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 October 2015  6th.Touring
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 TOURING DATE

■ 天候:晴れ時々曇り一時小雨
■ 出発:AM6:00
■ 帰還:PM6:
05
■ 総走行距離:589km

 TOURING COURSE



● コース

秋田⇒出羽グリーンロード⇒南外⇒大森⇒雄物川町⇒十文字⇒岩井川⇒国道397号⇒つぶ沼⇒

胆沢ダム⇒愛宕⇒水沢⇒種山高原⇒住田⇒遠野⇒荒川高原⇒大規模林道⇒国道106号⇒川合⇒

大規模林道⇒釜津田⇒種倉⇒大規模林道⇒穴沢⇒国道340号⇒名目入⇒早坂高原⇒滝沢⇒

小岩井⇒
入浴 滝ノ上温泉⇒雫石⇒仙岩峠⇒角館⇒刈和野⇒強首⇒出羽グリーンロード⇒宝川⇒

秋田  モト ワークス ヒラタ  走行距離 589km


 朝から徳した気分・・・!



昨晩の雨は上がった。  もう直ぐ陽が昇ります。





今日は7月に北海道に行ってメンバーで出発します。


 午前6時前、夜半過ぎまで降っていた雨が上がり空には青空も見えていて、路面は殆どドライの状態だが所々に水溜りが残っている。

 毎年の事だが、10月の第一日曜日行われるFUNKY6th.ツーリングでは、出発時間の午前6時頃我々を朝陽が照らすようになる。

 それまでのツーリングでは、太陽はとっくに昇っていて特に朝陽を意識する事は無いのだが、出発準備をしながら昇って来る朝陽を見ていると、バイクシーズンの終わりが近い事を私は意識してしまのである。

 私がバイクに取り付けたリヤバックから物を取り出そうとしたその時、私の頭が看板に当ってしまった。

 「 痛って・・・!」

 衝撃を受けた看板から昨晩の雨の滴がGSX−Rのサイレンサーに落ちるのが見えた・・・。

 私が頭を撫でながら滴が落ちたサイレンサーを見ると・・・

 < 何という事でしょう・・・!? >

 そこには朝陽に照らされ宝石のようにキラキラと輝くマゼンダカラーのハートマークが・・・・!

 シリコンスプレーで磨き上げていたチタンサンレンサーの上で、雨の滴が弾け水の表面張力で作りだされたハートマーク・・・!

 水滴は表面積を最小にしようと球状になろうとするのだが、サイレンサーの傾きや表面状況によってだろうか、水滴は奇跡のハートマークを作り出していたのである。
 

チタンサイレンサーに奇跡のハートマーク  私はカメラのシャッターを何回も押してしまいました。




ふと空を見上げると・・・、青空に下弦の月が浮かんでおりました。


 今日の参加台数は3台、GSX−R750/1000の2台とZZR250のプチ北海道に行ったメンバー3名で、予定コースは岩手の遠野、大規模林道を周り、久しぶりに滝ノ上温泉に立ち寄る予定である。

 今日の天気予報は所々で雨が降る予報になっていたが、先ほど見たマゼンダカラーのハートマークが幸運の女神になってくれる事を願いつつ我々は予定通り午前6時秋田市を出発、先ずは南外の佐藤酒店を目指し走り出す。

 横山金足線から秋田中央ICに向かって左折すると、太平山の右横から昇った朝陽が我々を正面から照らし、眩しくて前が良く見えない状態に・・・。6th.ツーリングお約束のこの眩しい朝陽なのだが、2015シーズン FUNKYツーリングも残すところ今日を入れて2回、襟元から進入する冷気と共に秋を感じながらのツーリングスタートとなった。

 秋田中央ICの脇を抜け下北手の宝川集落を通過する。この地区で進められている道路改修工事が大分進んできて、今年中には完成しそうな状況になっていた。この集落の中を通る川沿いのくねくねした道は、結構Rが小さく深く回り込んでいて私はこのコーナーでいつも低速コーナーリングの準備運動をしているのだが、それが出来るのは今年限りになりそうである。

 河辺との境に在る小さな峠手前のコーナーで、私はいつも中速コーナーリングの調子を診るのだが、今日は車が多く(皆さん朝早くからキノコ採り?)で試せませんでした。峠を越え広域農道に左折、我々は大張野経由で国道13号に出て左折、直ぐに出羽グリーンロードに右折してへースを上げる。

 右折すると秋田空港へ向かう信号交差点で昨年から通行止めになってい出羽グリーンロードだが、復旧工事が始まる気配が全く見られない。迂回路が有るので通行には困らないが、修復する気は有るのだろうか? 予算の問題だとは思うが、迂回路になっている集落の皆さんにもご迷惑を掛けるので、いい加減に直してもらいたいと思いますね・・・。

 この時期の出羽グリーンロードでは必ずと云っていいほど朝霧が発生するのだが、今日も県立公園に向かう交差点付近から雄物川に近い協和小種、大沢郷宿付近まで、先が良く見えない中での走行になってしまった。それでも大沢郷宿を過ぎると霧も晴れ、国道105号に出るまではそれなりに楽しむ事が出来たのですが、毎年の事とはいえ何とも勿体無い時間では有ります。

 国道105号に出て左折した我々は、及位の佐藤酒店前にバイクを停める。


 里の秋は始まったばかり

 佐藤酒店前に設置された気温表示板は朝陽が当って良く見えなかったのだが、近付いて確認すると11℃を表示していた。この時期としては結構寒い朝で、私は思わず自販機で暖かい缶コーヒーを買って手を暖めてしまったのだが、次回の最終ツーリングでは気温が一桁台(大体5〜8℃)になって指先が痺れるだよなぁ・・・。

 佐藤酒店の道路脇にはコスモスの花が咲いていて秋を感じさせてくれたのだが、お向かいの民家の木々はまだ色付き始めたばかり、最終ツーリングの頃には鮮やかな紅葉を披露してくれる彼らだが、今年の紅葉はいつもより早いと聞いているのでどうなる事やら・・・。

 休んでいる間にも気温が上がっているのを感じながら南外を出発した我々は、東成瀬の岩井川に向かって走り出す。


南外 佐藤酒店到着 コスモスの季節になりました。 気温11℃、温かい缶コーヒーが恋しくなる季節でもあります。 里の紅葉はまだ始まったばかりでしたが・・・。


 山は紅葉本番間近・・・



この時期、止まる度にトイレは欠かせません。




自販機のガラスも曇る秋の朝


 南外から出羽グリーンロードで大雄町に出た我々は、雄物川町二井山でグリーンロードと分かれ雄物川を渡って雄物川町沼館を通過、殆ど稲刈りを終えた横手平野の中を浅舞に向かって真っ直ぐに走って行く。

 浅舞いから十文字に出た我々は、高速道の下を潜って国道13号を横断増田に向かったのだが、車がやけに多いと思ったら増田では 第9回増田『蔵の日』 が開催されていたようだ。街角には第9回増田『蔵の日』のポスターが、彼方此方に張り出されていましたね。

 増田『蔵の日』では、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された増田の町並みと合わせ、明治から昭和にかけて建造された主屋や内蔵25棟を特別公開していて、それを観るため観光客が訪れていたようである。

 我々は蔵を見る事も無く、そのまま増田の街を通過、東成瀬に向かう。

 我々はいつもの東成瀬岩井川の広場横のパーキングにバイクを停め、休憩とする。ここにはトイレが有って我々はそれを利用させてもらっているのだが、本来このトイレは東成瀬の皆さんが利用する為の物と思われ、通りすがりの我々が利用するの事に私はいつも恐縮しております。

 そうゆう事情?も有りまして、私はトイレ前の自販機で150mlのお茶か水を購入する事にしているのだが、今朝の自販機はウインドーの硝子が露で曇っていた。

 ガラスの内側に露が着いていたのか外側に着いていたのか確認しなかったが、私はガラスが曇っている自販機を私は初めて見ましたね。

 外気と内部の温度差で露が着いたものと考えられるのだが、どちらが暖かくてどちらが冷たかったのか・・・私には分かりません?

 休憩を終えた我々は、国道397号に入って岩手県境に向かってワインディングロードを上って行く。


 
 山は紅葉が始まっていました

 この道を初めて走ったのはもう35年も前の事になるが、その時はまだ道が新しく段差も無く路面も綺麗で大変走り易く楽しい道だった。一時期、多くのライダーがこの道に集まり走りを楽しんでいた時期も有ったりしたのだが、現在はそんな事も無くなったようだ。しかし、路面に四輪のタイヤ痕が多数残るコーナーが幾つか有って、そちらの方面では現役?のようである。

 現在の道の状態は、段差があちこちに出来ていて(以前より大分修正されているが・・・)路面にはひび割れが多数、路面を読む練習には最適な道ではあっても昔のように楽しめる道ではなくなっていますね・・・。

 暗くて長いトンネルを抜け岩手県に入ると、深い谷を跨ぐ長い橋を二つ渡る。橋の上では視界が開け、紅葉が始まった焼石岳山系の山並みが綺麗に見えていた。

 我々は止まる事無く先を急いだのだが、この岩手県側の道もまた路面を読むトレーニングには最適な道で、忙しい対応を迫られる。

 山の山腹を横切るように走る(左側が山、右側が谷)この道は、基本的にアールの小さなコーナーを短い直線で結ぶストップ&ゴーの構成で、延々とそれが連続する。山側からの落石が有ったりするし(今回も1カ所こぶし大の石が落ちていた)、水が流れているところも有り、今の季節濡れた路面の落ち葉はよく滑べり危険である。

 それでも私はこの道が昔から結構好きで、あらゆる状況を瞬時に判断し連続して集中する事を強いられるこの道は、体内にアドレナリンが出てきて走り終えた時に独特の達成感が得られるのである。

 一気につぶ沼の分岐まで走った私は後続を待つと、最初にやって来たのはZZR250であった。私も昔は250ccでよくこの道を走ったものだが、とにかくギヤチェンジに忙しく大変だった事を思い出す。コーナーを立ち上がってギヤを2〜3つ上げ、コーナー手前でブレーキを掛けギヤを2〜3下げる、そんなライディングを延々と繰り返す。

 人間ですから偶にコーナーを読み違えてギヤを落とし過ぎたり落し足りなかったりする訳で、そうするとリズムが乱れてそれはもう大変でした。その点ビックバイクはワンギヤでいけますので、オートマ状態でギヤチェンジを省けますから、ブレーキとスロットルに集中出来て楽しく走れます。

 つぶ沼への分岐の先は、胆沢ダムの付け替え道路でコーナーも少なく快適に走れるのだが、道路から見えた胆沢ダムの水位は結構上まできていて、私は石淵ダムが今どうなっているのか気になってしまった。付け替え道路が出来までは石淵ダムサイトでよく休憩したものだが、休憩する我々の頭上に満水時の水位を表示した看板が有った事を思い出す。

 水沢に出て国道4号を横断、我々はそのまま国道397号を走って住田に向かう。この国道397号の水沢〜住田間は近年整備され本当に走り易くなったのだが、反面コーナーが少なくなって楽しさが減少してしまったのは少し残念では有りますね・・・。

 現在、種山高原までの改修は終わりその先の工事が行われているのだが、今回2年ぶりに走ってみるとトンネルが新しく完成していて、国道107号の合流地点近くまで工事が進んでいた。

 道の駅 種山ケ原 で休憩を取った我々は、遠野を目指して走り始める。住田から遠野に出るには国道340号がメインルートとなるが、今回は以前から気になっていた県道238号を使ってみる事にした。

 この県道238号は住田から遠野市街へ直接出る道で、峠付近の道は整備されておらず狭いようなのだが、舗装はされているようなので問題は無いだろう。

 住田の街手前で国道340号に左折した我々は、集落が所々に現れる快適な気仙川沿いの道を走り、遠野の表示が出ている県道238号へ左折する。

 県道238号も最初は快適な二車線路なのだが、集落が途切れ山が深くなると狭く曲がりくねった一車線の道に変わる。この手の峠道は20年前の岩手県では特に珍しくも無く、国道340号の赤羽根峠も以前は同様の狭い峠だったのを思い出す。

 住田と遠野の境に在る蕨峠からは遠野盆地が見渡され遠野市街を一望する事が出来るのだが、我々は止まらずに遠野へ向かって曲がりくねった狭い道を下って行く。遠野側の狭い道は意外に早く二車線路に変わり、我々は山間の田舎道を一定のペースで快適に流していく。

 私はこんな長閑な田舎道をゆっくりと流して走るのが大好きなのだが、今回走ったこの道を私の大好きな田舎道にリストアップしておこうと思う。

 道は遠野の街に入って行き、私はT字路にぶつかって左折した先のENEOSで給油を考えていたのだが、行ってみるとお休みだった。そんな事も有ろうかと、私はもう一カ所GSをチェックしていて先に進む事にする。


 肩に載る猫・・・!?

 次のGSに向かって走っていると、道の右側を一人の男性が歩いているのが見えたのだが、私のその姿を二度見してしまいました。

 何と彼の肩には可愛い猫が載っていて、男性と共にお散歩中?でした。肩に載る動物としては鳥が一般的?(海賊の肩にオームでしょ)だと私は思うのだが、猫を肩に載っけて散歩している人を私は初めて見てしまいました。

 猫に落ちないよう必死になっている様子は全く見られず余裕で肩に載っておりまして、男性も散歩が日課なのでしょうか普通に歩いておりましたね・・・。

 朝のハートマークといい、今日は珍しいものを見られる特異日?なのでしょうか・・・?

 国道283号を横断し再び国道340号に入った私は、その先に在るJAGSで給油を行うつもりでいたのだが、GSの150m手前の赤信号で止まった時、GSの照明ランプが点いておらず入口にはロープが張られているような・・・?

 JAGSがお休みと判断した私は、ウインカーを左に揚げ国道283号に戻ってGSを探す事にした。日曜日の遠野では、国道283号沿線以外のGSは殆どお休みのようですのでご注意下さい。

 国道283号に戻った私は、以前も給油した事が有るcosmo GSに入り、給油と休憩を取る事にする。


 青空の荒川高原

 休憩を終えた我々は、再び国道340号に戻って荒川高原を目指す。先ほどのJAGSはやはりお休みで、私の判断が正しかった事にまずは一安心!?

 我々は県道160号に入り、カッパ淵や伝承館の横を通過し福泉寺へと向かう。福泉寺は外から見ると結構大きなお寺のようなのだが、私は一度も立ち寄った事が無いです。

 道の両側に広がる遠野の田圃は、稲刈りが始まったばかりで黄金色の田圃が陽に照らされてきらきらと輝いていた。秋田の稲刈りは殆ど終わっていたのだが、岩手はまだまだこれからのようで岩手は稲刈りの時期が秋田より大分遅いようである。同じ緯度(北緯40度)に在る両県だが、太平洋側と日本海側では気候が違うのでしょうね・・・。

 福泉寺前、ふるさと村前を通過、橋の手前の荒川高原の表示に従い右折、集落に入ってまた表示に従い右折、荒川高原へと向かう。

 我々が荒川高原を訪れるのはこの時期が多いのだが、秋の寒気が入って天候がハッキリしない事が多かった。しかし、今回初めて青空の下荒川高原に向かう事になった私は、その景色に期待しながら高原へ続くワインディングロードを上って行く・・・。



後ろの山から少し尖った頭を出しているのが薬師岳  その右の少し雲が掛かっている山が早池峰山

 荒川高原到着です。相変わらず路面に土や泥が落ちている道路状況ではありましたが、道路の周りの景色は素晴らしかった。少し赤みを帯び始めた山々の中に緑の牧草地が広がっていて、その中に牛さんやお馬さんが長閑に草を食んでいる姿が見られ、遠くには早池峰山や薬師岳の姿も見えていましたね。

 我々の他にもバイクで訪れている方々が結構おりまして、素晴らしい景色を堪能しておりました。荒川高原は道路状況はあまり良くありませんが、天気さえ良ければ景色は最高ですので、ツーリング先としてはお勧めですかね・・・。

 但し、高原の道路はあくまでも農道?ですので整備されていませんし、荒川高原を越えて県道25号に下る道は道幅が狭く(一応二車線?)下りのワイディングが結構続きますので、慎重なライディングをお願いいたします。

 荒川高原の景色を楽しんだ我々は慎重に県道20号に下ってり左折、早池峰方面に少し走って国道106号に出る大規模林道に左折する。この道は造られてまだ新しく路面状況も良く走り易いのだが、先日の爆弾低気圧の影響と思われる葉っぱや枝が路上に散乱していて気を使う走行を強いられる。

 いつもはトンネルを抜けた先で休憩を取るのだが今回はそのまま通過、我々は昼食を取る為国道106号の道の駅 やまびこ館 を目指す。国道106号に出て左折、少し走ると右側にガソリンスタンドが見えて来る。我々は遠野で給油しているので必要無いが、OFF車等のタンク容量の小さいバイクで大規模林道を走る場合、このGSは貴重な存在になるのではないでしょうか。

 午前11時半過ぎ、我々は 道の駅 やまびこ館 のパーキングにバイクを停める。パーキングには我々の他にも多くのバイクが停まっていて、その中の20台近く?のバイクグループ(青森ナンバー)が目立っていた。

 その時の私は、後に彼らと関わりを持つ事になろうとは思ってもいなかったのだが、そのお話は次回といたします。

 私がレストランに向かうと、ブラック系のコスチュームを身に纏った青森ナンバーの彼ら&彼女らが、レストランから出て来てバイクの所に向かって歩いて行く。

 我々が食事が出て来るのを待っている間に彼らは道の駅を出て行ったのだが、私は彼らが何処に向かったのか気になっていた。

 もし彼らが我々と同じ大規模林道に向かったとしたら・・・?

 そして我々がそれに追い着いたとしたら・・・?

 考えたくもないスチエーションだが、我々が食事を終え出発するまでには暫く時間が有る訳だし、いくらなんでも大規模林道で追い着く事は無いだろうと私は考えていたのだが・・・。



                               つづく




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by Ryuta
Octo 2015
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