● コース

秋田
⇒出羽グリーンロード⇒南外⇒十文字⇒

岩井川⇒須川⇒厳美渓⇒細倉鉱山⇒花山⇒

鳴子⇒赤倉温泉 三之亟 入浴⇒新庄⇒

真室川⇒鳥海山 湯ノ台 鳳来そば 昼食

山形鳥海山 滝ノ口小屋口
⇒遊佐⇒吹浦⇒

鳥海山 鉾立
⇒象潟⇒仁賀保高原⇒

仁賀保IC 沿岸道⇒本荘⇒秋田空港IC⇒

県立運動公園⇒出羽グリーンロード⇒国道13号

⇒岩見三内⇒宝川⇒

モト ワークス ヒラタ
  走行距離 596km

佐藤商店前に到着


温度計はまだ25℃以下だが、今日は30℃近くまで上がった。










出発前に一仕事
週末はハッキリしない天気で、秋田市内では降っていない雨も仁別オーパスの路面を濡らしていたり、県南内陸部では激しい雨を降らしていた。

今週の秋田は連日30℃近い気温が続いていたのだが、寒気が入り込んで所々で雷雲が発生し大雨注意報も出る天候が続いていた。

ツーリング当日の朝、私が目覚めて空を見上げると曇ってはいたが雨は落ちておらず、今日は雨具を着ないで秋田を出発出来そうである。

いつものようにアクティに乗って店に到着した私は、工場から今日乗る隼を外に出す。そうなんです。私は今日いつものGSX−Rではなく、三年前まで毎回のようにFUNKYレポートに登場していた隼で参加するのです。

特にGSX−Rに問題が有った訳ではなかったのですが、今回は隼(K0)で走る事に致しました。今日の参加台数は常連の四台、出発時間の六時にまでに全員到着したのだが、最後に到着したFZR氏がバイクを降りると今日は参加出来ないと言ってくる。

その理由を聞いてみると、FZRのエンジンから液体が漏れているのだと言う。私がFZRを見てみるとジェネレーターカバーの上に液体が漏れた跡が有り、触って見るとその液体はオイルでは無く、クーラントとは思えない色のクーラント(冷却水)だった。

通常クーラントは緑色をしているのだが、その色は茶緑色をしていた。考えてみるとこのバイクをメンテナンスするようになって三年になるが、クーラントを交換した記憶が無かったような・・・。

しかし問題はクーラントの色ではなく、クーラントがどこから漏れているかであった。FZR氏は今日のツーリングを諦めた様子だったが、漏れている個所に因っては修理が可能と思われ、私はFZRを工場に入れアンダーカウルを外して見る。

クーラント漏れはウォーターポンプとシリンダーを繋いでいるパイプから水冷オイルクーラーへクーラントを送るパイプとの接合部からだった。振動や熱疲労に因るクラックなのか、腐食に因る漏れなのかは不明だが、この漏れさえ止めればツーリングには出掛けられそうである。

早速ウォーターポンプに付いているドレンボルトからクーラントを抜いてみると、錆が混入して泥水のような色をしたクーラントが出てくる。パイプに開いた穴は見えなかったが、漏れている場所は特定できたのでそこを速硬性のアルミパテで塞ぐ事にした。

このパテは、過去の経験から転倒等によりクランクケースカバー等を割った場合の応急処置用にツーリング時常に携帯している物で、今回はクーラント漏れに役立事になった。修理を行った場所が工具の整った店の工場であった為修理は30分程で終了し、我々は40分遅れで秋田市を出発し南外の佐藤商店を目指す。



エンジントラブル!?
今回走らせる隼に私が乗るのは三回目で、前回は400km程十和田樹海ラインなどを走っていた。その為それなりの走らせ方は分かっているつもりだが、フロントのブレーキバッドを交換したばかりで、出羽クリーンロードはゆっくり様子を見ながら走る。

今日のグリーンロードは出発がいつもより遅かったせいか車の数がいつもより少し多かったが、快調に走った我々は南外の佐藤商店にバイクを停め休憩を取る。FZRのクーラント漏れが気になった私は、FZR氏に確認するとクーラントは漏れていないようで安心する。

休憩後いつもの直線を走って十文字に向かったのだが、直線を抜けて後ろを確認すると最後尾を走っていたFZRがやって来なかった。私は一瞬クーラント漏れによるエンジントラブルを心配したのだが、三番手を走っていた青/白GSX−Rが二番手のGSX−R750のバックを指差して、何かが飛んだ事を教えてくれる。

GSX−R750のバッグを見るとファスナーが開いおり、直線の負圧で中身が吸い出され二つ程何かが飛んだようである。以前にも遠野(岩手)近くの峠で私が今日乗っている隼がバッグから物を飛ばした事があったが、その時もスイーパー役はFZR氏だった。

暫くしてFZRが拾得物を持ってやって来る。落とした物はタオルと何か軽い物だったらしく、落としてもダメージが無い物であったのは幸いだった。これが携帯や財布等だったらGSX−R750も落ち込むところだったのだが、GSX−R750がファスナーを閉めたのを確認した我々は再び十文字を目指して走りだす。

大森から大雄に抜ける所に小さな峠が在って、そこを下って行くと道路上に小石が沢山落ちていた。それは大量の水が流れた跡のようで、此処では昨日大雨が降ったようである。私は小石を飛ばさぬよう(隼はリヤにPOWER PUREを履いている)慎重にスロットルを開けて峠を下って行く。

大雄から浅舞に出た我々は、十文字に向かう。十文字は秋田では有名なさくらんぼの産地で、今の季節道路両側に並ぶビニールハウスの中にはさくらんぼの赤い実が沢山生っているのが見えた。この地域の道は、季節毎に色々な果実を見る事が出来る道となっている。

十文字から増田と走り東成瀬の旅の駅に到着した我々は、二年ぶりの須川の上りに備え休憩を取る。






東成瀬 岩井川 旅の駅






























岩手 一関 厳美渓 郭公だんご




対岸からだんごの注文が入ると、だんごが空を飛ぶ。


地震から二年ぶりの走り
宮城岩手・内陸地震が起きたのは今から二年前の6月14日だったが、FUNKYはその1週間ほど前に地震の被害を大き受けた地域を走っていた。

それから二年間、FUNKYは須川に足を踏み入れる事はなかったのだが、先月須川から一関に抜ける国道342号の通行止が解除されたとの知らせを聞き、今回のその道を通って厳美渓にだんごを食べに行く事にしたのだ。

須川までの秋田県側の道路は、既に整備を終え元通りになっているのは確認済みで、久しぶりに走る道を私は楽しみにしていた。

十分に休憩を取った我々は、須川に向かって走り始める。この道路と並行して流れる成瀬川では成瀬ダムの建設が行われていて、ダム関係の工事現場近くでは路面が土で汚れている所が有り走行には注意が必要である。

その工事現場の先からスペシャルステージが始まり我々はペースを上げて走り始めたのだが、先頭を変わってもらって私は三番手で須川を目指す。二年ぶりに走る須川への道は地震以前より路面状況が良くなっており、いつも清水を汲む人達で車が沢山止まっている場所に人影が無く大変走り易かった。

久しぶりに走る須川への道は、コーナーのレイアウトが絶妙で本当に楽しかった。このコースは下りもまた楽しめる道で、今年中にまた走ってみたくなってしまいました。

栗駒山荘の前を通過した我々は岩手県に入り、今回通行止が解除された道を下って行く。以前からこの道は一車線半の狭い道だったが、コーナー部分が以前より広くなっている場所が多く見受けられ大分走り易くなった。

真湯温泉で二車線の広い道に出た我々は厳美渓に向かったのだが、地震発生時ショッキングな映像として映し出された崩落した橋はまだ工事中で、我々はその脇に造られた仮橋を渡って厳美渓を目指す。

地震後通行止めになっていた国道342号から栗駒ダムに向かう県道49号入口に通行止の標示は無く、使えそうな感じだった。この道が使えるとコースバリエーションが増え、この地域をより楽しめるコース設定が可能となる。



郭公だんご

三色だんご  340円?
づんだ&栗入りみたらしセット   860円?


オーストラリア人もFling DANGOに大はしゃぎ!!

FUNKYが厳美渓の郭公だんごを訪れるのは本当に久しぶりで5年ぶりとなるが、前回来た時三色だんごは300円だったと記憶するが、今回は340円?に、づんだ&栗入りみたらしセットが850円から860円?になっていた。

価格に?マークが付いているのは、支払った金額が三色だんご+づんだ&栗入りみたらしセット ⇒1200円で間違いないのだが、各々の正確な価格を忘れてしまいました。

そして久しぶりに食べた郭公だんごは美味しゅうございました。枝豆を潰して作ったづんだも豆臭くなくて美味しかったし、あんこゴマも以前と同じ味でしたが、みたらしだけは以前より醤油の味が強く感じた。栗入りみたらしの中には甘い栗が入っていて、それはそれで味がバランスして美味しかったのだが・・・。

我々の座っている所の二階からは、対岸の東屋までケーブルが張られ籠に入っただんごが頭上を飛び交っておりました。対岸のお客の中にオーストラリヤ人のグループがいて、籠に日本とオーストラリアの小旗を立てで運ばれて来ただんごに大盛り上がりでございました。


意外に腹に応えるだんごを何とか完食した我々は、近くに在るガソリンスタンドに向かったのだが、そこを訪れるのも5年ぶりだった。

「もしかしたら無くなっていたりして・・・?」等と

冗談を言っていたら予想?が的中、GSが在った場所はきれいに更地になっていた。

厳美渓にはバイパスが出来ていて、街中の交通量が減っていたからGSが無くなっても不思議ではなかったのだが、困った。

この近くにGSは無かった筈で、これから向かう宮城県栗原市・鳴子方面の予定ルートにも鳴子までGSは無く、ガス欠を気にしながら走るのは精神的によろしくなく私は一関ICまで行って給油する事を決断する。





一関IC近くのGSで給油。









































岩風呂 手前が温目
奥が熱目のお湯でした。



湯船の底は岩盤をくり抜いた物で滑々していた。


底には甌穴の様な穴も明いていた。


山形 赤倉温泉 三之亟 へ
一関インター近くのセルフスタンドでタンクを満杯にした我々は、再び厳美渓に戻って宮城県を目指す。この裏道はのんびりと走るにはちょう良い道で、ゆっくり流しながら田舎の景色を楽しんで走る。

国道457号で宮城県に入った我々は栗駒岩ケ崎の手前から細倉鉱山に抜け、そこから一迫へ抜ける高速峠を走る。峠と言うよりは一つ山を越える感じなのだが、ここは道幅も広くコーナーのRも大きくて結構スピードが乗る道で、隼のリヤタイヤからは太く長い黒い線が延びていたのを後のライダーが確認している。

その道から国道398号に出る為には小さな集落の中を通らなければならないのだが、私はそのルートを走るのが初めてで探りながら走っていた。すると信号で止まっていた我々の前に、観光バス(乗客は乗っていない)二台が横道から出て来て我々の前を走り始める。

こんな田舎道を通常観光バスが通る筈はなく、我々同様に国道398号を目指しているのではないかと考え始めた時、そのバス二台が右側の道に入って行った。私もその後に着いて右に入れば良かったのだが、一瞬判断が遅れ右に入る事は出来なかった。

いずれにしてもこの道はこの先で終わり、そこを右に入って集落の中で左折すれば国道398号に出られる筈で私はそのまま進む事にした。私の予習通り道は終わり、右に曲がって集落に入ると交差点の右側から先ほどバスがやって来た。

結局我々はそのバスの後に着いて左折、再びバスの後を走る事になった。道は直ぐに小さな峠に差し掛かり、我々がバスの後ろでディーゼルの黒煙を浴びながら走っているとバスが突然左に寄って停止、バスの運転手さんがウインカーを左に揚げて我々を前に出してくれた。

何と親切な運転手なんだろう。私は運転手さんに頭を下げてバスの前に出たのだが、前にいたバスの運転手さんも我々の姿をミラーで確認すると同様に我々を前に出してくれた。どこのバス会社(宮城ナンバー)だったか忘れたが、ライダーに優しい運転手さん達に私は感激致しました。

大型車(バスやトラック)を運転する運転手さんの殆どはプロの運転手さんな訳だが、今回のような親切な運転手さんは多くはないがいらっしゃるのは確かだ。プロの運転手としては、バイクのような確認しずらい物に周りをウロチョロされるのは嫌な訳で、そんな物とは関わらないのが一番という事なのだと思うが、それはライダーに取ってもありがたい事ではある。

国道398号に出た後、国道457号に入って鳴子を目指す我々の前に大型トラック(郵政関係の赤いパネルトラック)が立塞がった。峠道に入ると先ほどのバスとは違い、そのトラックに我々を前に出す気は全く無く黒煙を吐きながら走っている。


鳴子温泉のコンビニで休憩。
気温が上がり暑いので中から出ないで休憩。

我々はトラックと少し間隔を取りながら峠を上り、鳴子への近道に入った所でトラックの前に出る。結局その前に車やバスがいて、我々はその後ろに着いて鳴子に到着する。

時間は正午少し前、気温も上がってきて30℃はありそうな感じである。冷房の効いたコンビの中に入った私は、ギリギリまでコンビの中から出ずに休憩を取ってしまった。

休憩後、我々は国道47号を西に向かい山形県の赤倉温泉を目指す。時間は昼時なのだが、我々のお腹は腹持ちの良いだんごのおかげでまだ空いておらず、昼食の前に温泉に入る事にしました。

宮城県から山形県に入ると雲行きが怪しくなって来て、前方の雲の下では明らかに雨が落ちているのが見て取れる。

赤倉温泉の数キロ手前で降り始めた雨は次第に強くなって我々は先を急ぎたかったのだが、我々の前には女性が運転する軽自動車が50キロ前後のスピードで走っていて、スピードを上げる事は許されなかった。


赤倉温泉 三之亟 で入浴
入浴料 500円



館内はecoモードで薄暗い。

それでも国道47号と別れ赤倉温泉に向かう所でその軽と訣別、ずぶ濡れになる前に赤倉温泉に到着する事が出来た。

赤倉温泉 三之亟 は日本秘湯を守る会会員の宿でFUNKYでは初めて訪れた温泉だったが、この宿は赤倉温泉から尾花沢に抜ける道沿いに在って、FUNKYは過去にその道を何回か通っていた。

三之亟の建物は道路から少し下がった所に建っていて、私はそれとは気付かずに通り過ぎていたのだが、今回この地域で温泉を探していて見付けた温泉だった。

私、日本秘湯を守る会会員の宿と知ると寄ってみたくなる癖が御座いまして、今まで日本秘湯を守る会会員の温泉には結構入っております。秋田、青森、岩手の日本秘湯を守る会会員の宿の温泉には、殆ど入っていると思います。

バイクを停めた私は、小雨が降る中温泉道具(タオル1本)をバッグから取り出して温泉に向かう。玄関は鄙びた感じの木造りで、入口の横には日本秘湯を守る会の提灯が灯りを燈して下げられていた。

我々は玄関でブーツを脱きフロントで入浴料を払おうとしたのだが、誰もいなかった。呼び鈴を何回か鳴らし暫くしてご主人らし人が出て来たが、とにかくこの宿は変わっていて、演出とは思うが玄関ホールが真っ暗で明かりはカウンターの白熱電球1個だけだった。

入浴料500円を支払った我々は温泉に向かったのだが、廊下も暗く脱衣所の電気も消されており兎に角暗い印象の宿だった。確かに我々以外にお客は数人しかいないようでしたから、電気を点ける必要は無かったのですが、所々にアクセントで白熱球が点灯されていたので演出と実益を兼ねたものであるようです。

三之亟には幾つかの浴場が有るのだが、今回我々は有名な岩風呂(混浴)に入る事にした。三之亟の岩風呂は花巻温泉郷の鉛温泉ほどではないが天井が高く広い浴場で、湯船二つと打たせ湯が有り、入口から近い大きい方の湯船が温目、奥の小さい湯船が熱目の泉温になっていた。

この岩風呂は混浴が基本だが、女性専用時間が設けられているようだ。我々の入った時間帯は当然混浴タイムだったのだが、入っているのは我々だけで男性専用になっていた。

私がこの岩風呂で一番気に入ったのは湯船の底で、川の岩盤を利用して造られた思われるその底は滑々で肌触りが良く、私は気に入ってしまった。本来私は岩で造られた湯船は嫌いなのだが、ここの岩風呂は特別で本当にリラックスして入る事が出来ました。

私は基本的に熱い温泉が好きなのだが、今日は気温が高く熱い温泉は後で汗が引かずに苦労するのが目に見えていて、私は温目の湯船で多くの時間を過ごす。やはり、この時期は標高が高く涼しい場所の温泉に限るようです。


山形 鳥海山 家族村近くの 鳳来そば


















お腹も膨れてこれから滝の小屋口に向かいます。

















山形 鳥海山へ
温泉から上がった我々は、赤倉温泉を発って今日のツーリング目的の一つだった鮎料理を食べに瀬見温泉に向かう。瀬見温泉近くのレストハウスに到着してみると、車が沢山停まっていて観光客で賑わっていた。

我々はその中にバイクを止め、私が鮎料理の食事が出来るか見に行ったのだが、鮎の塩焼きを売っているのは見えたが鮎料理が有るかは分からなかった。多分有ったのだろうが、私はあまりの人の多さにここでの食事を諦め先に進む事を選択する。

次の鮎料理が食べられる場所は事前に調べてあったのだが、そこに近づくに従い雨が再び降って来てしまった。雨に打たれている内に鮎料理への拘りが無くなってきてしまった私は、鮎料理が食べられる舟形には向かわず、国道47号をそのまま新庄に向かっていた。

私の頭の中には鳥海山の麓に在るそば屋さんが浮かんでいて、私はそこまで昼食を我慢する事を決めたのだが、私の後ろに着いて走っているメンバーさん達は私の心変わりを知らずに走っていたわけで、皆さんには昼食が遅くなってしまい本当に申し訳なかった。

新庄まで結構雨に当ってしまった我々だったが、新庄を過ぎると路面も乾いてきて天気が良くなってきた。升形で国道47号に別れを告げた我々は、県道458号を北上し真室川から国道344号に入り青沢トンネルを抜ける。

昨年は国道344号から升田に出る道で迷ってしまった私だが、今年は学習効果て間違わずに升田に出て、昨年行った大台野そばではなく湯ノ台の鳳来そばに向かう。鳳来そばを訪れるのも5年ぶりだったが、外観は変わっていないように見えた。


ポンターを画像に合わせると拡大


タケノコとミズのお漬物。


生粉そば 1300円

中に入って見ると内部も以前と変わらず、そばの値段も変わっていなかった。テーブルに着いた我々のところにお店のお嬢さんがやって来て、二八そばが売り切れで生粉そば1300円しか用意出来ないと申し訳なさそうに言う。時間が遅かった為(午後3時)二八そばは終わってしまったようである。

前回私は 生粉そば 大盛 1700円 の価格に二の足を踏んでしまい 二八そば を食べたのだが、今回は生粉そばしか選択肢はなく 生粉そば 普通盛 1300円 を注文する。

他のメンバーも当然同じ物を注文したのだが、まず出て来たのはタケノコとミズの漬物だった。前回は紫蘇を巻いた漬物が出て来て私はその味に感動したのだが、紫蘇の漬物はまだ作り始めたばかりでもう少し先になるとの事で少しガッカリ・・・!

しかし、タケノコの漬物も美味しく、ここのお店はそばだけでなく山菜の漬物もお勧めです。

そして生粉そばが運ばれて来た。生粉そばも二八そば同様長さが短いそばで少し食べづらかったが、美味しいそばだった。私の好みから言うと前回食べた二八そばの方が好きかもしれません。こればっかりは人の好みですから何とも言えませんが・・・。

前回も書いたと思いますが、ここのお水は本当に美味しいお水で、私は大きなペットボトルを手元に持って来て何杯もお代わり(無料ですから・・・)してしまいました。ここのお水はお勧めです。

遅い昼食を取ってエネルギーを補給した我々は、これから鳥海山の五合目に在る滝ノ小屋口までのスペシャルステージに向かう。今回私は借り物の隼で走る為、三番手でゆっくりと走る事にしました。

湯ノ台から大台野方向に少し戻った我々は、滝ノ小屋口を目指して上り始める。鳥海山の山頂は雲に隠れて見えていなかったが、中腹まではよく見えていてガスに悩まされる事はなさそうで安心する。

上り始めて直ぐの所にパーキングが在って、そこにはいつも地元ライダーの皆さんがいらっしゃるのだが、今日は珍しく1台も停まっていなかった。

前を走るGSX−R(青/白)とFZRはあっという間に消えて行き、私は後ろのGSX−R750を見ながら走っていたのだが、隼は上りのきつい坂道でも1300ccのエンジントルクに物を言わせて楽に上って行ける事が分かってきた。コーナーは兎も角、坂道をチェンジ無しで上って行ける為手間が掛からず楽チンなのだ。

この楽さ加減が後に隼の思わぬ長所として発揮されるのだが、そのお話は後ほど致します。


鳥海山 滝ノ小屋口 駐車場


突然現れて疾風のように走り去っていった地元ライダー。


撮影会
FUNKYでは滝ノ小屋口まで来た時、パーキング下のコーナーで写真撮影を行う事がお約束となっていて、今回も撮影を行う事にした。

毎年同じ場所で写真を撮っておく事は、ライダーの進化度合いを測る上で重要で、その写真を比較する事により多くの事が分かってくる。

以前は一回のシャッターチャンスに掛けてシャッターを押していたが、昨年導入した十数枚連写可能なカメラになってからは、ファインダー内にバイクを入れながらカメラを流すのが結構大変だ。

バイクが速いとお尻しか写っていなかったり、思ったよりバイクが遅い場合は頭しか写っていない場合があったり、ぶっつけ本番の撮影会は結構失敗が多いのだが、今回は何とか良いショットを撮る事が出来た。

撮影を終え撤収しようとしていた私の横を、250ccのオフ車が結構なスピードで走り抜けて行った。一瞬の事でバイクはよく見えなかったが、このバイク(SUZUKI ジュベル?)のライダーさんはこの道を知り尽くしているようで、躊躇無くコーナーに飛び込んで行っていた。

この道では多くの地元ライダーが走っており、我々のようなよそ者には考えられないようなスピードで走っている。上りでは誰もいなかった例のパーキングに帰りはバイクが停まっており、この道のスペシャリスは沢山いらっしゃるようである。

山形鳥海山の走りを楽しんだ我々は、今度は秋田県側の鳥海山を上るべく吹浦に向かう。





秋田県 鳥海山 五合目 鉾立 駐車場


隼の力
国道7号に一旦出た我々は、ガソリン補給と休憩を取った後再び鳥海山を上り始め、今度は私が先頭で鳥海ブルーラインの鉾立を目指す。時間は午後5時を回っており、交通量は少なく車に影響されずに走る事が出来た。

私は隼のスロットルを大きく開いて走ってみたのだが、1300ccのトルクは絶大で下は4,000回転位から上は10,000回転位まで使って走ると殆どワンギヤで上って行ける事が分かった。

昨年GSX−R1000 K5でここを走った時コーナー手前でギヤダウンが必要だったのだが、隼では加減速の一手間が要らず大変走り易かった。昨年DUCATIの後を追うのに苦労した私だが、隼だったら楽に着いて行けたように思うほどの走り易さだった。ブルーラインの上りは低速コーナーが多いのだが、隼は結構低速コーナーが回り易い事も有り、後に着いていたGSX−Rを引き離す場面も有ったようだ。



時代の移り変わり

こんな道路標示見た事無い。



以前の秋田県側料金所跡。
秋田県側の鳥海ブルーラインが、
ハミ禁の黄線で無くなりました。
隼の思わぬ力を確認した私は、今度は鉾立から象潟に下って行ったのだが、下り始めて直ぐ私はある変化に気付く。

鳥海ブルーラインの秋田県側は、この道路が出来てからズーッと道路中央に黄色い線が引かれていたのだが、今日のブルーラインは黄色い線の上に白い破線が引かれていた。

私は今までこんな道路標示を見た事が無く、?マークが出てしまった。私は勝手に白線(破線)の中央線と理解したのだが、本当の所はどうなんでしょう。

もし、勝手に私が理解したようにただの白線(破線)だったとしたら、これは画期的な事である。ブルーラインが開通してから30年以上になると思うが、これまで一度もハミ禁が解除された事が無かったと記憶する。これでブルーラインの秋田県側も車の行列から開放される事になるのかな?

我々はリラックス・ペースでブルーラインを下り、以前秋田県側の料金所が在った場所で後続が来るのを待った。この場所には思い出が有って、ブルーラインがまだ有料道路だった頃、朝早起きしてブルーラインを走っていた事を思い出す。

鳥海ブルーラインがまだ有料道路だった頃、料金の徴収は朝の七時半からだった事から(多分?七時半まではフリーパス)、朝早起きしてブルーラインを何回か往復し七時半前に料金所を出てブルーラインを無料で楽しんだライダーがいたものだ。

FUNKYツーリングでも七時半前に秋田側のゲートを通過(無料)し、山形側の出口だけ料金を支払う(550円)事で料金を節約した事もあった。

注、ブルーラインの料金所は秋田県側と山形県側の2ヶ所に在って、料金所を通過する時に550円を支払うシステムで、通常は入口と出口で550円を2回払って合計1,100円掛かった。

鳥海ブルーラインが25年の償還期間を過ぎ無料になって久しいが、今年からハミ禁も解除されたとすれば時代の流れを感じる出来事である。



隼の中・高速コーナー
我々は象潟から裏道を通って仁賀保に出て仁賀保高原を上って行ったのだが、ブルーラインの上りで素晴らしい走りを見せた隼もここでは弱点を露呈してしまった。見はらし台から先のバイクを深くバンクさせながら大きく回り込む中速コーナーで、バイクをバンクさせスロットルを開けていけばGSX−Rの場合グングンコーナーを回り込んで行くのだが、隼の場合スロットルを開けてもそのままで、コーナーを加速しながら立ち上がる事が出来ないのだ。

このままでは後続にご迷惑をお掛けするので私は直ぐ後ろに下がって走る事にしたのだが、隼は私が考えていたのとは違って、低速コーナーに強く、中高速コーナーは不得意のバイクのようだ。その要因はホィールベースの長さにあると考えられるのだが、磐石の超高速直進安定性を考えれば、それも致し方ない事なのかもしれません。

しかし、全ての場面を得意とするバイクは存在しないわけで、超高速を得意とするバイクとして隼は良く出来たバイクだと思います。


予定より30分遅れの七時半、秋田市に無事帰還。









高速無料区間
いつものように仁賀保高原から四角井戸溜池、コロニー入口と走りを楽しんだ我々は、仁賀保ICから日本海沿岸道に乗って秋田空港ICを目指す。1週間前から始まった高速無料化はこの沿岸道でも実施され、以前は岩城ICまで無料だったのが今回実質秋田空港ICまで無料になった。

我々は今まで岩城ICで下りて県道44号を越えて県立運動公園に出ていたのだが、今回は秋田空港ICまで行って県立運動公園に出る事にした。秋田空港ICの直前には料金所が在って、そこでカードを受け取った後目と鼻の先の秋田空港ICから下りる事になるのだが、カードを受け取って秋田空港IC出口に提出するまでは100m位で、何か無駄なような気がした。

今回の高速無料化は車の流れを調べる調査が目的らしいから、その意味でカードは必要なのかもしれないが、受け取ったカードを仕舞い込んでまた直ぐ出すのが結構大変な作業なのでした。

沿岸道を秋田空港ICまで使う事で時間は10分程度短縮されたようだから、今回のように夕闇が迫っている時などは助かりますね。


595.6km走行
秋田空港ICから県立運動公園に出た我々は、出羽グリーンロード最終ステージを走って秋田市に無事帰還する。

今回のツーリングは出だしのアクシデントで出発時間が遅れてしまったのだが、何とか予定していたコースを楽しんで帰って来る事が出来た。

久しぶりに走った須川の上りは楽しかったし、郭公だんごは美味しかったし、走りも十分楽しむ事が出来たツーリングだった。今日のツーリングでバイクの楽しさを再認識したメンバーもいたようだから、有意義なツーリンだったんだと思う。


次回のFUNKYツーリングは北海道を予定しています。


              終

                        by Ryuta
TOP↑