コース


秋田⇒出羽グリーンロード゙⇒南外⇒三ッ森山⇒

東由利⇒羽後町⇒十文字⇒岩井川⇒

国道397号県境⇒岩井川⇒増田⇒

小安
 惣兵衛 そば 昼食⇒木地山⇒横堀⇒

院内⇒松ノ木トンネル⇒笹子⇒法体の滝⇒

猿倉⇒花立⇒仁賀保高原⇒西目⇒本荘⇒

沿岸道⇒亀田⇒県道44号⇒雄和⇒県立公園⇒

出羽グリーンロード⇒大張野⇒協和⇒

岩見三内⇒貝の沢温泉(入浴)

モト ワークス ヒラタ 
走行距離 456km






天気は最高!! 10月初旬の天候となった。










































南外 及位 のいつものショット。


今年の紅葉は昨年より色づきが悪い感じ?





三ツ森山から横手盆地を見る。

2009シーズン最終ツーリング
毎年FUNKYでは最終ツーリングを11月最初の日曜日か11月3日の文化の日に行う事にしていて、この時期天候が悪化すると雪も降る事も考えられる事からどちらかの日を予備日にしている。

そして今年は第一日曜日の11月1日を最終ツーリング日とし3日を予備日としていたのだが、1日も3日も雨や雪のちらつく最悪の天候になってしまい急遽8日の日曜日にツーリング日を変更する。

8日が雨だったら時期的に次週の15日にツーリングを行うのは厳しく私は天気予報に注目していたのだが、幸いな事にツーリング当日は朝から青空が広がりこの時期としては申し分無い天候となった。

我々は無事 2009 FUNKY最終ツーリング に出掛けたのだが、今回の出発時間はいつもより2時間遅いAM8:00としていた事も有り、我々は暖かな日差しを浴びながら秋田市を出発する。

今回の参加車は4台、今年数多く参加したメンバーで最後のツーリングを楽しむ事になった。

この時期、路面温度は低くタイヤが温まるのが遅い事から私はゆっくりと店をスタート、ノースアジア大学の前を過ぎ秋田ICに向かう上り坂になって少しペースを上げてタイヤのグリップを確認する。

私は今回もまたスリップサインが出かかったリヤタイヤ(前回とは別物)を履いていて無理は出来ないのは前回と同じだったが、前回参加していなかったZX−10Rが今回参加している事から前回よりペースが上がるのは必死で、最後までタイヤが持つかどうかが心配ではある。

いつものように我々は大張野から国道13号に出たのだが、最後尾の新人さんが信号に捕まって取り残されてしまった。この信号は国道横断の為の押しボタン信号と大張野側の感応式信号とで構成されていたが、新人さんは大張野側の停止線の前で信号が変わるのを待っていた。

しかし、停止線に停まっているのが1台のバイクで
あった為かセンサーが反応せず幾ら待っても信号は変わらなかった。こんな時の為に感応式の信号機には停止線の横に2輪専用の押しボタンが設置されているのが常なのだが、この信号機にはそのボタンが無かった。

国道13号の道路脇にバイクを止め信号が変わるのを待っていた我々だったが、一向に変わる様子が無い信号に業を煮やした私は、横断歩道用の押しボタンを押しに信号に走る。

私がボタンを押すと信号が変わり新人さんはようやく赤信号から解放されたのだが、我々はこれまで何回もこの信号に止まっていたがこんな事は初めてあった。ここのセンサーは複数台のバイクには反応するものの、1台のバイクには反応しないようである。

新人さんの後ろには2台の軽自動車が止まって信号が変わるのを辛抱強く待っていて、私がボタンを押して信号が変わると皆さんホッとした表情を見せておりました。

新人さんとめでたく合流した我々は国道13号から出羽グリーンロードに入って南外の佐藤商店を目指す。今日のグリーンロードは全体的には乾いてはいたが、所々に濡れている個所が有って路面状態の把握に気を使う。

この時期の朝は夜露?(霜?)で路面が濡れている事が有るのだが、11月ともなると路面の乾きが遅く午後になっても黒く光る路面を見る事が多々ある。コーナーを曲がった先が濡れた路面では、精神的によろしくなくペースがなかなか上がらない。

小種の雄物川に沿った道に出るとこの時期お約束の朝霧(川霧?)が出ていたが、今日は気温が高いせいかいつもよりその範囲は狭く助かった。大沢郷〜南外間のグリーンロード後半部になってようやくペースは上がったのだが、今日は時間が遅いせいか車が多くスッキリとした走りが出来ないまま佐藤商店に到着する。



●今年の紅葉は・・・

GSX−R K5 も丸4年で37,500km走った。
 バイクを変えるお金は有りませんので
来年も宜しく!!


気温は9度。この時期としては暖かい。

佐藤商店から見る向かいの旧家の楓は赤く染まっていたが、昨年と比べると全体的に紅葉の色彩がくすんでいる様に見える。

今年の紅葉は昨年より一週間かr10日程早く始まったようなのだが、10月はダラダラと暖かく寒気が入る事が少なかった。

最終ツーリングを予定していた11月初めにようやく強い寒気が入って秋田市でも初雪を観測(平年より10日位早い?)したのだが、今年の秋は寒い日が少なかった為か紅葉の色付きが冴えないようである。

今日の佐藤商店前の温度表示は9℃と前回の十月初旬のツーリング時と同じ(時間は2時間程遅いが)で11月初旬とは思えない暖かさである。

いつもの年は此処で缶コーヒーやマフラーで感覚の無くなった指先を温めるのが常なのだが、今日は拍子抜けする程暖かく完全防寒仕様で来た私は汗ばむ程であった。

グローブも此処までゴアテックスフィルム入りの温かい物を使用してきたのだが、これから先はタッチの良い物で行く事にした私はバッグから夏用クローブを取り出して入替える。

休憩を終えた我々は、FUNKY定番コースのグリーンロードから三ツ森山を経て道の駅 東由利 に向かう。

グリーンロードの直線とコーナーを楽しんだ後、我々は三ッ森山を上り始める。今日の三ッ森山の道は、日陰の部分がまだ濡れており路面温度も低そうなので探りながら慎重に走る。

FUNKYツーリングで三ッ森山の途中で止まる事は無いのだが、今回は天気が良く横手盆地の景色が綺麗だったので途中のパーキングで止まり写真を撮ってみた。横手盆地の奥には栗駒山が見えていたが、残念な事に薄く靄がかかっていてハッキリした写真は取れなかった。

三ッ森山からは鳥海山も眺められるのだが、今日の鳥海山は頂上部分が雲に隠れていてその秀麗なる姿は見る事が出来なかった。この時期の鳥海山は紅葉と雪の白さのコントラストが美しく、今回私は三ッ森山からみる鳥海山の姿を楽しみにしていたのだが残念な結果になってしまいました。

そんな事を考えながら走っていた私が走りに集中できる筈も無く、それなりの走りで三ッ森山を越え 道の駅 東由利 にバイクを停める。




道の駅 東由利





●晩秋の風景
これからの我々の予定は、西音馬内から十文字に向かい東成瀬岩井川から国道397号を県境まで走って引き返して来る予定にしていた。

最終ツーリングの当初の予定は、岩井川から国道342号を須川に上って小安に下る予定にしていたのだが、国道342号が11月4日に冬季閉鎖に入って須川に上る事が」出来なくなってしまった為、予定を変更し国道397号を往復する事にしたのである。

道の駅 東由利 を出た我々は、県道34号で田代に出て西馬音内を目指す。暖かな日差しを浴びながら道の両側に広がる田園風景を眺めながらゆっくりと流して走るこの時間が何とも心地良い。

道端の葉を落とした柿の木には、沢山の柿の実が日の光を浴びてキラキラと光っている。畑で長ネギを収穫し紙で包んでいる夫婦がいたり、大きな白菜を抱えて運んでいるお母さんがいたり、堆肥を積んだ軽トラックが走っていたりする風景。

何とも長閑な風景の中を我々は右に左にバイクをバンクさせながら走り抜けて行く。毎年この時期この地域を走っている私だが、この風景がいつまでも残っていける秋田であってほしいと思う年寄りであった。


十文字と増田の間の銀杏も色づいて綺麗だった。

田代から農道?を走って西音馬内に出た我々は、横手盆地を横断して東成瀬の岩井川を目指す。

いつもの年ならシベリアから皆瀬川に飛んで来た白鳥が灰色の空を飛んでいるの時期なのだが、今日の空は青く晴れわたり白鳥の姿も見られなかった。

こうして毎年同じ時期に同じ場所をツーリングしていると毎年少しづつ暖かくなっているのを感じる。私が子供の頃(50年以上前)は、秋田市でも毎年50cm位の雪が積もっていたし、凍った千秋公園のお堀ではスケートやドッコで遊んでいた。

30年位前でも厳寒期には1週間位氷点下の吹雪の日が続いた(今は長くても2日?)事もあったから、地球は確実に暖かくなっている事は確かだ。

しかし、秋田市に住む私の勝手な意見を言わせてもらうと、現在の秋田市の方が灯油代は少なくて済むし昔の秋田市より絶対に暮らし易くなっている事は確かだ。

このまま温暖化が進むみ、秋田が雪が降らない東京の様になってくれないかとも思うが、そうなれば夏の秋田は今の秋田では無くなってしまうのだろうからそれはそれで辛いかもしれない。

話が別な方向に行ってしまったのでツーリングに話を戻すと、増田では真っ赤リンゴ(フジ)の収穫が行われていて、道路脇には直売所が開設されている。そんな中、我々はゆっくりと秋田の晩秋の景色楽しみながら走る。



●またしても眼鏡ネタ!?

探し物!?

我々は東成瀬岩井川の 旅の駅 で休憩としたのだが、以前から在った国道沿いの建物には板が打ち付けられ使用出来なくなっていて、我々は奥のトイレ横のスペースにバイクを停める。

私がバイクから降りてヘルメットを脱いでいると、新人さんが声を上げた。私は何事かと新人さんに尋ねると、新人さんがヘルメットのシールドを開け眼鏡を外したところ、眼鏡のヒンジのネジが片方取れていて眼鏡部分とつるの片方が別々に取れてしまったのだと言う。

北海道に引き続きまたしても眼鏡ネタを披露してしまった新人さんだったが、走行中は問題無く走れていたようだからネジは眼鏡を外した時に落ちた可能性が有り皆さんでネジを探したのだが、砂粒程の大きさのネジを発見出来るわけもなく早々に諦める事になった。

しかし、今回の新人さんはあくまでも冷静で、慌てる事無くバックの中から予備の眼鏡(北海道でレンズが外れた眼鏡)を取り出していた。北海道から帰った新人さんは速攻で眼鏡屋さんに行き、ツーリングに備えて2つ目のバイク用眼鏡を購入していたのである。

備えあれは憂い無し。

北海道の経験をしっかり活かしていた新人さんでありましたが、新人さん眼鏡にはトコトンついていないようである。。

休憩を終えた我々は国道397号で岩手県との県境を目指す。


















新人さん






撮影を終えて一休み!


●久しぶりの撮影会
国道397号も来週には冬季閉鎖に入る事もあってか、国道397号を走っている車は少なくそれなりのペースで走り始めたのだが、路面温度は低く所々濡れている箇所も有って、夏場のようにはスロットルを開ける事は出来ず、私は慎重にコーナーをクリアーして行く。

出発の前ここで撮影会を行う事を打ち合わせていた私は、県境のトンネル手前でUターンし皆さんより一足先に撮影場所に向かう。FUNKYではこの国道397号(秋田県側)で撮影会を行う場所は30年近く前から決まっていて、私はそのコーナーの先にバイクを止め、皆さんが来るのを待ち受ける。


緊張してます。



最初に来たのはZX−10R、彼は今年最初の撮影会で大分緊張しているのがフォームから感じられた。FUNKYの撮影会は練習無しのブッツケ本番で基本的に1回限り(今回は一往復半しましたたが)の撮影で、緊張してしまう気持ちは良く分かる。






これは上りの二回目の走り。


そして二番手のFZR君も緊張しまくりだった。撮影コーナー手前の進入でギヤダウンしたFZR君だったが、ギヤが抜け一瞬FZRが空走してしまった・・・

ウォーン・・・・・ガチャ・・ウゥー

何とかギヤを入れ直して事無きをえたFZR君だったが、折角の撮影が台無しになってしまいました。



私はこの国道397号下りでのギヤ抜けには痛い思い出が有って、撮影場所より少し上(県境寄り)の下りの右コーナーから左コーナーへ切り替えす所でTZR250R(3XV)のギヤダウンに失敗、何とか持ち堪えようとしたのだが結局右側にスリップダウンしてしまった事があった。

ギヤ抜けの原因はシフトペダルの高さで、久しぶりに乗ったTZRのシフトペダルの高さが前に乗っていたライダーのペダル位置のままだった為、高さが私には少し低くいつものようにペダルを踏み込んだら最後までペダルがストロークせずギヤ抜けしてしまったのだ。

シフトペダルの位置の重要性を身をもって(その時は肋骨二本にひびが入った)勉強したギヤ抜け事件だった。それからの私は、新しいバイクに乗る時は必ずシフトペダルの位置を確認する事にしている。

私がシフトペダルの位置をどちらかと言うと少し高目にセットしているのは、加速時にギヤ抜けしても大事に至る事は少ないが、ギヤダウン時にギヤ抜けすると痛い目に会ってしまうというその時の経験からきている。

皆さんもシフト時にギヤ抜けする場合は、シフトペダルの位置を確認してみて下さい。

撮影を終えた我々は、昼食を食べに湯沢市三梨町に向かった。最近のFUNKYツーリングの昼食はそばが続いており、今回は湯沢市三梨町で三梨牛の焼肉を食べる事にしていて、私は鉄板の上で音を立てて焼ける肉の姿を頭に浮かべながら走っていた。
















皆瀬で給油。



以前と変わらず駐車場は砂利のままだった。


●幻の三梨牛
増田の街に入った所で私は三梨に近道する為、農免道路に左折する。この近道が我々の運命を決定してしまったのだが、その間違いに私が気付くのは暫く走った後だった。

私は農免道路が国道398号に交わる信号交差点の先(小安寄り)に焼肉屋さんが在ると考えていたのだが、実際はその信号の100m程増田寄りに焼肉屋さんは在って私は現れる筈の無い焼肉屋さんを探しながら小安方面に走ってしまった。

稲庭饂飩の稲庭まで来て私はその間違いに気付いたのだが、今さら三梨まで戻るのも何なのでそのまま皆瀬のGSに向かう事にした。当初の給油場所は笹子のいつものGSを予定していたのだが、ツーリング日の変更からコース変更をした為走行距離が延び、皆瀬で早目に給油する事にしたのだ。


気温も上がって私は中に来ていた
インナーを1枚脱いでしまった。

給油を終えた後昼食をどうするか皆さんで相談を行う。この先にはそばと三梨牛を食べられるかえで庵が在るのだが、いつも混んでいて順番待ちで時間を取られる事から今回はパス、結局今回もそばを食べる事になってしまいました。

3年前に一度行った事が有る そば処 惣兵衛 で昼食を取る事にした我々は小安を目指す。今回は食べる事を諦めた三梨牛だったが、来年は是非一番で食べなくてはなるまい。


ざる大盛 945円

そば処 惣兵衛 は小安では比較的新しいそば処で、FUNKYでは開店して間もなく訪れていたのだが、今回訪れてみると価格が少々上がっていた。ざる大盛が今回945円だったが、確か3年前は900円だったと記憶する。

900円と945円、5%の違いだが1000円に近付いた事で結構高くなった印象を私は持ってしまった。そば自体は依然と同じく美味しいそばだったが、そば汁が依然と変わっていなかったのが少し残念ではあった。

そばでお腹を満たしは我々は、木地山経由で国道13号に向かう。


小安からちょうど1時間掛かって法体の滝に到着。


これから仁賀保の見はらし台まで一気に走ります。


●今年最後の走りを楽しむ!?
小安の手前から右折し木地山に向かう県道51号を上り始めた私はペースを上げる。急な峠道だったこの道が高速ステージに衣替えして久しいが、緩やかに左にカーブする上り坂をバンクしながら走って行くと橋に差し掛かった。

私はスロットルを戻すかどうかで一瞬迷ったが、そのまま橋に突入する。入口の継ぎ目は問題無かったが、出口の継ぎ目の先が少し低くなっていたのが見えた私はスロットルを戻そうとしたのだが時すでに遅く、そのままのスピードで継ぎ目を越えてしまった。

高速でバンクした状態で段差に入った場合、フレームに大きな捩じれが生じる事は経験上知っていた私だが、この時はどうしようもなかった。段差を越えたGSX−Rのフレームはプラスティック下敷きの様にしなり私は一瞬恐怖を感じたのだが、それ以上の事は起こらず無事段差を通過する。

私のGSX−R1000のK5のフレームにはリコールでステアリング周りに補強プレートが取り付けられていたのだが、その補強が効いているようで以前よりフレームの捩じれが少なくなったように感じた。

木地山の丁字路に出た我々は右折してそのまま県道51号を国道13号に向かって下って行ったのだが、そこのT字路を左折すると道幅は狭いが泥湯から川原毛地獄を経て最終的には国道108号の秋の宮温泉近くに出る事が出来る。



●またまた眼鏡ネタ?!
我々が県道51号が県道307号と交わる信号に止まった時、新人さんが慌ててバイクから飛び降りリヤバッグの中から何かを取り出しているのがミラーに映っていた。何をしているのか分からなかったが、特に問題は無さそうだったので私はそのまま発進したのだが、後から聞いたところでは結構際どい話だった。

惣兵衛を出発した時、新人さんはある事に直ぐに気付いたのだと言う。惣兵衛の砂利の駐車場を抜け出す事に必死になっていた新人さん、あろう事か眼鏡を掛けないで走り出していたのである。

眼鏡が無くてもそこそこの視力は有る新人さんは、眼鏡を掛けなくても普通に走れる(むしろスムーズに・・・!?)事が分かって(勘違い?)そのまま眼鏡を掛ける事をしないで走っていたのだが、道が左に急に曲がっている所でやらかしてしまった。

コーナーの先が急カーブになっている事をコーナー寸前まで分からなかった(見えなかった)新人さんは、コーナーにオーバースピードで進入してしまったのだ。

曲がるの絶対無理!!

・・・と、その時新人さんは思ったそうなのだが、そこで諦めないのが新人の偉いところで、以前私のレポートでリヤブレーキを軽く踏んで対応した事を思い出した新人さん、祈るような気持ちでリヤブレーキを踏んでバイクが戻って来るのを待ったのだと言う。

新人さんの祈りが神様に通じたのか、バイクは対向車線にはみ出したものの無事左車線に戻る事が出来たのだと言う。それは私のレポートが新人さんの窮地を救った?瞬間だったのだが、先を走っていた前の3台は新人さんがそんな事になっていたとは知らずに、片側交互通行の赤信号が変わるのを待っておりました。

走る度に神様にお祈りしないよう、走り出す前の準備を決まったルーティーンで確立すり事が大切で、そうする事で走りに集中出来るのである。


紅葉は殆ど終わっておりましたが、
観光客は結構いましたね。

国道13号に出た我々は、院内から国道108号入って松ノ木トンネルに向かう。松ノ木トンネル前後の高速ステージを楽しんだ後、笹子の道の駅の信号を左折し我々は笹子峠を越え法体の滝に向かった。

笹子峠の上りには濡れた路面に落葉が落ちているところがあって、スロットルを開けるのに神経を使ってしまった。この時期に多い落葉と濡れた路面との組み合わせは鬼門で、簡単にリヤタイヤが滑り出すので充分に注意したスロットルワークが必要である。

鳥海町百宅の法体の滝に到着してみると紅葉は殆ど終わっていたが、観光客の車がいつもより少し多目に停まっていた。

観光客の皆さんは、豪快に流れ落ちる法体の滝を見学しておりましたが、我々はトイレタイムと少々の休憩時間を取った後、法体の滝を発って仁賀保の見はらし台に向かう。

新人さんは法体の滝から奥山放牧場までの道を走った事が無いと言うので私が先導して走る事にした。この道は簡単そうに見えて結構トリッキーなコーナーが多く、分かっていないと怖い思いをする可能性が有り、初めて走るライダーには先導が着いた方が安心だと思います。








鳥海山の山頂部は雲の中。















































貝の沢温泉到着

●秋田まで今年のラストラン
フォレスタ鳥海の前を通過、矢島花立に出る道に入って再び私が先頭に立ちペースを上げる。ここのコースには一部ブラインドの高速左コーナーが有ったりして気を使うコーナーも有るが、全体的には見通しが効くコーナーが多く楽しく走れる道である。


POWER ONE はグリップは良いのだが・・・。


花立から南由利原サイクリングセンター前を通過した我々は仁賀保高原を上り始めたのだが、途中まで路面が削られていて走りを楽しむところではなかった。仁賀保高原に上った我々はそのまま仁賀保方面に下って見はらし台のパーキングにバイクを停め暫しの休憩を取る。

ここまで走って来て、私のGSX−Rのタイヤはリヤは勿論フロント(メッツラーRacetec Interact)も横が減ってきてハンドルが切れ込むようになってきていた。

内側のハンドルを押しながらの走りは疲れるし楽しくはないのだが、新しいタイヤを入れるお金が無い貧乏人は我慢してそれなりに乗るしかないのであります。

私のGSX−Rは今年8400km弱(FUNKYツーリングで7200km強)走ったのだが、その距離を新品2セットと中古品で何とか走り切った。新品でも3000kmキロ程度(リヤタイヤ)しか持たないから、タイヤ代はバイクを楽しむ上で必要経費とは言え、頭の痛い問題である。

タイヤを減らさない走りをすればタイヤ代に頭を悩ます事は少ないのだが、それではバイクを楽しむ事は出来ないジレンマがそこに有る。



タイヤ新時代!?
私は今年新しく発売されたタイヤ POWER ONE や Racetec Interact をGSX−Rに履いて試したのだが、この二つのタイヤはこれまでのタイヤと一味違う性能を持っていて、FUNKYではこの二つのタイヤがこれからの中心になって行くように感じられた。

FUNKYでは昨年までグリップ力と耐磨耗性のバランスから、フロントに POWER RACE C リヤに PILOT POWER 2CT の組み合わせが中心だった。

新しいPOWER ONE のフロントは、以前の POWER RACE Cのプロファイルを踏襲し、磨耗しても変わらないハンドリングと新たに採用した2CT構造により耐久性も増しており、溝パターンが変わった事でタイヤの段減りも少なくなっている。

POWER ONE のリヤタイヤは、耐久性が PILOT POWER 2CT に近いものが有りながら絶対的なグリップは上で、走っていて非常に安心感が有るタイヤになっている。

一方、Racetec Interact は自然なハンドリングと充分なグリップ力、耐摩耗性もPOWER ONE より有り(リヤタイヤの場合。フロントはPOWER ONEが上)、FUNKY的使用には適しているように思う。

バイクの印象はタイヤによって大きく左右される。タイヤが新しくなると乗り方も変わるし、ブレーキを掛けるタイミングも変わってくる。今年はこれらのタイヤの大まかな所が分かったので、来年はこれらのタイヤのもっとコアな部分(空気圧等)を探っていきたいと考えている。

休憩を終えた我々は、見はらし台を発って仁賀保高原に再び上って行く。私は切れ込むフロントタイヤと格闘しながら深いバンク角を楽しむが、快感とまでは行かなかった。今年はこれが最後だが、来年は是非ニュータイヤで深いバンク角を楽しみたいものである。

四角井戸溜池からコロニー入り口まで走った我々は、西由利原に上って国道108号の南福田に出た後国道107号の本荘ICで沿岸道に上がり亀田ICで下りて亀田の街に出る。

亀田から峠を越え県道44号に出た我々は、44峠を越えて雄和のGSの前にバイクを停める。我々は皆瀬で給油してからここまで200キロ近く走っており、ここからグリーンロードで経由で秋田市に帰るとなると航続距離の短いFZRのガソリンが心配になり給油させたのだが、私は新人さんにも一応ガソリン残量を確認する。

新人さんは全く問題ないと私に返答したのだが、秋田に帰って給油したら殆どガソリンが残っていなかったようで、新人さんまだまだ自分のバイクの燃費を読み切れていないようである。



●バイクはスポーツ
県立運動公園から出羽グリーンロードに出た我々は、今シーズン最後のグリーンロード最終ステージを楽しむ。私はこの最終ステージを最後尾から皆さんの走りを見つめながら走っていた。

皆さんの走りはこの1年で大きくステップアップしており私としても嬉しい限りだったが、これをステップに来年もまた大きくステップアップする努力を楽しんでもらいたいと思う。

バイクの楽しみ方は色々あると思うが、バイクはスキー等と同じく道具を使ったスポーツと考える私は、バイクは走らせ方のスキルアップ(ライディングテクニックやバイクの安全な走らせ方等のスキル)を楽しむスポーツだと考えている。

昨日出来な事が今日出来るようになった時、人は大きな達成感と大きな満足感を得る事が出来る。そしてそれがまた明日の努力に繋がり、その繰り返しが楽しいのであってそれは無限に尽きる事無く続くのである。

我々のツーリングはレース等と違って順番を目指すものではないが、自分のレベルを比較する相手がいると励みにもなるし自分のレベルの進み具合を確認出来るから、バイクを楽しむ上で一緒に走る仲間がいる事が重要なファクターになる。

私はそんな仲間達に囲まれ、こうしてバイクを走らせている幸せを噛みしめながら今年最後のグリーンロードを走っていた。

我々は岩見三内から広域農道に入って協和に出た後、鵜養経由で岩見三内に戻って太平山谷の貝の沢温泉にバイクを停める。

FUNKY今年の最後の温泉は貝の沢温泉としたのだが、この時期陽が落ちるのが早く陽の出ている時間を走りに有効に利用する為、今回の温泉は日が暮れてからでも直ぐに帰れる(店から15分)貝の沢温泉としたのだ。




今年活躍した二人のツーショット。

●2009シーズン終了!!

新人さん今年最後のライディングフォームレッスン。

温泉に入りゆっくり温まって疲れを取った後、我々は6時過ぎ無事秋田に帰還する。

これで2009シーズンのFUNKYツーリングは全て終了したのだが、今年のツーリングを振り返ってみると、今シーズンの走行距離は7000kmを超え7224kmも走っていた。

年間走行距離が7000kmを超えたのはFUNKY30年の歴史の中で初めての事で、その意味からしても今シーズンは私にとって印象に残るシーズンとなった。

還暦を超えた私がいつまでFUNKYで走り続けられるかは分からないが、来年もまたレポートを書けたらと今考えている。


                     終

                                     平田隆太郎

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