった。

昨晩(多分)強風が吹いたのだろう、路上には葉っぱだけでなく折れた枝までも散乱しており、まともにスロットルを開けられる状態ではなかったのである。それでも見通しの効く直線では少しはスロットルを開け我々は岩木山が見える所に出る。

今日の岩木山は雲の笠をかぶっており山頂部は見えていなかったが、空の雲は高く雨の心配は無さそうである。

道の両側に 「嶽きみ」 と書かれた看板が目立ち始め、彼方此方でトウモロコシを売っている売店が見られる。


●嶽きみ

「嶽きみ」 とはこの地域(嶽温泉が在る)で作られているトウモロコシの事のようで、道の両側にはトウモロコシ畑が広がっている。私は今まで 「嶽きみ」 を食べた事がなかったが、これだけ多くの店が出ているという事は買う客が多いという事だから、この 「嶽きみ」 の人気は高そうである。

こまで来て 「嶽きみ」 を食べないで帰るのは後悔しそうなので、胃袋にまだイカが残っている状況ではあったが、私は売店の先にバイクを止める。


これは半分に折った物です。買って直ぐ口を付けてけてしまった為、丸々1本の写真を撮れませんでした。、北海道の物と比べると粒は小さ目ですが、甘さはを同じ位で旨かった。
※ポンターを画像に当てると拡大します。
このお店での 「ゆで嶽きみ」 の価格は1本150円であったが、少し小さいからとオネイサンが130円にしてくれた。お腹が張っている状態だったので、私としてはラッキーだったのだが、この 「ゆで嶽きみ」 が甘くて旨かった。

私の中で、ゆでトウモロコシのチャンピオンは北海道
神居古潭のオバちゃんゆでトウモロコシなのだが、「嶽きみ」 の味は神居古潭のオバちゃんに負けていなかった。

オネエサンが小さいと言っていたから断定は出来ないが、「嶽きみ」 の粒は北海道と比べると少し小さ目だが、味は十分満足する味だった。

トウモロコシは採りたてが旨さのピークで、時間と共に味は落ちていく。従って現地で食べるのが一番美味しく、スーパー等で買った物とでは味が全く違ってくる。収穫から日にちの経った物は、粒に張りが無いから目で見てすぐに分かると思います。右上の画像にポインターを当てると、張りの有るコーンの粒が見られます。


●久しぶりのGS

嶽きみを食してお腹が満杯状態の我々は、今度はバイクのお腹を満たしに岩木山神社隣のGSに向かう。

FUNKYがこのGSで給油するのは本当に久しぶりで、前回給油したのは20世紀の事だったかもしれない。1990年代はよく立ち寄っていたこのGSも、FUNKYが竜飛まで足を伸ばすようになってからは岩木山の麓を走る機会が少なくなり、立ち寄る機会が少なくなっていた。

建物も以前と変わっていないようで、私は昔の事が思い出され本当に懐かしかったが、他のメンバーには少し古い一ガソリンスタンドだったに違いない。

給油していると子供達が元気な声を辺りに響かせながら大勢練り歩いて来た。GS隣の岩木山神社の祭典のようで、彼らは神社の境内に消えて行く。ツーリング先で地元のお祭りに出会う事が時々あるが、そんなお祭りとの出会いもツーリングの楽しみではある。

給油を終えた我々は、アップルロードを通って国道7号大鰐を目指す。アップルロードを走るのも久しぶりだった私だが、道路状況は以前と変わらず相変わらず楽しめない道だった。この時期になると道の両側に広がる林檎の木々には沢山の実が生っていたが、まだ実は小さく色も赤くはなっていなかった。




道の駅 碇ヶ関 でのお約束
マルメロソフト 250円





           矢立温泉前
矢立峠まで上って来ると小雨が降っていて路面は濡れていた。
●今日の温泉 矢立温泉へ

小休止の後、矢立温泉に向かったのだが・・・。
国道7号に出た我々は 道の駅 碇ヶ関 で休憩を取る。ここで マルメロソフト 250円 を食べながら今後の予定を考える。

我々はこれから国道7号を秋田県に入り県境に在る矢立温泉(赤湯)に向かうのだが、外では風に乗って小さな雨粒がパラパラと落ちてきていて、秋田県側の天候が気になるところだ。

昼時でもあり昼食をどうするか悩んだのだが、結局コンビニで食料を買い込んで温泉で食べる事にしたのだが・・・。

道の駅を出て国道7号を南下しながらコンビニを探したのだが、県境までコンビには無く、食料の調達は温泉で何とかする事にする。


タイミングが悪く、矢立温泉は休業中!
県境に近付くと路面が濡れてきて雨が少し降ってきた。県境を越え矢立温泉の前まで行ったのだが、そこには看板が立っていた。

何と矢立温泉はボイラー故障で臨時休業中だったのである。矢立温泉の泉温は31度前後で加温を必要とする温泉で、ボイラー故障では致し方あるまい。

急遽、今日の温泉を直ぐ近くに在る日景温泉に変更、我々はバイクの向きを換え日景温泉に向かった。

矢立温泉と日景温泉とは山を一つ隔てた所に在って、直線距離にすれば500mも離れていないのだが、泉質は全く違っている。

矢立温泉は赤っぽい鉄分の多そうな温泉なのだが、日景温泉は硫黄分が多い白い白濁した温泉で、こんなに近いのにこの泉質の違いは不思議ではある。




矢立温泉の直ぐ隣の日景温泉に予定を変更。


この辺では珍しい乳白色の硫黄系の温泉。


天風呂の泉温は温目で、いつまでも入っていられるタイプだが、夏場以外は寒くて大変かも!?


かけそば 350円


天ぷらそば   550円
因みに 月見そば 450円

●日景温泉で肩の湯治!?

日景温泉を訪れるのは8年ぶり?


入湯料 400円
日景温泉は国道7号から沢沿いに1キロメートル程入った森の中に建っていて、日本秘湯を守る宿の会員にもなっている歴史ある温泉である。明治12年(1889年)の福島県磐梯山の大爆発に伴う地震によって湧き出した温泉の一つであるらしい。

秋田杉をふんだんに使った建物は、趣のあるもので秘湯と呼ばれるのに相応しいかもしれない。秘湯巡りツアー的な団体さんが観光バスに乗って来ていたから、結構秘湯としてメジャー?な温泉なのかもしれない。

我々は建物の右奥に在るパーキングにバイクを停め、タオルを持って温泉に向かう。入湯料は以前来た時(20世紀)300円だったような気がするが、400円と今にしたら安い設定であった。

受付の人に食事が出来るか聞いてみたら、二時まで食堂をやっているとの事で、温泉から上がってから昼食を食べる事にする。

外は小雨が降っており、ここに暫く滞留し路面が乾くのを待つ作戦を立てた私は、この際肩の温泉治療をしっかり行う事にした。

この日景温泉はこの地域では珍しい白濁した硫黄系で、泉温は41℃前後と掛け流しにはちょうどよい温度になっている。内湯は総ヒバ造りの湯船で横に寝湯が付いている。浴場の床は十和田石だそうで浴場全体の雰囲気は良い感じだ。

大きくはないが混浴の露天風呂(女性専用時間有り)も有って、我々はゆっくりと日景温泉を楽しんだ。特に私は湯口から流れ出る温泉に左肩を当てたり、じっくり肩を温めた後肩を動かしてリハビリにあい勤めたのであります。

長湯には適温の露天風呂に入った他のメンバー達も、1時間以上浸かったままで話し込んでおりました。露天風呂の正面には緑の山が見え、頭上には栗の木が枝を伸ばしておりました。栗の木には緑のイガの付いた栗の実が沢山生っていて落ちてきそうで心配になったのですが、落ちてくる心配はもう少し季節が進んでからになりそうです。

私は内湯と露天風呂を何回が行ったり来たりして湯治に勤めたのですが、露天風呂では小雨が降ったり止んだりしていてスッキリ晴れるという訳にはいかないようである。この調子だと残念ながらこれから向かう坂梨峠はウエット路面の可能性が高そうである。


●温泉食堂でご昼食


これが皆さんの注目を集めた馬肉焼肉定食1,100円食べたメンバーの感想は、馬肉は焼肉には合わないそうです。
二時間近くを温泉で過ごした我々は、閉まる前に食堂に向かう。日景温泉の食堂は立派な食堂で、メニューも350円のかけそばから1600円のいのしし鍋まで18種類と豊富である。

私は旅館でありながらかけそば 350円という価格設定に驚いた。そしてその
かけそばを食べてにみたくなったのである。

かけそば  350円
月見そば  450円
天ぷらそば 550円


の価格設定からいくと 卵 1個 100円
天ぷら 1個 200円 となるが、これを見るとかけそばの割安感が際立つ。

そして運ばれて来たかけそばの味は・・・。そばはスーパー等で売っている袋物のそばだったが、さすがに板前さんのいる宿だけあってそばつゆはしっかり出汁が取ってあって美味かった。コストパフォーマンスに優れた一杯のかけそばでした。

メンバーの一人が馬肉焼肉定食(1100円)を注文する。ここ秋田県の県北地域では昔から馬肉が食べられているようで、日景温泉のメニューの中にもきりたんぽ鍋と共に馬肉鍋が並んでいる。

馬肉好きのメンバーは今回初めて馬肉の焼肉を食べたのだが、食べ終えた感想は焼肉のタレに塗れた馬肉は特に美味しくはなかったらしい。彼のご意見としては、馬肉は煮込みに限るとの事でした。

少し遅めの昼食を取った我々は日景温泉を発って青森県に戻り、国道282号坂梨峠に向かった。




19日ぶりに訪れた七滝前の滝の茶屋孫左衛門のパーキング
●思い出の地 七滝へ

あの椅子の前でドラマが・・・。
国道282号に入ると路面は次第に濡れてきて走りを楽しむ状況になくなってきた。特に私の場合、黒く濡れた路面を見ると右手が固まってしまい、ただ走るだけになってしまう今日此の頃です。

何の感動もなく坂梨峠を越えた我々は秋田県に入る。高速道路の坂梨トンネル出口付近まで下ると路面は少しづつ乾いてきて、小坂の町に入ると路面は乾いていた。

我々は小坂から十和田樹海ラインに向かったのだが、上り口の新しく出来た高速コーナーを今日始めての深いバンク角で楽しんだ後、七滝に向かうと道は再び濡れてくる。

私は19日ぶりに滝の茶屋 孫左衛門前のパーキングにバイクを止め、今後の予定を考える事にした。

この場所では先日一世一代の小芝居を打った私だったが、今日は何のプレーシャーも無く休憩しこれから先を考える。

予定では十和田樹海ラインを発荷峠まで行って引返して来る事にしていたのだが、濡れた樹海ラインは楽しくはなく、ましてこんな天気の時は上部にガスが掛かっている事が多いから、向かうかどうか迷ってしまった。しかし、ここまで来て向かわないのも何なので、行くだけ行ってみる事にする。

今日の樹海ラインは最初こそパッチウエットだったが、途中からフルウエットになり上部にはガスが掛かって私が予想した通りの展開で発荷峠に到着する。このまま楽しくない樹海ラインを引き返すのも何だし、中途半端に頑張って先日の私のような事になっても嫌なので、私は国道103号を大湯に下って行く事にする。

我々はこれで秋田市に帰るだけになってしまったのだが、私はドライ路面を探して何とか楽しめる道を模索していた。



国道103号沿い、大滝温泉近くのローソンで休憩。


























上小阿仁の道の駅で休憩中、雨が本降りに・・・。



秋田市に到着すると雨が上がり空の雲が夕日に照らされピンク色に染まる。
●最後のスペシャルステージへ
大湯、毛馬内と走って大滝温泉近くのローソンで休憩を取る。ここまでは次第に路面も乾いてきて天気は回復傾向にあると思われたのだが、出発しようとした時また雨粒が落ちてきた。

雨具を着る程の降りではなくそのまま走り出した我々は、比内、米内沢と走った後国道105号に入って阿仁前田を目指す。それは阿仁前田〜上小阿仁間のスペシャルステージを走る為だったのだが、スペシャルステージの路面はパッチウエットのままで思いっきり走るという訳にはいかなかったのであります。


●後遺症!?

私はそのスペシャルステージで最後尾から新人さんの走りを観察しようと思っていたのですが、コーナー手前で車が入ってしまい新人さんとの間隔が開いてしまった。コーナーを過ぎ私は車を追い越し新人さんを追い掛けたのですが、新人さんとの間隔は狭まるどころか逆に少しづつ開いていったのであります。

 新人さん早過ぎ!!

ハーフウエットの路面状態では、私の現在のレベルでは彼に追い着く事は不可能でありました。

これは私にとって  「大 ショック!!」  だった。

ここまで先日の事故の後遺症が重かったとは  「ショック!!」  だった。

信用が出来ないリヤタイヤがそのままだったといえ、どうしてもスルットルを開けられない自分の右手。その右手には幾つもの思いが作用していたと思われ、自分でもどうしようもなかったのであります。

私は前を走るメンバーから少し遅れて上小阿仁の道の駅に到着するのでありました。


岩木山のGSでガソリンを入れてからここまで200km近く走っていて、FZRやNSRのガソリンが心配になった私は、2台にはここで給油してもらう事にした。彼らが給油に行っている間私は道の駅の中で休憩を取っていたのですが、雨が次第に強くなってきてしまったのです。


●最後にまた雨具を着るとは・・・。


雨具を着て秋田市に向かう事に・・・。
戻って来たメンバーの携帯で雨雲レーダー画面を確認すると、能代から本荘に掛けて南北に伸びた雨雲が日本海から接近中で、この雨は秋田市に到着するまで降り続くと予想される。

我々は最後の最後になって再び雨具を着る事になったのだが、今日の気象状況を考えたら今まで雨具を着ないで済んだのは幸運だったと考えるべきなのかもしれない。




今日は暗くなる前に解散となった。
上小阿仁を出発した我々は、雨が路面を強く叩く国道285号をひた走り秋田市を目指す。五城目から広域農道を走り我々はPM6:00無事秋田市に帰って来た。

今日の走行距離は444kmと少し短めだったが、温泉で二時間も滞留したにも関わらす明るい内に帰って来る事が出来た。

今日のツーリングは雨を避け予定の岩手県に変えて北の青森方面を走ったのだが、スペシャルステージの殆どが秋田県に設定されていた為ドライで走れたスペシャルステージが殆ど無く少し残念だった。

しかし一日中雨具を着たままのツーリングも有る訳で、こんなツーリングも年間に数回は有る。雨の走り方を勉強する為にも雨のツーリングは必要で、雨もまたツーリングの一部なのである。

私の場合、私の左肩同様まだまだ雨天走行のリハビリが必要な事を痛感した今日のツーリングだったが、急がず徐々にリハビリをしていこうと考えている。

2008バイクシーズンも残すところあと二ヵ月あまり、残り少ないシーズンを大いに楽しもうではないか・・・。


                                Report by Ryuta


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