コース図
● コース

秋田⇒出羽グリーンロード⇒浅舞⇒十文字⇒岩井川⇒国道397号⇒つぶ沼⇒胆沢ダム⇒水沢⇒

種山高原⇒住田⇒遠野⇒国道340号⇒川井⇒国道106号⇒川内⇒大規模林道⇒釜津田⇒種倉⇒

大規模林道⇒穴沢⇒国道340号⇒名目入⇒国道455号⇒岩洞湖⇒上米内⇒滝沢⇒

小岩井⇒
玄武温泉 入浴 ⇒雫石⇒国道46号⇒仙岩トンネル⇒角館⇒協和⇒広域農道⇒宝川⇒

秋田  モト ワークス ヒラタ  走行距離 530km


2011シーズンも秋へ



今朝は放射冷却で冷えています。



今回は北海道に参加した3名で走ります。

 10月の始めに行われた FUNKY 6th.ツーリング の朝は、すっかり秋の様相を呈し気温は10℃前後で、秋田市では11月初旬に近い寒さだった。暑い夏が9月中旬まで続いた今年も、我々が北海道に行ったあたりで季節が一気に秋に入れ替わり、朝晩はすっかり冷え込む様になった。

 天気情報によると今日の午後秋田県の上空を寒冷前線が通過する事になっており、雨に降られるもは避けられない状況で有るのだが、私はそれまでに走りを楽しみたいと考えていた。

 いつもの6th.ツーリングと同様、太平山の横から朝陽が昇るのを眺めながら自宅を出た私は、店に到着すると工場からバイクを出し着替えて出発の準備に取り掛かかる。

 今日の参加メンバーは先月北海道に一緒に行ったメンバー三名で、全員揃ったところで予定時間の少し前秋田市を出発、先ずはグリーンロードを通って南外の佐藤酒店を目指す。

 秋田中央IC横を通過し上新城宝川に差し掛かると、正面からの朝陽が目に刺さり眩しくて前を見られなかった。これは9月下旬から10月初旬に行われる6th.ツーリングだけに見られる現象で、私はこの眩しさでバイクシーズンの終焉が近い事を感じるのである。




国道13号の出羽クリーンロード入口

 宝川と岩見三内の間に在る峠の温度表示板は11℃を示しており、それは11月初めに行われる最終ツーリングの気温であった。

 最終ツーリングの様な万全の防寒対策をして来なかった私は、寒さに震えながら走しる事になってしまったのだが、それに追い打ちを掛けるように出羽グリーンロードに入ると霧が出てきて、今日のグリーンロードは寒いは見えないわで大変だった。

 この時期晴れて冷え込んだ朝に出羽グリーンロードが霧に覆われる事はよく有る事なのだが、朝霧は天気が良い(上空が晴れると地表から熱が逃げ霧が発生する)証明でもあるわけで、この時期の風物詩ともなっている。

 シールドに付着した水滴を払いながらの走行は国道105号に出る手前まで続いたのだが、我々は国道105号に出て南外のいつもの佐藤酒店前にバイクを停め休憩とした。

 バイクから降りた我々は寒さで感覚の無くなった指先を暖める為、缶コーヒーを買ったりサイレンサーに手を当てたりして指先の感覚を取り戻そうとしたのだが、ふと店の前に在る温度表示板を見ると数字は何と8℃を示していた。


この気温では夏用グローブでは指先が痺れる


缶コーヒーで指先を暖める。

 夏用グローブで気温が一桁台では指先の感覚が無くなるのは当然で、私はゴアフィルム入りのグローブを取り出し、他のメンバーはインナーグローブをバッグから引っ張り出してい.た。

 FUNKYの長い歴史の中でもこの時期にインナーグローブを装着した事は無かった思うから、今朝の冷え込みは特別なものだったのだが、時間が経つに連れ気温は上がってインナーグローブはバッグの中に戻る事になる。

 サイレンサーで手を暖めていた10Rの話によると、以前のチタン製に比べ今回のカーボン製サイレンサーは暖かさが柔らかく、手を暖める装置としてはカーボン製の方が優れていると言う見解だった。

 休憩を終えた我々は、クリーンロードで十文字へ向かったのだが、以前から通行止めになっていた南外から大森に抜ける区間がまだ開通しておらず、県道29号経由で大森に向かう事になった。

 この通行止区間をオフ車で強行突破?した人物の話では、数カ所で復旧工事が行われているそうで、通れるようになるのは2011年中は無理?のような感じだったらしい。我々としては、来シーズンが始まる2012年4月までには開通してもらいたいと願うものであります。


旅の駅巡りの始まり


道の駅 十文字



ジャンボかぼちゃ 収穫の季節



この道の駅に車を停めて一晩
を過ごしたと思われ車達。

 雄物川町二井山から雄物川町沼館に出た我々は、羽後交通横荘線の線路跡に造られた田んぼの中を真っすぐに貫く道を走って浅舞に出た後、国道107号を一瞬走って県道117号に右折して十文字に向かう。

 沼館で横手盆地に出ると雲が取れ朝陽が眩しく我々を照らし始め、路面も乾きモチベーションも上がってくる。我々は 道の駅 十文字 で休憩する事にしたのだが、この道の駅が出来てからもう4年(開駅 2007年7月3日)も経っているのに、FUNKYがパーキングにバイクを止めたのは今回が初めてであった。

 個人的には以前一度だけ入った事のある 道の駅 十文字 だったが、今回バイクを止めて見ると建物の一角に以前は無かったコンビニ(フェミリーマート)が出来ていた。

 道の駅にコンビニが入るパターンは最近増えているように思うが、必要最低限の物が揃うコンビニとトイレが広くて休憩し易い道の駅とのコンビネーションは確かに便利で、これから増えていくかもしれませんね。

 我々はトイレ休憩としたのだが、手洗い場の鏡の前で歯を磨いている人を数名見掛けた。それはここのパーキングの車の中で泊まった人達のようだったが、私としては何か違和感が有りましたね。

 休憩を終えた我々は、十文字から増田、東成瀬と走って国道397号に入って秋田と岩手の県境を目指す。

 増田は秋田県内ではリンゴの産地として有名で、この時期リンゴの直売所は多くの車で賑わうのだが、今年は活気が無かった。秋田の県南内陸部は、昨シーズンの大雪で多くのリンゴの木が枝折れの被害を受け、リンゴ収穫量が大幅に減少したと聞く。

 今年は大震災をはじめ自然災害や人災に見舞われた東北地方だが、秋田県は太平洋側の県に比べ被害が少なかったとは云え明るい話題は少なかったように思う。

 秋田県内に漂う閉塞感!   何とかなりませんかね?
 

久しぶりの国道397号(石淵ダムフォーエヴァー)


 東成瀬岩井川で国道342号と別れ国道397号に入った我々は、岩手県との県境を目指す。県境の大森山トンネルまでは楽しめる上りのワインディングロードが続くのだが、路面に黒く濡れた所が結構有って私は慎重に走りを進める。


胆沢ダムの付け替え道路が完成。



 
つぶ沼への分岐が新しく出来ていた。

 トンネルを抜けて岩手県側に入っても路面状況は変わらず、スロットルワークに気を使う走行が続く。トンネルからつぶ沼までの区間は、以前の地震(2008年6月 岩手・宮城内陸地震)で壊れた道路の復旧工事が行われていたのだが、ツーリング前にメンバーから入手した情報では、大方の工事が終了し地震前の状況まで修復されたようだ。

 走を進めて行くと、以前(2年前)段差が目立った路面は地震前と同程度まで修復されており走る上では問題は無かったが、道路状況を確認しながら走った私は、走り楽しむまではいかなかった。

 私はいつもつぶ沼のパーキング前で後続を待つのだが、今回行ってみるとつぶ沼や石淵ダムを通らずに胆沢ダムに出る新しい道路が完成していた。

 岩手県選出の大物政治家関連で有名になった胆沢ダムが造られるのに伴い、以前から国道の付け替え工事が行われていたのだが、ようやく全線完成してたようである。

 その結果、つぶ沼や石淵ダムに行くには国道から脇道に入らなければならなくなったのだが、石淵ダムは近い将来胆沢ダムの湖底に沈む事になるから、思い出多き石淵ダムを目にする事はもう無いのかもしれませんね。

 つぶ沼から石淵ダムに至る道は狭く曲がりくねった道で、以前(1981年?)RZ250(4L3)に乗った女性ライダーが下りの左コーナーでスリップダウンして水沢から救急車を呼んだ(男性だったら呼ばない軽い打撲)事が有ったのだが、そんな事も無くなってしまうわけですね。

 新しく完成した付け替え道路は大きなRのカーブと直線とトンネルで構成された何の面白味も無い道で、我々はアッと言う間に愛宕に到着してしまった。

 いつも立ち寄る愛宕のGS前を通過した我々は、水沢で国道4号を横断して国道347号をそのまま種山高原に向かったのだが、途中の道に新しいバイパスが完成していて大分走り易くなっていた。

 以前から所々で行われていたバイパス工事が完成していて、広いバイパス道路を走っていたらいつの間にか我々は種山高原へ上がる道を走っておりました。


道の駅 種山ケ原



道の駅 種山ケ原


紅葉はまだ始まったばかりでした。


国道347号が国道107号に交わるT字路。

 種山高原の上りは、比較的大きなアールの深いコーナーが続くワインデイングロードで車がいなければ楽しめる道なのだが、交通量が多いこの道では今回もそんなに楽しめなかった。

 峠のトンネルを抜けた私が 道の駅 種山ケ原 に入ろうとしたら、以前有った手前の入口が閉鎖されて入口は奥の一カ所になっていた。道の駅内の一部の建物も閉鎖されており、以前立ち寄った時より道の駅に活気が無いように感じた。

 いつからこのような状況になったかは知らないが、近くに大きな観光地が有るわけでも無く、交通量も限られるこの道の駅は、大震災の影響を強く受けているのかもしれませんね。

 トイレと缶コーヒーで休憩を取った後、我々は 道の駅 種山ケ原 を出て種山高原を掛け下り、川沿いのワインロードを走って国道107号に出る。国道107号は車の数が多く我々は車と共に住田へ向かい、遠野に向かう国道340号へと左折する。

 住田まで来れば津波の被害が大きかった陸前高田市までは直ぐなのだが、今年は被災地を訪れないと決めている私は遠野へ向かったのだった。

 私の偏見?かもしれないが、被災地にSS系バイクは似合わない(オフ車は合う?)気がして被災地を訪れるのを控えている私だが、2012年は被災地を巡って復興の状況をこの目で見てみたいと考えている。

 住田から赤羽根トンネルを抜けると眼下には遠野盆地が見えて来る。民話の里として知られる遠野周辺には多くの道が集まっていて、バイクで走ると楽しい道も多い。

 遠野の街の少し手前でGSを見付けた私はそこで給油を行う事にしたのだが、我々は秋田市を出てから250km以上走っており我々の燃料タンクは空に近くなっていた。

 以前に今回と同じコースで走った時は住田で給油を行ったのだが、今回参加のバイクはみんな足が長く遠野まで給油をしなくても大丈夫だったのだ。ここ遠野で給油出来た事で、上手くすると今日の給油は一度だけで済む可能性も出て来た。

 今回私は遠野から国道340号を使って立丸峠を越え国道105号に出る事にしたのだが、荒川高原を抜け県道25号経由で国道105号に出る道が有ると聞く。しかし、私は遠野から荒川高原経由で早池峰に抜けた事は有ったが、荒川高原から国道105号に抜けた事が無く今回はパスする事にした。

 私が前回立石峠を走ったのは10年以上前の事で、当時は1.5車線の狭い曲がりくねった道だった。あれから相当時間が経っている事から、私は先ほど通って来た赤羽根トンネル(トンネルが出来る前は1.5車線の狭い赤羽根峠を越えた)のように、立石峠が新しい道になっている事を期待して峠に向かっていた。


道の駅 やまびこ館



国道105号 道の駅 やまびこ館到着。


休憩を終え大規模林道に向かいます。

 岩手県は昔日本のチベットと云われたくらい山深い県だったが、鈴木善幸氏が首相になった頃?(1980年7月)からか道路整備が一気に進み始め(秋田県と比べての私の感覚)それは最近まで続いていたように感じる。

 しかし、今行われている裁判等の影響からか、最近そのスピードが秋田と変わらないものになったと感じるのは私だけだろうか?

 今回走ってみて立石峠が全くの手付かず状態で以前と変わっていない事を知った私だが、峠を下り大槌町から来る県道26号と交わった先の道は以前と変わらない楽しい道で、私はそこから国道105号に出るまでの道を大いに楽しんだのでした。

 国道105号に出て左折した我々が 道の駅 やまびこ館 に向かうと、箱石駅を過ぎた所のトンネルから出ると左手に道が見えてくる。そしてそこには ⇒早池峰 の案内板が出ていて、その道が県道25号と繋がっていると思われた。

 案内板が出ていると云う事は、早池峰まで舗装路で繋がっていると考えるべきだろう。地図によるとそれは曲がりくねった狭く細かな道の様に見えようだが、この道は来シーズンの宿題にしたいと思います。

 我々は昨年も休憩した 道の駅 やまびこ館 にバイクを止め休憩を取る。この頃(午前11時半頃)になると気温も上がり暑くなってきて、私は着ていたインナーを一枚脱ぐ事にした。

 この時期のツーリングは朝と昼との気温差が大きくそれに対応した装備が必要なのだが、今回の私の反省点としてはインナーをもう一枚着て来るべきだった事ですかね。暑ければ脱げば良いのだが、寒い時着る物が無いと体に堪えますから・・・。

 私はここで昼食も考えたのだが、次の休憩場所に予定している 道の駅 三田貝分校 まで我慢する事にして、我々は来た道を少し戻って岩泉町穴沢の国道340号に出る大規模林道へ向かう。


大規模林道



群境の峠から見る大規模林道。



走っている時は自分が走っているスチエーションを知らずに走っている、


 昨年初めて大規模林道を走ったFUNKYだが、メインステージである宮古市夏屋の集落から群境の峠までの区間を楽しむ事が出来なかった。昨年我々はその区間を下り方向で走ったのだが、ブレーキ主体の走りは楽しくなかった。

 そこで今回は上り方向に走ってみる事にしたのだが、上りで走ってみるとこれが結構楽しかった。きつい上りのコーナーが連続する道は、右・左・右と休む暇も無くバイクをコーナーに差し込む走りをライダーに要求してきて、それが楽しかった。

 集中した走りでとアッと云う間に峠に到着すると、今走って来た道が眼下に広がる雄大な景色の中に美しい幾何学模様を描いていた。昨年はこの景色を見てから走り出した私だが、今年は昨年とは違う気持ちで峠からの景色を見ていた。

 雄大な景色を見てから走り出した昨年は周りの景色が気になって走りに集中出来ないのだが、集中した走りの後に見る景色は同じ景色でも違って見えるもんなんですね。

 この道を走る時は上りでコース設定にする事を私は決めたのだが、この道をFUNKYの定番コースに組み入れるのは、早池峰に抜ける道と同様難しい物が有り、悩み種が一つ増えちゃいましたね。

 ・・・と云え二年連続でこの道を走っているわけで、その気になれは何とかなるのだが、行きたい所がどんどん出てきて定番コースとどうバランスを取るのかが難しいのである。


道の駅 三田貝分校



初めて立ち寄った 道の駅 三田貝分校



20食限定 給食風セット 580円



結構お腹がいっぱいになるボリュームでした。


 峠から県道171号釜津田に下る道はセンターラインの有る舗装路で特にトリッキーな所も無いのだが、所々に水が流れた跡が有り泥や砂利が残っていて滑り易くなっていた。

 この大規模林道は国道や県道と比較してメンテナンスされている度合いが低く、走行には充分な注意(特にブラインドコーナー)が必要である。

 今回我々の他にも2グループのライダーとすれ違ったから、この大規模林道はライダーの定番コースとなっているようなのだが、二輪は四輪と比べて路面状況に大きく影響されますから、路面状況には充分に注意して走行して下さい。

 国道340号に出た我々は国道455号に入って早坂高原に向かったのだが、今日は途中に在る 道の駅 三田貝分校 で昼食を取る事にした。我々が 道の駅 のパーキングにバイクを停めると2台のバイク(岩手ナンバー?)が停まっていた。

 1台のバイクは GSX−R1000 K9 と思われ、ライダーは珍しく?革ツナギを着ていた。自分達の事を棚に上げて他のライダーの事を云うのは何なのだが、今時SS系のバイクに乗って革ツナギを着たライダーを見掛けるのは珍しく(峠道は別にして)私は驚いてしまった。

 革ツナギの彼は、体形からして30歳代後半から40歳代前半のレプリカブームを経験したライダーと推察したが、昔と変わらぬ姿勢でツーリングを楽しんでいる人がまたいる事を知り、私は何故が嬉しかった。

 我々が周りの奇異な物を見るような眼に耐えながらレザースーツを着ているのは、格好や見た目では無くレザースーツが一番安全な服装だからなのだが、我々と同じ安全i意識を持った?ライダーがいる事に感動致しました。

 名称が示すように 道の駅 三田貝分校 は、廃校になった町立門小学校三田貝分校跡地に建てられた道の駅で、建物も平屋で分校をイメージした造りになっていた。

 入口を入ると左側が地元の特産品等を売る商用スペース、右側が食事スペースになっておりました。我々は教室に向かい発券機の前に立ったのだが、私は何を食べるかで悩んでしまった。

 この場所は岩泉町に属するようで、岩泉町の特産である短角牛を使用した牛丼やコロッケやラーメンがメニュー(献立)の中心だったが、私は 20食限定 と云う 日替わり給食風セット 580円 が気になった。

 この食事処は学校給食をイメージして作られておりテーブルも学校机を使用していて教壇と黒板(残念ながら両方無かった)が有ればそこは正しく教室のスチエーションだった。

 この雰囲気の中で食べるとしたら学校給食しかないわけで、私は 日替わり給食風セット と書かれたボタンを押してしまった。発券機から出て来た食券を手に給食室に向かった私は窓口に食券を提出して席に着く。

 私がこの手の机に着いたのは本当に久しぶりだった。多分、私の子供が小学校の時に行った父兄参観の時以来だったと思うから25年ぶり?

 私が小学生の頃の机や椅子は全て木製で、天板がヒンジで開いて中に物が入れられる様になっていた様な気がする。中学校も木製だったと記憶するが、高専(1964年〜)の時の机はこの食堂の物と同じ合板と鉄パイプ製(新規校だったので当時の最先端?)だった。

 私はこの食堂の机や椅子を見て40年前の勉強した日々?を思いだそうとしたのだが、当時の記憶は殆ど消えておりましたね。

 そして暫く待たされた後、20食限定 日替わり給食風セット が運ばれてきた。給食セットと云うだけあって、牛乳パックやアルミ食器を使用して給食の雰囲気を作り出してはいるが、メニュー内容は普通の日替わり定食と思った方がよいと思います。

 味は学校給食レベルを忠実に再現しておりそこには感心したが、価格設定からして多くを期待しない方がよいと思います。しかし、学校給食らしく?カロリー面では充分で、私は全部平らげるのに苦労してしまいました。


午後の早坂高原


早坂高原方向の空の雲は厚い?

 昼食を終え外に出ると陽が差して上空は良い天気だったのだが、これから向かう西の空(早坂高原方向)の雲は厚かった。天気予報通り雨雲が西から近づいているいるのは明らかで、問題はどの地点から降り出すかだった。

 我々は国道455号を盛岡方面に向かって走り始め、早坂峠の下を貫く長いトンネルを抜けて岩洞湖に向かったのだが、いつもと走る方向が逆な事も有ってかペースが上がらなかった。

 私がこの道に持っているイメージは、明るい朝陽の中をアドレナリン出まくりで走るイメージ(午前9時前後に走る事が多い)なのだが、今回は薄暗い状況(厚い雲が垂れ込めている状態)の中での走りで、モチベーションも上がらずペースも上がらなかった。

 こんな時無理は禁物で、私は無難な走りで岩洞湖、外山ダムと走って山を下り、国道455号から県道16号に右折して滝沢を目指す。いわて銀河鉄道滝沢駅 近くまで来ると、とうとう云うかやっぱりと云うか雨が落ちてきてしまった。

 我々のこれからの予定は小岩井農場を経て玄武温泉に出てその奥に在る滝ノ上温泉で温泉を楽しむ事で、出来れば滝ノ上温泉まで雨が降り出さない事を私は願っていた。

 私の思いと裏腹に雨は次第に強くなり、私は東北道のガード下にバイクを止め雨具を着るかどうか検討する事にした。本降りまでは今少し時間が有るとの判断で私は雨具の上だけを着て走り出したのだが、走り始めると直ぐに雨は本降りになってしまった。

 この降り方では、滝ノ上温泉に着く前に私の下半身がビショビショに濡れてしまうのは確実の状況になってしまったのである。


玄武温泉




初めての玄武温泉 玄武風柳亭


  寒さも有ってこのまま濡れてしまっては拙いと考えた私は、滝ノ上温泉まで行くのを諦め手前の玄武温泉で温泉に入る事を考える。玄武温泉はこれまで何十回となく前を通過した温泉だが、FUNKYはこれまで一度も立ち寄った事が無い温泉だった。

 これを機会に玄武温泉に入る事を決めた私は、玄武温泉 玄武風柳亭 上側の玄関前(坂の上)にバイクを止めたのだが、入口には日帰り入浴は下の入口から入るよう貼り紙がしてあった。

 我々はしぶしぶ下のパーキングにバイク回し、雨具を脱いで温泉セットを持ってフロントに行く。我々は入浴料600円支払って温泉に向かったのだが、温泉は先程行った行った坂の上の建物に在るようで、階段を上って長い廊下を渡って温泉に向かう事になった。

 こんな面倒な事になるなら上の入口を開けてもらいたいと思ったのだが、多分入口を一カ所にする事で人手を減らす経費節減対策なのだと思います?

 我々が入った大浴場には小さな露天風呂が付いていて我々はその両方を楽しんだのだが、ここ温泉は無色透明なサラサラした温泉らしく無い温泉(塩泉系)で、それを補う為?か大浴場の浴槽には天然ラジウム鉱石が置かれていた。それは以前秋田県南部に在る横堀温泉で見た物と同じく低放射線による体への効能を謳っておりました。

 温泉で温まって玄関ロビーに戻ってみると外は雨が土砂降り状態で、屋根から雨水が滝の様に流れ落ちておりました。飲物を飲みながら暫く様子を見る事にしたのだが、雨は止む気配が無く我々は出発の準備に取り掛かる事にした。

 雨具がバイクの所に置きっぱなしになっていた為、宿の傘を借りてバイクに取りに戻ったのだが、こんな所がバイクの辛い所で車だったらと思ってしまいました。濡れた雨具を着るのは気が重かったが、これを着ないと帰れないわけで私は気を取り直して雨具を着て内装の濡れたヘルメットを被る。


解散



走行距離は530kmと通常より少し少な目でした。



秋田市は雨が上がっていました。

 国道46号に出た我々は、仙岩トンネルを抜け秋田県に戻ったのだが、秋田県もまた雨でそれは強弱を繰り返しながら降る続け、秋田市に入ってようやく雨が上がるのでした。

 角館を通過した辺りで、私のGSX−Rの燃料警告灯が点滅し始める。遠野でガソリンを入れてから200km以上走っていて警告灯が点いても不思議ではないのだが、秋田までは50km程しかなく給油しないでそのまま走る事にした。

 燃費を悪くするような走り(大規模林道位)が少なかった事も有り、他の2台も秋田市まで走れる筈で、私はそのまま秋田市まで走る事にした。FUNKYツーリング(走行距離500km以上)では通常1日2回給油を行うのだが、今日のツーリングは1回給油の省エネツーリングになりました。

 陽が落ちですっかり暗くなった午後五時半、我々は秋田市に無事帰還する。秋田市は雨が上がって間も無いようで路面は乾き切っていなかったが、我々ここに来てようやく雨から解放されたのでした。

 今日のツーリングは寒さと霧で始まったが、日中は初秋の景色を楽しみながら楽しく走る事が出来た。夕方になって雨に降られはしたが、それは予想されていた事で有り全体的には楽しめたツーリングになったと思う。


 これで2011シーズンFUNKYツーリングも11月初めの最終ツーリングを残すのみとなった。残り少ない2011年シーズンをそれまでに大いに楽しまなければなるまい。


                                                   おわり
 

by Ryuta

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