コース
秋田⇒出羽グリーンロード⇒南外⇒角間川⇒横手⇒湯田⇒横川目⇒愛宕⇒衣川⇒本寺⇒

栗駒ダム⇒イワカガミ平⇒細倉マインランド鉱山⇒鳴子⇒舟形
昼食 鮎料理⇒新庄⇒

雄勝峠⇒横堀⇒木地山⇒小安⇒
須川高原温泉 入浴⇒岩井川⇒十文字⇒雄物川町⇒

大森⇒南外⇒出羽グリーンロード⇒モト ワークス ヒラタ 走行距離 573km



梅雨空の下



空は梅雨空、雨具を着こんで秋田市を出発する。

 7月初旬の梅雨真っ只中に開催された 2011 FUNKY 4th.TOURING は、朝から空は厚い雲に覆われていた。雨雲は限定的(県南地区)のようで秋田市ではまだ雨は降っていなかったが、雨雲レーダーの画像を見ると秋田市と南外の間には青や黄色の雨雲が映し出されており、我々は雨具を着て秋田市を出発する事にした。

 私は雨具の上下を着て他の2人は雨具の上だけを着たのだが、どちらが正解だったのかは後に判明する事になる。

 グリーンロードに入って少し走ると路面は濡れていたが、雨は落ちてこなかった。我々はハーフウエットの路面に気を使いながら走りを進め、いつもより10分遅れで 南外 佐藤酒店 に到着する。


南外 及位の佐藤酒店前到着。
雨は上がっていて雨具を脱ぐ。
※気温は21度とこの時間にしては暑い?


 南外まで来ると路面は乾いており、空も明るくなってきた。結局ここまで雨らしい雨は降らず(ポツポツとシールドに一瞬雨粒が着いたが・・・)結果的には雨具は必要なかったのだが、雨具を着ていて雨が降らないのと雨具を着ないで雨に降られるのでは大違いで、私の読みは外れたが幸運でした。

 今回のツーリングには久しぶりにFZR400RR−SPが参加した。今シーズン最初の参加となったFZRだが、FZR400RR−SPのリヤタイヤの溝は浅く、この溝で今日1日走を走り切ろうとする彼の根性?に感服してしまった。

 この溝で600km近く走るとなるとそれなりのマネイジメントが必要で、今日はFZRのお手並み拝見と云ところか・・・。


角間川のローソンでトイレ休憩。

 これから我々は横手に向かうのだが、通常であれば出羽グリーンロードを使って向かうところなのだが、現在グリーンロードは南外〜大森間で通行止になっていて、今回は国道105号を大曲方面に走り角間川経由で横手に出るルートを使う事にした。

 この角間川〜横手間の県道は、白バイやパトカー等がよくお勤めしている場所なのだが、さすがにこの時間にはいらっしゃりませんでしたね。

 角間川のローソンでトイレ休憩を取った後、青々とした田んぼが広がる横手盆地の中を走った我々は、横手で国道107号に入って岩手県湯田を目指す。


道の駅 錦秋湖
 国道107号は交通量も多く走って楽しい道でもなくFUNKYでは滅多に使わない道なのだが、今回は国道397号で胆沢から秋田県岩井川に抜ける為横川目まで走る事にした。

 久しぶりに走る国道107号は、湯田から先の錦秋湖沿いの道が大分走り易くなっていた。結構前から行われていた道路改修工事が大方終了したようで、昔は山肌に沿って曲がりくねっていた道が橋やトンネルで線形が穏やかに改良されていた。これで冬季期間、錦秋湖に車が転落する事は無くなる事だろう。



世界遺産に選定された平泉の幟旗が誇らしい。

 我々は 道の駅 錦秋湖 にバイクを入れ休憩を取る。道の駅の建物の前には、世界遺産に選定された平泉と書かれた幟旗がたなびいいていた。今年は何かと暗い話題が多かった岩手県だが、平泉の世界遺産選定は、岩手県に元気を与える明るい話題ではある。

 岩手県の天気は雲が低く垂れ込めており、少し前に雨が降った痕が有りこれから先の天候が気になった。携帯で雨雲の様子を確認すると、これから向かう栗駒須川方面は青や黄色で塗り潰されていた。

 これでは予定通り国道397号から国道342号で須川に向かえば、自ら雨雲に突っ込む事になりそうである。私は予定の変更を考えたが、結論は次の休憩で出す事にする。

 道の駅を出た我々は、国道107号横川目から県道37号に右折、夏油温泉方面に走って国道397号の愛宕を目指す。県道37号のこの区間は、ゴルフ場が有ったり、温泉が有ったり、牧場が有ったりして色々な景色が楽しめ、走ってもそれなりに楽しい道である。


愛宕のいつものGSで給油してく
れたのはいつものお母さんでした。


 愛宕に出た私は、いつも立ち寄るGSにバイクを入れ給油と今後の予定を考える事にした。当初の予定では県境を越えた東成瀬の岩井川で給油を考えていたのだが、予定変更を視野に入れここで給油する事にしたのである。

 このGSは日曜日殆ど開いていて,、FUNKYは昔から(20年以上前から)よく利用させて頂いているのだが、給油してくれるたお母さんも古いがこのスタンドに関しては私の方が古いかもしれない?

予定変更


ここは晴れているのだが、山の向こうは雨のようです。
 ここで再び雨雲レーダーの画像を確認すると、まだ須川方面は雨雲に覆われているようだった。しかし、雨雲は北東に移動しており次第に雨が上がる方向にあるようである。

 この時期雨が上がれば路面が乾くのは早いから時間を置けば須川をドライ路面で走る事は可能と思われ、私は午後に須川を走るコースを考える事にした。現在奥羽山脈の東側は晴れており、午前中は岩手県・宮城県を中心に走り、午後は予定していた鳥海山を止め栗駒須川に向かう事にした。


 先ずはここから県道37号で衣川に出た後、県道49号で国道342号本寺経由で宮城県栗駒ダムに出て、栗駒山の宮城側の登山口イワカガミ平に向かう事にする。衣川1号ダムから衣川まで川に沿って走る県道37号は私の好きな道の一つで、多少の高低差が有りながら右に左にターンするワインディグロードは、周りの景色と相まってゆっくり走るのと何とも気持ちの良い道なのである。

 衣川の手前で広域農道に右折し県道49号に出たのだが、県道を横切って農道は続いていて私はその農道の先が以前から気になっていた。以前は道路表示等は無かったのだが、今回一関方面に行ける表示が出ていて私は駄目元で農道の先を探って見る事にした。

 道は走り易いRを描きながら進んでいて、 これは使えるかも? と思い始めた時、通行止めの看板が我々の行く手を阻む。看板手前の脇道を左折すると一関方面に行けるようなのだが、我々が向かうのは一関方面では無く今来た道を引き返し県道49号に戻る事にする。

 県道49号に戻って本寺に向かって走って行くと、脇道から県外ナンバー(宮城ナンバー等)が出て来て車列をなして走っていた。この県道49号は地元の車しか走らない道で、この異常な県外ナンバーの列に私は驚いたのだが、国道342号に出た所でその疑問は解かれる事になる。

 我々が国道342号仁出ると、そこで国道342号は通行止めになっていて、県道49号が迂回路として使われていたのでした。いつものは結構楽しめる県道49号だったが、今回は車の列に着いて走ってしまいました。

 県道49号は、一瞬だけ国道342号を走って直ぐ左折して宮城県との県境に向かうのだが、以前来た時は2008年の岩手・宮城内陸地震の影響で通行止めの看板が立っていた。あの地震から三年が過ぎ通れるようになったこの道を使って、私は久しぶりにイワカガミ平に行く事にしたのである。 

 栗駒ダムまでの道は以前と変わらない感じだったが、宮城県の県道42号に入りイワカガミ平に向かって谷間の狭い道を登って行くと、大規模な山の崩落を修復した場所に出る。工事は今も行われているようだが、以前通った時とは全く違った景色になっていましたね。

宮城県 栗駒山 イワカガミ平到着。
栗駒山の頂上は時々顔を見せていた。



 もっともこの場所は、以前にも崩れて時々通行止めになっていた所なのたが、崩れた規模が以前とは比較にならないほど大きく、地震の大きさを感じてしまいました。

 地震に伴う地滑りで流されてしまった駒の湯へ行く道と、世界谷地原生花園へ向かう道の十字路交差点に出た我々は、そこを直進してイワカガミ平に向かう。この道沿いには温泉施設やレストラン等が有るのだが、開いている施設は少なくまだ地震の後遺症はまだ残っているようである。




下は全く見えません。


 狭いヘアーピンカーブが続く道を登り切るとそこが終点イワカガミ平で、そこからは眼下に宮城県の大地が見渡せる筈だったが、今日は雲が掛って何も見えていなかった。

 イワカガミ平の上にも雲が掛っていて栗駒山の山頂部も見えていなかったが、後になって雲が流れ時々顔を出していた。このイワカガミ平は下層と上層の雲の間に位置しているようで、上も下も見えないが此処だけは見えている不思議な状態でした。

 



※タイヤがいよいよヤバくなってきました。




 展望が無いのではイワカガミ平に長居は無用で、我々は早々に退散したのだが、帰り道で思わぬトラップに引っ掛かるのであった。

 先ほどの十字路交差点に戻った我々は、先ほど通って来た谷筋の道ではなく並行して走る尾根筋の道を通って細倉マインパークに向かう為、世界谷地原生花園方面に右折する。

 この道は狭く曲がりくねった道が延々と続くのだが、途中世界谷地原生花園へ向かう道を右に見ながら我々は直進して先に進む。ところ宿泊施設が有る場所を過ぎると通行止めの柵が我々の行く手を拒んだ。

 ここまで来て通行止めは無いだろうと思ったが、宿泊施設まで車を通す為ここまで通行止めの表示は出さなかったものと思われる。ここには迂回路は無く、先ほどの交差点まで戻る必要が有るのだが、前の二台から少し遅れて走っていたGSX−R750が来なかった。

 引き返せばGSX−R750と出会うだろうと考えた私は、十字路交差点に向かって走り始めたのだが、GSX−R750はやって来なかった。考えられるのはGSX−R750が世界谷地原生花園に向かった事で、私はFZRを道の分岐に残し世界谷地原生花園に向かう。

 少し走ると前方からGSX−R750がやって来て、やはり間違って世界谷地原生花園に行ってしまったようである。GSX−R750と共に十字路まで戻った私は、3台揃って十字路交差点まで戻り栗駒ダムへの道に左折する。栗駒ダムから先ほど我々が引き返した道に上がる細い道が有って、私はその道に入るかどうかで迷っていた。

 その道が不通区間の先に出ていれば良いのだが、そうでない場合はまた引き返さなければならず迷ったのだ。しかし、その道を使えないとなると大きく迂回しなければならず、私は駄目元で行ってみる事にした。そして狭いヘアーピンカーブを抜けて尾根道に出て見ると車が結構走っていて、道は通じている様子だった。

 我々は無事尾根道から県道179号に降りて、細倉マインパークを目指す。県道179号から細倉マインパークに抜ける道には小さな峠が有って、以前から道路の改修工事が行われていたのだが、今回通ってみると工事が完成して綺麗な道になっていた。

 この峠道、以前は道路脇の藪から蛇がよく出て来て横断している細い道だったのだが、道路の完成で蛇を引き殺す心配は無くなった?ようである。

 細倉マインランド前を通過し信号を直進した我々は、一迫真坂に抜ける高速ステージを走り抜け国道398号に出る。花山方向に少し走って国道457号に入った我々は、鳴子を目指す。しかし、いつも利用する川渡温泉近くに抜ける裏道が通行止になっていて、我々はそのまま国道47号に出て鳴子を目指す事になる。


昨年も休憩したサンクス
昨年も暑かったが今年も暑い。

 30℃を超える暑さ?の中、国道47号を鳴子まで走った我々は昨年も休憩したサンクスにバイクを止める。昨年休憩した時も暑くてエアコンの効いたコンビニの中で休憩したのだが、今年はエアコンがあまり効いておらず(節電?)今回は外で休憩する事にした。

天気だが、雨の心配は無さそうである。


 これから我々は山形県に入り、鮎を食して昼食にする予定なのだが、それまでにはまだ少し時間が有りパン等を食べて小腹を満たす事にした。


 人間腹が空いてくると眠気が出て来るようで、ここまでの退屈な国道47号はとにかく眠かった。私の経験では空腹と眠気には相関関係が有って、空腹で国道等をダラダラと走ると眠くなる事が多いように思う。

 疲れた時は小まめな水分補給とエネルギー補給が大切で、それが安全走行に繋がるのである。


長年の目的を達成



国道47号亀割バイパス入口に在る松原。

 休憩を終えた我々はリフレッシュして鳴子を出発、退屈な国道47号を走って山形県を目指す。FUNKYでは国道47号沿いに流れる小国川で鮎漁が解禁するこの時期を狙って、今まで鮎を食べる計画を何回か計画していたのだが、諸般の事情により今まで食する事が出来ていなかった。

 今回私は、インターネットで知った川鮎を食べさせるという国道47号亀割バイパス近くに在る、松原という食事処を目指していた。瀬見温泉近くにも鮎を食べさせる処は有るのだが、昨年立寄った時混雑していて食べるのに時間が掛りそうで諦めた事があった。

 今年は比較的空いていると思われる お食事処 松原 で食べる事にしたのだが、到着して見ると松原は昔懐かしいドライブイン形式のお店だった。

 我々が車が数台停まった駐車場にバイクを止め中に入ると、店内にはテーブル席と小上がりの席が有り、我々は小上がりに席を取る。

 テーブル席には数組のお客さんが料理が出て来るのを待っていて、大分待たされてイライラしているお客さんも見受けられる。厨房の中では年配のご夫婦が料理を作っていたが、その動きはスローであった。



 この様子だと我々の食事が運ばれて来るまで時間が掛りそうではあったが、今日の我々には時間的余裕が有るし、何よりも今年こそ鮎を食べるという気持ちが私を忍耐強くしていた。。

 暫くして注文取りにやって来たオジサンは、注文取りと鮎を電気オーブンで焼く?のが役務のようで、料理を作るのはもっぱらオバサンの仕事のようでした。壁には膨大な数のメニューが書かれていたが、このお二人で全てのメニューを作くれるのか私は心配してしまいました。




鮎丼 700円

 このお店のメニューには名物の鮎を使ったユニークな物が有って、メンバーの一人はその一つにチャレンジする事になった。私は王道の鮎定食 1,200円をオーダー、一人は鮎丼なる物をオーダーするが、もう一人は何故が普通のかつ丼をオーダーする。

 私は鮎丼が如何なる物なのか大変興味があったのだが、出て来た鮎丼を見て一同納得する。鮎丼とカツ丼の違いは、カツ丼のカツが鮎の塩焼きに置き換わっただけで、鮎が卵でとじられ御飯の上に載っているのが鮎丼でした。

 この鮎丼を食べたメンバーの話によると、予想に反して?結構美味かったらしいです。私の食べた鮎定食の鮎も肉厚で身がしっかりしていて大変美味かったのだが、ここで出している鮎は窓の外を流れている三国川で獲れた川鮎だそうで、私は今まで食べた鮎の中で一番美味しいと思った鮎でした。

 養殖の鮎と比較すると脂が少ないとオジサンは言っていたが、川を泳いている為(筋肉質?)か身が締まっていて食べ応えのある美味しい鮎でした。

 単品で焼鮎は一尾500円で、鮎が一尾載った鮎丼が700円、二尾付いた鮎定食が1,200円はお得かもしれません。

 ただ、鮎が電気オーブンで焼かれて出て来るのには少し違和感が有った私だが、炭火で焼いた鮎を保存しておきオーブンで温めて出す方法?は、二人で店を切り盛りする為の方策と思われるが、出て来た鮎が美味しかったので問題は無いと思います。

 1時間近く昼食に時間を費やした我々は、午後2時少し前舟形を発って次なる目的地栗駒須川高原温泉を目指す。


1尾500円の鮎が2尾付いた 鮎定食 1,200円


予定を変更 栗駒須川高原温泉へ

 
当初の予定では午後から山形・秋田両県の鳥海山岳ロードを走る事(鳥海山には雲が掛っていると思われパス)にしていたのだが、午前中雨で走らなかった須川周辺を午後に走る事にした為、先ずは新庄に出て山形と秋田の県境雄勝峠を越えて 雄勝 横堀 を目指す。

 この時間になれば午前中須川周辺に降った雨も上がり路面も乾いている筈で、私は久しぶりに走る須川の道を楽しみに国道13号を北上する。県境手前の金山でガソリンを給油した我々だったが、気温が高く(30℃以上?)暑くて大変で、早く標高の高い須川高原(1000m以上)に行って涼みたい気持ちになっていました。

 自動車専用道になっている国道13号を走って雄勝トンネルを抜け一気に秋田県に入ると、秋田県も青空が広がる良い天気で、道の駅 おがち 前を通過した我々は次の信号を右折し木地山に向かう。

 県道51号で高松から木地山に出た我々は、そのまま国道398号の小安に出て南下、小安温泉を通過して須川を目指す。小安温泉を過ぎると道は走り易い上りのワィンディングに変わり、我々は一気に須川向かう県道の分岐に出る。

 ここの先から須川までの道は以前栗駒有料道路と呼ばれた道で、現在は償還が終わって県道282号になっているが、作られたのが昔の為(1974年開通)道路の設計が古く、一応二車線路ながら道幅が狭くコーナーのRも小さく結構気を使う道だ。

 私は久しぶりにこの県道282号を登り始めたのだが、以前は道路中央にビッタシ引かれていたはみだし禁止の黄色線が無くなっていて驚いてしまった。この道路、私の記憶の中では常に黄色線が引かれていた道で、ここが白い破線になったのは開通以来初めてではないだろうか?

 私がこの旧栗駒有料道路をバイクで走った最も古い記憶は、FUNKYが創設された1979年秋の1泊ツーリングの時で、当時の国道398号は小安温泉を過ぎると狭い1車線の簡易舗装路だった為、突然立派な2車線道路が現れて驚いた記憶が有る。

 当時須川温泉から先の国道342号岩手県側はまだ林道のような狭い砂利道であった。あれから30数年を掛けて栗駒周辺の道路整備が昨年一応完了したのだが、国道398号と旧栗駒有料道路が二車線の道路で繋がった時、旧道で有った色々な出来事が思い出され考え深いものが有リましたね。

 そして今回私は、黄色線のない旧栗駒有料道路を初めて思う存分に楽しんだのでありました。以前は前の車に追い着いた時点でお楽しみは終了したのだが、今回は見通しの良い所で車の前に出る事が可能で、お楽しみは国道342号の合流地点まで続いたのでした。


遠慮して走ってもこれしか溝が残っていません。


私のGSX0−R1000 K5 のリヤタイヤ M5
ツーリング2回目の使用だが、溝は大分浅くなった。

 私の後ろにはFZR400RR−SPが着いていたのだが、タイヤが気になったFZRはフルスロットルを躊躇していたらしいく、バイクを止めると直ぐにリヤタイヤを確認しておりました。

 彼はこの溝の深さを見ていながら、国道342号の下りではフルスロットルを当てる決断をしたと言うから良い根性をしている?

 今回の温泉は、秋田県側の栗駒山荘ではなく岩手県側の須川高原温泉にする事にした私は、須川高原温泉前の大きなパーキングにバイクを止める。

今回FZR400RR−SPはオリジナルのかち上げサイレンサー(テックサーフ製)に変更、キャブセッティングも変更してパワーアップと省燃費を手に入れた。
上に見えるのが 須川温泉 栗駒山荘



FUNKY初体験の須川高原温泉
 


須川高原温泉前駐車場到着。
ここは栗駒山の登山口にもなっている。


 FUNKYではこれまで幾度となく(初回は1979年)須川温泉郷を訪れているのだが、これまで訪れているのは全て秋田県側に有る須川温泉 栗駒山荘(以前の古い建物時代から)で、これまで岩手県側に在る須川高原温泉に入った事は無かった。

 その理由は私が秋田県人だからではなく、以前の須川高原温泉は常に混雑していた為なのだが、栗駒山荘が新しくなる前の須川高原温泉は温泉客を独占する人気で常に人が溢れたおりましたね。

 しかし栗駒山荘が新しくなって展望露天風呂が出来ると、栗駒山荘に温泉客が回るようになり、我々も展望の良い栗駒山荘専門になって須川高原温泉に立ち寄る事はなくなっていました。しかし、皆さん一度も須川高原温泉に入った事が無いそうなので、今回は須川高原温泉に入る事にいたしました。

 我々は須川高原温泉前の駐車場にバイクを止めたのだが、以前ほど駐車場は混雑していなかった。下の栗駒山荘の駐車場にも沢山の車が止まっていたから、温泉客は分散しているようす。

 もっとも、駐車場に車が少ないのは東日本大震災の影響なのかもしれませんけど・・・?。


温泉向かいます。
露天風呂は右の奥です。

売店の右側に露天風呂の入口が有ります。

温泉から上がって冷たい物を買いに売店へ。
夏の温泉はクールダウンが肝心。

 実は私が須川高原温泉に入るのは思い出せないほど昔の事で、温泉の場所もよく分かっていなかったのだが、露天風呂に入ろうと大きな売店のある建物に行ったら露店風呂は外の売店の奥に在ると言われてしまった。

 何とか露天風呂に辿り着いた我々は、早速発券機で入浴券(大人600円)を購入して中に入ったのだが、入浴時間は1時間以内と制限されていた。我々には全く問題無かったが、ゆっくり温泉に入ろうと考えている人には割高になるシステムかもしれません。



男性露天風呂。
外から結構見えますね。

 露天風呂は木製の大きなもので、温泉は白濁した温泉らしい温泉(栗駒山荘と源泉は同じ?)で良い温泉でした。ここ須川高原温泉は標高が高く(1,126m)結構涼しい筈なのだが、陽の当たる場所は暑くて日陰を探してしまいました。

 私が湯船の縁に腰掛けて涼んでいたら、首の後ろを虻に刺されてしまった。よく見たら虻が結構飛んでいて、この露天に入る時は皆さん虻には充分お気を付け下さい。

 虻に刺されたとFZRに話したら、「脱衣所の壁に虻に注意の貼り紙が有ったでしょ!」 と言われてしまった。私、壁に紙が貼ってあったのは記憶に有るが、読んでいませんでした。壁紙はしっかり読まないと痛めに合うという教訓でした。



ウエストベルト巻いてますね!
長生きしたければもう5kgの減量が必要か?

 温泉から出た私はお約束のアスクリームを入口脇の売店で買おうとしたのだが置いておらず、わざわざ先ほどの大きな売店に行ってアイスモナカをゲットする。私は温泉の出口にアイスボックスは必須だと思いますけど・・・。

 私は夏場の温泉は出来るだけ標高の高い温泉を選択するようにしている。東北でー番標高の高い所に在る温泉宿は確か八幡平の藤七温泉だと思ったが、東北のベスト5には入る高さだと思われる須川高原温泉でも、この時期温泉上がりの日向はさすがに暑く、なかなか汗が引きませんでした。


標高が高く雲が近いです。

 温泉でリフレッシュした我々は、これから一気に秋田市を目指します。以前、下の小安温泉から須川経由で秋田市まで一気走りをした実績が有るFUNKYですが、今日のメンバーではなかったので途中様子を見る必要が有りそうです。


秋田市まで一気走り

 須川から岩井川に至る国道342号は変化に富んだワインディングが続く楽しい道で、当初の予定では午前中に上り方向で走る事にしていた。しかし、雨を避け午後に下り方向で走る事になったのだが、この須川からの下りは上りに負けず劣らず楽しく走れる道で、我々は道路脇に水溜りが残るドライ路面の国道342号を駆け下る。

 ここの下りはブレーキが決まらないと楽しく走れないのだが、今日の路面は雨で洗われクリアーで余裕を持ってブレーキを掛ける事が出来て楽しかった。いつもは車が沢山停まっていて気を使う栗駒仙人水の水場だが、今日は珍しく車が一台も止まっておらずスピードを落とす事無く通過し、走りを楽しむ事が出来ました。

 東成瀬、増田、十文字、浅舞、沼館、大雄と走って我々は出羽グリーンロードに入ったのだが、現在例の直線近くの地滑りで通行止めになっている為、我々はその区間を迂回して南外の国道105号に出る。いつもの佐藤酒店で休憩も考えたのだが、我々がいつもバイクを止める場所に車が止まっていて、私はそのまま出羽グリーンロードに向かってしまいました。

 グリーンロードに入って我々のペースは一気に上がり、大沢郷、小種、雄和と走って県立運動公園に向かう交差点に出る。ここから国道13号までの道は一日の走りを確認する区間で、私はスロットル開度をワイドにして走りを確かめながら走ったのだが、後ろに続くFZRの姿がなかなか消えなかった。


ここまで使うか!?
FUNKYメンバーはこんな人ばっかり?
このタイヤで私の後ろから離れなかったのだから恐れ入る!

 これまでだったら直線で一気に差を付けられたのだが、今回は以前のような差にならないのだ。私のスロットルの開け方が甘いところも有ったかもしれないが、FZRのトップスピードが以前より上がっているのは確かで、FZR400RR−SP侮り難し であった。

 今回FZRは、サイレンサーの交換(抜けが良く静かな物)とFCRのリセッティングを行って来ていて、その効果で加速とトップスピードのアップを獲得したようである。

 また燃費も良くなっているようで、いつもは燃料ランプが点灯する距離になってもランプが点かないとFZRは言っておりました。パワーアップすると燃費が悪くなると考えがちだが、私のままでの経験から言うとセッティングが合ってパワーアップすると、殆どの場合燃費は向上する。

 これはセッティングが合って燃焼効率が良くなると、少ないスロットル開度でパワー(トルク)が出る為、必要なパワーを得る為のスロットル開度が少なくなり、結果的に消費するガソリン量が減るものと考えられる。

 パワーが上がって燃費も向上したFZRの今回の改造は大成功だったようだが、ここまで来るのには四年の歳月が掛っている。

 オリジナルの改造うの場合、実際に走りながら不具合個所を一つ一つ潰していく形になる為、時間が掛る作業になる。このFZRも走行距離が3万キロ近くになっており、そろそろエンジンのやつれが心配な時期になっている。

 400ccの場合、常時使用する回転数が高い(12000〜15000回転)為どうしても消耗が激しく、リッターバイクのような耐久性(10万キロは楽勝?)は無い。それでも彼のFZRの場合、まだバルブ突き上げによる始動不良は起きていないから当たりのエンジンなのかもしれません?

 

無事帰還



今日の走行距離は573km

予定を変更したにも拘らず結構走ってしまいました。





 6時半過ぎ、我々は無事秋田市に帰って来た。今回のツーリングは、雨を避けながら予定を変更して走ったが、結果的には予定していた距離と同じ位の距離を走ってしまった。

 今回のツーリングは雨も何とか避けられ、走りもそれなりに楽しみ、念願の鮎も食べる事が出来たから結構得るものが多かった。

 FUNKYのこの後の予定は北海道となるのだが、北海道へ向けてのコンディション作りとしては、今回のツーリングは有意義なものとなったと思う。





         



5 AUGUST 2011

by Ryuta



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