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 September 2015  Hokkaido Part 32 Touring
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 北海道3日目の朝が明ける。夜中に雨音を聞いたような気がした私は起きて直ぐに外を確認、残念ながら道路には水溜まりで出来ており小雨が降っていた。

 出発まではまだ時間は有るが、出発までに路面が乾く事は難しいそうである。私は布団の中に戻って朝食までの時間を潰す事にする。




ばっかす の朝食



 時間になり、我々は朝食をいただいた後、出発の準備を整えて外に出る。





出発時、雨は上がっていたが路面はフルウエット状態だったが・・・。





            ばっかす ではバイクを車庫に入れさせてくれるので雨の時は助かります。



 雨は上がったが路面は濡れており、我々は雨具を着て出発する事にした。いつものようにオーナーさん夫婦の見送りを受けた我々は、サロベツ原野の中を走る道道106号を天塩に向かって南下する。

 シルバーウィークの為なのかいつもより多くの車やバイクが走っており、我々は車の流れにのって走っていたのだが、前方に黒い雲が見えてきてその雲は右側に広がる日本海まで続いていた。

 そしてその数分後、我々は激しい雨の中を走っていた。それは結構な雨だったのだが、稚咲内まで来ると雨は小降りになり、風車が立ち並ぶオトンルイ風力発電所まで来ると雨は上がる。我々は天塩の道の駅で休憩としたのだが、休んでいる間にまた激しく雨が降って来てしまった。

 海側から雨雲が次々に流れ込んでるようで雨は強弱を繰り返していたが、我々は雨が降る中天塩を出発し国道232号を南下、遠別町啓明から道道119号に左折して中川町を目指す。

 国道232号も交通量が多く我々は車と共に移動したのだが、道道119号に入ると車はいなくなり少しペースを上げる。しかし路面はウエット、路面を注意深く探りながらの走りとなる。

 遠別町と中川町の境にはトンネルが在るのだが、そのトンネルを抜けると路面は乾いており我々は今日初めてのドライ路面を楽しんだ。中川のT字路の手前にバイクを止め後続を待ったのだが、道路の向かい側にアメリカンバイク(ドラッグスター400?)が停まっていて、ライダーは地図を広げ見入っていた。

 啓明へ向かう道道119号を確認していたと思われるのが、反対方向から来た我々の姿を見て間違いない事を確信したのか、彼は地図を仕舞って我々に軽く手を挙げて啓明方向へ走って行く。

 私がその姿を見送っていたその時、彼のジャケットから何かが落ちたのが見えた・・・?

 路面に落ちたのはグローブ(片手)だったのだが、彼はそれに気付かず走って行く。

 私は急いで手を振って彼を追い掛けたのだが、彼が止まるとは思えなかった。

 だってそうでしょう。

 彼は声が届かないくらい遠くまで行っていましたし、ライダーは普通前を見て運転するでしょう。

 ・・・ところがです。

 彼は一瞬ミラーに視線を送って後ろを見たんですよ・・・!

 そして彼は私が手を振っている姿を見たのでしょう・・・バイクを止めたんです。

 メンバーがグローブを拾って届けた時、彼はグローブを落とした事を初めて知ったようで、何回も頭を下げ私の方にも頭を下げていました。

 彼が道の確認の為止まって地図を見た時、グローブをジャケットのポケットに入れたのだが、そのまま走り出した為グローブがポケットから落ちてしまったと思われます。

 我々の場合グローブをする事は走り出す前のルーティーンになっていて、グローブをしないで走り出す事など考えられないのだが、普段グローブをしていない人は気付かないのかもしれませんね?

 彼がそのまま走っていたとしたら、落した事に気付くのは国道232号に出て止まった時でしょうから、グローブを発見するまで20km以上走る事になりますから、多分途中で諦めたでしょうね?

 彼が私に気付かず行ってしまった場合、私も困ったでしょうね・・・。

 落したグローブを持って彼を追い掛けたかと問われたら・・・?

 グローブを拾いに行ってバイクの所に戻り、バイクの向きを変えて彼を追い掛ける・・・。

 トンネルまでには追い着く自信は有ったが・・・どうするかなぁ・・・。

 止まってくれて本当に良かったと思いますね・・・!?

 国道40号に出ると路面はドライ、雲の切れ間から青空も覗いており我々は天塩川沿いの道を快適に走って音威子府へ向かう。

 音威子府を通過し咲来から道道220号の入った我々は、歌登のSeicomart目指す。私は咲来から歌登間のブラインドの少ないワインディングロードが好きで結構楽しんでしまったのだが、歌登は青空も見える明るい空で良い天気だった。

 我々は雨具を脱ぎ、シールドをクリアーにし、水分を補給して体調を整え、これから始まるスペシャルステージに向け準備する。







歌登まで来ると青空も見えていて路面も完全なドライ、我々は雨具をしまって出発する。



 これから向かう歌登〜下川間には大きな峠が3つ有って、それぞれ3つのレグに分けられる。歌登を出発した我々は、まずは道道120号の第1レグに走り出したのだが、普段は殆どバイクの姿を見ない道に今日は数台のバイクと出会いましたからこれもシルバーウィークの為かな・・・?。

 仁宇布から道道49号で二つ目の峠を越え道道60号に出た我々は、いつものパーキングにバイクを停め小休止とする。




    道道49号と道道60号が交わる近くのパーキング。 ここでは青空も見え陽も射していたのだが・・・



 我々はこれから3つ目の峠を越えて道道60号を下川まで走るのだが、この区間のハイライトはサンルダムの付け替え道路で、アールの大きな広い道が続くワインディングロードを私は大いに楽しみにしていた。

 そして我々は下川に向け走り出したが、もう直ぐ付け替え道路という所で路面が濡れてきて雨が降り出す。さっきまでは良い天気で雨の事をすっかり忘れていた私は、肝心の付け替え道路がフルウエット状態にガックリでしたね・・・。

 フラストレーションが溜まった状態で、私は付け替え道路が終了する少し手前で後続を待ったのだが、そこは路面もドライで空には青空も見えていた。私の日頃の行いの悪さが出てしまった格好だが、楽しみは次回に取っておきます。

 メンバーが揃ったところで、我々は確認しなければならない事が有った。それは昨年のPETIT北海道でこの地を訪れた時、この近くのカレー屋さんで昼食を食べたのだが、その時メンバーがお店に帽子を忘れて来ていた。

 忘れ物に気付い時、我々はここから70km以上遠くにいて帽子を取りに戻る事を諦めたのだが、またこの地を訪れるまで預かってもらう事にしていた。

 あれから1年以上経っており、帽子が残っているのか店に電話を掛け確認すると、帽子の忘れ物は沢山有るようで確認出来なかった。

 そこでお店に立ち寄って確認する事にしたのだが、時間もちょうど昼時でそのカレー屋さんモレーナ で昼食を取る事にいたしました。




下川のカレー屋さん モレーナ 到着



 このお店にはボーダーコリーの看板犬がいるのだが、今日は外に停められた軽自動車の中で我々を出迎えてくれました。




看板犬の ボーダーコリー




独自の雰囲気を持つ モレーナ の建物



 建物の横に YAMAHAの YB1(2サイクル) が置かれていたが、オーナーさんのバイクなのだろうか? YB1を見るのも久しぶりだったが、北海道では珍しいバイクと出会う事が時々有って、その度に驚かされるのである。




建物脇の草地に何故か YB−1      オーナーさんの愛車?



 店内に入ってオーナーさんと挨拶を交し、先ずは帽子の確認をする。オーナーさんがそれらしき帽子を奥から出して来たのだが、それが忘れた帽子に間違いなかった。1年ぶりに帽子を手にしたメンバーは、オーナーさんにお礼を言って早速かぶっていましたね。




モレーナ の店内




モレーナ のメニュー 季節によって変わるようです。



 我々は昨年も座った窓際の席に着き、メニューを開く。私は昨年 オニオンとひき肉のカレー を食べたので、今回は 豆と野菜のカレー を食べてみる事にした。ここのオーナーさんが作るカレーは、私がこれま食べた事の無い独自のカレーで、一度皆さんにも味わってもらえたらと思いますね。




豆と野菜のカレー ライス付 800円      野菜の味が濃い美味しいカレーでした。




オニオンとひき肉のカレー  ライス付   800円



 食事中に強いにわか雨が降ってきたのだが、山の中で我々を濡らした雨が追い着いて来たのかもしれません? その後我々はこのにわか雨に翻弄される事になるのだが、食後のコーヒーをいただきながら雨が上がるのを待って外に出ると、大きな水溜りが出来ていましたね・・・。




食事の間に降ったにわか雨が大きな水溜りを作っていた。



 我々は下川の街中に在るいつものGSへ給油に向う。




下川のいつもの出光GSで給油  給油を終え出発しようとしたその時スコールに襲われ我々は暫し足止めされる。



 給油を終え我々がヘルメットをかぶり出発しようとしたその時、強いにわか雨が降ってきた。我々は雨が上がるまで暫く待たされる事になったのだが、路面がフルウエットになった事もありバックにカバーを掛け雨具の上を着て岩尾内へ向かって走り出す。

 下川のGSを出発した我々は、雨が上がったばかりの濡れた路面を岩尾内ダムを目指して走り出す。下川〜岩尾尾内間はそこそこ楽しめる(巡回ルートなのでご注意下さい)道なのだが、今回はウエット路面で慎重に走って岩尾内に到着する。

 岩尾内ダムを通過し、道道61号から道道101号に左折した我々は愛別を目指したのだが、士別市朝日町と愛別町の境に在る峠のトンネル手前まで来ると、先ほどからシトシト降っていた雨が強く降ってきてしまった。

 我々はスピードを上げトンネル内に逃げ込んだのだが、トンネルの先が気になった。ドキドキしながらトンネルを出てみると雨はそれ程でもなく、峠を下るに従い雨も上がり路面は次第に乾いてくる。我々は愛別ダムまでの道を楽しみ、いつものパーキングにバイクを止める。



 

   愛別ダム手前のパーキングで休憩。路面は乾いていたが、雨が降った痕が有り天候は安定していないようだ。



 我々が休憩を取っていると、愛別方向から1台の白いゴールドウイングが入って来てバイクを止める。そのライダー(50歳代?男性)は雨具を着ておらず、この先は晴れていると私は読んだのだが、天気が気になった私は彼に愛別方面のお天気を聞いてみた。

 すると私の予想に反し、彼は来る途中結構な雨に降らたと教えてくれる。しかし、ゴールドウイングはカウリングが大きく少々の雨では濡れないそうで、彼は雨具を着ずにそのまま来たらしい。車のような大きなエンジンを搭載するゴールドウイングだが、車のように雨が降っても濡れない事を知り、私一つ勉強させてもらいました。

 パーキングを出た私は雨を覚悟して愛別ICを目指したのだが、途中路面が濡れている個所は有ったが雨には降られず、国道39号を横断し愛別ICから愛別上川道路に上がり北見峠へ向かう。

 予定では浮島ICで上川上越道路を下りて北見峠のワイディングを楽しむ事にしていたのだが、上川ICを過ぎると小雨が降ってきて、並行して走る国道273号の路面は濡れて光っているのが見えた。

 ウエット路面で北見峠を走っても楽しめず、私は予定を変更し浮島ICを通過、トンネルを抜け白滝丸瀬布道路に入って 道の駅 まるぜっぷ を目指す。久しぶりの北見峠を楽しみにしていた私だったが、走る事が叶わず本当に残念でした。




道の駅 まるぜっぷ 到着 路面も乾き雨の心配は無くなったが・・・



 丸瀬布まで来ると雨は上がっており路面も乾いていた。我々はここで休憩を取った後、川湯温泉駅近くの宿に向かう事になっていて、私は夕食開始時間の午後6時半までに到着したいと考えていた。しかし時間は既に午後4時近くになっていて、150km以上先に在る川湯温泉に6時半までに到着する事は厳しい状況となっていた。

 じつは24年前、FUNKYは今日と似た状況に陥っていた。その時も宿は今日と同じ宿(経営者が変わって名前は変わっているが同じ建物)で、走って来たコースも岩尾内から同じ(その時は北見峠を越えて来たが・・・)で時間が押している状況も同じだった。

 詳しい状況は 1991 FUNKY IN 北海道 Part8 のレポートをご覧にいただくとして、24年前に時間が押してしまった原因は、丸瀬布の先でTZR250(後方排気)が焼付いた為(緩い下りで開け過ぎた?)だった。

 その修理(焼付いたシリンダーにオイルを注入し何とかエンジンは掛かった)に時間を使い遅くなってしまったのだが、その時は国道333号で丸瀬布→遠軽→旭峠道路→若佐→北見端野と走り、国道39号→美幌→国道243号→美幌峠→屈斜路湖→川湯温泉駅 のルートで宿に向かっていた。

 その時の経験からそのルートは交通量が多く時間が掛かる事が分かって(24年前だが?)いて、今回は距離的には長いが時間的には近いと考えられる 遠軽→留辺蘂→置戸→訓子府→北見→津別→津別峠→屈斜路湖→川湯温泉駅 のルートで宿に向かう事にしたのだが・・・。

 丸瀬布を発ち遠軽から国道242号で留辺蘂に向かった我々は、傾いた赤い陽射しを受けながら快調に走り留辺蘂に到着、置戸へ向かう。

 置戸に秋田という地域が有るのだが、我々は秋田に向かう(右折)交差点を左折、国道242号と分かれ北見方面に向かう。この道は2年前にも走っていたのだが、国道から左折した時私は違う道だと思って走っていた。

 しかし、今考えてみると途中ホクレン北見工場の大きな建物が有ったような気がするから、多分同じ道だったと思われる。私は交差点の道路標示に訓子府の文字を見付け、そこを右折して訓子府の街に出たのだが、2年前と同じ道だと分かっていたら直進して上常呂まで行っていたに違いない。

 訓子府〜上常呂間(道道50号)は、交通量が多く結構時間が掛かってしまったのだが、上常呂に直接出ていれば10分は時間を節約出来た可能性が有る。たかが10分と云うが、6時半川湯到着を達成する為には1分も無駄に出来ない状況だったのである。

 上常呂を通過する頃、我々はまだ沈むゆく夕陽に照らされていたのだが、道道27号に入り津別を目指す頃には陽が落ちて辺りは暗くなり始めていた。津別の手前には峠が在って路面はウエット、小雨も降っておりペースは上がらない。

 5時半前、我々は津別でいつも休憩するセブンイレブンにバイクを止める。夕食の時間(6時半〜)まで1時間、宿まで距離的には近い所まで来たが、この先には狭く曲がりくねった津別峠が控えていて、時間的には厳しい状況は変わらず、宿に少し遅れるかもしれないと連絡を入れる。

 我々は休憩もそこそこに津別峠へ向かって走り出す。津別の街を出ると辺りは漆黒の世界で、雨は降っていなかったが路面は濡れており、我々の 55W HID の光も原付バイクの灯りのように頼りなかった。

 それでも道道588号が2車線の時はまだ良かった。日中でも走るのが大変な津別峠への上り(曲がりくねった1車線路)が始まると、1台のペース上がらず時々止まって待つ状況になる。日中で有れば放置プレイにするところなのだが、この闇の世界に置き去りにするのは忍びず、走っては止まり灯りが見えたら走り出すを繰り返す。

 峠を越え道が下りになると更にペースが落ち、私はペースの遅いメンバーを先頭にして後ろから2台のライトで照らしながら走る事にした。我々が長い長〜い津別峠を越え屈斜路湖畔を走る国道243号の一時停止に出た時、時間は6時15分を過ぎていた。

 これからは広い二車線路で我々は川湯温泉を目指し先を急いだのだが、川湯温泉街を抜け川湯温泉駅に到着した時、残念ながら6時半を回っておりました。川湯温泉駅に到着した我々だったが、私の24年前の記憶が曖昧で宿への道を間違え迷ってしまった。

 結局、今宵の宿 あさ寝坊 に電話し何とか宿に辿り着く事が出来たのだが、我々が宿の隣に建つ小屋(車庫)にバイクを止めた時、GSX−Rのメーターディスプレイの時計は7時少し手前の数字を表示してしていましたね。

 小屋に灯りは無く、我々は暗い中バイクから荷物を降ろしていたのだが、オーナーさんが出て来て親切にも車を回してヘッドライトで我々を照らしてくれたのは有難かった。

 夕食(皆さん一緒に頂くのが原則)に送れてしまった私は焦っていたのだが、近くの温泉(この宿にお風呂は無い)が8時で閉まってしまうと云うので、温泉に入ってから夕食にする事になった。我々は着替えて近くの温泉に向かったのだが、暗くて温泉の建物が直ぐには分からなかった。

 私は24年前にもその温泉に入っていたのだが、建物が増設され形が変わっていて直ぐには分からなかったのだが、入口の上に書かれた 川湯駅前 つつじの湯 の文字を見て24年前を思い出しました。

 温泉入口のガラス戸には駅前地域住民限定浴場と書かれており、一般には解放されていない温泉(公衆浴場)なのだが、あさ寝坊のマイシャンプーもストックされており、お風呂の無い あさ寝坊 には欠かせない存在となっている。

 この温泉の泉質は、川湯温泉に在る公衆浴場とは違った塩泉系の泉質で、天然掛け流しの大変温まる温泉でした。

 夕食を待ってもらっている関係上、早々に温泉から宿に戻った我々は、同宿の皆さんと一緒に夕食をいただく事にする。


24年前 カウンターでお好み焼き夕食
 24年前の宿(山賊の根城)はお好み焼きの夕食が売りで、我々はカウンターに座ってお好み焼きを食べたものだった。

 今回我々は 炉端コース ¥5500 (1泊2食付)と云うコースで宿を予約していたのだが、私はカウンターに座り食材を焼くのを見ながら食事をする(HPにそんな様子が載っていた)ものと考えていた。

 しかし我々は普通にテーブルの上に食事が並んだ部屋に通され ビックリポン でした。今回は別室で焼き上がった食材をその都度運んで来るシステムとなっておりましたね。




 まずはビールで乾杯 後ろはオーナーさん夫婦の娘さん この宿は家族と泊り客が一緒に食事するスタイルを取る。




あさ寝坊 夕食(炉端コース) アルミホィールに包まれているのは、オーナーさんが近くの川で釣って来たオショロコマ



   オーナーさんは地元の食材に拘っているようで、最近滅多にお目に掛からないオショロコマサケ目サケ科に属する魚カラフトイワナとも呼ばれる。)を近くの川で釣って来てホィル焼きにして出していた。

 勝手に釣って大丈夫なの・・・? 

 と私はツッコミを入れてみたのだが・・・理由は忘れたが問題無いそうです。

 オショコマはその昔し然別湖で刺身(刺身は美味かった)を食べた以来だったが、私には普通の岩魚(イワナ)との違いが分りませんでした。サンマの焼物や焼鳥等も出て来たのだが、炉端感が無く盛り上がりに欠けてしまったが少々残念でしたね・・・。

 食事の始まったのが遅かった事も有り、食事から引き続き呑み会&交流会へと移行して行ったのだが、オーナーさんから会に参加する方へカンパ(金額は任意)のお願が・・・。私はカンパする金額を幾らにするかで悩んだのだが・・・それは余計な心配だった。

 オーナーさんがカンパを入れる容器を持って来たのだが、ご親切にもその中には1枚の千円札が・・・。それを見た私は、財布から千円札を1枚取り出し容器に入れたのでした。

 テーブルの上には日本酒やら焼酎やら多種多様なお酒が並んだのだが、その中に見慣れぬお酒が・・・?




    左から生牛乳 真中が HERMES GEEN PEPPERMINT アルコール度 30% ペパーミントリキュール酒
    そして右端が アブサン HAPSBUGG premium reserve EXTRA STRONG アルコール度 89.9% 薬草酒
                     
   (ハプスブルグ・ゴールド・ラベル)



 テーブルの上に並んだ瓶の中で私は緑色の液体が入った細い瓶に目が止まった。それは客さんが持って来て置いて行ったお酒で、随分前から飲み会に出しているがなかなか減らないお酒だと云う。

 その鮮やかな緑色のお酒の名は アブサン HAPSBUGG premium reserve EXTRA STRONG アルコール度 89.9% と云うお酒で、薬草のリキュールのようなのだが、少しなめてみるとビリィッとする(アルコ―ル度 89.9%ですから当然だが・・・)苦味の有るお酒だった。

 アブサンの由来は主原料のニガヨモギの学術名から来ているらしいのだが、薬草系のリキュール酒で幻覚や向精神作用が有ると疑われ、20世紀初頭には禁止になった事も有ったらしい。しかし現在は問題の無い成分で販売されており、殆どアルコールと云ってよい89.9%のアルコール度は強烈で、その味もまた強烈なお酒だった。

 呑み会に出されても減らない理由を理解した我々だったが、89.9%というアルコール度が三人の秋田人に火をつけた。一年近く?経っても殆ど減っていないアブサン、私は秋田人の名に賭けて減らしてみせると心に誓うのであった?

 しかし、それは困難を極めた。アルコール度数はウヰスキーの2倍以上、焼酎の3〜4倍、ワインや日本酒の約6倍、ビールの18倍も有って、もしこの瓶を空けた(450ml以上残っていた)とすれば結構なアルコール量になる。

 しかし最大の問題はその味で、苦い薬を飲まされているようで水で割ってもウーロン茶で割っても、箸にも棒にもかからない味で、とても飲める代物ではなかった。

 テーブルの上にはオーナーさんが近くの牧場から仕入れてきた、2Lペットボトル入りの搾りたて牛乳が置かれていのだが、飲んでみると乳脂肪の脂っこさが無いサラッとした飲みやすい牛乳だった。

 この牛乳とアブサンを混ぜたらどうなる・・・?

 そんな疑問を抱いた私は、牛乳に緑のアブサンを注いてみた。

 すると真っ白な牛乳が鮮やかな乳緑色に変わった。

 私は薄い緑色に染まった牛乳を一口飲んでみる・・・!?

 それはあの苦く薬臭いアブサンが入っているとは到底思えないまろやかな味で、普通に飲める味だった。その味を表現するボキャブラリーを私は持ち合わせないが、アブサンを牛乳で割ることで苦味や薬臭さが無くなり、私がこれまで味わった事の無い飲み物を作り出していた。

 アブサンと牛乳の奇跡のコラボレーション・・・

 < これはイケル・・・> 

と皆さんにも飲んでもらったら好評で、アブサンの牛乳割はこの飲み会の中で市民権を得たのであった。

 < これも割ってみれば・・・。 >

と今度はペパーミントのリキュール酒(アルコール度30%)を割ってみたのだがこれまた好評で、2Lペットボトルの牛乳は直ぐに空いてしまった。それを見たオーナーさんは冷蔵庫から直ぐにニューボトルを出して来たのだが、我々は結局10人で2Lボトル三本の牛乳(何本ストックしているんだ?)を空ける事になるのである。

 とにかくここで飲んだ牛乳は、飲んでも飲んでも胃がもたれる事も無く飲み飽きるも無かった。もしこれがスーパーで買って来た紙パック牛乳だったらこうはならなかったと思われ、牧場牛乳の素晴らしさを知った呑み会でした。

 ビールから始まって焼酎・ペパーミント・アブサン等々結構飲んでしまった私は、会が終わる頃には結構出来上がっていたのだが、いつもとは何かが違う酔いを感じていた。

 これだけ飲むと必ずと言っていい程頭が痛くなる私だが、今回は自分が酔っているのを自覚しているにも関わらず、頭はスッキリしているし気分も悪くなく不思議な感じでした・・・?




今日釧路から自転車で走って来たと言う札幌から来た彼女、夏の増毛で会った彼女同様元気な方でした。
私、結構酔っ払っているのですが、何故か気分は爽快?でした。





           奥の彼女は我々の話を聞いてバイクの免許を取ると云い出したのだが・・・



 今回の呑み会&交流会には、我々の他に今日釧路から自転車で来た彼女(夏の北海道でも同じように自転車で旅する女性に出会ったが女性サイクリストは流行っている?)と2組のカップルが参加していやのだが、その片方のカップルの彼氏がバイク(ハーレー883?)に乗っていた。

 彼は彼女と共にタンデムツーリングを楽しんだりしているようなのだが、我々の話を聞いていた彼女が自分も免許を取って彼氏と共にツーリングに行きたいと言い出した。

 彼女かバイクに乗っている彼氏と一緒にバイクで走りたいが為にバイク免許を取得するパターンは多いのだが、私は彼女にバイクに乗る目的を確認してみた。

 バイクを楽しみたくて免許を取るのか?

 彼氏と一緒にいたいが為にバイク免許を取るのかを・・・?

 私は自分でバイクを楽しむために免許を取るのは良いのだが、彼氏と一緒に走りたいだけで免許を取るのはお勧めしないとアドバイスする。

 彼女が免許を取って彼氏と一緒に走ったとしますね。彼女は初心者ですから当然彼氏が面倒みて走る事になります。初心者を先導して走るのは結構疲れるものなのです。そして面倒をみながらの走は、楽しくないんです。

 先導してもらっている彼女も彼氏に気を使うでしょうから、彼女もまたバイクを楽しめない。最初は一緒に走るだけで楽しいのでしょうけど、バイクを走らせる事が楽しくなければ長続きしません。

 彼と一緒にバイクを楽しみたいのなら今まで通りタンデムで楽しめば良い訳で、免許を取る費用やバイクを購入するお金で、豪華な旅をしたり美味しい物を食べたりした方が絶対に良いと私は思います。

 バイクは人の為に乗るのではなく、自分自身が楽しむ為の道具です。自分自身がバイクに乗りたい、バイクを上手くなりたいと思う気持ちがなければ、飽きてしまいます。

 バイクを楽しむ(上手くなる)為には練習が必要で、他人に気を使いながらの走りでは集中出来ず練習になりません。バイクを上手く(色々な意味で)走らせるには、自分自身で判断して走る事が重要で、その経験の積み重ねがバイクを安全に楽しく走らせる事に繋がるのです。

 バイクを上手に走らせられるようになるには自主練習が重要で、ただ走るのではなく一つ課題を持って集中して練習する事だ大切です。課題を一つクリアーしたらまた課題を持って走る事を繰り返し、ライダーは成長していくのです。

 私がバイクに乗り始めて50年になるが、今でも課題を持って走るようにしています。

 免許を取ると言っていた彼女は部屋に戻って彼とバイクの事を色々話したようなのだが、翌朝会った時これまで通り彼の後ろに乗ってバイクを楽しむ事にしたと言っておりました・・・。


 部屋に戻った私は布団に入ったのだが、ふと見た窓の外には満天の星空が広がっていた。我々の明日の予定は、昨年雨に祟られ観光出来なかった知床五湖や神の子池をリベンジする事になっていて、明日晴れる事を願って私は眠りに就いたのでした・・・。



 
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by Ryuta
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