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 September 2016  Hokkaido Part 33 Touring
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 北海道4日目朝、空は青空も見えるまあまあの天気だ。目覚た私はいつものようにカメラを持って外に出てみる。

 旦那が言っていたように正面の斜面を覆っていた木々が伐採されていて、天都山に上る道がはっきりと見えている。何でも木にも更新時期が有るそうで伐採した後には新しい木を植えるようなのだが、緑の山肌は牧場らしくて私はこのままで良いように思いますけどね・・・。



        正面の木々は伐採されて天都山に上る道が顕わになっていた。




   網走は天気が良いのだが、美幌峠から先は別の話。 これまで何度騙された事か・・・。



 アニマの里では朝に乗馬体験が出来るアトラクションを行っていたのだが、乗馬する馬が年老いて足元が覚束なくなってしまったそうで、安全を考え今は行っていないと聞いた。あのお馬さんは私がアニマに最初に泊った20年位前からお客さんを背中に載せていたから、私は複雑な気持ちになりましたね・・・。

 お馬さんの寿命は20〜30歳位が平均らしく、あのお馬さんも私同様引退してもおかしくないお年頃になっていた事を知り、他人事とは思えず少し寂しい気持ちになってしまいました。




   朝に行われていた体験乗馬ですが、馬が年取って現在行われていないようです。



 見上げる空には青い所も見られるのだが、今日の走る予定にしている美幌峠から東側は、網走とは天候が違うので安心は出来ない。藻琴山から北のオホーツク海側と美幌峠が天候の分かれ目で、その先が今日どうなっているかは行ってみないと分からないのだ。私のこれまでの経験からすると・・・多分雨だな・・・?




                 アニマの里の朝食




       この形状の瓶牛乳(蓋が紙製)は最近少なくなった・・・?




    このお約束写真が最後にならなければ良いのだが・・・。



 朝食をいつもより早目の7時から取った我々は、8時過ぎアニマの里を出発する。これからの予定は昨日走った国道39号を戻って美幌へ向かうのだが、アニマの旦那が是非寄って見て欲しいと言っていた網走湖大曲湖畔園地のコスモス&ひまわり畑に立ち寄ってみる事にした。

 この大曲湖畔園地は昔網走刑務所の耕作地だった所で(以前アニマの旦那からそう聞いた)、以前は旦那が仲間と共にボランテアで耕作していた場所だったのだが、最近はコスモスやひまわりを植えたりして観光名所にする取り組みも行っているようです。

 大曲湖畔園地は、アニマの里を出て踏切を渡り国道39号に出ると直ぐ目の前に見えるのだが、その間には網走川が流れていて国道238号に出て大きく迂回して行く事になる。

 建物が途切れ国道238号の道幅が狭くなる手前に大曲湖畔園地の看板を発見、そこを左折すると目の前に広大なコスモス畑が広がっていた。その奥には黄色いひまわり畑も見えていたが、道の先が砂利道になっていて今回は奥に行くのを遠慮しました。

 ひまわり畑はこの時期に花が咲くよう種を蒔いている(蒔いてから大体何日後に咲くと決まっているらしい)そうで、旦那は思惑通りに咲いてくれて良かったと言っていた。

 私はその話を聞いて不思議に思う事が有った。私は昨年に引き続き今年も北竜のひまわりまつり初日に北竜を訪れたのだが、今年もまたひまわりが咲いていなかった(限られた場所は咲いていたが・・・)どうして・・・?

 種を蒔いてから咲くまでの日数が決まっているのなら、初日に花が咲いているように種を蒔けば良いと思うのだが、一昨年も今年も咲いていなかったという事は・・・これは確信犯(祭りは37日間続く)ですね。ヒマワリの花が咲いている日数が何日なのかは知らないが、観光客がピークの8月に合わせ種を蒔いていると考えるべきでしょうね・・・?

 来年の7月の北竜ひまわりまつり初日に行く事をお考えの方は、開花情報を確認する事をお勧めします。




網走湖畔の農地に植えられた一面のコスモス畑、この奥にヒマワリ畑が在るのだが、この先は砂利道で遠慮しました。




この広い土地はその昔に網走刑務所の農作地だったそうで、受刑者が耕していたらしい・・・?



 再び国道39号に戻って美幌に向かった我々は、美幌から国道243号に入って美幌峠を目指したのだが、峠が近づに従い当たって欲しくなった予想が当たってしまったようで、次第に路面が濡れてくる。

 「 ガッカリ 」 でしたね・・・!!

 森を抜け道が草原の中を走るようになると、霧が出てきて小雨も降ってきた。私は美幌峠のパ-キングにバイクを入れ止めたのだが、後ろで嫌な音が・・・?

 「 ガシャ・・ 」

 振り向くとGSFが横になっておりました。サイドスタンドがしっかり出ていなかったようで、スタンドが外れ倒れてしまったようだ。GSFにはエンジンガードも付いていて大きなダメージは無かったのだが、クラッチレバーの先端部がスリットから折れショートレバーになっていました。

 ライダーはGSFに乗って初めての転倒に気落ちしていましたが、ツーリングをしていれば色々な事が起きます。この程度のダメージは 気にしない 気にしない !




   サイドスタンドが外れるアクシデントで、切り込みから折れたクラッチレバー。



 美幌峠を訪れるのが初めてのメンバーもいたので、私は屈斜路湖の展望台に上がって写真を撮る事にした。美幌峠には美幌峠と書かれた柱が二本建っていてそこが撮影ポイントとなっているのだが、柱は山の中腹と頂上に立っている。今回は天候も良くないので頂上(展望がより良い)まで行かず、中腹に立つ柱で撮影する事にした。

 最近は上に行っていないが、記憶では中腹とは屈斜路湖の見え方が違ったような気がする。晴れた時には上まで行ってみたいと思っているのだが、その時が来るかどうか・・・。




        美幌峠からは辛うじて屈斜路湖が見えていました。




            美幌峠から東の空は雨模様でした・・・。




            西の美幌方面は晴れているのだが・・・。



 美幌峠を下ると路面が乾いている所も有ったが、外輪山には雲が掛っていてにわか雨が降ったり止んだりで、天候は安定しませんでした。我々は川湯のいつものホクレンで給油した後、野上峠を越え裏摩周を目指す。




     川湯のホクレンで給油    雨は降っていなかったが怪しい空・・・?



 川湯を出て直ぐ、我々は野上峠の上りに差し掛かる。今日の野上峠は珍しく車が走っておらずマイペースで走る事が出来たのだが、国道391号から道道1115号に移ってJR緑駅前を過ぎると雨が降ってきてしまった。私は雨具を着るかどうか迷ったのだが、雨は次第に小降りなり路面も乾いてきてそのまま走りを進める事にした。

 今日の空は小さい雨雲が点在し所々で雨を降らしているようなのだが、このような天候が一番厄介で雨具を着るかどうかの判断が難しい。着っぱなしで走れば良いのだろうが、雨具を着ての走りはパタパタするし、何よりも革パンツのシートグリップが得られないのが辛い。

 昨年立ち寄った神の子池入口を右に見ながら通過、我々は清里峠の上りを楽しむ。標高が上がるに連れ路面がハーフウエット状態になってしまったが、清里峠から裏摩周展望台のパーキングまでのワインディングは雨には当たらずに走る事が出来た。




            裏摩周湖展望台は霧に包まれていた。



 裏摩周展望台のパーキングに到着してみると辺りは霧(雲?)に包まれており、摩周湖の湖面は見られそうもなかったが、我々はお約束の写真を撮りに展望台へと向かう。




   霧が無ければ後ろに摩周湖が写るのだが・・・  私はこんな写真を沢山持っています。



 私の予想通り展望台から摩周湖は観えておらず、我々は真っ白な霧をバックに裏摩周展望台に来た証拠写真を撮る。展望台の横では先ほどからカップル(女性はアラファイブ・男性はアラシックス位?)が神主さんが持つようなヘラを空にかざし摩周湖に向かってお祈り?をしている姿が見られた。




   展望台の横で摩周湖に向かってお祈り?をする怪しい?カップル。



 何かの宗教なのか?私は知る由も無いが、霧に包まれた摩周湖に向かって行われているその怪しい儀式?は、神秘的な摩周湖のイメージとマッチし異空間を作り上げていましたね・・・!?

 私には女性が男性のレクチャーを受けながらお祈り?をしているように見えたのですが、もしかしたらこの裏摩周展望台はその方面のパワースポットになっているのかもしれません・・・?

 私が裏摩周展望台を訪れた(10回以上訪れている)のは殆どが9月なのだが、摩周湖を見られたのは半分位の確率だったように思う。8月に摩周湖を訪れた時も有った(2回?)が、その時は全て霧で何も見えなった。

 霧の摩周湖と言われるのは観光シーズンの8月が霧に包まれる事が多いのが関係していると思うが、いずれにしても私が神秘的なコバルトブルーの摩周湖(青空が出ていないと見られない)を見たのは2回位ですかね・・・。

 裏摩周湖のパ-キングから清里峠まで、私は後ろでメンバーの走りを見ながら下ろうとしたのだが、置いて行かれてしまいました。先頭で走る事に慣れてしまった私は、前にバイクがいると走りに集中力出来ない体になってしまったようです。

 これからは後ろも走って、後ろの走り方も勉強しないといけませんね・・・。

 清里峠のシェルターを抜けた我々は、道道150号を養老牛に向かって下って行く。走っている車は殆無く快適に走れる状況ではあったが、路面はハーフウエットでそれなりに走ってしまいました。

 峠を下り養老牛まで来ると雨が降り出しそれは次第に強くなって来る。開陽台までは直ぐで私はそのまま走ってしまったのだが、開陽台が近づくと雨は次第に小降りになっていた。




   開陽台に到着し休憩していると雨粒が大きくなって来て、雨具を着る事にしました。



 我々は雨に濡れながら開陽台に到着、展望台に上がって景色を眺めようとも考えたのだが、低い雲が垂れ込め見通しが悪く、トイレタイムと休憩を取っただけで雨具を着て開陽台を後にする。




 周りの景色も霞んでいて、展望台にも上がらず、トイレに行って雨具を来て出発しました。



 開陽台から国道244号に出るまで結構な雨が降っていて難儀した我々だが、根室海峡に出て国道335号を走るようになると雨が上がり路面も乾いてくる。時間は昼時、私は以前立ち寄った羅臼手前の食堂で昼食を取るべくバイクをそのパーキングに停める。




 以前(5年前)立ち寄った羅臼手前の食堂で昼食にしたのだが・・・!?




目の前に国後島が見えていた。 返せ北方領土・・・と言い続けて70年がたったが、今だ何も変わらず・・・。



 私がこの食堂を訪れたのは5年前、店内の様子は以前と変わっていないように見えたのだが、席に着きメニューを見ると料理の内容が以前と大きく変わっていた。

 5年前、私は鮭とイクラの親子丼(大きな丼で完食するのに苦労する)を食べたのだが、その他にも大きなカニが入ったラーメン等北海道的メニューが結構有って、私は今回もそれに期待していたのだが・・・。

 しかしである、メニューのどこを見てもカニとかイクラの文字は無く、私はカウンターの上に書かれたのメニューも見たのだが、北海道的なメニューは見当たらず有るのはラーメンや丼物の一般食堂の定番メニューだけだった。

 この5年の間にこの食堂に何が有ったのか・・・私は知る由も無いが、私は一瞬 「失敗した・・・。」 と思ってしまったのである。

 今更店を出て他に行く訳にもいかず、私は困った時(迷った時)のカツ丼を注文する。私は特に食べたい物が無い時はカツ丼を注文する事が多いのだが、今回のカツ丼には驚かされました・・・!?




写真を撮るのを忘れ食い始めてしまい絵柄が汚くて申し訳ない。  このカツ丼は本当に美味かったです。 



 お店は二人の女性だけで切り盛りしていて出て来るまで暫く時間が掛かったのだが、運ばれて来たカツ丼のカツを一口食べて私は驚きました。

 トンカツのロース肉は、厚くて軟らかく油身も適当に入った美味しい肉で、味付けも良く量的にも充分で、私がこの十年間に食べたカツ丼の中では一番の美味しさでした。

 店内には我々のような観光客?もおりましたが大方は地元で働く方々で、5年前とは客層が変わっているように思いました。客層に合わせてメニューも変わって来たのかもしれませんね?

 私は大満足のお腹を抱えて外に出る。雨はポツンポツンと降ってはいたが、路面は乾いており私は雨具を着るかどうかでまた迷ってしまった。知床峠方面の山を見ると厚い雲が掛かっており、山は間違いなく降っていると思われるのだが、私は大雨にはならないと判断し雨具の上だけを着て走り出す。

 しかしである、羅臼の街を抜け熊の湯の手前まで来た時、雨が激しく降って来てしまった。このままではパンツまで濡れてしまいそうな雨脚に、私は目の前に在った羅臼ビジターセンターの軒先を借りて雨具の下をはく事にする。

 雨支度を整えは我々は再び知床峠を上り始めたのだが、その時の私のヘルメットシールドにはピンロックシートが装着されておらず(朝天気が良かったので装着していなかった)シールドが曇って前が見え難くなってしまった。

 食堂を出る時、雨具の上下とピンロックシートを装着しておけば(ピンロックシートはバックの荷物の下に入れていた)苦労する事は無かったのだが、判断が甘かったですね・・・反省しています。




   知床峠に到着  辛うじて羅臼岳が観えていた。



 何とか知床峠に到着した頃には雨も小降りになり、羅臼岳も辛うじて観える状況になっていたのだが、我々は写真を撮って早々に知床峠を発ってウトロへ向かう。




     長湯は無用とさっさと写真を撮ってウトロへ下る事にする。



 この頃になるとヘルメットのシールド内側に塗っていた曇り止めが流れ落ちて、私の視界は最悪になっていた。視界は霧の中のように何が何だか分らない状態で、私は歩くようなスピード?でゆっくりと峠を下って行ったのだが、ウトロ側は天気が良く雨は次第に上がり視界が徐々に回復して来る。

 ウトロに到着し給油を行う頃には青空も見え始めたのだが、路面は濡れており雨具は脱げない。今回二十数年ぶりにウトロで給油する事にしたのだが、私が長い間ウトロで給油しなかったのには理由が有った。

 それは以前ウトロで給油した時、ガソリン価格が他の地域より1Lで十数円高かった為で、それ以来私はウトロでの給油を避けていたのである。

 今回入れたGSは道路が新しくなって出来た新しいGSだったが、以前入れたGSと場所が近く同じ経営だと思われる。給油を終えた私はガソリン価格が幾らなのかドキドキしていたのだが、渡されたレシートには123円/L(レギュラー)と書かれており普通の価格でした。

 今回のツーリングで一番高かったのは126円/L(音威子府と下川)最安値は118.5円/L(稚内)で120円前後のところが多かったのだが、ウトロのガソリンは以前のように異常に高い事は無かった。時代が変わり辺鄙な所でも特別価格が高くなる事は無くなったのかもしれません・・・。今後はウトロでも気にせず給油したいと思います。




ウトロのGSで給油。 雨は上がって青空も見えてきた。 ウトロはガソリン価格が高いと思っていたがそんな事は無かった。



 ウトロからオホーツク海沿いを走って斜里の手前まで走った我々は、国道334号から国道244号に出て根北峠に向かう。今宵の宿は根室の花咲港に取っていて距離はまだ有るのだが、予定していた時間より早かったので久しぶりに越川温泉に立寄る事にした。

 越川温泉は地元人達が運営している温泉で、管理人はおらず入浴料(大人200円)をドラム缶(盗難防止でコンクリートで固めてある)で作られた料金箱に入れるシステムだったが、今回も変わっていませんでした。




   根北峠の麓に在る越川温泉で入浴休憩を取る事にしました。




    我々の他にも結構お客さんがいましたね・・・。




盗難防止の為ドラム缶をコンクリートで固めた料金箱。一人200円ですので温泉存続の為にも絶対入れて下さい。



 ここの温泉は源泉掛け流し(源泉は50℃)で温度は沢水を入れて調整するのだが、今回女湯は温度調整が出来ていなくて(前に人が入っていなかった?)熱くて入れなったようだ。ここの温泉は透明な塩泉で良く温まって肌触りの良いのが特徴のようだが、私は結構好きですね この温泉・・・。

 温泉でゆっくり温まり休憩を取った我々は、根北峠に向かって走り出す。越川温泉では雨は殆ど降っていなかったが、峠の上は雨が降っているのは確実(これまで何十回も走った経験から・・・)で、我々はしっかり雨具を着込んで出発する。

 中央の黄線が白い破線に変わって私はペースを上げたのだが、直ぐに路面が濡れ始め次第に雨が降って来る。上りが急になり再び中央線が黄線の変わる頃には路面は黒光りするようになっていて、水溜りも出来ていた。

 峠を越え道は下りに変わったのだが、私は走り慣れた道をそれなりに下って行ったのだが、私の後ろでは一つのドラマが有ったようである。

 それは峠を越え道が下りに変わった左コーナーだったそうで、私の後ろを走るブラックバードが私に続いてコーナー手前でブレーキを掛けた時、フロントタイヤが一瞬スリップしバイクが傾いた・・・!!

 ライダーは咄嗟に足が出て地面を蹴るぅ・・・・。

 結果的にはその一蹴りでバイクは立ち直り、バイクは何事も無かったようにコーナーを抜けたようなのだが、その様子を真後ろで見ていたのがGSFだった。 

 その衝撃的な映像が目に焼き付き、GSFはその後スロットルを開けられなくなったらしい・・・。

 ブラックバードは私のGSX−Rより車重が重くブレーキングが厳しいのだが、今回私のフロントタイヤより使用距離が多くて溝が浅かった(タイヤの銘柄は同じ)のもスリップした要因と考えられる。

 前が行けたから自分も行けると考えるのは大きな間違いで、バイクも違えばタイヤの状態も違うしライダーのポテンシャル(状況判断の経験)も違うわけで、皆さんは自分の状況を冷静に判断し臆病になって走ってもらいたいと思いますね・・・。

 フロントタイヤが滑った時地面を蹴って立ち直った経験は、私の長いバイク歴にも数回か有るのだが、意識して脚を出ている訳では無いので脚の出し方をレクチャーする事は出来ない。

 走行経験を積み重ねる事で自然に身に着いた一蹴りだった?のだが、奇跡の一蹴りで立ち直って本当に良かったです。さもなければ、夕食時間に間に合わない事も考えられましたからね・・・。

 今回私は雨の中を意外と元気に走ってしまったのだが、それは温泉に入って体が温まりリラックスした状態で走れのが要因だったかもしれません。年寄りは体が冷えるとあちこち動きが悪くなって大変なんですから・・・。

 根北峠を越え長い直線を走って標津に出た我々は、国道244号・国道243号と一気に走って厚床のセブンイレブンにバイクを停める。厚床まで来ると根室花咲港の宿までは後少し、雨で長く感じた一日ももう直ぐ終わる。




 厚床のセブンイレブン到着。 雨の心配は無くなったようである。



 路面も乾き始めており、雨も上がり空も明るくなって雨の心配は無くなったようだ。休憩を終えた我々は初田牛に出て道道142号で花咲港に向かったのだが、途中遠くに知床の山々がシルエットになって見えていたり、花咲港が近くなった所で大きくて真っ赤な太陽が地平線に沈むところを見る事が出来た。

 「 終わりがよければ全て良し 」 ではないが、大半が雨模様で大変だった一日も、あの美しい夕陽が良い一日に換えてくれました。




        花咲港 一福 到着です。



 午後5時半前、我々は陽が沈んだばかりの花咲港 一福 に到着する。今日の走行距離は450kmと少なめだったが、雨の走行は疲れました。我々は荷物を降ろし中に入ったのだが、出て来たのはお母さんではなく、知らないオバサンだった。

 我々が一福に泊るのは二年ぶりだったが、私は 「お母さんはどうした?」 と思ってしまった。以前お手伝いのオジサンがいた時は直ぐにお母さんが出て来ていたのだが、今回はお母さんは出て来なかった。

 我々は勝手知ったる宿なので、部屋で着替えてお風呂に入るいつものルーティーンで、食事の時間になるのを部屋で待つ。

 時間になって食堂に行くと食事の用意もオバサンがしているようだった。テーブルに並ぶメニューは花咲ガニが一匹付いた見慣れたメニューで安心したのだが・・・ 「お母さんはどうした?」

 食事の前に先ずはビールで乾杯しようとしたのだが、オバサンはビールは用意していない言うではないか・・・?




    一福の夕食には 花咲ガニは一匹付きます。



 ビールが無い宿も珍しい(そういえばポレーポーレも無いなぁ・・・)が、我々はいつもお母さんがビールをストックしている冷蔵ケースの中を探す・・・?

  有りました 有りました 500ml缶ビールが・・・。

 オバサンの了承を得て、我々は無事その缶ビールで乾杯する事が出来たのだが、後から聞いたらやはりそれはお母さんの自飲用のビールでしたね。




        お母さんのビールで乾杯して食事を始めます。



 食事を始めて少ししてお母さんが登場したのだが、お母さんの頭を見て私はビックリでした。以前は真っ黒だった毛髪が真っ白になっていました。

 事情を聞いたところ、お母さんは以前から白髪だったそうで、仕事の関係(若く見られる?)で黒く染めていたらしいのだが、昨年病気をして入院した際髪を染める事が出来ず白くなってしまったらしい。

 病気を機会に仕事をオバサンに任せて一線を退いたお母さんは、退院してからも髪を染める事はしなくなったという。頭が白くなって大分印象が変わったお母さん、私は病気で入院したと聞いたので心配したのだが、相変わらずの元気さで安心しました。

 髪の毛の色が白か黒かで大分印象が変わる事を実感した私だが、私の頭を黒く染めるたら若く見られるのか・・・?

 私の場合色だけの問題ではない事は自覚しているが、人間若く見せても中身は変わりませんから、コストも掛かりますし私は自然のままで行きたいと思います。




病気をしたと聞いて心配したのだが、以前と変わらずお元気で安心しました。 頭を染めなくなって白髪に・・・。



 一福の特徴として夕食に花咲ガニが出る(季節限定)のだが、今年のカニは内子も入っていてとっても美味しかった。

 この花咲ガニ、カニと呼んでいるがタラバガニと同じヤドカリの仲間で、甲羅がイボイボしていて捌く時気を付けないとトゲが刺さって痛い目にあう。我々がカニを食べる様子をそば見ていたオバサンやお母さん、見るに見かねて捌き方をレクチャーしてくれました。

 このオバサン、お母さんの後継者とあってカニや地元の事情に詳しい方で、色々とお話させてもらいましたが、FUNKYと気が合いそうな楽しい人でした。




  今年の花咲ガニは内子も入っていて 大変美味しゅうございました。



 我々はお母さんがよその犬と主張するコロ(前回玄関で寝ていたチョレートとホッケの皮が大好きな犬)に会うのを楽しみにしていたのが、その姿は見えなかった。

 オバサンは、最近見ていないがコロも大分年取って来ていると教えてくれる。私同様先はあまり無さそうだから、もう一度会ってみたいものである。

 いつもは食事が終わっても引き続き食堂で反省会?を行う我々だが、今回はオバサンが帰る為(オバサンは通いでお母さんは部屋に戻った)場所を食堂から部屋に移す事になった。我々は食堂の方が何かと便利なのだが、事情が変わったので致し方あるまい。

 部屋に戻った我々は反省会を続けたのだが、明日は北海道最終日だし、天気は良さそうだし、疲れも溜まって来ているしで(道内4日が日程としては丁度良い長さで、それ以上長いと集中力が続かない)、早目に寝る事にいたしました。



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by Ryuta
2016

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