コース

秋田⇒広域農道⇒協和⇒角館⇒仙岩峠

⇒雫石⇒滝ノ上温泉 入浴 雨宿り

玄武温泉 昼食
⇒雫石⇒仙岩峠⇒

田沢卒田⇒広域農道⇒六郷⇒大曲⇒

南外⇒大森⇒三ツ森山⇒道の駅東由利

⇒大内 中田代⇒大正寺⇒小種⇒

出羽グリーンロード⇒大張野⇒宝川⇒

モト ワークス ヒラタ

  走行距離 340km



出発前、西の空はまだ明るいが・・・!?




















































雫石 道の駅近くのCOSMOGSで給油。

●雨雲接近中
朝起きて空を見ると朝日が眩しく良い天気だったが、西の空は曇っている。昨日は快晴の良い天気で、何で昨日がツーリングの日でないのか悔しい思いをしていた。今日は西から気圧の谷が接近中で、天気予報は雨が降ると言っている。

今回の最終ツーリングは予定日が雨の場合次の日を予備日にしていたのだが、予備日も同じような予報が出ていて、私は予定通りにツーリングを行う事を昨日決定していた。

店に着いてバイクを出し準備をしていると雨粒がポッツンポッツンと落ちてくる。空を見上げるとまだ雲は薄く直ぐに本降りにはなりそうもなかったが、インターネットで雨雲の様子を見ると雨雲は確実に日本海から接近中だった。

当初の予定では例年のように出羽グりーンロードから県南方面を走る事にしていたのだが、それでは雨雲に直撃されるのは目に見えていて、私は降水確率の低い岩手県早坂高原方面に避難する事にした。

今日の参加台数は五台、出発時間の五分前になったが一台到着していなかった。しかし、その姿は近くのGSで目撃されており、こちらに向かっている事は分かっていた。雨雲から逃げる為少しでも早く出発したかった私は、出発時間前ではあったが彼が走って来るであろう道を走ってGSまで行く事にする。

すると信号を右折した所で、彼が前方からやって来る。彼は我々の姿を見て一瞬慌てた様子を見せたが、我々と一緒になって走り出す。秋田中央1Cを過ぎ宝川まで来ると路面が次第に濡れてくる。

空からはまだ雨粒は落ちていなかったが、夜中に雨が降ったようで路面が濡れたままだった。雨雲が後ろから迫って来ているのは分かっていた私は、雨雲から逃げ切るべくアベレージを上げたかったのだが、それは無理な状況だった。

道路に設置された温度表示は6℃を示しており、この気温では一旦路面が濡れてしまうと乾き難く、この時期の雨は走りを楽しみたい我々にとって致命傷になってしまうのだ。

国道46号に出た我々は、東に向かって逃げる。前方の東の空には明るい所も見え私は急いでその空の下まで行きたかったのだが、46号は交通量が多くそれは出来ない状況だった。それでも仙岩トンネルを抜け岩手県に入れば路面は乾いている筈で、私はそれに期待して車の後ろで岩手県を目指す。

国道46号から田沢湖に左折するT字路交差点の信号に差し掛かった時、左角に在るローソンから車が一台出て来て岩手方面に向かって走り出し・・・と思ったら、ブレーキを掛け右にUターンを始めたではないか。

その車は真っ直ぐ行くと考えていた私は急ブレーキを掛けそれを避けようとしたのだが、濡れた路面をズーッと走って来たGSX−Rの冷えたフロントブレーキは、ディスク坂に付着した水の膜の為か殆ど反応しなかった。

危うく車の後ろに追突しそうになった私だが、何とか左に方向を変え追突は避ける事が出来た。ドライ路面だったらこんな事にはならなかったと思うが、一瞬ヒヤッとしたニヤミス事件だった。

最近、周りの状況には関係なく自分が思うがままに運転をするドライバーをよく見かける。ブレーキランプを点灯させてからウインカーを揚げるドライバー、走っていて行き成りハザードランプを点灯させて車庫入れを始めるドライバー等、周りの状況には関係なく自分がしたい事をする為に合図だけは出しておくみたいなドライバーが多過ぎる。

特にハザードを出したら何をしても許されるみたいな風潮には困ったものだ。ウインカーと違って方向性を持たないハザードランプは、走っている時に出されるとドライバーの意思が読み取れず困ってしまう。基本的にハザードランプは走っている時に使用してはいけないものだと思うのさが、違うのかな?

仙岩峠を車と共に登った我々は、長い長い仙岩トンネルの中に入って行く。仙岩トンネルの中は暖かくこのまま目的地までトンネルが続いてくれる事を私は願ったのだが、前方に岩手県側の出口が見えて来て、それは終了する事になる。

そして仙岩トンネルを出た岩手県側の路面は、白くなかったばかりか道路の上に設置された温度表示板は2℃を表示していた。

「 寒い 」

雨は降っていなかったが、路面は濡れ空は厚い雲に覆われている。

「ガックリ である。」

我々は日本海から接近している雨雲からは逃げ切った筈なのだが、別の雨雲が岩手県を覆っていたようで、私の目算は見事に外れてしまったのであった。


気温が低く雨具を着込む。

それでも雨は降っておらず我々は道の駅 雫石あねっこ の先に在る COSMO GS に入る。まだ距離は160km位しか走っていなかったが、この時の私はまだ早坂高原に行くつもりでいたので、航続距離が短いFZRとNSRに給油させたのである。

あまりの寒さにここで私は雨具の上着を着たのだが、給油が終えるのを待っている間に雨がポツポツ落ちててきた。給油と雨具を着終えた(他の皆さんは雨具の下も履いていた)我々は、小岩井農場に向かって走出す。

ところが1kmも行かない内に雨が強くなってきてしまった。国道46号から雫石スキー場方面に左折すると雨は本降りになって来て、これから向かう早坂高原方面の空も黒い雲で覆われており、私は予定通り行くか予定を変更するか決断を迫られた。

このまま早坂高原に行っても路面は濡れている可能性が高く、走りを楽しむ事は難しそうに思えた。一方、網張や小岩井農場周辺も走りを楽しむ事は無理で、私は近くで雨宿り出来る場所を考えた。この寒さから先ず私が考えたのは温泉で、温泉で体を温め雨が上がるのを待つ事にした。

ここから一番近い温泉は玄武温泉なのだが、今まで前を通過するばかりで入った事がなく、我々のような者が立ち寄っても良いのか分からなかった。また山の上には網張温泉が在るのだが、山の上まで濡れた坂道を登って行かなければならず気が重い。

そこで私の頭の中に浮かんだのが玄武洞の奥、葛根田川沿いに在る滝ノ上温泉であった。最近、滝ノ上温泉に行っていなかったが、以前に何度か訪れた事が有り状況は分かっており私は滝ノ上温泉に行く事を決める。

玄武温泉の前を通過しいつも網張に登って行く道を右に見ながら直進、我々は滝ノ上温泉に向かった。

私の後を走るメンバーは、この雨の中いつもと違う道を走って行く私を見て不安になったのではなかろうか。しかし、私の行動パターンを知るメンバーは、どこに向かっているにしろ、きっとこの先には温泉が待っている筈と確信していたようだ。




滝ノ上温泉 滝峡荘



雨の中のバイク達。寒そうである。



陽が差して明るくなってきた。



雨具を片付けるメンバー。
もうこれを着る事は無い?









鳥越ノ滝展望台?
滝見物。




滝の周りから噴気が出ている鳥越ノ滝。



沢の彼方此方から湯煙が立ち昇る。
●久しぶりの滝ノ上温泉

玄関


温泉玉子 50円


殻と白身が引っ付いて取れません。


今日は以前女湯だった浴場に入る。
時々入れ替えるらしい。



新しく出来ていた休憩所マッタリします。


彼女らは冬山も登るツワモノらしく、その後姿はそれを納得させるものが有る。


我々が入った浴場から排出される湯気。冷気に触れ雨上がりの陽の光に揺れていた。

私が滝ノ上温泉を訪れるのは久しぶりだった。前回来たのは十年近く前の事だったかもしれない。

玄武洞から滝ノ上温泉までのアプローチは、1.5車線の曲りくねった道が結構長く続いていたと私は記憶していたが、今日は整備された二車線路が続いている。

道路の左上には旧道と思われる道が時々見え、道は立派な二車線路に改修されたようである。温泉で温まる事を楽しみに私は雨の中を我慢の走行を続ける。

こんな事なら雨具の下も履くんだったと後悔したが、今更遅かった。滝ノ上温泉手前のトンネルが見えて来て、下半身がずぶ濡れになる前に温泉に着きそうで私はホッとする。

滝ノ上温泉のには三軒?ほどの温泉施設が有るが、FUNKYがいつも立ち寄るのは橋を渡った左側に在る滝峡荘で、木造の古い建物と温泉が趣が有って私は気に入っている。

我々は雨の中バイクを建物の前の空いたスペースに停めバイクを離れようとしたのだが、それを見ていた温泉の人が我々が止めた場所は後から来る車の為に使うので、奥のスペースへバイクを移してくれと言う。

雨で足場がぬかる中、私はバイクを押して奥に移動、ようやくOKをもらう。

玄関前のテラス?には以前無かった屋根が掛かっていて、我々はそこで雨具を抜いて中に入る。

雨の日雨具を脱ぐ場所か有るか無いかは重要で、雨が降る中雨具を脱ぐと体が濡れるし、脱いだ雨具を雨に当る場所に置きたくはないから、私は雨の日建物の中に入る時は、出来るだけ雨を遮る場所が有る所を選んでバイクを停めるようにしている。

入湯料400円を払った我々は早速温泉に向かう。廊下を歩いて行くと以前と何かが違って言うような気がした私だが、それが何なのかが思い出せなかった。

温泉に行くと以前の男湯が女湯に、女湯が男湯に入れ変わっていた。以前の男湯と同じような作りだと思って中に入ると、結構狭かった。

以前の入った男湯(今日の女湯)はもう少し広くそして窓が大きく明るかったような気がしたが、今日の男湯は窓が小さい事もあり狭苦しかった。

私は以前入った男湯が好きだったのだが、今回はその男湯に入れなかったのがチョッと残念だった。男湯と女湯は時々入れ替えているようで、今回はタイミングが悪かったようである。

お湯も以前はもう少し白かったような気がしたら、我々が温泉から上がった後にお湯が白くなったと温泉の人が言っていたから、時間によってお湯の色が変わる温泉のようである。

温泉は八幡平の大深温泉に似ている硫化水素系?の温泉で、泉温が高く加水して温度を下げているようである。

ゆっくりと温泉で体を温めた我々は、以前来た時は無かった無料休憩所で休憩する。プレハブの休憩所の中は思っていたより広く、ストーブが焚かれて暖かかった。

年配の男性1名女性2名の登山パーティが先客で居たが、我々は奥のテーブルに席を取る。その男性と少しお話させて頂いたが、彼らはここから三ツ石山に登山に来たようだった。

しかし、天候悪化が予想(気圧の谷が接近し雷が予想されていた)
された為、登山を取り止めここの温泉でゆっくりしているらしかった。

このパーティー、冬山登山も行うツワモノのようで、岩手県の山々を中心に秋田の山も登っているようだ。このオバサン達、我々がこの雨の中わざわざこの温泉に来た事に驚いたようで、色々質問してくる。

FUNKYが十数年前からここを訪れている事を知って、昔の話になった。

男性が
「今は廊下の普通に歩けるが、昔は歩く毎に床が撓んでギシギシしていたでしょ。」
と言う。

私は昔の廊下が歩く度に揺れていた事を思い出した。先ほど廊下を歩いた時に感じた違和感は、これだった。

この建物は古く、色々な所に傷みが来ているのだが、コツコツと修理が行われているようである。

私は、先ほど我々にバイクの移動を命じた人がオーナーさんかと思っていたら、今オーナーさんは体調をくずしていて、先ほどの方は常連のお客さんだという。

この宿はオーナーさん一人で切盛りしていたようで、そのオーナーさんが倒れてしまい宿を閉めざるをえなくなったのだが、それではわざわざ遠くからいらっしゃるお客さんに申し訳ないとあの方がオーナーさんのピンチヒッターで宿を開いているのだという。

この温泉は今、馴染みのお客さんに支えられて営業しているが、それもここが雪で閉ざされる11月下旬までの事のようである。あの常連さんが宿を開けていなければ、我々はここまで来て引き返す事になった訳で、本当に助かった。

外の雨は止む気配は無かったが、遠くで雷が聞こえ始め秋田から我々を追い掛けて来た気圧の谷が到着したようである。空が暗くなり雨も風も強くなって、登山に来たお三人さんも登山を取り止めて良かったとホッとしていた。

彼らが言うには、山で雨に降られるのはどうと言う事はないが、山の上での雷は怖いと言っていた。確かに山の上では隠れる所が少ないから、雷は怖そうである。今日の登山中止の判断は正しかったようである。

私は挽き立てコーヒー250円を注文、美味しいコーヒーを飲みながら雨が上がるのを待った。温泉の人に剥いた柿を差し入れしてもらったりした我々は、雨が上がるのを横になったりして待つ。


AM11:20過ぎ、雷雲が通り過ぎ陽の光が差して空が明るくなって来た。ここに到着して二時間、我々にようやく出発の時がやって来た。干していた雨具をバッグにしまい込み、我々は玄武温泉に在ると言う手打ちそば屋さんに向かって走り出す。

















玄武温泉に在るピザ屋さん。







ブーツを抜いて中に入ります。
●PIZZAで昼食
雨上がりの濡れた道を陽の光がキラキラと照らす中、我々は水溜りを気にしながら走る。以前、玄武温泉をレポートしたテレビ放送で手打ち蕎麦屋さんが紹介されていたのを見た私は、今日の昼食をその蕎麦屋さんで食べる事にしたのだが、その蕎麦屋さんが何処にあるのか知らなかった。

滝ノ上温泉に向かう時、玄武洞の前に蕎麦屋さんらしき建物はあったのだが、灯りが点いておらず営業しているようには見えなかった。帰り道も見たのだが、開店しているとは思えず私はそのまま通過する。

テレビで見た蕎麦屋さんは玄武温泉に在ると考えていた私は、玄武温泉を一周して蕎麦屋さんを探したのだが、それらしき建物はなかった。このレポートを書く為、インターネットでテレビの蕎麦屋さんの情報を調べたら、その蕎麦屋さんは玄武洞の前に在った建物のそば屋さんだったようだ。


店内は満員で我々は別棟に案内される。


オネエさん母屋から運ぶのに大忙し!!





五種類のPIZZA中から四種類を食べました。

玄武温泉を一周したがレストランや食堂のような処は無く食べ物屋さんはピザ屋さんが一軒有るだけだった。この際、ピザの昼食も洒落てて良いかも!?と考えた私はピザ屋さんの前にバイクを停める。

昼食時とあってピザ屋さんは満席であったのようで、五台のバイクが止まったのを見たオーナーさん(多分?何故か外に居た)は、我々を隣のバンガロー?に案内するよう女性スタッフに指示する。

女性スタッフは鍵を持って来てバンガローの扉を開け、我々を中に案内する。ブーツを脱いで中に入って見ると、ストーブが焚かれ室内は洒落た作りで、我々五人が食事するには充分な広さだった。

メニューには7インチと9インチのピザが有ったが、我々は7インチピザにドリングが付いたセット 850円?(多分)を五種類注文して皆で好きなピザを食べる事にした。

後で調べるとここのピザは石窯で焼いているらしく(オーナーが外の石窯で焼いている)、岩手では結構有名なピザ屋さんであるらしい。

可愛いお嬢さんがは運んで来たPIZZAは、薄い生地がパリッと焼けていて結構美味かった。我々は静かな室内でゆっくりとPIZZAを味わい、これから先の予定を検討する。

今から早坂高原に向かっても帰りが遅くなってしまう為パス、仙岩峠を越えて秋田県に戻る事にしたのだが、それから先をどううするかが問題だった。秋田県は気圧の谷が通り過ぎここと同じく晴れている筈だから、我々が戻る頃には路面は乾いていると考えられる。

問題は何処を走るかだが、最終ツーリングの定番コース由利原高原は是非走りたかったから最終目的地を由利原・仁賀保高原に設定する。

そこで由利原に向かうコースを考える。私は10月19日のオータムツーリングで、抱き返り渓谷から大規模農道 みずほの里ロード を使って大曲に出ていた事もあり、今回もその道を使って大曲、南外と走って出羽グリーンロードに出る事にした。

昼食を終えた我々は、玄武温泉から朝来た道を引き返し、国道46号に出て仙岩トンネルを抜け秋田県に戻る。




六郷のGSで給油&トイレ
●田沢から出羽グリーンロードへ

スッキリしてお支払い!?

秋田県側は天気も良く路面も半乾き状態になっていた。田沢卒田から県道50号に入りたざわこ芸術村(わらび座)の前を通過、左折して橋を渡り田んぼの中の直線に出た所で左側に見えて来る大規模農道 みずほの里ロード に左折する。

この みずほの里ロード  出羽グリーンロード と比較すると道幅が狭くRの小さなブラインドコーナーが多くバイクで楽しめる場所は少なく、結構気を使う道である。それでも路面の乾いた見通しの良い所も有って、我々は時々走りを楽しむ事が出来た。

先日走った時は初めてあった為道を間違えたりしたが、今回はその時の学習効果も有ってスムーズに六郷の街中に入り信号に止まった時、後からGSX−Rに乗るZX−10Rの彼?が来てトイレタイムを取って欲しいと切望される。

秋田市を出て220km近く走っていた私は、六郷で給油を考えていたのでちょうど良かった。我々は信号の少し先に在ったJOMOGSにバイクを入れ給油を行う。バイクを止めた10R氏は速攻でトイレに向かう。

トイレに関しては武勇伝を持つ彼だが、今回はトイレが洋式であった事、汗を掻いていなかった事、長袖を着ていた事などの好条件が幸いして、彼は爽やかな顔をして出て来た。

GSのスタッフに聞くと、この辺りではAM11:00頃には雨が上がったようなのだが、PM2:00なのに路面はまだ乾き切っていなかった。夏場だったら1時間も有れば乾いてしまうのだろうが、今は11月さすがに乾くのが遅いようである。これ以降一旦濡れたら The End と言う事でしょう。

給油を終えた我々は、国道13号に出て大曲西道路を使って国道105号に出る。国道105号を南外に向かって走ると前方の西の空が暗くなっているのが見えた。我々は南外から南に向かうので黒い雲に向かう事は無かったが、いずれはあの雲に呑み込まれる事は確実と思われた。

実は岩手を出発する時、日本海に朝とは別の雨雲が有る事を我々は携帯の雨雲画像で知っていて、出来ればその雨雲と遭遇したくはなかったのだが、それは避けられない状況になって来たようだ。








道の駅に到着すると西の空の雲行きが・・・。


雨具を取り出し急いで着る。


何とか間に合いました。


上空は黒い雲に覆われ
ポツポツと雨粒が落ちてくる。
我々は休憩質へ逃げ込む。


グリーンロードと三ッ森山を楽しむ
グリーンロードの路面は殆どドライとなっていて、我々は例の直線やワインディングを楽しんだ後、三ッ森山を上って行く。三ツ森山の日の当たらない路面は生乾き状態で探りながらのスロットル操作を強いられる。


休憩室に避難。


外は暴風雨になってます。


雨が上がって明るくなってきました。


最初の写真から30分で黒雲は通り過ぎた。


雨は上がったが、路面はビショビショ。
何処に行ってもドライ路面は消え失せた。



途中、いつもは前方に見える鳥海山は厚い雲に覆われ見る事は出来なかったが、我々は三ツ森山をそこそこ楽しんだ後、道の駅 東由利 にバイクを停める。

バイクを止め西の空を見ると黒い雲が近付いて来ているのが分かった。上空は見る見る内に黒い雲の覆われていき、ポツポツと雨粒が落ちて来る。

我々は雨具を取り出し、急いで着る。全員雨具を着終えると雨足が次第に強くなって、我々は雨を避ける為道の駅の休憩所に向かう。

休憩所の扉を開けた時私は六年前の事を思い出していた。それは今回と同じ最終ツーリング(2002年シーズン)の時で、その時も雨具を着ていた。

その時我々は南外の佐藤商店からここに立ち寄ったのだが、気温は今回とは比較にならないほど寒かったと記憶している。

その時の我々も由利原高原に向かおうとしていたのだが、由利原に雨雲が掛かっている事を知り、ここから岩手県に向かう事にしたのであった。

つまり今回とは逆パターンだったのだが、国道107号の秋田と岩手の県境は白銀の世界で、FUNKY史上最寒(0℃)のツーリングとなったのであった。

私はそんな事を思い出しながら雨が上がるのを待っていたのだが、外は次第に風が強まり今日二回目の雷&暴風雨になっていた。

休憩所で待つ事三十分、風も収まり次第に空が明るくなって雨が止む。これだけ雨が降ってしまっては由利原に行っても路面は濡れてしまっている訳で、行く意味が無くなってしまった。

携帯で雨雲が通った軌跡を確認すると、秋田県南部の道路は全てシャワーを浴びてしまったようで、どこに行こうと我々を楽しませてくれる道路は無い状態だった。

結果、走る所が無いのであれば後は帰るだけな訳で、我々は老方から県道30号で坂部に出て後、県道29号で国道105号に向かう。

その途中FUNKYでは有名な観光名所の前で写真撮影を行った後、国道105号に出た我々は県道9号に入り大正寺に出る。

路面は濡れており我々は唯移動の為だけにガソリンを消費していたのだが、私は一分の望み持って小種から出羽クリーンロードに入り国道13号を目指す。

大正寺から秋田市内に向かうには雄和から空港道路を行くのが近いのだが、グリーンロードの最終SSをドライ路面で走る事を願って、私はグリーンロードに向かったのである。








今日の走行距離は340kmと短めでした。
これで今年は走り納めです。
お疲れさんでした!!
●最後は雨で締め括る
グリーンロードから秋田空港に向かう道が分かれる信号手前まで来ると、路面が乾いてくる。それを見た私はヘルメットの中で思わず叫んでしまった。

「 ヤッターッ 」

今日最後のSSをドライで走れると思った私は大いに喜んだのだが、路面が乾いていたのはそこの数百mだけで肝心の13号手前のSS路面は濡れてままで、それは糠喜びに終わってしまうのである。

それでも今シーズン最後のSSを出来るだけスロットルを開けて楽しもうとした私だったが、体の中に溜まったストレスを全て発散させる事は出来なかったのである。

13号から大張野、宝川と走って秋田市内に戻って来たのだが、ここでまた雨が落ちてきた。今年のFUNKYツーリング後半は雨に翻弄される事が多かったが、それを象徴するかのような気まぐれな雨に当たりながら、我々は無事に店に到着する。

今日のツーリングは雨の為走れるポイントが少なかったが、滝ノ上温泉は楽しかったしPIZZAの昼食も珍しかったし、私としては印象に残るツーリングとなった。


これで波乱万丈の 2008シーズン FUNKY TOURING は全て終了した。

4th.ツーリングの事件以降、雨に影響される事が多かった2008年シーズンだったが、雨もまたツーリングの一部な訳でそれはそれで思い出として私の中に残っていく事になるだろう。

来る2009年シーズンには新たなメンバー&バイクが参加する予定にもなっており、来シーズンを今から楽しみにしている私だが、左肩に入っているチタンプレートを今年中に取り去り、2009年還暦の年を心機一転新しい体で迎えたいと考えている。

それでは2009年シーズンのFUNKYレポートをお楽しみに・・・。

良いお年をお迎え下さい。


                 



                                    
Report by Ryuta
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