FUNKY Librery TOP 第1日目 第2日目 第3日目 第4日目 第5日目 最終日 Home

このディアマンテが問題の・・・。



玄関先に置かれたマシン達



幌加温泉の上に在る 鹿の谷
▼幌加温泉の朝
昨晩はぐっすりと熟睡した私は、いつもの様に6時前に目覚めそしていつもの様に温泉に行く。温泉には先客が一人いて、硫黄泉の湯船に入っていた。

私は  「おはようございます。」 と声をかける。

すると 「・・・・・・・・・・・・」 返事が無かった。

私はいつも朝に体を洗うので食塩泉の湯船の横に腰掛を置いて頭や体を洗い始める。

すると温泉に入っていた彼は、スーッと立ち上がり何も言わずに出て行った。

私は温泉に入った時、誰かと一緒になったら挨拶する事にしている。そして相手の方と色々な話をするのを楽しみにしているのだが、挨拶しても視線も合わせないで完全無視されたのは今回が初めてだった。

だからどうこう言うつもりは全く無いが、世の中にはこういう人もいるのだと感心してしまった。後でその人物が外に停めてあったBMWのライダーだと知ってまた驚いた私だが、BMW(OFF系)に乗るライダーに多いタイプ(あくまでも外観)であった事だけは確かだ。

体を洗い終えゆっくりとしていたらA氏が入って来た。A氏に幌加温泉での体の洗い方を伝授し、私は東の窓から差し込む朝日に揺らぐ湯気を見ながらゆったりとした時間を過ごす。

温泉から上がって外を散歩してみる。玄関の下にはディアマンテが停まっている。このディアマンテ、昨日N氏がアニマの里で見たディアマンテだと言っていたがそんな事はないだろう。同じ様な車は幾らでも有る?

木々の葉はまだ殆んど緑色で、赤や黄色の葉は疎らで今年の紅葉は例年より遅れ気味のようである。温泉で温まった体に朝の冷たい空気が気持ち良く暫し散策してしまった。部屋に戻って休んでいると親父さんが朝食が出来たと知らせに来る。





        ここに4台(+1台)並ぶのは久しぶり。 奧に見えるのはBMWライダー?




朝食です。



今年の鮭は昔懐かしい塩が浮いて塩っぱい鮭でした。








































左奧に見える御仁が問題の・・・。荷物を積んで出発準備。











バイクの準備を追え一旦部屋に戻る。























お犬様が帳場から呼ばれて登場。







お約束の写真を撮る。











大雪ダム傍の国道管理施設。
内部が工事中でトイレは仮設だった。



紅葉は始まったばかり。
▼有難迷惑
我々が布団を片付けていたら、親父さんがそのままにしておいてくれと言う。親父さんには決ったたたみ方が有って、我々がたたんでしまうとまた広げてたたみ直さなければいけなくなるので、そのままにしておいてくれと言うのだ。

我々はたたんでおく事が良い事だと考えていたが、親父さんにとっては有難迷惑だったようだ。これからは敷いたままにしておく事にします。物事には聞いてみないと分からない事が多い。一つ勉強させられた出来事だった。

下に行っていつもの朝食をいただく。今朝の鮭はいつもと違って昔よく食べた塩が効いた塩っぱい懐かしい鮭で、思わずお茶を掛けたくなってしまった。毎年変わらないメニューの様だが微妙に違っている幌加温泉の朝食である。


▼世の中 こんな事も有るんだ !?

食事を終え洗面所へ行くとおばさん二人に声を掛けられた。


おばさん 「昨日、アニマの里に泊まってましたよネェ・・・?」

  私   「えッぇ・・・!」

おばさん 「私達も泊まっていたんですよ・・・。」
       「お見かけしましたもの。」

  私   「確かに泊まってましたが・・!」
        いたか?  一応相槌を打っておく。
        若い女性が二人泊まっていたのは記憶に有ったが、
        おばさんの二人連れは・・・?

おばさん 「私達はここに来る途中、ゴルフをして来たんですよ。」
       「今日は山に登るんです。」

  私   「それはそれは、お気を付けて。」
        そこにおじさん二人が現れて、このグループがおばさん二人
        おじさん二人の四人のグループである事が分かった。
        私は思い出した。それは女満別温泉に行ってた
        おばさん達のグループだった事を。
        若い女性二人のグループはよく覚えていた私だが、
        このおばさん達の事は記憶の片隅に追いやられて
        いたのだった。


昨日N氏が言っていたディアマンテは、やはりアニマの里に停まっていた車だった。N氏の観察力に脱帽した私であった。

それにしても、こんな偶然って有るもんなんですね。十人そこそこの泊り客が、この広い北海道で何の相談も無しに次の宿を同じ所に取るなんて事が起こるもんなんだ。北海道ではこれまで幾つもの偶然を経験してきた私だが、今回は驚くと言うよりも感心してしまった。


▼これは本物
!?
部屋に戻り全員で荷物をバイクに積みに玄関に行く。そこに例のBMWライダーがいたので、N氏が彼に声を掛けた。


  N氏    「おはようございます。」

BMWライダー  「・・・・・・・・」


本物です。ここでも彼はN氏に一瞥もくれず完全しかとでした。ここまで完全に無視されると彼のポリーシーと言うか、信念を感じた私でした。
偉い !?

我々が荷物を積んでいる間に、鹿十ライダーは幌加温泉を旅立っていった。彼の旅が楽しいものになる事を祈らずにはいられない私だった。


▼強い味方

荷物を積んだ後、部屋に戻って一休み、最終チェックをして出発となった。玄関前に戻ったところで、私はドライブチェーンに注油するのを忘れていた事に気付きオイルを吹く事にする。

本当は荷物を積む前に行うこの作業、今回は荷物を積んでリヤタイヤを上げる為苦労する筈だったのだが、我々には強い味方N氏がいる。彼がバイクのリヤを持ち上げ、浮いたリヤタイヤをU氏が手で回し、私がチェーンオイルを吹くと言う段取りで4台のバイクにオイルを吹く事が出来た。隼の後輪を持ち上げるN氏のパワーには本当に恐れ入った。私には絶対出来ません。


           ドライブチェーンにオイルを吹くのは分業で行います。
              バイクを持ち上げる人。 タイヤを回す人。 オイルを吹く人。
              写真を撮る人。 それに見入る親父さん。



幌加温泉出発前のお約束

出発前のお約束の写真を取る段階になって役者が足りない事に気付き、親父さんにお願いして主役のお出ましを願う。親父さんに呼ばれて帳場のソファーの上でお休み中だったお犬様は、

  「しょうがねぇーなぁー。」 てな感じで出て来て、

我々全員へお約束の愛嬌を振り撒いた後、写真に収まりその後用をたすといういつものルーティーンで帳場に戻って行った。

我々は一台づつバイクの方向転回を行い玄関下にバイクを並べ、最後に私が親父さんの見送りを受け幌加温泉を出発した。


          一台づつ急坂を下りて下で出発の体制を整える。


     最後に私が出発。 親父さんが頭を下げて見送ってくれた事を私は知らなかった。
      商売人として私も見習わなければいけないところだ。




▼大雪ダムを往復

8時10分前、我々はいつもより早く幌加温泉を出て三国峠に向かった。時間が早いせいか車が少なく走り易かったが、朝一からフルスロットルとはいかず徐々にペースを上げて行く。

白樺の林に囲まれた三股山荘前を通過、まだ開いていない様で人影は無かった。大雪ダムから戻って来てもまだ開店時間には早そうで、三股山荘でのコーヒータイムは来年以降に持ち越しとなりそうである。

三国トンネルを抜け大雪ダム手前のパーキングまで下って行く。三国トンネル〜大雪ダム間の路面状況は昨年より大分悪くなって来ていて、コーナーの進入に気を使う。

今の時期、銀泉台に行く大雪山観光道路と大雪高原温泉に行く道路が通行止(一般車)になり入口に警官が立っているが、今年もやはり立っていた。警官を確認してパーキングに入る。

ここでトイレ&休憩タイムを取る。タイヤを確認すると、やはり路面温度が低い為かタイヤ温度が上がっていないようである。この温度ではコーナーは無理はしない方が良さそうである。

休憩後三国峠に向かって走り出す。道路状況は分かっているので来る時よりはペースを上げるが、先ほどもいた道路上で何やら作業している人達がいて気を使った。どうも道路工事の為の測量作業のようだが、路面の改修工事の為なら良いのだが。

今まで何回となく走ったこの道だが、今回は今までとは少し印象が違ったところがあった。一つは峠までが近く感じた事だが、これは今までのバイクよりGSX-Rのスピードが高かった事の証明だろうから納得出来る。しかし問題は、以前走った時と比べて楽しいと感じなかった事だ。

路面状態が良くなかった事もあったが、速さ以外の感動と言うか達成感と言うか、ともかく以前の時と比べ楽しさを感じなかったのだ。バイクの楽しさがスピードと比例しない事は当然の事だが、走っている時間が短くなって感動を感じていられる時間が短くなった結果、ライダーは達成感を感じられなくなったとも考えられる。

そんな事を考えながら私は三国トンネルを抜け、松見大橋を見下ろす橋の上にバイクを止めた。



松見大橋を見下ろす橋の上にバイクを停め景色を楽しむ。



これが松見大橋



▼紅葉にはまだ早い
橋の上からは遠く大雪の山々が見えていて、そして原生林の上には松見大橋が浮いているように見えている。紅葉は始まったばかりでまだその美しさを見る事は出来なかったが、いつ見てもその雄大な景色は我々を圧倒するものがある。

景色を鑑賞した後、我々は今回の北海道ツーリングの中で最も高速と思われるステージに走り出す。松見大橋を渡りゆっくりと下って行き、大きな右コーナーからそれは始まる。左右左と高速のコーナーが続き道は白樺の森の中に入って行く。

三股山荘の前を通過、やはりまだ店は開いていないようだ。三股を抜けて再びペースを上げ糠平を目指す。


▼また○○○?

幌加温泉入口を通過し音更川に架かる橋の手前まで来た時、前方に何かが見えた。それは大勢の群れで橋の上をうごめいていた。私はトップスピードからフルブレーキを掛けスピード落とす。

今回の場合、根北の様に彼らが私を避けるのを待ってはいられなかった。橋の上にいたのは観光客の群れで、大勢の人達が橋の上を占拠していたからだ。彼らは近くのパーキングでバスを降り、この橋の上から音更川の紅葉を見物していたようだった。

橋の上の観光客は、我々の音が聞こえていたようで全員我々の方に顔を向けて立っていた。すると添乗員と思われる人が慌てて飛び出してきて、中央線付近にいた人達を道路脇に誘導し始める。

いくら山の中の道とは言え道路中央付近を歩かせるのは如何なものかと思ったが、彼ら自身もバイクが結構なスピードで近づいて来たのを見て、慌てて道路脇に寄っていた。

我々は観光客がサァーと割れた中、好奇の視線にさらされながら人垣の中を通過する。


▼未知の世界へ

昨日私の乗るGSX-Rが記録を更新した直線が近づいて来た。直線の手前はアールの大きな右コーナーで、幸いな事にコーナー手前に車は無く私はスピードを保ったまま右コーナーに進入する事が出来た。

そして我々の前に2.5kmの緩い下りの直線が現れる。私の見える限り前方には車は走っておらず、私はスロットルをワイドオープンにして加速を開始する。

私は各ギヤをレッド近くまで引っ張ってシフトアップを繰り返す。すると目紛しく動いていたスピードメーターがストレートエンドまでまだ距離を残した段階で動きを止めてしまった。

GSX−Rの加速はまだ続いていたがメーターはピタッと止まったまま動かなかった。私はそれ以上スロットルを開け続ける事を止めスロットルをストッパーから離すと、メーターは再び数字を刻み始める。

ふとミラーを覗き込むと、そこにはさっきまでいたN氏のGSX-Rではなく、U氏の隼の姿が写っていた。直線に入る前は最後尾にいた筈のN氏が、私の後ろにピタリと張り付いているではないか。それも余裕の表情で。隼恐るべし !?

そして我々は今までに無い短い時間で糠平に到着する。三国峠下の橋を出てここ糠平まで、ZX-10Rに装備されたラップタイムモニターによると1○分も掛からなかったらしい。この時間がどういう意味を持つのか私には分からないが、今までここを走った中では最短であった事だけは間違いないと思う。

我々は糠平から然別湖に向かう道に右折する。


然別湖前の駐車スペース。


紅葉はまだまだ。


然別湖畔温泉郷の豪華ホテル。
▼GSX−Rも万能では・・・
糠平から幌加峠を越え然別湖へ抜ける道は、二車線ではあるが狭く曲りくねった道で本土に多いスチエーションの道である。私は特に幌加峠を越えてヤンベツ川に出た所にあるヘアーピンカーブまでの区間が好きで、殆んど直線部分が無い変化に富んだカーブの連続が楽しい。

今回この区間をGSX−Rで初めて走ったわけだが、昨年のTZRで走った時と比較するとこの区間では明らかにTZRで走った方が楽しかった。幾ら軽い(リッターバイクとして)GSX−Rとは言え、TZRと比較すれと鈍重に感じるのは致し方無い事なのだが、TZRの痛快な走りを知っている者としてはGSX−Rの走りを楽しく感じる事は無かった。GSX−Rも万能では無いと言う事でしょう。

例のヘアーピンコーナーを過ぎてヤンベツ川に沿って走る道に出た所で私は後続を待ってから走り始める。後を見ると私の後ろにいた筈のN氏の姿は無く、後にはA氏のライムグリーンの車体が見えていた。後から聞いた話では、A氏のプレッシャーを背中に感じたN氏は、途中からA氏に先に行ってもらったそうでその時のA氏はそれほどに乗れていたらしい。

ヘアーピンカーブから然別湖へ道はあまり好きではない私だが、それなりに頑張って走ったにも係らず、A氏を引き離す事は出来なかった。A氏、この手の道を走るノウハウを、今回の北海道で習得してしまったのかもしれない。


▼北海道で得たもの

然別湖の湖畔に出た所で後続を待ち、狭い湖畔沿いの道を走って然別湖畔温泉に出る。今日は駐車スペースに車は少なく、道路脇にバイクを縦に並べて停める事が出来た。ここにバイクを止める時は、気を付けないと思わぬパプニングに襲われる事が有りますので皆さん気を付けて下さい。

我々は三国峠からここまで一気に走ってしまったのだが、時間的には40分少々しか経っていなかった。私の印象ではアッという間で、今までこんなに三国峠と然別湖が近く感じた事は無かった。

皆さんも今の一気走りにハイテンション気味で、ここまでの出来事を思い出し一つ一つ検証していた。特にU氏の最後尾からの追い上げやA氏の幌加峠での走りなど、皆さん今回の北海道で体得した走りを充分に発揮した走りが出来ていたようである。

休憩後、次のSS狩勝峠に向かう。


























富良野 麓郷に出来たガラス工房前のパーキング。



ラベンダーソフトが名物?


ソフトの色はラベンダー色、当り前か。
この工房、今年新しく出来たらしい。


手際よく次々にガラスコップ?が作られていく。


N氏はお土産のメロンを買いに商店へ。


八郎潟町ナンバーのジョーカーを発見!?
当然自走でここまできたんでしょう。
頭が下がります。


「北の国から」最終章に登場した拾って来た家。
入場料200円 我々はパスさせて頂きました。
▼店番は可愛い白い犬
然別湖から鹿追へ向かって下って行く。扇ヶ原展望台付近からは十勝平野の雄大な景色が見えていたが、今回は展望台には寄らず走りながら景色を観賞する。

鹿追の街外れでGSを発見し給油しようと入ったのだが、誰も出てこず事務所の中には白い可愛い犬がソファーに座っているだけだった。誰かいないかとウロウロしていたら、道路向かいにあるコンビにからおじさんが走って来た。

このスタンドは向かいのコンビニで経営しているようで、客さんが来たら向かいからおじさんが飛んで来るシステムを取っているようである。よく見たら柱に「ここを押してください。」と書かれた看板が有って赤いボタンが設置されていた。普段ここの店番は白い犬だけのようである。

このおじさん結構面白いキャラの持ち主で、ガソリン価格も126円と安目で頑張っていると自慢していたから、機会が有ったらまた利用させてもらおうかと考えている。


▼快走 狩勝峠

鹿追から新得に出て国道38号を狩勝峠に向かう。今日は狩勝峠手前でのネズミ捕りは行われいず、我々は登坂車線が始まるとペースを上げる。私はここ狩勝峠は大好きなのだが、スーパースポーツ最強と言われるGSX-Rで走る狩勝峠を今回楽しみにしていた。

今日の狩勝峠は最後まで車に前を塞がれる事無く走る事が出来た。高速バンク中に車体がヨレル事も無く、GSX−Rはハイパワーぶりを発揮して一気に狩勝峠を駆け上がった。

私はこの時程GSX-Rの素晴らしさを感じた事は無かった。バンク中の安定感、相反する様だがバンク中のライン変更、欲しいだけのパワー等、GSX-Rで走る狩勝峠は本当に至福の時間だった。

私の後を走るN氏も同感だったようで、彼は今回の北海道の中で最も興奮したのは狩勝峠の上りだったと後に語っている。後の二台は少し離れてしまったようだが、それでも狩勝峠を充分楽しんでいたようである。

深いバンク角を長い時間楽しめる峠の先の大きな右コーナーに照準を合わせ、前に車を置かない状態で峠を走り出した我々だったが、結局最後の方で車に追い付いてしまい不完全燃焼のまま右コーナーを終了する。 残念 !?


▼久しぶりの麓郷

国道38号から麓郷に抜ける道を探しながら走っていた私がそろそろかと考えていた時、前を走る札幌ナンバーの車が右に曲がったのにつられて私もウインカーを揚げてしまった。

少し走って間違いに気付いた私だったが、この道からも行けるのではないかと考えそのまま進んで行った。しかし、世の中そんなに甘くは無く、道はアスファルトから砂利道に変わって我々は結局引き返す事になる。

前の車が札幌ナンバーではなく、地元ナンバーだったら多分ウインカーは揚げなかったと思うが、読みが外れる事もある。国道に戻って100m位進んだら青看板にしっかりと麓郷の文字が書いてあり、そこを曲がって麓郷に向かう。

以前通った時はあの青看板は無かった筈で、この道は結構メジャーな道になった様である。この道を知ったのは2002年に 「北の国から 遺言」 が放送された10日後、国道38号を富良野に向かって走っていて前を走っていた殆んどの車がこの道に曲がって行った時であった。

その車達が向かった先は 「遺言」 の中に登場していた拾って来た家であったと思われ、当時麓郷の街は大賑わいであったらしい。それから3年、その賑わいも収まったものと考えた私は、今回その拾って来た家の見学も考えていた。

FUNKYが麓郷を訪れるのは1999年以来で、麓郷の街も少し変わっていた。麓郷の中心にある信号を右折して丸太小屋の在る方向に進むと、左側にガラス工房が出来ていてその手前にパーキングが有った。

ガラス工房の向こう隣に拾って来た家が在ったので、我々はそのパーキングにバイクを停める。時間はまだ11時半前で昼食には少し早いし、ここで今後の予定を検討する。


▼ラベンダーソフトを考える

ガラス工房の中でラベンダーソフトを売っていて、私はそれを食べながら予定を考える事にした。ここのラベンダーソフト、色艶も良く形も良かったが、味が先日食べた物と大差なかった。

美味しいラベンダーソフトとは何なのか。ラベンダーの花を我々は食べた事はないから、その味を表現する事は難しい問題だ。我々の知っているのはラベンダーの香りだから、ラベンダーの香りがするソフトを作ればそれはラベンダーソフトになるのだろうが、このソフトにラベンダーの香りは無かった。

もし香りがしたにしても、味が普通のソフトだったらチョッとね。皆さんが納得する美味しいラベンダーのソフトクリームを作るのは難しそうである。


▼手作りとは?

N氏がメロンを向かいの商店に買いに行っている間、我々はラベンダーソフトをなめながらベンチに座り、ガラス工房の中で行われていたガラス器の製作風景を見ていた。そこでは二人の絶妙なコンビネーションでそれは作られていくのだが、その職人技は機械の様に正確に同じ物を作り出していた。

同じ物を同じ様に作るのが職人技なのだろうが、今の世の中同じ物を作るのなら機械で作った方が品質の良い物を作れるだろうから、手作りなら一つ一オリジナルの物を作った方が気に入られるじゃないのかな? みたいな事を考えながら私は作業を見ていた。


▼秋田からジョーカーで !?

我々が止めた駐車場の片隅に八郎潟町ナンバーのホンダジョーガーが停まっていた。原付でここまで来るとは大したものと思ったが、考えてみると秋田からフェリーに乗れば200kmも走らないでここに来れるのだから大変な事ではない?北海道で会う秋田ナンバーには何か感じる物が有り、エールを送りたい気持ちであった。


▼拾った物にも価値は有る?

N氏がお土産を買い終わって戻って来て、隣の拾って来た家を見に行く。するとこの家、拾って来た家にも関わらず入場料200円を徴収していた。拾った物にお金を払う事に抵抗?があった私は、今回は外から写真を撮って立ち去る事にした。

これからの予定は、ここから十勝岳温泉に行って温泉に入り、富良野に戻って来て桂沢ダムから夕張を経由して苫小牧東港のフェリー乗場に行く予定である。

麓郷から十勝温泉に行くには布部に出ないで北上して中富良野に出る道が有り私はその道へ向かった。この辺の道路表示には意識的に中富良野への道を消しているふしがある。基本的にこの辺の道路は農業の為の道路で、その道に観光客が入り込まないようにする為に表示をしていないように思えるのだ。

私は一応中富良野への道を予習しては来たのだが、実際の入り口に表示が無い為自信が持てず、引き返えして布部を回って中富良野に向かう安全策を取る事にした。


▼嫌な予感 !?

麓郷から布部に向かう布部川沿いの道を走っていると、シールドに水滴が着き始める。麓郷では青空が出ていて良い天気だったのに、何キロも離れていないのに雨とは・・・。不吉な予感が・・・。

しかし、雨はポツポツからは強くならず布部に出た時には上がっていた。布部から中富良野に向かう長い直線の道を走る。しかし、中富良野に近づくに従って空模様が怪しくなって来た。

中富良野と十勝岳温泉を結ぶ道に出て右折、十勝岳温泉に向かうと正面に十勝岳が見えて来る。私がこの道を走ったのはもう10年以上前で、以前はもっと狭い道だと思ったが今は二車線の広い道路に変わっていてペースが上がる。

すると十勝岳に近づくに連れ雨が落ちて来た。それも次第に強くなって来る。正面の十勝岳を見ると中腹から上には雲が掛かり始めている。路面も次第に濡れて来てこれ以上進めば雨具を着なければいけない状態になりそうだった。

私は決断する。このままと十勝岳温泉に行っても露天風呂から十勝岳は見えないだろうし何より雨具を着たくなかったので、今回は十勝岳温泉を諦める事にした。

このところ毎年予定に入っている十勝岳温泉だが、諸般の事情により立ち寄る事が出来ないでいて、今回こそ行けると思っていただけにひじょうに残念だった。

そこで私は先日行けなかった富良野の森の時計で昼食を食べる事に予定を変更、我々は富良野へ向かった。来た道を引き返して行くと真直ぐ富良野の街に向かう道に出て上手く富良野の駅前に出たのだが、方向を見失ってしまい少し迷ってしまった。

何とか国道38号の出て、新富良野プリンスホテルに向かう。ホテル前に着いてみると、今日は先日と違って人も車も少なくパーキングにバイクを止める事が出来た。

新良野プリンスホテル前にバイクを停める。


ニングルテラス  オリジナルのお土産を沢山売っている。




看板の字は大滝秀治の書だそうな。
順番待ちで15分位待ったかな。




カウンター席にはコーヒーミルを回す
ミーハーな人々で常に満席状態です。



スタッフのスタイルは長澤まさみと同じなのだが・・・。
しょうがないか !?



森のカレー&森のシチュー
どちらもライスが付きますのでご注意を。



テーブル席ではコーヒーミルは回せません。ご注意下さい。

























森の中の青ガエル
道には木を細かく砕いた木片が敷き詰められていて
クッションが効いていて足に優しい道だった。


▼思いもよらぬ発見に感動 !?

今年の始めフジテレビで放送された倉本聰が書いたドラマ「優しい時間」の中で、ヒロイン役の長澤まさみがウエイトレスをしていた喫茶店が<森の時計>で、客が自分で挽いたコーヒー豆をオーナーのが寺尾聰がドリップするというシステムが話題になった。

我々が森の時計に行く目的は昼食を食べる事なのだが、私も出来れば
カウンターに座って大竹しのぶ(死んだ寺尾聰の妻)や布施博のようにコーヒーミルを回してみたいという気持も確かにあった。カウンターに座ってコーヒーミルを回しドラマの登場人物になった気分になる。ようするにミーハーなんです。

パーキングから森の時計に向かうため我々はニングルテラスと書かれたゲートをくぐり、木の階段を下って行った。するとそこにはドラマ 「北の国から」 で見た風景が広がっていた。 「これは、竹下景子が働いていた場所だ・・・。」 と私は思いもよらない発見にすっかり感動してしまっていた。

道の両側には小さな建物が並び色々な物が売られており、メルヘンティックな雰囲気をかもし出していた。ニングルテラスを通り抜け森の中の坂道を下って行くと森の時計が見えて来る。



森の時計でコーヒーミルを回す?



















  正面?の階段からアプローチ。          森の時計 外観


それは正しくドラマで見た世界だった。木の階段も蒔小屋もそして建物もドラマで見たそのまんまの形で建っていた。中に入ると順番待ちのお客さんの列が出来ていて、スタッフの説明によるとカウンターで30分、テーブル席で10〜15分程の待ち時間だと言う。

ここまで来て何も食べないで帰るわけにもいかず、幸い時間に余裕も有るので待つ事にした。10分程経ってスタッフが「カウンターに2名、テーブルに2名でしたらご用意できますが、いかがいたしましょうか。」と聞いてくる。

はっきり言って私,、迷いました。二人がカウンターで二人がテーブルではどう分けるかも問題だったが、コーヒーミルを回すという思い出の共有が出来なくなる事を避けたかった。

カウンターの中を見ると、いるのは寺尾聰ではなく2〜3名の蝶ネクタイを締めた若い男性だし、一方テーブル席を回っているのは長澤まさみではなかったが女性だった。

私もカウンターに座ってグルグルしてみたかったのは確かだが、他の客と並んでグルグルする為だけにカウンターに座っている自分の姿を想像した時、私はカウンターを辞めテーブル席をお願いする事にした。

カウンター席には食事ではなく、ゆっくりと時間を取ってコーヒーを味わいに来たいと考えている。来年にはブームも去ってゆっくりとコーヒー味わえる環境になっている事を願っておこう。背中に視線を感じながらコーヒーを楽しんでも、優しい時間は過ごせないと思うから・・・。


▼長澤まさみ?もびっくり !!

大きなテーブルが満杯だった為、我々は二人用のテーブル二つに私とN氏、A氏とU氏に分かれて席を取る。早速、なりきり長澤まさみ?さんがオーダーを取りに来る。ここの食事メニューは、森のカレーと雪のシチュー各1000円(税込み)の二つのみで私は、森のカレーを注文、N氏は森のカレーと雪のシチューを注文する。

N氏はカレーだけでは物足りないと感じ、シチューも食べてみようを思ったのだが、カレー二つとシチュー一つをオーダーされた長澤まさみ?さんは、

「お二人ですよね。」 と確認してくる。

「そうです。二人です。」 と答えた我々だったが、私は彼女が人数を確認したかった気持ちは良く分かった。

N氏は雪のシチューが普通のシチューだけの物と考え注文したのだったが、森の時計ではそうではなかったのである。

N氏は、運ばれて来た雪のシチューを見て驚いた表情で

「アレ・・・、ご飯が付いてるの?」 と言うと、

長澤まさみ?は 「だから人数を聞いたでしょ。」
とでも言いたそうな顔をして

 「そうです。」 と無表情に言う。

普通は、ご飯物が二皿になったら困ってしまうのだろうが、N氏は驚いた表情を見せながらも、顔には笑みがこぼれていたのを私は見逃さなかった。

そしてその森のカレーの味はと言うと、私には1000円の値段に見合ものとは思えなかったが、ドラマと同じ空間で食事したというオプション代をプラスすれば妥当な価格だとは思った。

こうして我々の 「優しい時間」 は過ぎていったのだが、隣のテーブルの二人はコーヒーを頼んでいた。グルグル出来なくても価格は同じで、出来れはグルグル出来ない分安くして欲しいところではある。だって、グルグルする事に意味が有るのだから。

次回ここを訪れた時、お二人さんには是非カウンターでグルグルしていただきたいと考えている。彼らがコーヒーを飲んでいるのを見て、二人をカウンターに座らせるべきだったと後悔した私だった。 「すまん」


▼一日の売り上げ

待っている人もいる事だし、食事を終えた我々は早々に森の時計を出る。外に出たところで、A氏による営業分析結果が発表された。7月の余市海鮮工房の時もそうだったが、彼はお客の入り具合、メニュー単価、客の回転時間等から1日の売上を推定する特技を持っている。

A氏によると森の時計の今日一日の売上は24万円だそうで、その計算からすると1ヶ月の売上は720万円、1年で8,640万円となる。季節的要因もあるのでそうはいかないと思うが、結構な金額になる事だけは確かだ。

この森の時計は倉本聰のアイデアで造られたものと思うが、それには北の国からの歴史の流れを感じる。最初はドラマで使ったセットが観光資源になる事を知り、黒板五郎の丸太小屋や石の家(どちらも無料)で観光客を集めたが、その後セットを見に来る観光客からお金が取れる事を知り、拾って来た家を有料化した。

森の時計の場合、発想を転換しドラマに使うセットを最初から営業を前提に建設し、ドラマ終了後はドラマの舞台としての知名度を生かし営業するという方法を取った?

テレビ局側からすればセットを造る建設費が要らなくなり、建物を造る方としては宣伝費を掛けずに知名度付きの観光資源を手に入れられるという両者両得のアイデアであったと考えられる。

倉本聰はその事を前提にドラマの舞台を喫茶店にしたとすれば、富良野をこよなく愛する倉本聰らしい会心のアイデアであったと思う。今回はそれにまんまと乗っかってしまった我々だったが、大衆がいつまで「優しい時間」を覚えているかが問題で、1年もすれば忘れ去られてしまうような気がする。

そうなれば富良野をこよなく愛する倉本聰の事だから、きっと続編を書く事になるとは思うが、どうなんでしょう?

外に出るとおばさま達に写真のシャッター押しを頼まれる。我々の格好にも臆する事無く声を掛けてくれたおばさま達。我々の写真を取ってくれるとまで言ってくれたおばさま達。革ツナギを着た我々の格好を見て、彼女らが我々を避けるのではないかと心配した私だったが、若い子と違って意外にフレンドリーな感じで接してくれおばさま達だった。

森の時計を出て駐車場への坂道を登って行く。この道には木屑が敷き詰められていて、グッションが効いて歩き易かった。それは椈の森の落ち葉で出来た腐葉土の上を歩いている時と同じ感触であった。ここを管理する人達の心使いと発想の豊かさを感じてしまった。雨が降っても足元が泥だらけにならないのも良いしね。

この森の中を歩くA氏の後ろ姿は、森の緑にレーシングスーツのライムグリーが妙に溶け込んでいて、彼が森の住人の様に見えていた。このままここに彼を置いておきたい気持になった私であった。


夕張 紅葉山近くのお土産屋さんにて。






鵡川のししゃも専門店  <大野商店>
 ししゃもの燻製が美味しい。試食品を頂きました。




風呂から上がって夕食タイム。


外はすっかり暗くなっていた。
▼北海道最後のSS
新富良野プリンスホテルのパーキングを出だ我々は、国道38号に出た所に在るGSで給油し、桂沢ダムに向かう。先日千歳に向かう時に通った富芦トンネルを抜け国道452号に出て桂沢ダムに向かう。

芦別と三笠市の境に在るトンネルの手前でトラックを追い越した時、私は普通に追い越したのだが、後続はそのトラックに幅寄せされたらしい。追い越しの際私は追い越しされる車が嫌な思いをしない様に気を付けているつもりだが、稀にこんな事が起きる。こんな事も起きうる事を頭に入れて走る事も必要となる。

国道452号は桂沢ダムから三笠には進まず左折して夕張に向かうのだが、ここを通る車の殆んどは札幌方面に直進する為、夕張方向に左折するとガクッと車の数が減る。ここから夕張市の鹿島栄町手前までがSSとなる。


▼もしかして また?

三夕トンネルを抜け快調に走っていた我々の前に怪しいクラウンが現れる。昨日の事もあり私はクラウンがトラウマになっており直ぐに車内を観察する。乗車しているのは前席に二人、ワイシャツの様な物を着ている。怪しい !?

昨日の車より年式は新しくこんな綺麗な覆面は無いのではとは思ったが、昨晩新しいハイテク車が導入されているとの話を聞いたばかりで、私は決断が出来ずにコーナーを2つ3つやり過ごしてしまった。

天井に赤いランプが出そうな装置も無さそうだったので、私はウインカーを揚げたが今回は赤色灯は出なかった。私はゆっくりとクラウンを追い越し前を暫く走る。後続も一応私の後ろに着いて走っていたが、A氏によるとダッシュボードの上にレーダー探知機を発見し覆面では無い事を確信したと言う。

私は徐々にペースを上げ、コーナーにクラウンが隠れて見えなくなった時ペースを上げる。結局私の決断力無さが起した減速事件だったが、昨日の事がなかったら普通に追い越していたクラウンではあった。後は一気に夕張まで走って国道274号に出て日高方面に左折する。


▼アレッ あれは・・・!?

左折して普通に走っていたら、左前方の駐車場に紺色の服を着て椅子に座った人物が見えた。

「アレッ もしかして?」 と考えている内に私はその前を通過してしまったのだが、私の後ろでは結構大変な事になっていたようだ。

先ほどの紅葉山の交差点に接近した時、A氏は私が右に曲がるか左に曲がるかに注目していたという。もし左に曲がった場合、そこではネズミ捕りが頻繁に行われている事を知っていたA氏は、私が左に曲がったのを見て曲がって直ぐスピードを法定速度以下に落として走行したという。

彼の後ろにいたU氏は前と離れてスピードを落としたA氏の行動に一瞬驚くが、直ぐのその状況を理解したという。それにしてもA氏のスピードの落とし方が極端で、そこまでしなくてもとU氏は思ったそうだが、A氏にも事情が有るのだろう。

法定速度は越えていた(多分)にも係らず私は何事も無く通り過ぎたのだが、よく考えてみると以前通った時も彼らがいた様な気がする。その時も何事も無く通り過ぎた為、私の記憶の中に強く残っていなかったようだ。基本的にスピードを出す場所では無いので問題は少ないと考えられるが、次回からは気を付けたいと思う。

左折して少し走ると観光バスも止まる大きなお土産屋さんが有って、そこで休憩を兼ねてお土産を買う。夕張メロン関連のお土産が多いのだが、以前に比べて品数が少なくなったのが少し残念だ。

N氏は富良野で買ったメロンがここより安かったと喜んでいたが、夕張メロンはブランド品で品質管理が厳しく基準に達しない物は市場に出さないというから価格が高くなるのは致し方無い事なのだろう。

買ったお土産を収納する為バックを延ばして容量を増やす。バック容量ギリギリの荷物で来ると、帰りにお土産を入れるスペースが無くなるで私は増量分をお土産用にしている。使用済みの物を宅急便で送ってお土産スペース作る方法も有るが、それならお土産を送った方が簡単か。

お土産を詰め込んで我々は、国道274号から穂別に出てポレポーレの前を通過、鵡川の四季の館に向かう。


▼シシャモの町鵡川

四季の館に行く前にシシャモのお土産を買う為、A氏がシシャモ専門店に寄りたいと言うので我々も着いて行く事にした。四季の館の近くに在る大野商店の店内はシシャモ関連商品で溢れており、さすがシシャモの町鵡川である。

A氏はシシャモの燻製を買いに来たのだが、私はシシャモの燻製なる物を食べた事が無く、商品の傍に置いて有った試食品を食べてみた。これが結構いける味で、焼く手間も無く手軽に食べられるところが良い。試食をしていてビールが欲しくなったしまった私であった。


▼今年のお勧めは鮭のづけ丼

いつもの様に鵡川の四季の館に行き温泉に入る事にする。四季の館も進化している様で、ホテルの様な宿泊施設が増設されていた。料金が安ければFUNKYには使える場所に在る宿泊施設なのだが、朝食付きで5,300円では少し高くて使えない。


                   今回のお勧めは鮭のづけ丼。


温泉に入った後、休憩所の座敷で休憩し食事を電話で注文する。今年のヒットメニューはN氏とA氏が注文した鮭のづけ丼で、新鮮な鮭が良い味を出していて大変旨かったと2人は言っていた。

昨年は鮭のづけ丼は無かった様に思うから、ここのメニューも毎年変わっている様である。次回は鮭のづけ丼を食べて見たいと思う私だが、次回来た時鮭のづけ丼が有るとは限らないな。

食事を終え皆さん横になる。疲れが出たのか寝ているメンバーもいる。暫く休憩を取った後外に出てみると辺りはすっかり暗くなっていた。6時半過ぎ、鵡川四季の館を出発し国道235号を走って苫小牧東港に向かう。





苫小牧東港フェリーターミナル。
7月の時は明るかったのに、今日は真っ暗。













話はエンドレスに続いていった。


帰りのフェリーの締めはこのアイスです。
▼無事 北海道を離れる


7時前にフェリーターミナルに到着、今日は7月の時と違ってバイクが少なく我々の前に10台もいない。今回は何の問題も無くフェリーに乗り込み、客室に行く。A氏に場所取りをお願いしていたら、彼は一番奥の客室にいた。

彼の話だと奧になればなる程エンジン音が大きくなるとかで手前の客室から探したらしいのだが、角のスペースが取れなかったらしく一番奥になってしまったそうだ。私は一番奧の客室に入ったのは初めてだったが、確かにエンジン音は大きい様に感じる。さすがにこのフェリーに乗りなれA氏、よく知っていらっしゃる。感心してしまいました。


▼今回の北海道を振り返って話はエンドレス


                      無事に感謝して乾杯・・・!?


着替えた後売店でアルコールとツマミを購入、場所をロビーに移し無事にこのフェリーに乗れた事に乾杯する。今回の北海道で一番印象に残った事を皮切りに話は始まり、アルコール&飲料&ツマミ等を補給しながらそれは延々と続いていった。

時間になって灯りが減らされたロビーは暗くなり、周りにいた人々は減っていき残ったのは隣にいた若者のグループと我々ぐらいになっていたが、結局酔いも回って眠くなったところで我々の宴会?はお開きとなった。

客室に戻ってみると灯りは消えており、他のお客さんは皆さん就寝されていた。私も静かに寝る支度をして横になったが、アルコールと疲れのせいかエンジン音も気にならず直ぐに眠りに就いていた。
最終日