コース

秋田⇒出羽グリーンロード⇒南外⇒三ッ森山⇒道の駅 東由利

⇒七曲峠⇒西馬音内⇒十文字⇒増田

三梨 昼食 焼肉 みつなし⇒稲庭

横堀温泉⇒院内⇒松ノ木トンネル⇒笹子(給油)

⇒猿倉⇒矢島 花立⇒南由利原⇒仁賀保高原⇒見はらし台

⇒仁賀保高原⇒四角井戸溜池⇒コロニー入口⇒仁賀保IC

⇒岩城⇒44峠⇒県立運動公園⇒出羽グリーンロード

⇒国道13号⇒岩見三内⇒宝川

モト ワークス ヒラタ  走行距離 347km





空はどんよりとした曇り空だが雨は落ちていない。













佐藤商店前に並ぶ今日の参加車



NEW タイヤ ミシュラン POWER PURE
グリップはPILOT POWER 2CTより上のようだ。
どの程度耐久性が有るかは、もう少し時間が必要です。















★ポインターを画像に当てると右に拡大


2010年シーズン開幕
今年の春は天候不順で晴れの日が続かず、とにかく寒い日が多い。寒いのは3月からで、ライダーさんの動き出しも遅くバイク屋さんとしては暇な3月であった。さすがのライダーさん達も我慢が出来なくなったのか4月の中旬になって例年の忙しさにはなったが、ライダーの皆さんには天候に恵まれない春になっている。

FUNKY2010年シーズ幕開けを告げる1st.ツーリングは、4月29日の昭和の日(昭和天皇の誕生日)に予定していた。この昭和天皇の誕生日は秋田では晴れる事が多く、この数年は好天に恵まれていて今年も1週間前の予報では晴れの予報が出ていた。

ところがである29日が近づくに従い予報が変わってきて、前日には曇り時々雨になってしまった。午前中の降水確率は90%と雨が降るのは確実で、前日の天気図では朝鮮半島から寒冷前線を伴った低気圧が日本海を北東に進む予想で、その前線が29日の日中に秋田県を通過する事になっていた。

しかし、雨が降るのはその寒冷前線が通過する時だけのようで、予報では短時間で雨は上がると言っていた。そこで私は昼食予定の川連までを前半戦、食事と温泉に入って寒冷前線をやり過ごす間を休憩時間、その後の走りを後半戦として楽む作戦を立てたのだが・・・。

そして当日の朝は明けた。今回の集合時間はAM8:00といつもより遅く、私は余裕で店に到着して皆さんが到着するのを待つ。雨雲レーダーを見ると日本海には大きな雨雲の塊が有って陸地にジワジワと近づいていたが、雨雲の進む方向は北北東で雨が降りだすまではまだ数時間は掛かりそうである。

今日の参加予定メンバーは5名であったが、直前に1名参加できなくなってしまい結局4名で秋田市を出発する事になった。出発予定時間より少し遅れて秋田市を発った我々は、先ずはお約束の出羽グリーンロードで南外の佐藤商店を目指す。

出羽グリーンロードを使っての佐藤商店までの道はFUNKY定番中の定番ルートで、私は昨年の11月以来5ヶ月ぶりの走りで2010年シーズンの幕開けを感じながら慎重に走る。

実はこの数週間前、私はスプリングツーリングでこのルートを走ってはいたのだが、その時は先導車として後を見ながらの走りで、今回とは全く違った状況での走りだった。久しぶりに走るFUNKYでの出羽グリーンロードは本当に楽しかった。

横道の様子を確認しなければならない箇所が出羽グリーンロードには数多く有って、私はその一つ一つを確認しながら走りを進め、佐藤商店前にGSX−Rを停めてイグニッションスイッチを切る。

静けさが戻った佐藤商店前は、昨年とは違い彩りの少ない風景が広がっていた。道路上の温度標示は17℃とこの時期の朝としては異常に暖かかったが、昨年咲いていた向かいの民家の枝垂桜に花は無く、若葉の緑色も見られずここでも春の訪れは遅れているようである。

私は休憩を取りながらこれから先のコースを考える。予定ではここから例の直線を走って大森に出た後三ツ森山を越えて東由利の道の駅に向かう定番コースなのだが、これまでの1st.ツーリングでは残雪の為何回か三ッ森山を越えられない時があった。

今回は三ツ森山の事前情報が無く、今年三ツ森山を越えられるかどうかは行って見なくては分からない状況だったが、駄目元で行ってみる事にする。暫しの休憩の後、我々は佐藤商店を後にして三ツ森山に向かった。



●三ツ森山から見る横手盆地


例の直線を走り抜けた後、我々は三ツ森山を上り始める。何回か雪に遮られて引き返した北斜面の左コーナーを我々は無事に通過するが、そのコーナー脇には雪がまだ残っていた。

登りの途中に在るパーキング前にバイクを止め後続を待ったのだが、パーキングの後には横手盆地が広がっており、私はバイクを降りて写真を撮る事にした。此処から見る景色は私の好きな景色の一つで、まだモノトーンの景色だったが横手盆地に点在する集落と白く雪を頂く奥羽山脈の山々を私はカメラに納める。

写真を撮り終えた私は、再びGSX−Rに跨り三ッ森山のワインディングを楽しんだ後 道の駅 東由利 のパーキングにバイクを停める。





道の駅 東由利 に到着すると
空からはポツポツと雨粒が・・・。




羽後町 七曲峠 桜は蕾。


空はまだ持ってます。

●これから先の予定は雨雲次第・・・

雨雲レーダー画面で確認
雨雲接近中!




来てます。来てます。


東由利の道の駅に到着する前から雨粒がシールドにポツポツと当たるようになり、道の駅に到着した私が空を見上げると西の空を黒い雲が覆い始めていた。

携帯で雨雲レーダー画像を確認すると雨は1時間以内に降り始め、午後3時頃までには雨雲は通り過ぎると思われる。この季節、雨が上がれば路面が乾くのは早く30分もあれば走れる状況になる。作戦通り雨雲が通り過ぎるのを温泉で待つのが良さそうである。

問題は温泉を何処にするかだが、出来れば松ノ木トンネル前後のスペシャルステージはドライで走りたいから、その手前の 道の駅 おがち 付近で適当な温泉を探す事にする。

雨具を着込んだ我々は、道の駅を発って1st.ツーリングの定番 七曲峠に向かう。東由利から羽後町軽井沢、田代経由で七曲峠に向かったのだが、道路沿線に在る桜の木の蕾はまだ堅く、毎年楽しみにしている七曲峠の花見は難しそうである。

七曲峠のシェルターを抜け、峠の九合目肘曲コーナーに我々はバイクを停める。やはり桜の花は咲いていなかったが、眼下には横手盆地が見えていてそこにはいつもと変わらぬ景色が広がっていた。

此処に到着する頃には雨は降り出すだろうと予想していた私だが、まだ雨は落ちてきておらず横手盆地の空はまだ明るかった。雨雲レーダー画面で確認してみると、我々がいる秋田県南部の内陸部だけがまだ雨が降っていない状態だったが、雨が降り出すのは時間の問題だった。

暫しの休憩を取った後、我々は狭く曲がりくねった七曲峠を下って西音馬内に入り、田植え前の田んぼの中を十文字に向かう。

今日の昼食は昨年の最終ツーリングで私の勘違いから食べる事が出来なかった 焼肉店 みつなし の焼肉で、今回はそのリベンジで行く事にしたのである。

みつなし は、増田から少し小安温泉寄りの川連に在って、昨年我々が横道から出て来た信号から100m程手前の青い建物の中に在った。

AM11:15、我々が店に到着してみると店は閉まっていた。





焼肉店 みつなし の入っている建物
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三色ランチ (カルビ・ロース・モモ) 1,000円
特上ハラミ(奥の皿) 1,200円を追加

●秋田 三梨牛
「まさか・・・お休み?」 不安になった私がバイクから降りて店の前に行って見ると、開店はAM11:30となっていた。

開店まで15分程有ったが、我々は雨具を脱いだりして時間を潰していると店の人がやって来てAM11:30に店は開いた。

早速我々は店の中に入り、奥の小上がりに席を取る。店内は窓が少なく暗い感じだったが、肉を美味しく見せる為にも蛍光灯だけでなくテーブルの上にダウンライトを付けた方が良いかも・・・?

我々はカルビとロースとモモ肉の三種類を味わえる三色ランチ+特上ハラミを一皿オーダー、肉が運ばれて来るのを待つ。

そして運ばれて来た三梨牛のお味は・・・?

適度に脂のサシが入ったお肉は、脂がしつこくなく大変美味しいお肉だった。私、今までに焼肉を食べた回数はそんなに多くはありませんが、此処で食べる三つ梨牛のコストパフォーマンスは高いと思います。

高くて美味しいのは当たり前ですが、この値段でこの肉だったら私はお得だと思います。もっとも、秋田市のそれなりのお店で三梨牛を食べればそれなりのお代を取られるようですから、このお店が生産者の直営店だからこその価格のようです。

美味しいお肉を食べ満足して外に出てみると、雨が降り出していた。ここまでは私が考えたシナリオ通りの展開で、我々は再び雨具を着て 道の駅 おがち に向かった。






横堀温泉 紫雲閣



























日帰り入浴料(貸しバスタオル・タオル付き) 700円
豪華すぎる脱衣所



休憩室も豪華です。


●雨宿り
川連を発って稲庭の佐藤養助商店前を通過、休日はいつも車で混雑している佐藤養助商店の駐車場も今日は空いていた。雨具を着た駐車場の誘導員の方が我々の姿を見て身構えていたのだが、彼の期待に反し我々はその前を素通りしてしまい、本当に申し訳なかったです。

2008年6月に栗駒地域を襲った地震以降、国道398号が通行止めになって宮城県から訪れる観光客が激減した秋田県南部内陸部だが、2年が経とうとしている今でもその数は回復していないようである。地震の前、佐藤養助商店前には数十台の宮城ナンバーバイクが並んでいたのが懐かしい。

少し強くなった雨の中、我々は稲庭から宇留倉トンネルを抜けて高松から国道13号に向かっていたのだが、私は走りながら雨宿りする温泉を考えていた。国道13号線沿いでFUNKYがよく立ち寄る温泉は湯ノ沢温泉なのだが、この雨の中狭い山道を通って行くのは気が乗らないし、4月中はまだ休業中の筈だ。

そこで思い出したのが、以前(十数年前)に一度立ち寄った事の有る 横堀温泉 紫雲閣 であった。紫雲閣はこの地域の中では立派な旅館の一つで、長時間滞留するのに良さそうだし日帰り入浴も行っていたから、私は久しぶりに横堀温泉に行く事を決め国道13号を横断して旧国道13号に入り、紫雲閣に向かう。

紫雲閣に到着してみると、紫雲閣の様子が以前と大分変っていた。建物も変わっていて?以前は無かった塀に囲まれた前庭が出来ていた。あまりの変わり様に私は日帰り入浴を行っているか不安になって玄関に走る。

中に居た男性スタッフに日帰り入浴が出来るかを聞くと出来ると言うご返事で、私は直ぐにメンバーの所に戻って手で丸を作ってOKサインを出す。我々が温泉セット(タオル一本)を持ってフロントに行くと、そこには誰もいなかった。

暫く呼んでいると奥から若い女性が出て来たので、その女性にお風呂に入りたい事を告げると

「御一人様700円でぇす。」 と流暢な日本語?で彼女は答えた。

そうなんです。私から見ると彼女はどう見てもフィリピンの女性で、彼女はこの紫雲閣でフロント業務を託され働いているようなのです。私が知るフィリピン女性といえば大町界隈を歩いている女性ぐらいで、こんな場所で働いているフィリピン女性がいる事を知り、私は大いに驚くと共に時代を感じてしまいました。

我々が各自700円を支払うと彼女はビニール袋を取り出して我々に手渡し、その袋の説明を始める。袋の中にはバスタオルとフェイスタオルが入っていて、バスタオルはレンタルだがフェイスタオルはお持ち帰りして良いのだと言う。

最初入浴料が700円と聞いて「秋田にしては少し高いかな?」と思ったが、この設備でタオル付きで700円ならお安いと私は感じてしまいました。何しろ我々はこの場所に2時間は滞在したいと考えていましたので・・・。

早速我々はお風呂に向かったのだが、私は以前来た時の記憶から廊下を突き当たって右に曲がろうとしたら浴場は左側になっていた。脱衣所もお風呂も全く違う物になっていて、脱衣所は陶磁器製の額に嵌った鏡や足のマッサージ器等が置かれた豪華な造りで、我々は此処で雨が上がるまでの多くの時間を過ごす事になるのである。

お風呂は綺麗な石造り(十和田石?)になっていて(以前は木製)、浴槽の中央には強固なステンレスパイプに守られた(盗難防止?)八幡平玉川産北投石(国の特別天然記念物)が置かれており、それがラジウムミストを発生して体に良いのだという。温泉自体は無色透明のお湯で(弱食塩泉)、体が温まる温泉でした。

国の特別天然記念物で採取が禁止されている玉川産北投石がどうして此処に有るのか不思議だったので、インターネットで調べて見たら普通に販売されているのを知り驚いてしまった。以前、ニュースで玉川温泉の北投石を盗掘した男が逮捕されたと言うニュースを見た事があったが、その辺はどうなっているのだろうか。特別記念物に指定される前に採取された物が流通しているのかもしれないが、何だか怪しい?

我々はそんな温泉に入ったり上がったり体を洗ったりまた入ったりしながら時を過ごしたのですが、外の雨は次第に強くなりそして暫くして小降りになっていった。温泉から上がって脱衣所で体をクールダウンしながら話し込んでいると、太陽が雲の間から顔を出したようで窓の外が明るくなってきて、私の描いたシナリオ通りに物事は進んでいるようである。

紫雲閣で2時間の時を過ごした我々が外に出てみると道路はまだハーフウエット状態だったが、風が強く吹いており路面が乾くのは時間の問題と思われた。私はGSX−Rのシートに残った水滴を手で払い、雨具を着ないで松ノ木トンネルに向かって走り出す。

紫雲閣前の道路は旧国道13号線で、この道を走るのは以前紫雲閣に立ち寄った時以来だったかもしれない。この道は私が昔東京と秋田の間を行き来した時によく通った道で、昔の事が思い出され懐かしく走ってしまいました。






笹子 JA-SS






















仁賀保 見はらし台到着
後ろの鳥海山は雲の中




●定番コースの走りを楽しむ
国道13号に戻った我々は、院内から国道108号に入り松ノ木トンネルを目指す。トンネル手前の路面はまだ少し濡れていてコーナーを思い切り楽しむ事は出来なかったが、トンネルを抜けると路面は完全ドライに変わり、ペースを上げて笹子のGSを目指す。

楽しい時間を過ごした後、我々はバイクをいつものJA-SSに入れて給油を行ったが、私のGSX−Rには10.6Lのガソリンしか入らず燃費が考えていたより良かった。その要因は、シーズン最初の走りだったのと雨でエンジンを回せなったのが影響したものと思われる。

当初の予定では、笹子から鳥海町猿倉を通って矢島の花立に出た後祓川まで行く予定にしていたのだが、今日の鳥海山の状態が分からない為それは鳥海山の姿を見てから決める事にする。笹子を発って少し走ると右手から立石峠を越えて羽後町に繋がる県道57号が交わるのだが、その先で鳥海山が見える場所がある。

私はその場所で鳥海山の姿を探したのだが、白い雲しか見えず今日の鳥海山は雲の中に在るようである。そば処 百八 前の橋を渡って直ぐ左に入った我々は、猿倉に向かい鳥海町才ノ神を走ってフォレスタ鳥海下の交差点を右折、花立に向かう。

ここから花立てまでの高速ステージは、所々に観光スポットが有って車が止まっている事が多く注意が必要だが、今日は車が少なく走り易かった。花立に到着した我々だったが、今回は祓川に登るのを諦め仁賀保高原に向かう。

雲の掛かった鳥海山に登ってもガスで何も見えないのは分かっていたし、雨が上がって(寒冷前線が通り過ぎた)て空気が入れ替わり気温が下がっていたから、祓川では霙が降っている可能性も有ったのである。

花立から南由利原を通過した我々は、仁賀保高原に向かって上り始める。細かなコーナーが連続するここの上りは、コーナーの読みとそれに合わせたスロットルワークが重要になるのだが、どちらかというとここを苦手とする私は慎重に走りを進める。


山桜が美しい

仁賀保高原に上った我々は土田牧場方面には向かわず、そのまま仁賀保方面に下っていつもの見はらし台にバイクを停める。今日の見はらし台は、天気は良かったが気温が低く風も強くて寒かった。しかし、山肌には山桜も咲いていて、それは今日初めての春らしい景色だった。

GSX−R750に乗る昨年の新人さんは今年新人さんでは無くなったのだが、今年最初の走りはまだ新人さんのままだった。私はもっと腰を使って(楽して乗ってる)走るようにアドバイスする。

元新人さんの走りは、安定感の有る走りで見ていて安心感は有るのだが、このまま走りが固まってしまいそうなので、もっと積極的な走りを期待したい。

休憩後、我々は仁賀保高原を再び上り始め深いバンクを楽しんだのだが、新人さんの場合コーナーリング中スロットルを開け切れずに、タイヤの端を使い残していた。

それでもアドバイスが効いたのか、スロットルを積極的に開けていこうという気持ちが後姿に出てきていた。その気持ちを持ち続ける事が大事で、そうすれば新たな段階に入っていく事が出来るだろう。

仁賀保高原を下った我々は、四角井戸溜池からコローニー入口を目指すステージに突入、ここからは私が先頭で走る。すると三菱の紺色のランエボ(結構古い?)に追い着き私はランエボの様子を伺ったのだが、一向に動く気配が無く私はランエボ前に出る。

前に集中して走った私がコロニー入口の先にバイクを止め後を振り返ると、後ろがいなかった。どうも途中にいた車に後続が引っ掛かって離れてしまったようなのだが、後続の後にはピタリとランエボが着いていた。ランエボさんは我々の出方を見ていたようです。








西目のPAで休憩
POWER PURE が気になる。


































秋田に無事帰還

●2010開幕ツーリング 無事終了

POWER PUREの耐久性は2cっと同程度?
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仁賀保から日本海沿岸道路に乗ると我々の後ろにタンデムのFJR1300?(多分)が着いて来ていた。休憩を取る為我々は西目PAには入ったのだが、FJR1300?は追い越し車線を静かにそして力強く走り去って行く。

私はFJR1300?が高級ベンツ車のような重厚な走りで遠ざかって行くのを見ていたが、その後ろ姿が非常に印象的だった。

暫しの休憩を取って、我々は秋田市までの走りに備えたのだが、私はここまで300km近く走った POWER PURE の減り具合が気になって、FZR400RR−SPのリヤタイヤをチェックする。

POWER PURE はFZRがこの前に履いていた POWER ONE と比較すると明らかに磨耗が少なくタイヤ表面も比較的滑らかだったが、今日の走りで特にグリップ不足を感じる事は無かったという。

FZRのライダーは、以前履いていた PILOT POWER 2ct ではリヤタイヤの滑りを感じた事が有ったと言うから、POWER PURE のグリップ力は明らかに2ctより上のようである。

今の時間はPM5:00。予定では大内から国道105号を南外まで走り、出羽グリーンロードで秋田市に帰る事にしていたが、陽も傾き気温も下がって(10℃以下)きていた事から、このまま沿岸道を岩城まで走り44峠を越えて県立運動公園経由で出羽グリーンロードを走り秋田市に帰る事にする。

西目PAを発った我々は車の流れに乗って岩城ICまで走り、予定通り出羽グリーンロード最終ステージに入る。そこで私は三番手に下がり、FZRの後に着いて前の2台を追い駆ける。ステージ序盤のコーナーが連続する所では先頭のGSX−R1000 K5(ブルー)に離されずに走っていたFZRも、コーナー間の直線部が長くなるステージ中盤以降は徐々にK5(ブルー)から遅れ始める。

そのへんが400ccの限界なのだが、コーナーが連続する区間で私がFZRを抜く事は難しくFZRの背中を見せつけられる事になってしまった。しかし、後半に有る直線の上りで私はFZRの前に出てK5(ブルー)を追い駆けたのだが、時既に遅くK5(ブルー)の後に追い着く事無くステージは終了する。

国道13号線に出るとさすがにゴールデンウィーク、13号線は車が連なって走っており我々が車列に入り込むのは至難の業だった。こんな時は1台づつでも列に入り込み先で後続を待つのが得策で、私は少しの間隔を見つけて車列に入り先行する。

結局、大張野の信号で後続は私に追い着き、一緒になって秋田市街に向った我々はPM6:00少し前 無事に店に到着する。


今回の1st.ツーリングは天候に左右されはしたが、天候を読みながら楽しむ事が出来たツーリングだった。

バイクツーリングで雨に降られる事はよくある事だが、状況の変化に臨機応変に対応し予定を考えるのもリーダーの役目で、私としてはその役目を果たす事が出来た今回のツーリングに結構満足している。

過去には予定を変えて向かった先々で雨に当たる事も有ったから、今回のように上手くいくと結構嬉しいです。

しかし、こんな苦労をしないで済むよう、ツーリングは常に晴れて頂きたいと思います。



                          終

                                            Ryuta
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