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 May 2013  3rd.Touring
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 ウニ丼はやっぱり北川食堂の生ウニ丼




 例のグループはいませんでしたね!?

 北川食堂には12時前に到着、パーキングにバイクの姿は無く停まっている車も少なかった。我々は早速店内へ・・・。店内も空いており、我々は小上がりのいつもの席に着いてメニューを確認する。

 私は最初から生ウニ丼と決めていたが、RZは前回生ウニ丼を食べたので今回は五地層丼をオーダー、GSX−R750はプチ北海道で何を食べるかを考えた末に生ウニ丼に決定する。

 ここのウニ丼は、あまちゃん が採った?生ウニを使っているのが特徴で、この生ウニが美味いのだ。普通のウニ丼は処理されたウニを使ったものが多く(産地では生ウニ丼も有るが・・・)、生ウニの丼を出している所は珍しく、この生ウニが何とも言えない美味しさなんです。

 生ウニですから日持ちがしませんので、海が荒れた時など地元で仕入が出来ない時も有るそうで、そんな時は他の三陸で採れた生ウニを仕入れて出しているそうです。

 ここの生ウニ丼を食べるようになってから、私は北海道でウニ丼を食べなくなってしまった。北海道でも採れたての生ウニを使ったウニ丼を出している所は有るとは思うが、観光地の食堂等ではご飯にウニと海苔をそのまま載せた物が多い。

 北川食堂の生ウニ丼は、言っては何だがちゃんとした板前さんが一品の料理として作り上げた丼で、見た目の体裁、味、器を含め私はこんなウニ丼を他で食べた事が無い。確かに新鮮な生ウニはそれだけで美味しいから、ご飯と海苔だけでも充分美味しいのだが、そこに板前さんの腕がプラスされると生ウニの味が一層引き立てられ更に美味しくなるのである。

 北川食堂さんは食堂と言う名称にはなっておりますが、宴会や仕出しも行う地元の大きな料理屋さんで、そこの板前さんが作る料理は生ウニ丼だけでなく全ての料理がプロの技を感じさせる出来栄え(全ての料理を見た訳ではないが、他のお客さん食べているのを見てそう思った)になっています。


生ウニ丼     2680円?(時価)
ミニ生ウニ丼 1500円(時価)(味噌汁・お新香は別)

地元魚介類といちご煮が地層の様に重なっている
五地層丼 1680円?


 岩泉経由で袖山高原へ

 美味しい生ウニ丼を食べ大満足で北川食堂を出た私だったが、これから先のコースをどうするかで悩んでいた。予定では田野畑から国道45号を南下して大芦まで行き、県道44号で国道455号に出て岩泉に戻り、国道340号で葛巻に出て袖山高原に向かう事にしていた。

 しかし、時間が予定より早い事から昨年と同様にしもへいグリーンロードを戻り県道7号に出て北上、国道281号の山形町に出て平庭高原経由で袖山高原に向かう事も考えられた。昨年のルートは今年のルートより距離が多少長いが、途中に楽しめる道が沢山有り捨て難いところが有るのだ。

 昨年は時間が押して袖山高原に寄れずに八幡平に向かった経緯が有り、今年は距離を短くして袖山高原を確実に走れるコースにしたのだが、今の時間を考えると昨年のルートでも袖山高原を往復する時間は取れそうな気がしていた。

 しかしこれまでの経験から言うと途中で予定を変更して結果が良かった確率は大体40%、変更して上手くいかなかった事の方が多いく私は最終的に予定のルートで袖山高原に向かう事を決断する。この決断が 良かったのか? 悪かったかのか? その結論は、袖山高原のパーキングで出る事になるのである。

 田野畑から国道45号を南下した我々は、県道44号に右折して一山越えて岩泉を目指す。私がこの県道44号を走るのは久しぶり(10年以上前?)で、今回の方向で走るのは初めてであったが、久しぶりに走る県道44号は以前走った時の印象より楽しい道で、私は気持ち良く走ってしまいました。

 国道455号に出て 道の駅 いわいずみ 前を通過、岩泉の街に戻ってそのままミナカワ石油の前を通過した我々は、国道340号に入って葛巻を目指す。国境峠までの道を楽しんだ後は、所々に集落を散りばめた長閑な風景の中を我々は葛巻へ向かう。

 私はこの国道340号の国境峠から葛巻までの馬淵川沿いの雰囲気が結構好きで、いつも景色を楽しみながら走ってしまうのだが、空を近く感じさせるその景色は私を北海道の道北を走っているような気分にさせてくれるんです。

 葛巻の街に出て右折、国道281号に入るといつもより車やバイクの往来多いように感じた私だったが、それには理由が有ったようなのですが、それは後ほどお話します。


 最高だった袖山高原

 我々は袖山高原に向かう為森のそば屋への道に右折、その前を通過して袖山高原へ一気に駆け上る。私は袖山高原への道をこれまで20回近く走っていると思うのだが、今日の袖山高原への道はこれまでに無い最高のコンディションでした。

 上り始めはコーナーに土が落ちている事が多いのだが、今日はそれも無く全線クリーンな路面で舗装をし直した感じも無かったが段差も無く、今日は本当に走りに集中出来る最高の環境だった。そんな中、私は次々に現れるコーナー目掛けてスロットルを開け、フルブレーキを掛けてコーナーをクリアーして行く。

 それは本当に楽しい時間でした。私は袖山高原を上り切った所でバイクを止めたのだが、その傍らには可憐な白い花が咲き乱れており、我々を歓迎しているかのようでした。私はその可憐な花を以前見た事が有ったのだが、名前は知らなかった。

 漫画  釣りキチ三平 の故郷 秋田県横手市増田町狙半内の 三平そば の駐車場脇で見たその花は、神室山に咲くキヌガサソウと同じように葉の真中から一輪の白い花が飛び出ている形態で、アドレナリン出まくりだった私を癒してくれたのでした。



音が聞こえて来ました。
ご到着。




この白い可憐な花は以前上畑の三平そば(秋田県横手市増田町狙半内)の駐車場で見た事
が有った花だが、その名前を私は知らない。


 不思議な牛乳


 レストハウス袖山高原 食事も出来ます。



 レストハウスでゆっくりと休憩を取る。

 我々は田野畑から袖山高原まで一気に走った疲れを取る為、レストハウス袖山高原で休憩をする事にした。我々はここで昼食を取る事が多いのだが、中で休憩をした事が無くコーヒー等のメニューが有るのか心配しながら私は中に入る。

 テーブルに着いてメニューを見ると、メインの焼き肉メニューの他に、ヨーグルト、飲むヨーグルト、牛乳等のソフトメニューも載っていて安心する。

 私は好きな ヨーグルト 150円? GSX−R750は飲むヨーグルト 200円?、RZは 瓶牛乳 105円をオーダーしたのだが、その瓶牛乳で我々は大いに盛り上がる事になるのである。

 そしてそれぞれがオーダーした物がスタッフの手で運ばれて来て、各自がそれぞれの物を飲み始めたのだが、RZの様子がおかしかった。

 RZは瓶のカバーを取り外し、紙蓋を取って瓶を口に持っていき飲もうとしたのだが、

 「 アレェ 出でこねぇ・・・」

 RZは首を傾けて瓶をテーブルの上に置く。

 RZは牛乳瓶の口を見ていたが、瓶の中には普通に牛乳が入っているように見えるのに何故飲めない・・・?

 瓶を少し揺すってみると表面が液体では無いような動き・・・?

 もしかして乳脂肪分が固まっている・・・?

 状態を確かめる為瓶を傾けてみる事にしたのだが、保険を掛けて下にコップを置いて瓶を傾けると・・・

 「 アーラッ不思議!? 」    「牛乳が流れ出ません・・・? 」   「 これはどういう事だ・・・? 」

 

普通の瓶牛乳だと思っていたのだが、どっこい・・・

乳脂肪分で蓋がされ傾けても流れ出ない不思議な牛乳
注.この写真は高速シャッターを使用しておりません。
   ※美味しい牛乳をジックリ味わいました。

 牛乳の表面をスプーンですくってみると表面を厚い膜(5mm位の乳脂肪分?その下は普通の牛乳でした)が覆っており、牛乳が流れ出るのを抑えておりました。

 傾けても流れ出ない牛乳。 それは何とも不思議な光景でした。偶々その牛乳瓶だけがそうなっていた訳では無く、ましてや牛乳が悪くなって固まっていた訳でも無く、意図的にそのような状態にしてあるようでした。その製法(企業秘密の可能性有り)は聞くのを忘れたが、

 「 面白い! 実に面白い! 」 

 誰が考え出したか知らないが、このアイデアは話題作りに最高です。

  私はヨーグルトを食べたのですが、どうしても流れ出ない牛乳を飲んでみたくなり、カウンターに牛乳を買いに行ってしまいました。

 そして流れ出ない牛乳のお味も・・・最高でした。 本当に美味かったです。

 私は北海道のナイタイ牧場で、どこだかのブランド牛乳を飲んだ事が有るのだが、その牛乳よりここの牛乳の方が美味しいと私は思いますね。

 皆さんもレストハウス袖山高原を訪れた際には、是非流れ出ない瓶牛乳を御賞味(105円で缶コーヒーよりお安いですから)頂きたいと思います。レストハウスのスタッフさんも感じの良い人ばかりで、楽しく休憩させて頂きました。


 大正解でした

 休憩を終え出発の支度をしている我々の所に、ワンボックスカーに乗った家族?の方が話しかけて来た。彼らは秋田から来たバイク乗りに興味が有ったようで色々と質問を浴びせて来る。特にお父さんと思われる男性とお話させてもらったのだが、彼から興味深い話を聞かされ私は心の中で思わずガッツポーズを取ってしまうのでした。

 お父さんは、我々が今日行って来た普代で漁師をされている方で、今日は平庭高原で行われた闘牛大会(東北地方で唯一の闘牛大会で年三場所開催され、今回は今年の初場所<つつじ場所>でした)を見に行った帰りだそうで、そのまま帰るのも何なので袖山高原を回って帰る途中だと言う。お父さんのお話では、今日の平庭高原ではつつじ祭り(闘牛大会もその一環)が行われていて、多くの人と車で平庭高原周辺の道路は大混雑だったそうです。

 その話を聞いた私は、平庭高原回りのルートに変更しなくて本当に良かったと思ったのでした。山形町から向かう平庭高原への道は、白樺の森の中の狭く(ギリギリ2車線)曲がりくねった道で、あそこで渋滞に嵌ればすり抜けも出来ず延々GO・STOPを強いられら筈で、今の時間になってもまだ平庭高原にいた可能性が高かった。

 これで予定変更をしない方が良い結果を招く確率が少し上がった訳だが、ツーリングではその時々で判断を迫られる事が多々有る。今回は良い方向に結果が出たが、あの時 あぁ―していれば こうはならなかった と後悔する時もある。それを含めてツーリングなのだが、出来れば常に後悔をしない判断をしたいとは考えている。しかしそれが本当に難しい事も分かっておりますです。

普代の漁師さんとお話して重大な情報をゲットする。

 普代の御一家は、我々より先に駐車場を出て行ったのだが、右に曲がって葛巻方向に向かうかと思ったら左に曲がって安家に抜ける道に走って行った。その道は今朝ほど通ったしもへいグリーンロードから普代の街に出る道を走った時(1991年)に私も抜けた事が有って、その時はこの直ぐ先に在るパーキングから先が砂利道だった。

 現在はその先暫くは2車線の舗装路になっていて途中から砂利道(以前そこまでは行った事が有る)になっている筈だが、最近抜けた事が無いのでお父さんに道路状況を聞いとけば良かったと少し後悔してしまった。車だったら砂利道(今では何キロも無いと思うが)でも窓を閉めエアコンを効かせて走れば問題無いから、私でも普代までの最短ルートであるこの道を選択すると思います。

 我々も少し遅れて駐車場を出て右折、交通量が少ない袖山高原からの下りをリヤタイヤを浮かせながら楽しみ、森のそば屋前を通過し国道281号に出て左折、葛巻の街を通過して沼宮内を目指す。


 アクシデント発生


 国道281号の葛巻〜沼宮内間では白バイさんとよくすれ違うのだが、今日はそのお姿を拝見する事は有りませでした。道の駅 くずまき高原 前を通過し大坊峠に差し掛かろうかとした時、私は後のRZがスピードを落としているのに気付いた。

 私は道路脇にバイクを止められるスペースを見付けてバイクを停め、RZに何が有ったのかを聞く。スピードダウンしたのは、道の駅少し手前の直線で追い越しを掛けた時、突然排気音が大きくなった為だった。

 RZを点検してみると、マフラーにサイレンサーを取り付けている3本のボルトの内2本のボルトが脱落、かろうじて1本のボルトでサイレンサーはマフラーにぶら下がっている状態だった。

 サイレンサーの取付ボルトはM6×16の六角穴のヘキサゴンボルトだったが、引き返して脱落したボルトを探し出すのは不可能と思われた。

 しかしこんな事は想定内で、私は常にM5、M6、M8、M10のボルト&ナットを復数携帯しており、その中から使えそうなボルトを探す事にした。

 ヘキサゴンボルトも私のレパートリーの中に有ったと思ったのだが、残念ながら六角頭のボルトしか有りませんでした。しかし使えそうな長さのM6ボルトが有って、修理はそんなに時間を取らずに完了する。

 工具的にはヘキサゴンレンチも10mmのスパナも直ぐ取り出せる所に有って、車載工具を取り出しす為にシートを外すような事にならずに良かったです。

 音が静かになったRZと共に大坊峠を下った我々は沼宮内の国道4号に出て左折、跨線橋を渡った先のT字路を右折して広域農道に入る。この道を道なりに走れば、JR松尾八幡平駅近くの国道282号に出ますので、出たら右折して直ぐ先に在る踏切に左折し道なりに走れば東北道の松尾八幡平ICに出ます。この道は、沼宮内から東北道に乗る時には結構便利です。

 我々は、松尾八幡平IC近くのいつものGSにバイクを入れ今日最後の給油を行う。


 八幡平樹海ラインを堪能


 給油とヘルメットのシールドをクリアーにしてこれから
 向かうスペシャルステージに備える。


 今日のGSのスタッフさんは、いつものオバサンとオジサンのコンビで、テキパキと給油をしてくれる。ここのスタンドでは窓拭き用の濡れタオルを常備しておりませんが、言えば濡れたタオルを貸してくれますので、シールドをクリアーにしたい時は遠慮無く言って下さい。

 スタンドのスタッフでも無い私が勝手な事を書いておりますが、オバサンは親切ですので多分大丈夫だと思います。

 我々はこれから八幡平樹海ラインを上って藤七温泉でゆっくり温泉に入る予定にしているのだが、先ずは八幡平樹海ラインを楽しむ事にする。

 今日の八幡平の天候は晴れ、ガスの心配も無く絶好のコンデションと思われるが、八幡平上部には残雪が白く見えておりましたので、残雪から流れ出る水が路面を濡らしている事が考えられ、コーナー路面には充分な注意が必要と思われます。

 我々は充分に休憩を取って体調を整え、松川温泉経由で八幡平樹海ラインに向かう。松川温泉までの狭い道には車が結構走っておりまして、多くの時間を車の後ろで過ごす事になったのですが、車の後ろに着いて樹海ラインに右折した後車の前に出ると、その先に車は殆どおらず快適に走りを進める事が出来ました。

 走り慣れた八幡平樹海ラインではありますが、何度走っても樹海ラインを走る時は緊張してしまいますね。コーナー・コーナーに多くのチャックポイントが有って、それを頭の引き出しと照らし合わせながらコーナーをクリアーして行くのですが、コーナーが多過ぎて全てのコーナーを照合出来ないのです。

 それでも毎年同じ時期にここを走っていますので、水が流れ出ているコーナーは何となく分かっていて、自然にスロットルを戻すのが早くなったりはしてますね。今回はバイクの関係から私は一人旅になってしまったが、ミラーを覗き込む余裕も無く前に集中して一気に藤七温泉下のいつもの場所まで走ってしまいました。


山の向うからエキゾーストノートがき終えて来て・・・
御到着です。


 八幡平はまだ春?

 いつも止まる場所が見えて来て私はスロットルを緩めたのだが、右側の山から人がぞろぞろと道路に出て来て驚いてしまった。良く見るとその集団は手に手にスノーボードを持っており、山の上から滑り降りて来たボーダーが道路手前でボードを脱ぎ道路を歩ていたのだった。

 それは若者中心(多分大学のサークル?)の女性・男性を取り交ぜた大集団(十数名はいたと思う)で、我々がバイクを止める場所の向いに在る駐車場まで歩いて行くところでした。この時期(6月上旬)にボーダーの姿を見る事は近年無かったが、今年の冬は雪が多かった事から八幡平には今の時期になっても充分滑れる雪が残っていて、まだボーダー達が滑りを楽しんでいるようでした。

 八幡平の稜線からここまで滑り降りて来て、車を使ってまた稜線まで上がってまた滑るを繰り返しているようで、車をリフト代わりに使用したこの楽しみ方はボードを持って山を登らなくてもいいですから、楽にスノーボードを楽しめる良い方法なのかもしれません。


後の山の斜面にはボーダーが描いた多くのシュプールが残されていた。
ボーダーとライダーのニアーミス。
ボーダー達はここの少し下の樹海ラインに降りて来て、我々がバイクを停めた向いの駐車場に停めてあった車に乗って去って行った。

 全員揃ったところで、我々は直ぐ上の藤七温泉へと向かう。




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by Ryuta
  18 Julu 2013
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