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 May 2015  3nd.Touring
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 TOURING DATE

■ 天候:晴れ
■ 出発:AM5:54
■ 帰還:PM7:15

■ 総走行距離:580km

 TOURING COURSE



秋田⇒広域農道⇒協和⇒角館⇒仙岩トンネル⇒雫石⇒網張⇒小岩井⇒滝沢⇒外山ダム⇒岩洞湖⇒

岩泉⇒しもへいグリーンロード⇒田野畑村 昼食 北川食堂
北山崎⇒普代⇒しもへいグリーンロード⇒

岩泉⇒安家⇒山形⇒
平庭高原⇒葛巻⇒沼宮内⇒松尾⇒八幡平樹海ライン⇒藤七温泉 休憩

八幡平アスピーデラインン⇒国道341号⇒玉川ダム⇒田沢⇒角館⇒協和⇒広域農道⇒

モト ワークス ヒラタ
  走行距離 580km



 今日は最高のツーリング日和


天気は雲一つ無い快晴。 同年代のZZR1100とZZR250が並ぶ。


最後にこれから主役に躍り出るGSX-R750が到着

 AM5時前に起床した私が窓の外の様子を確認すると、前日の予報通り空は雲一つ無い快晴の青空だった。今日は気温もあまり高くない予報が出ていて、絶好のツーリング日和になりそうである。

 急いで着替え朝食を取った私は、CARRYに乗って店へ急ぐ。気温は意外と低く、私はヒーターレバーを赤い方に少し移動させてしまったのだが、そんな早朝にも関わらず今日は走っている車の数が多いように感じた。皆さんこの天気に誘われ、早起きしてお出掛けするようである。

 店に到着すると既に1台のバイクが停まっていた。バイクの持ち主は秋田市から50km以上離れた所からの参加で、後で聞いたら家を三時半に出て来たらしい。

 何でも遠足前の子供状態で、早目に床に就いたが寝付かれず、良く眠れないまま早く目が覚めてしまい、早く家を出た来たらしいです。

 彼はバイク歴20年以上のベテランライダーなのだが、昨年からFUNKYツーリングに参加するようになった。その結果、それまでとは全く違うバイクライフを知る事になった彼は、バイクに乗り始めた頃と同じ熱い情熱を持って、FUNKYツーリングに参加しているようである。

 その熱きバイタリティーを持って彼は、ツーリングに参加する度に何かを吸収して帰って行くのだが、FUNKYツーリングには吸収すべき事が沢山有りますので気長にやって下さい。

 彼の愛車はKAWASAKI ZZR1100 C2 奥様の次にC2をこよなく愛する彼は、20年以上前のバイクとは思えないコンディションで愛人のようにC2を大切にしていて、今朝も朝日に照らされた愛人C2はピカピカに輝いておりましたね・・・。

 
 愛人の扱い方

 彼のC2は、昨年当店でケイヒンのFCRキャブとビートのハイカムシャフトを入れておりまして、セッティングされたエンジンは高回転が綺麗に回る仕様になっている。

 それまでは自分でマフラーを変えたり、キャブをいじったりしてパワーアップを試みていたようなのだが、当店に持ち込まれた時は全くセッティングが有っておらず7千回転以上回らない状態でした。

 ビックバイクの場合、7千回転も回せば必要な加速が得られますし、低いギヤではレッドゾーンまで回りますから、走る上では不自由さは感じなかったようなのですが、当店でハイカムとFCRでチューニングされた愛人C2は全く別人に変身、彼は愛人に改めて惚れ直したようでした。

 愛人の新たなるポテンシャルを楽しむ為、彼は高回転域を使った走りをしようと試みたのですが、それまで何十年と培ってきたライディングスキルでは到底対応出来ない事に彼は気付いてしまうのです。私は彼から愛人の扱い方のアドバイスを何度か求められたのだが、話だけでは説明が難しく一度一緒に走ろうと彼をFUNKYツーリングに誘ったのでした。

 そして彼が初めてFUNKYツーリングに参加したのは、愛人が変身してから4ヶ月後の10月のFUNKYツーリングだったのですが、そこでカルチャーショックを受けてしまった彼は、FUNKYツーリングに参加する為早起きして仕事をこなし今此処に居るのであります

 しかし彼の愛人さん、外目は綺麗にしておりますが年齢は20歳を越えておりますから、経年変化によるトラブルは避けらえない状況になっておりまして、そんなトラブルのお話はレポートの後半に・・・。


愛人 Kawasaki ZZR1100 C2


 爽やかに秋田市を出発したのだが・・・

 AM5:54 出発時間より少し早かったが最後のGSX−R750が到着し(今日は4台)我々は朝の爽やかな空気の中に走り出す。横山金足線から秋田中央ICに方向に左折すると、朝日に正面から照らされ眩しい思いをするのが常なのだが、今の時期日の出が早く(4時で既に明るくなっている)太陽は既に高い所に在って快適に走る。

 我々はIC入口手前から左に入って宝川に向かう。私はそこから信号に出るまでの左右左のコーナーで(ICによく有る一方通行のシングルRコーナー)でタイヤのサイドを暖める事にしているのだが、今回はタイミングが悪く前に車がいてタイヤのサイドを使う事が出来なかった。

 それでも信号の先のコーナーでサイドを暖めながら宝川の集落を慎重に抜けてようとしたとこで・・・・私は後ろがいない事に気が付いた・・・?

 後ろ三台がいない事から二番手を走っていたGSX−Rに何かが起こったと考えられるのだが・・・・?

  もしかして・・・・?

 Uターンして少し戻ると道端に三台のバイクが止まっており、私はその横にバイクを止め状況を聞くと・・・心配していた事が起きていた。二番手を走っていたGSX−R750はパァーンと云う音と共にエンジンが停止、再始動しない状態だと言う。

 実はGSX−R750が走行中突然エンジンが停止する現象は前回のツーリングでも起きていて、それは津軽半島竜飛埼を発った直後の事だった。その時はバッテリーの+配線を外したり(コンプピューターのリセット)して何とかエンジンの再始動に成功、秋田まで帰って来る事が出来たのだが、また再発したようである。

 竜飛から戻ってから何回もGSX−R750のエンジンを掛け状況を診ていたのだが、数回かエンジンが止まる事は有ったがディスプレイにFI表示(コンピューターにエラーが有る場合に表示)は出ず、エンジンも直ぐに再始動出来る状態だった。

 このGSX−R750は2009年モデルで、私のGSX−R(今回のツーリングで8万`を超えた)より四歳ほど若いのだが、走行距離は6万6千`を越えておりそれ相応のやつれは来ている状況に有る。

 コンピューター絡みの故障の場合、エラーコードが分からないと何処から手を付けて良いか分からずお手上げ状態で(全てのデバイスを交換すれば直るのだろうが・・・!?)、私はコンピューター関連以外で怪しそうな個所を点検して様子を見る事にしていた。

 SUZUKIの場合エラーコード知る方法としては、バイクのコンピューターにアダプタースイッチを繋いで見る方法と、コンピューターに専用ソフトをインストールしたパソコンを繋いでエラーログをで見る方法が有るのだが、当店にはソフトをインストールしたパソコンが無く(スズキのディラーに行けば有るが・・・)、アダプタースイッチを繋いでエアラーコードを見る方法しか使えなかった。

 このアダプタースイッチを使用してエラーコードを見る方法は、ディスプレイにFI表示が出た状態でスイッチを繋がないとエラーコードを見る事が出来ない。秋田に戻ってからこれまでFI表示が出なかった為、エラーコードを取得出来ず修理対応が出来ない状態だった。

 ツーリングの前日には200km程走って走行不能状態にならない事を確認(一度エンジンは止まったらしいが直ぐに復活)して今日のツーリングに臨んだのだが、走り出して10分でエンジンが停止、再始動出来ない状態になってしまったのである。

 このような状況を想定していた私は、バッグの中にアダプタアースイッチを持参しておりました。幸いな事に今回はディスプレーに待望?のFIの表示されておりまして、めでたくエラーコードゲットに成功したのですが、コンピューターをリセットしてエンジンは掛かるものの直ぐにまた止まる状態で、このままツーリングを続ける事は無理と判断、一旦店に引き返す事にしました。

 先ず私が店に戻って軽トラに乗って現場に戻り、GSX−R750を軽トラに載せて店に引き揚げ、ライダーはスペアマシン TZR250R を取りに家に戻り、改めてツーリングを再開させる段取りとなりました。

 全ての準備が整い店をリスタートしたのはAM07:15を過ぎておりましたが、今回GSX−R750が止まったのが店から車で10分程の所だったのが幸いでした。これが前回のように店から250kmも離れた竜飛で動けなくなったとしたら、予定の大幅な変更を余儀なくされた事でしょう。

 私は250km離れていてもバイクを引き上げには行きますけどね・・・。250km離れた所からバイクを引き上げるには先ず秋田まで戻らなければなりませんから、最終的には1日で250km×4=1000km(バイク500km、軽トラ500km)は走る事になりますから、私の体力が持つかどうか心配なところではあります。

 そんな心配が後に現実になる事を、その時の我々は知る由も無かったのであります・・・?

 因みに、ツーリング途中にバイクが故障しそれを私が引き上げに行った最も遠い場所は、今回のツーリングでも走った岩手県葛巻の先、平庭高原少し手前(秋田から200km位?)かな・・・。




道の駅 雫石  GSX−R750がTZR250Rに代わっています。


 店を出発するのがいつもより1時間程遅くなってしまった為、協和荒川までの広域農道や国道46号は車の数が多く、追い越しも出来ずに殆ど車の後ろでのんびりと過ごした我々は、仙岩峠を越えて雫石の道の駅にバイクを止める。

 道の駅には多くの車が止まっていてパーキングは満車状態だったが、今日は意外にバイクの姿が少なかったですね。私は皆さんに休憩を取っもらいながら、これからのコース説明と注意点を話す。

 これから我々は国道46号から雫石スキー場方面に左折し、玄武温泉から網張高原に上がって小岩井農場方面に下り、滝沢分れに出て岩洞湖へと向かう。

 この先は高速のステージが多くなるので、今回このコースを初めて走るZZR1100に二番目で走ってもらう事にしたのだが、この事が後にZZR1100の不幸に繋がって行く事になろうとは・・・?


 不幸の始まり・・・?

 休憩を終え我々は国道46号に走りだす。JR赤渕駅の先からJRの線路を跨いで雫石バイパスに入ると、左手正面に岩手山の大きな山容が目に飛び込んでくる。季節によって様々な姿を見せてくれ岩手山だが、私は此処から見る岩手山の景色が大好で、今回は真っ青な空をバックに頂上付近に白い雪を纏った優美な姿が綺麗でした・・・。

 ローソンンの在る信号少し手前左手に在る大きな看板の所を左折(狭い農道)、我々は雫石スキー場方面に向かう。狭い農道を抜け広域農道に左折し少し走ると長い直線路が現れ、私はそこで少しスロットルを開けた。後続も私に合わせててスロットルを開けようだが、ZZR1100の後ろの二台(250cc)は同様の加速が出来ず離されていったようだ。

 その場面で二番手ZZR1100に不幸な出来事が起きていたようなのだが、我々はそのまま走り続け玄武温泉を通過、岩手高原スノーパークに向かう県道212号を駆け上がる。この道の途中にはゆこたんの森ぬくもりの里等の施設が有り、また県道219号に出るT字路直前にはスピードの乗るブラインドの左コーナーが有りますので、皆さんは調子に乗らず充分に注意を払って走るようにして下さい。

 県道219号出て右折した我々は、小岩井道を駆け下って県道278号に左折、滝沢分れに向かう。国道282号に出て右折、直ぐ先の信号を左折して県道16号に入り滝沢駅前を通過、そのまま県道16号を走って国道455号(小本街道)に出て右折、我々は外山ダムに向かって曲がりくねった道を慎重に上って行く。

 ここでは必ずと云っていいほど出会う走り屋さんだが、今日は1台も出会いませんでした。しかし、外山ダムを過ぎ岩洞湖湖畔を走って岩洞湖レストハウスに到着すると、走り屋さん達が定位置に10台程止まって休憩中でしたね。彼らに出会わなかったのは単なるタイミングなのか、それとも我々の到着時間がいつもより1時間遅かったのが要因・・・?

 いずれにしても、途中で出会うと悩み事が増えますので大変良かったです。

 昨年は天候が悪かった影響からかパーキングには1台も走り屋さんが止まっておらず、我々はパーキングの真中にバイクを止めたのだが、今年はいつものパーキング奥の定位置にバイクを止める。彼らの近くにバイクを止めると視線が結構痛い・・・。


いつもは若葉の新緑が美しい岩洞湖レストハウス前のパーキングだが、今年はその季節は過ぎ木々は濃い緑色になっいました。


奥の定位置に走り屋さん達が休憩中。 このTZRのFUKY参加は2009年以来だから六年ぶりかな・・・。

 バイクから降りたZZR1100がジャケットのポケットを探りながら何か言っている。

 「携帯落とした・・・。」

 彼の右ポケットのファスナーが開いており

 「ここに入れていた筈なのだが・・・。」

 それを聞いた250ccの二人が

 「そういえば46号から入って少し走った所で何かが飛んだのを見た・・・。」

 「離れていたので何かは分からなかったが、田んぼの方に飛んでいったようなぁ・・・。」

 それは正しく携帯だったに違いなかった。携帯の色は黒で、飛んでいった物は黒っぽかったとの証言がそれを裏付けていた。

 今いる場所は携帯を飛ばした所からは40km以上離れており、直ぐ見付かるかも分からず有っても使えるかも分からず、結局携帯は諦める事にしました。

 後ろと離れていなければ飛んだのが携帯だと分かって探す事も出来たと思うのですが・・・、愛人の加速が良過ぎましたね・・・!?

 ZZR1100は前回のツーリングでカメラを落としてしまいカメラのレンズマウントを変形させていて、二回連続の不幸な出来事となってしまった。ツーリングにアクシデントは付きもの、人は授業料を払いながら色々な事を学んでいくんです。


ジャケットのポケット入れておいた携帯が無い・・・!?

走り屋さんのバイクも250ccが最近増えた・・・?


 予想外の燃費・・・

 休憩を終えた我々は岩洞湖レストハウスを発って、小川のガソリンスタンド目指して走り出す。我々の前には1台のリッターSS系バイク?と5〜6台の車が連なって走っていて、これを一気に追い越すのは至難の業と思われたのだが・・・。

 少し見通しが利く場所に出た時、前のバイクが一気に追い越しを掛けた。私の判断では全ての車を追い越すのはギリギリかと思われたが、フルスロットルで加速したバイクは何とかコーナー手前で全ての車を追い越す事に成功、そしてアッという間に見えなくなっちゃいました。

 我々も一気の追い越しで前に出たいところではあったが、これから先暫くは直線と呼べるものが殆ど無いワインディングロードが続き、暫く車の後ろで時間を潰す事になる。早坂トンネルの少し手前に在る幾つかの直線を使って何とか車列の前に出た我々だったが、トンネル出口でまた車に追い着いてしまい 道の駅 三田貝分校 まで車の後ろでしたね・・・。

 道の駅へ大半の車が消えて行った後、我々は車の前に出て川沿いのワインディングを暫し楽しむ。これまで何回となく走った岩洞湖〜三田貝分校間だが、車の後ろで過ごした時間がこれほど長かったのは今回が初めてだったかのしれません。

 これもここを通過する時間がいつもより1時間遅かったのが影響していると考えられ、我々が秋田市をAM6:00に出発する事がツーリングを楽しむ上で重要なファクターである事を今回痛感しました。

 我々は小川に在るいつものGSにバイクを入れ、給油を行う。ここは秋田市から約200kmの距離が有り、私の今までの経験からTZR250R(満タン15L)が無給油で辿り着くのはギリギリ(万が一の事を考えてプクプクポンプを持参)と考えていたのだだが、余計な心配だったようで11L少々しか入らなかった。

 TZR250Rを私が走らせた時の燃費は15km/Lを切る事が殆どで、私はTZR250Rのガス欠を心配していたのだが、燃費は18km/Lを越えており車の後ろを走る事が多かったのとライダーが違ったのが幸いしたようです。

 給油後、いつものように事務所でドリップコーヒーをいただきながら休憩を取り、これかこれからの走りに備える。



同じ250ccでもこのバイクの燃費は25Km/L以上
タンク容量は17Lも有ますからガス欠の心配はノープロブレム


挽きたての豆で入れたコーヒーでコーヒーブレイク!





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by Ryuta
June 2015
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