HOME / FUNKY Library
 September 2014  Hokkaido Part 31 Touring
1 2 3 4 5
 TOURING COURSE




 FUNKY31年目の北海道へ




秋田出発の朝、雨がポツポツ降り出し路面も濡れてきたので雨具を着込んで秋田港フェリーターミナルに向かうが、西の空は明るくなって来た。

 昨年はFUNKYが北海道を訪れるようになって30年目にあたり区切りの年だった。私的にも歳も歳だし30年を一つの区切りと考え、いつもより日程を1日延ばして今まで行っていない場所を訪れる予定を立て、FUNKY北海道の集大成にするつもりだったのだが・・・・。

 しかし結果は台風18号により日程を大きく変更する事になり、私が思い描いていたとFUNKY北海道ツーリングの集大成とはならなかったのである。

 今年になって私は昨年北海道でやり残した事が心に引っ掛かっていたのだが、幸いにも身体的にはバイクを走らせられる状況を維持しており、今年も何とか北海道に行ける状況に有る事もあって、私はFUNKY31年目の北海道に行く事を決断するのであった。

 そして私は北海道出発の朝を迎える。朝の4時過ぎに起きた私は窓から空を見上げる。少し白け始めた空は雲で覆われてはいたが雨は降っておらず、秋田港へは雨具は着ずに行けそうである。

 私は今年もZX−10R(緑のバイク)を北海道まで運ぶミッションを行う事になっている為、AM5:00過ぎ荷台に緑のバイクを積んだCARRYで先ずは秋田港フェリーターミナルへと向かう。すると走り始めて少して、フロントガラスにポツポツと雨粒が・・・。秋田港に近づくに従い雨が強くなり始め、西方の海上には雨を降らしていると思われる黒い雲の塊が見えていて、もう直ぐ本格的な雨が降りそうな状況になってきた。

 フェリーターミナルに到着するとまだ北海道行きのフェリーの姿は無く、私は緑のバイクを係員が指定する場所に降ろして直ぐに店へと向かう。店に到着する頃には路面はすっかり黒くなっていて、雨具は着たくはなかったが濡れたウエアーで乗船するのも嫌なので、我々は雨具を着てフェリーターミナルへ出発する事になった。

 昨日のテレビニュースでは北海道で集中豪雨の被害が出ている状況を流していて、私は今回のツーリングで雨具を着る事が何回が有るだろうと覚悟はしていたのだが、店を出る時に雨具を着るとは何とも幸先の悪い出発となってしまった。

 しかし、フェリーターミナルに到着する頃には雨が上がり、北の空には虹も見えていて我々は雨具を脱いで乗船する事になった。今回の北海道ツーリング参加台数は4台、バイクは秋田から4台乗船するのだが、いつものように1名は飛行機で北海道に飛び、苫小牧東港にデポしたバイクをピックアップして穂別の宿で合流する段取りになっている。



フェリーターミナル到着。 雨は上がり遠くに虹が出ていた。


我々の他に秋田ナンバーのバイクが1台一緒に北海道へ向かう。


 連覇なるか・・・


虹は綺麗だが虹が出ていると云う事はそこで雨が降っている証拠で感じが宜しくない。


秋田港の港外に出る。いつもはこの前に北海道から来たフェリーとすれ違い汽笛を鳴らし合うのだが、今回は機関故障でその船が欠航となっていて、いつものセレモニーは無かった。予定していたフェリーが欠航になったら何かと大変ですよね。我々が乗るフェリーでなく本当に良かったです。



 私がこの苫小牧東港行きのフェリーに乗るのも十数回目で、フェリーに乗ってからのルーティーンは大体決まっている。先ずは客室にスペースを確保(我々はいつもツーリストJの大部屋)したら、ブラブラとAM9:15から始まるBINGO大会まで暇を潰す。

 BINGO大会が行われるようになったのは2010年からで今年で5年目になるが、当初は1等賞商品が5千円の商品券1本だったのが、次年度から3千円1本になり今年は何と2千円1本になってしまったのだが、毎年BINGO大会は継続されて我々が北海道に向かう時の定例イベントとなっている。

 これまでのBINGO大会の私の戦績は、2010年 惨敗、2011年 1等賞(3千円獲得)、2012年はジャンケン大会 で惨敗(参加人数が少なく急遽5名によるジェンケン大会に変更)、2013年 1等賞(3千円獲得)となっていて、隔年で1等賞を獲得しており今年はBINGO大会連覇を狙っていたのだが、順番から行くと今年の1等賞獲得は難しい・・・!?


今年もグリルでの豪華ランチを頂くつもり・・・。

 私の予定では今年もBINGO大会1等賞の2千円分船内商品券を獲得、レストランの隣に在るグリルで豪華なランチを頂く事になっていて、私はグリル前に置かれたメニューをチェックしてそれに備えるのであった。

 時間になった我々は、BINGO会場に行きその時を待つ。今回のBINGO大会の進行役は、船内スタッフの女性とギターを手にしCAP帽を被った男性(20歳代後半?)の二人で、男性は シンガー ソング ライダー と名乗っていた。

 私は彼がギターを担いでバイクで旅しているライダーシンガーだと理解したのだが、バイクに乗っている歌手だったかもしれません。彼は午後3時からこの会場でミニコンサートを開くようで、その宣伝の為にBINGO大会の手伝っているようだった。

 彼はBINGO大会終了後歌を1曲唄って聴かせてくれたのだが、普通に上手なシンガー(メジャーではない?が多分プロ)でした・・・。

 因みに、私は3時からのミニコンサートには行きませんでした。



シンガー ソング ライダー の彼の名前を聞いた筈だが申し訳無いが忘れてしまった・・・!?


 そして我々は、運命のBINGOカードを彼から受け取ったのだが、右の写真が私が受け取ったカードである。

 BINGOゲームの詳細は省かせてもらうが、縦横斜に数字が5つ並べばBINGOとなって商品をゲット出来るシステムになっている。

 番号が書かれたボールが入った籠が回されBINGOゲームがスタート、私は順調に番号をゲットしリーチ(あと一コ出ればBINGOの状態)が4つも掛かり連覇は確実と思われたのだが、最後の一コの数字が出ないまま他からBINGOの声を聞く結果となってしまった。





 敗因はBの縦と横の一番上の数字が一つも出なかった事に有りそうだが、結局私は三等賞のソフトドリンク券をゲットして何とか面目を保つ事が出来たのでした。

 結果グリルでの豪華ランチはお預けとなってしまったのだが、結果的には一等賞を取れなくて良かったのかもしれません。今回一等賞の商品券は2千円分で食べる人数は三人、豪華ランチ代は一人2,500円だから三人で7,500円、それから2,000円を引いても5,500円を三人で払う事になり、一人当たりの支払額は1,833円となってしまう。

 フェリー内の昼食に1,800円強のお代を払うとなるとチョッと勇気が必要で、私としては一等賞を取れなくてホッとしたところもありましたね・・・!?

 最終的にはメンバー全員が商品をゲットする勝負強さを見せたFUNKYは、ビデオシアターでAM10:00から上演される映画に備え暫しの休憩に入った。

 今回の映画は 優香主演の 「体脂肪計タニタの社員食堂」 (リンク先の予告編をご覧になる事を推奨)だったのだが、映画の中で体脂肪率40%の副社長が医者に

 「5年で死にますね・・・!」 

と言われるシーンが有ったのだが、私的にはその言葉が

 心にジーン と来るものが有りました・・・・。

 映画鑑賞を終えると時間は正午少し前で、我々はランチを頂く為に下のグリルではなく隣のレストラン前に移動、開店(正午)を待つ。


 ランチは定番の・・・


ビーフカレー 700円



スープカレー 価格はビーフカレーより少し高級

 昨年はBINGO会場に在るカフェでカレーやラーメンが食べられたのだが、今年は食事処がレストラン1か所(予約すればグリルで豪華ランチも頂けますが・・・)に集約され、メニューもランチバイキングではなく、以前の各自食べたい物を取ってレジで精算する形に戻っていた。

 新日本海フェリーさんもこれまで如何にして限られた人数で効率的にお客様に食事を提供出来るかを模索してきたと思うのだが、結局元のスタイルに戻ったようである。

 ランチバイキングが1100円or1200円だったか忘れたが、昼食に千円以上払うのに抵抗が有る方も多いと思われ(我々はカフェでカレーを食べていたが結構カフェの存在を知らない人が多かった?)、レストランでの食事を敬遠してコンビニで弁当を買って乗船したり、自販機の冷凍食品やカップ麺等を食べている人を結構見かけた。

 正午になり我々は1番でレストランに入ったのだが、色々な料理が並んでいて(好きな料理を取って最後に清算するシステム)選ぶのに苦労する状況だったのだが、私の場合新日本海フェリーの昼食はカレーと決めていますので、カレーをスタッフに盛ってもらってレジへと向かう。

 このレジのおねえさん、何と今回の北海道参加メンバーの知り合いの方で、メンバーがフェリー勤務の実態を聞いて来たのだが、2週間だか24日だか記憶が曖昧だが連続して船で勤務し、その後1週間だか10日間連続してお休みみたいな勤務シフトなっているようだ。

 マグロ船程では無いにしても船でのお勤めは結構大変な事を知った私だが、毎月連続して1週間休みを取れるとなれば

 「フェリー代も割引になるだろうし、毎月北海道に行ける・・・!?」   と考えた私は馬鹿ですかね・・・!?


 お腹も膨れたところで客室に戻ってお昼寝タイムとしたのだが、朝早起きだったので直ぐに寝られると思ったら昼寝の習慣の無い私はなかなか寝付かれず、横になって時間を過ごして3時前には起きてしまうのだった。


津軽海峡を通過する頃までは青空が見えていたのだが、
苫小牧東港が近づくに従い空を厚い雲が覆うように様に
なってくる。


北海道接岸です。黄色の彼は10年ぶりの北海道。
幸いにも雨は降っていませんでしたが・・・。

 苫小牧東港到着予定は5時20分でそれまでは結構時間が有ったが、その間ブラブラ時間を過ごして下船時間となる。午前中のテレビニュースでは苫小牧地域に大雨警報が出ており、雨雲レーダーの苫小牧地域は赤や黄色に塗り潰されていたから、私は雨具を着てフェリーを降りる事を覚悟していたのたが、幸い?にも苫小牧東港は雨が降っておらず雨具を着る事なく下船となった。





緑のバイクを置いて穂別に向かったのだが・・・。



 下船後、私にはやらなければならない事が有ったのだが、今回はそれほど大したミッションではなかった。

 昨年までは緑のバイクを新千歳空港までデポしに行くミッションだったのだが、今回はこのフェリーターミナルにバイクをデポする事になったので、バイクを降ろす作業だけで良かったのである。

 新千歳空港までバイクをデポしに行くと、何だかんだで1時間半程の時間が掛かる為、宿への到着が遅くなっていたのだが、今回は7時前には宿に着けそうである。

 自分のバイクで北海道に降り立った私は、直ぐに船に戻って緑のバイクを降ろしに向かう。バイク搭載場所は2階のフロアーで普通車両はスロープを利用して乗り降りするのだが、人が2階のフロアーに上がる場合、1階の入口から入り奥の狭い階段を昇って2階に上がる事になる。

 私の場合何回もこの作業を行っているので戸惑う事は無いのだが、初めてでも1階の入口にいる係員にバイクを降ろしに来たと言えば親切に案内してくれますのでご安心下さい。

 緑のバイクを無事デポした我々は、今宵の宿の在る穂別に向かって出発したのだが、国道235号を東に向かって走って行くと左の山側の空が黒い雲で覆われているのが見え不吉な予感が・・・。鵡川の街の先から左折して道道74号に入ると前方の空は真っ黒、高速の下を通過する頃にはポツポツと水滴が落ちて来てしまった。

 前方の黒い雲から見てこの先雨が降っているのは確実で、私は急いで道路脇にバイクを止め雨具を着る事にする。こんな事なら最初から雨が降ってくれていた方が良かったのにと思ってしまった私だが、今回の北海道ツーリングではこのような状況が何回か起きる事になり、雨具を着る着ないの判断が難しいツーリングでしたね。

 雨具を着た走りはパタパタして走りづらく出来るだけ雨具を着たくはないのだが、かと言って体は濡らしたくはないので雨具を着る事になる。直ぐに上がると分かっていれば少し位濡れてもそのまま走ってしまう場合も有るのだが、北海道ツーリングでは雨具を着るタイミングに迷う場面が多々有って、一喜一憂する事が結構有りますね。

 雨具を着て走り始めると直ぐに雨は本格的な降りになり、日が落ちて暗くなった事も有り前方の視界が悪い状況になって来る。時折路面が白くなる程の降りになったりしたが、3台が取り付けている 55W HIDヘッドライトのお陰で(路面が濡れていなければ3基の55WHIDの光は路面を昼間の様に明るく照らし出す)そんなに怖い思いはしませんでした。


 無事合流して明日に備える


緑の人も無事到着してメンバー全員が揃う。

 7時前我々は雨が激しく降る中、穂別の民宿ポレポーレに無事到着、荷物を降ろしたり雨具を脱いだりで狭い玄関先は物を置く場所が無くなってしまった。

 特に濡れた雨具は置き場所に困ってしまうのだが、最終的には洗濯物を干すスペースに何とか潜り込ませる事にした。ライダーが多く泊る宿はそのへんのスペースは考えてあるのだが、ポレポーレさんは我々以外ライダーは殆ど泊らない仕事関係中心の宿ですからしょうがないですね。

 夕食時で忙しく働くお母さんに案内されて我々は2階の部屋に行き、着替えて先ずはお向かいのお店に飲物を仕入れに行く。

 お向かいのお店は、昨年に引き続き照明を半分落した省エネ運動継続中で、我々は薄暗い中勝手知ったる店内で飲物をショウケースから取り出しレジへ行くと・・・!?

 入った時には誰もいなかったレジンに、いつの間にかいつものオバサンが立っていて ビツクリ! 

 我々を見たオバサンは  「前にも来た事ありますよね・・・!」

と1年前に来た我々の事を覚えていた。この店で買い物するのは今年で3年連続3回目で、毎年同じ時期同じような時間に来店する我々がオバサンの記憶にインパクトを与えていたようである。私は我々をオバサンが思えてくれていた事が嬉しくて、帰り際に

 「また来年・・・」

 と思わず口走ってしまったのだが、

 「それって来年も北海道に来るって事ですよねぇ・・・。」

 とメンバーの一人にツッコミを入れられてしまった。

 そりゃ私だって来年も来たいと思ってますよ。しかし来年の事は来年にならないと分からない年齢なんですって・・・。

 宿に戻るとまだ食堂は混雑しているようでしたので、我々はお風呂やシャワーを使わせてもう事にした。私はお風呂に入ってゆっくりと温まったのだが、この宿の断熱性能が優秀(壁は厚いし窓はペアガラスの二重窓)なせいか外は結構涼しのに室内は暑い位で、半袖Tシャツでいても汗が引かなくて困ってしまった。北海道の家の断熱性能が本州とは別次元な事を実感してしまいました。

 そして我々は夕食を食べに一階に降りていったのだが、厨房の中に結婚してここにはいない筈の長女の姿が有った。何でも宿が忙しいので苫小牧からお母さんを手伝いに来ていたらしいく、何とも親孝行な娘さんである。翌朝聞いたら昨日の内に苫小牧の旦那の下に帰ったそうで、旦那さん思いの娘さんでもありました。

 今年の夕食はジンギスカンでは無く普通のメニューだった。ここのところジンギスカンが連続していたので(以前来た時お母さんは金曜日の夕食はシンギスカンが多いと言っていたが・・・)、私は今年も勝手にジンギスカンだろうと思っていたら違っていた。ジンギスカンが良かった訳ではないが、本人はジングスカンと思い込んでいましたので、少しガッカリでしたかね・・・。

 我々が食事を終え飲み会に移行し始めた頃、部屋に行き成り緑の人が顔を出した。いつもなら到着した時にバイクの音で気付くのだが、今回は全く気付かなかった。雨が降っていて低回転で走って来て、雨の音でバイクの音が掻き消されていた為なのかは知らないが、突然の緑の人登場に私は驚いてしまいました。

 相変わらず雨と共に現れた緑の人を加え、今回の北海道参加メンバー全員が揃ったところで改めて乾杯、明日からの北海道ツーリング本番の安全を誓った我々は、北海道話に花を咲かせて夜は更けていくのであった。

 天気情報によると明日向かう釧路、根室方面の天候は曇りで雨の確率はそんなに高くはなっていなかった。今回の豪雨被害をもたらした寒気は東海上に抜けつつあり、天候は西から回復傾向にあるらしいのだが、寒気の影響は少し残りそうで局地的には雨が降りそうな事を言っていた。

 明日は雨具を着ない事を願ってベッドに入った私だが、明日我々は西から東に向かって走る為、雨雲を追い掛ける形になってしまうのが心配ではありましたね・・・。


前へ
1
2
3
4
5
次へ
5ページ中1ページ目を表示


by Ryuta

           HOMEFUNKY LibraryRyuta’s Museum東北情報北海道情報秋田の林道秋田ヤブ山紀行Mail         TOP

Copyright(C) HIRATA  MOTOR CO., LTD.All rights reserved.