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 JUNE 2013  3rd.Touring
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 藤七温泉 本館男性露天風呂

 FUNKYの定番温泉 藤七温泉 に行くのは、昨年の5th.ツーリング以来だったが、新しい看板が出来ていたりして少し変わった所が有った。これまで我々は本館の山側に広がる足元からプクプク温泉が湧く露天風呂群に入る事が多かったのだが、今回我々は久しぶりに本館の内湯と露天風呂に入る事にした。

 藤七温泉で人気なのは数多く有る混浴露天風呂の方で、本館内湯に入るお客さんは少なく我々は貸し切り状態でゆっくりと温泉を楽しむ事が出来た。今日は天気が良く青空のブルー、残雪のホワイト、アオモリトドマツのダークグリーンのコントラストがとっても美しく、我々は景色に癒されながら静かな時間を過ごすのでした。

 本館の露天風呂からは岩手山を望む事が出来るのだが、男湯の露天風呂からは湯船に入りながら岩手山を見る事は出来ない。一方で、女湯の露天風呂からは温泉に入りながらゆっくり岩手山を眺められる配置になっていて、男女間で待遇に差が生じている。

 男湯と女湯の配置が現在の形になったのは10年位前だと思うが、その前は男湯と女湯が逆になっていた。入れ替わる以前の岩手山を眺めながら入る天空の露天風呂を知っている私としては、どうして女性だけがその恩恵を受け続けるのか旅館のスタッフに問いただした事が有ったが、ハッキリとした返事はもらえませんでしたね。

 温泉の長い歴史の中で女性が冷遇されて来たのは確かだとは思うが、近年(この10年位?)その立場が逆転し男性が冷遇される傾向に有るのはどうかと思う。そこは男女平等でお願いしたいところなのだが、近年温泉客の主役は女性客のようで男性客が弱い立場に立たされているのは感じますね。

 それは世の中の傾向とシンクロしているのかもしれないが、時間帯で男女を入れ替えるとか、週や月によって入れ替えるとか方法は幾らでも有ると思うのですが・・・藤七温泉さん何か方法を考えませんか?


本館 男性内湯



内湯の直ぐ外が露天風呂になっています。



隣の女湯を隠す目隠しが邪魔で湯船から岩手山は見えません。
奥に見える目隠しは女性露天風呂を隠す為の物。



こちらは道路からの視線を遮る男性露天風呂に設けられた目隠し。
必要ですか・・・?




 ライダーにも人気の藤七温泉です。

 温泉から上がった私は、体のクールダウンと糖分補給を兼ね チョコモナカ ジャンボ を購入、体調を整えこれからの走りに備える。

 我々はこれから八幡平アスピーデラインを秋田県側に下り、国道341号に出て田沢湖方面に向かうのだが、全線スペシャルステージとも言える大好きなくコースに、私の気持ちも徐々に高ぶってくる。

 時間はPM5:00、この時間になると交通量も減り道が走り易くなると共にご迷惑をお掛けする機会も少なく済むようになる。

 私は出来るだけご迷惑をお掛けしないでバイクを楽しみたいと考えているのだが、バイクと一緒に走るだけで迷惑と感じるドライバーさんがいる事も確かで、私のモットーとして車と一緒に走る時間を出来るだけ少なくするように心掛けています。


 
 茶立て清水まで夢の中?

 藤七温泉を出た我々は八幡平の稜線(秋田と岩手の県境)に上り見返峠に出て秋田県に入る。我々は傾き始めた太陽の光を正面に受けながら、なだらかにカーブするアスピーデラインを走って行く。我々の左手には奥羽山脈の背骨、畚岳(もっこだけ)、諸桧岳(もろびだけ)、嶮岨森(けんそもり)、大深岳(大深岳)と続く山々が赤味を増した陽射しを受けその存在をアピールしていた。


 茶立ての清水では藤の花が満開でした。

 大深沢展望台を過ぎ少し下って右にカーブ、長い直線を抜けるとヘアーピンカーブが連続する秋田県側八幡平アスピーデラインの下りが始まる。

 後生掛温泉まで続くその道はペアーピンカーブの練習には最適なのだが、少し長い直線が有った先にヘアーピンみたいなレイアウトが多く、コーナー手前で充分な減速を行いスロットルを開けてコーナーへ進入する位で走ると、安全にスムーズに走れると思います。

 残雪が有る時期ですと必ずと言っていいほどコーナーに水が流れていますので、コーナーに進入してからの減速は絶対にしない走りを心掛けましょう。

 後生掛温泉から大沼を過ぎると道は深い森の中を走るようになり、下りの勾配も緩くなってコーナーも少なく結構スピードが乗りますが、ここも長い直線の先に急カーブみたいな所が有りますのでお気を付け下さい。

 国道341号に出る手前で車に着いてしまい暫く車の後ろで過ごした我々は、国道に出て車は鹿角市方面に右折、我々は田沢湖方面に左折してペースを上げる。

 それから先の事は私良く覚えていませんが、新玉川温泉入口までの第1ラウンドを走り切って小休止、そして茶立ての清水までの第2ラウンドが始まったのだが、そこでの走りの記憶が曖昧な為詳細は省かせてもらいたいと思います。

 しかし、その時の走りが物凄く楽しく速かった事だけは確かで、私は茶立ての清水のパーキングにバイクを止めると直ぐ、向いに在るトイレに駆け込むのでありました?  まぁ 早く走らなければならない事情は確かに有った訳ですよ・・・。

 
 親の心境

 私がトイレからパーキングに戻ると後続の皆さんが到着していたのだが、それを見た私に違和感が・・・・?

 「 いつもと何かが違う? 」  「 何だぁ・・・? 」

  ・・・・・私、分ってしまいました。

 それは私の黄/黒のGSX−Rの後に停まっていたのが赤/白のRZではなく、白のGSX−R750だったのです。

 バイクの停まっている順番がいつもと違っていて、私は違和感を感じたのです。そんな事で違和感を感じる事に皆さんは違和感を感じるかもしれませんが、これは大変な事なんですよ。 

 「 本当に・・・! 」

 GSX−R750がFUNKYで走り始めて早5年目に入ったが、これまで休憩地点にGSX−R750がRZ(バイクでは無く人)の前で到着した事は無く、今回が初めての事で有りそれはそれは大きな出来事だったんです。


 止まっている順番に違和感が・・・?

 RZの話によると、玉川ダム(又は鎧畑ダム?記憶があいまい)を過ぎた辺りで車の集団に追い着いてしまったRZ、オイル警告ランプが点灯していた事もあって追い越しをせず車の後ろに着いて走っていたと言う。

 そこに追い着いたGSX−R750、以前だったらRZの後ろに着いてRZが車を追い越したらその後から追い越しを掛けた違いないが、今回は違ったようだ。

 RZに追い越しを掛ける気が無い事を察知したGSX−R750、RZと車をまとめて追い越す暴挙?に出たのである。

 しかし、昨年までは暴挙で有ったであろうその追い越しは、今シーズンのGSX−R750に取っては何でもない事で、そのまま私の姿を追い求め?先を急ぎ、私のGSX−Rの後にバイクを止めたのでした。

 そんなお話を聞いた私は、子の成長に眉を細める親の如くとっても嬉しくなってしまいました。ここまで来るのに四年の歳月と地球一周分の走行が必要ではありましたが、それは本人が言う牛歩の進歩が目に見える形で出てきた瞬間でした。

 私が今回の事で何が嬉しかったかと言いますと、これまでは自らの意思でメンバーの前に出る事が無かったGSX−R750が、躊躇なく前に出る判断を下しそしてそれを実行出来た事で、それには追い越しのテクニック(車の先の道路状況判断、自分の加速能力・制動能力の認識等)への自信も必要な訳で、GSX−R750は今年大人の階段を1段昇ったかもしれません。

 我々がバイクを止めたパーキングの横には、綺麗な藤の花が下がっていて我々を歓迎しているかのようでしたが、この曲がりくねった木が藤の木だった事を私これまで気付きませんでした。以前にもこの木の間から写真を撮った事があったのですが、その時は8月末で花は咲いておらず藤の木だとは分かりませんでしたね。



この曲った木が藤の木だったと言う事を今回初めて知りました。
以前もこのアングルで写真を撮っていましたが藤の木だったとは・・・。



 真っ赤な鼻

 茶立ての清水を発った我々は、国道341号から国道46号に出る。水芭蕉で有名な刺巻を過ぎ新幹線のガードを潜ると国道が新幹線と並んで走るようになる。我々が車の後に着いてマッタリと走っていると右後方から音も無くヌーッと現れたのが、今年の春から秋田新幹線に導入されたE6系車両の真っ赤なノーズのスーパーこまちだった。

 以前にも後方から突然現れた秋田新幹線に驚かされた経験を持つ私だが、今回のスーパーこまちの印象は強烈だった。驚かされたのはそ鮮やかな真っ赤な色で、通常の社会生活の中であれ程大きな面積を持つ赤を身近に見る事は稀で、それが突然横から現れた時の驚きは強烈でした。

 反面、私はその小ささにも驚かされた。以前のE3系こまちと比べ形状が低く細く長く伸ばされた先頭車両は、E3系の
押しの強い迫力が無く小さく感じました。車両の大きさ自体は同じでも、トンネル進入時の衝撃軽減の為に伸ばされた先頭形状は、車両全体の印象を小さく感じさせたようです。

 E6系車両は300km/hの営業運転(E3系は275km/h)を行うそうですか、これもその為の進化の形なのでしょう。


 
 次はプチ北海道

 我々は今朝の逆コースで秋田市に帰って来た。協和からの広域農道は、時間が遅かった事も有り空いており思ったより早く秋田に到着する事が出来ました。

 FUNKYでは毎年この時期に行っている北山崎ツーリングだが、未だかつて無いほど今回のツーリングは交通量が少ないクリーンな道路状況だった。その為か走った距離の割には疲れが少なく走りを大いに楽しめたツーリングだった。

 美味しい物を食べて、じっくり温泉に入って、私に取って大満足の3rd.TOURINGだったが、各メンバーも手応えを感じられた楽しいツーリングだったのではないだろうか。

 次回のFUNKYツーリングは、例年より1ヶ月ほど早く開催される 2013 FUNKY IN Petit HOKKAIDO で、私は大いに楽しみにしているのだが、私のミスで計画は大きく変更される事になるのであった。

 そのプチ北海道のレポートは書く予定にはしていますが、期待しないで待ってやって下さい。


無事帰還の写真を撮ってFUNKY 3rd.Touringは終了
タイヤの関係で少な目の表示 実走は600km超え

解 散


 ENDEND


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by Ryuta
20 July 2013
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