2010 FUNKY IN 北海道 Part.27 初日 2日目 3日目 4日目 5日目 最終日




朝起きると外は雨。



青森の彼は我々より一足先に襟裳岬へ出発。
手にはお母さんから貰ったグローブカバー代わりのコンビニ袋



● 雨のスタート

一福 朝食
明け方,雨が屋根を打つ音を聞いてまた寝てしまった私だったが、6時過ぎに目が覚めて外を見るとやはり結構な雨が降っていた。

テレビを点けて天気予報を見ると、雨は道東地方で降り続くようで、今日行く予定していた知床峠はパスした方が良さそうである。

知床半島の根室海峡側 羅臼 とオホーツク海側 宇土呂 間を結ぶ知床横断道路は、標高738mの知床峠を越えるワインディングロードで、晴れていればとっても楽しい道なのだが、雨が降れば雲が掛かって殆ど視界が利かない最悪の道で、私は雨が降る知床横断道を走るほど物好きは無いのだ。

雨の走行は楽しくは無く、1日中雨ならば今宵の宿 網走 アニマの里 に直行する事も考えなければならない状況だが、網走・北見地方は雨が昼頃には上がる予報も出ているので、状況を見てコースを考える事にする。

予定では8時には宿を出発したいと考えていたのだが、この雨では急ぐ事も無く出発を9時前に設定してK9に予定の変更を告げる。

8時になって朝食を食べに1階の食堂に行くと、昨晩のXJRの彼が出発するところだった。彼は雨に備えブーツカバー(ブーツは真新しいアルパーンスターのレーシングブーツ)を持って来ていたのだが、雨用のグローブは無くお母さんからコンビニ袋を2つ貰ってそれをグローブに被せて雨対策にするようだ。

何とも心許ない雨対策で、とっさの操作に支障が無いと良いのだが・・・等と心配してしまいました。彼は雨の中襟裳岬を目指して出発して行きましたが、私は彼の道中の無事を願ったのでありました。

彼を見送った後、我々は朝食を取って腹ごしらえをし出発の準備に入る。私の雨対策は、バイク用の雨具、ブーツはゴアテックスフィルム入りのアルパインスターブーツ、グローブもゴアテックスフィルム入りのアルパインスターのグローブで万全を期す。

もっともゴアテックスをはじめ透湿フィルム入りのレイングローブに完璧な物は無く、1日中雨の場合は夕方には手がグショグショになってますけど・・・。

K9は普通のアルパインスターブーツを使用するが、ブーツの中にゴアテックス製のソックスを履いて足が濡れるのを防いでいる。泊まりのツーリングに雨は付きもので、足も手も(特に足)濡れるとモチベーションが下がり雨中走行が苦痛になってくる。

旅に出るライダーで雨具持たない人はいないと思うが、手足の雨対策をしている人は少ないように思う。雨中走行は楽しくはないが、体が濡れなければ苦痛になる事は少なく、ツーリングライダーはもっと手足の雨対策に気を配るべきと私は思う。

FUNKYでブーツカバーを使わない理由は防水性も有るが、カバーが引っ掛かって立ちゴケする事も有ったりして、現在使用している人はいない。

レイン用品の中にはバイクの操作性やプロテクション性が劣る物が散見される。雨の日だからこそ、プロテクション性能が高い用具を選びたいものである。これは雨の日に道路と仲良くなった事が有る私からにアドバイスです。

午前9時前、我々は予定通りに花咲港を発って先ずは厚床に向かう。予定では 落石 初田牛 経由で厚床に向かう事にしていたのだが、この雨では遠回りする意味が無く最短で国道44号に出て厚床に向かう。

国道44号の交通量は結構多く我々は車の後ろで時間を過ごす事になったのだが、レイングローブの嵌め方が悪くに雨水が浸入してきた私は、休憩を兼ねて厚床のコンビニにバイクを止める。

雨は降り続いており止む気配は無く、我々は気を取り直して再び走り始め国道44号から国道243号に入り、別海から国道244号に入って尾岱沼の白鳥台を目指す。国道244号(野付国道)は晴れていれば快適に走れる道なのだが、雨では気を使うばかりで楽しくはなく我慢の走行が続いた。





尾岱沼 白鳥台到着
トイレは出来たばかりのようだし、隣に新しい建物が建設中。

































1985年に泊まった民宿白鳥屋の建物が見える。
右端の四角い建物だが、今でも営業しているのだろうか?
因みに、隣にあったみんしゅくスワンの建物は無くなっていた。



● 白鳥台
花咲港を出てから1時間15分程で、我々は白鳥台に到着し休憩を取る。私が此処にバイクを止めるのは久しぶりだったが、駐車場の脇に新しい建物が建設中でその横に真新しいトイレが完成していた。

早速私はその新しいトイレを利用させてもらったのだが、男性用トイレには面白い仕掛けがして有って私は感心してしまった。


外の景色を見ながらの開放感。
体験出来るのは大人の男性だけ?
このタイプの男性トイレは私は初めて見た。
因みに、女性トイレにはこの様な大きな窓は無かった?


その仕掛けとは、小便器の目の高さに窓が切られていて外が見られるようになっていたのだが、その視線の先にはもう少し季節が進むとシベリアから白鳥が渡って来る汽水湖が見えていたのである。

つまりこの男子用小用トイレでは、放尿する開放感と美しい白鳥が舞う姿を同時に味わえる?わけで、この粋な計らいのトイレに私は感動?してしまいした。

このトイレを利用するのがもう1ヶ月遅ければその感動を私も味わえたかもしれないのですが、FUNKYが白鳥が訪れる季節に此処を訪れる事は無いと思われ、それが叶う事は無いのかもしれません。

トイレから出て来て私は雨具の左足のファスナーが開いているのに気が付いた。走っている時何だは左足が涼しいと感じていたのはこのせいだったのだ。

K9による花咲港を出て直ぐファスナーが閉まっていないのに気付いたらしいのだが、私がわざと閉めていないのだと思って厚床のコンビニに止まった時も指摘しなかったのだと云う。

「オイ オイ そこは云うところでしょう。」 と突っ込みたくなったが、私は黙ってファスナーを閉めた。


25年前の白鳥屋出発の時の写真。
建物の色は変わってはいるが、写真に写っている
袖看板は今は無いが、取り付いていた跡は残っていた。


FUNKYにはこの白鳥台には思い出が有って、25年前のFUNKY2回目の北海道で泊まった宿がこのパーキングの下に在るのだ。

私がその宿を確認にトイレの後ろ側に回って見ると・・・、白鳥屋さんの建物は25年経った今でも建っておりました。

建物の色が変わり袖看板も取り外されておりましたので、今は営業はしていないように見えましたが、私は懐かしい建物を見ながら25年前の事を思い出しておりました。

休憩を終えた我々は、また雨の中を走り始める。天気が良ければ野付半島に立ち寄る事も考えていた私だが、今回はパスして標津に向かいます。

標津の手前まで来て私は考えてしまった。知床峠はパスするとして、この雨では何処に行っても楽しい道は無さそうだし、何処かで雨が上がるのを待つのが得策のように思える。

そこで私は以前ランチを食べた事が有る川湯温泉駅舎内に在るレストラン オチャードグラス で昼食を取り、近くの川湯温泉に入りながら天候の回復を待つ事を考えた。問題は川湯温泉へどのルートで行くかだ。

標津から川湯温泉へ行く時、晴れていれば私は迷わず国道244号の根北峠を選択するのだが、雨が降っていては楽しくはなくここはリスクが最も少ない国道272号から道道13号を通り国道243号を使って弟子屈に出る最短ルートを使う事にした。私は標津の街手前のGSの在る信号を左折、中標津に向かった。

この標津 から弟子屈を結ぶ道を走るのは久しぶりだった私は、中標津の街にバイパスが出来ている事を知らずにわざわざ中標津の街中に入ってしまった。中標津の街を走ったのも久しぶりだったが、中標津空港へ向かう道(フェリーの中で観た釣りバカ日誌に出て来た)や昔天皇陛下の露払いをして走った別海に向かう道の交差点を見付けたりして結構楽しかったのでした。

中標津から弟子屈までの道は、緑の牧草地の中をアップダウンを繰り返しながら走しる北海道らしい道で、晴れていれば我々は北海道を満喫出来た筈なのだが、雨は結構な勢いで降っており追い越しもままならず車の後ろに着いて我慢の走行が続いた。




正午前に川湯温泉駅に到着。ここまで来ると雨は上がった。
この駅舎は白樺の木を柱に使った珍しい造りをしている。


店内はクラッシックな雰囲気!


窓ガラスも洒落てます。


青空も出て来てきたが、路面はまだ濡れており、
温泉に入って路面が乾くのを待つ事にする。


● オチャードグラス

駅舎内に在るオチャードグラスで昼食。



何を食べるか思案中!
昨日は魚系の食事だったので、肉系を食べたくなり
ソーセイジの盛り合わせとピザにしてみました。



ミックスピザ ¥900−
普通うに美味しかったです。


何とか弟子屈に到着した我々は、国道391号を北上し正午少し前 JR川湯温泉駅 に到着する。川湯まで来ると路面は濡れてはいたが雨は上がっており、私が考えていた通りの展開になって来た。

我々は早速JR川湯温泉駅舎内に在る オチャードグラス に向かう。前回 オチャードグラス  を訪れた時は30分以上の待ち時間で、此処での昼食を諦めたのだが、今回はタイミング良く席が空いて我々は直ぐに席に着く事が出来た。

我々の後に次々にお客さんが来店し直ぐに30分待ちなっていたから、休日に此処で食事をする場合は時間に余裕を持って訪れた方が良さそうです。

席に着いた我々は早速メニューを開く。前回(2006年)私はハンバーグを食べたので、今回は違うメニューを探す。昨日から魚貝系の食事が続いていた私は肉系のメニューを探したのだが、結局ピザとソーセージの盛り合わせを注文する。K9はハンバーグセットをオーダーしたようだ。

オチャードグラスの入っている川湯温泉駅の駅舎は、1936年(昭和11年)に建てられた二代目のものらしいのだが、オチャードグラスは以前の事務室と貴賓室として使われていた部屋を使っているようだ。

前回は貴賓室(多分)で食事をした私は、今回は事務所での食事となったが、ゆっくりと静かに流れる時間の中で、我々は時間を掛けて食事を頂きました。

我々のテーブルの隣では、団体ツアーの添乗員さんとバスの運転手さんが、食事をしながら午後のスケジュールの打ち合わせをしていた。

雨模様の天候にスケシュールの調整を行っているようで、我々と同様雨でスケジュールの見直しを余儀なくされているようである。

美味しく食事を頂いた我々が外に出てみると、空には青空も見えていて雨はすっかり上がっていた。しかし、まだ路面は濡れておりドライ路面になるまでは、もう暫く時間が必要のようである。


● 今後のスケジュール
路面が乾く事を前提にして、私はこれからの予定を考える事にした。今日の予定では根北峠から開陽台、裏摩周を周るコースを走る事にしていて、私は出来ればこのコースは走りたかった。

今の時間は午後1時前で、路面が乾くまでの時間を1時間とすると此処を出発するのは2時となる。根北峠から裏摩周を周回する時間を3時間としても、今宵の宿の在る網走には遅くても6時には到着出来る筈で、私はこの新しく立てたスケジュールで走る事を決める。

我々は雨具をバッグの中に仕舞い込み路面が乾くまでの時間を過ごす為、近くに在る川湯温泉公衆浴場に向かった。






3年ぶりの川湯温泉公衆浴場。



路面も乾いて来たので、これから
根北峠がら開陽台に向かいます。


● 川湯温泉 公衆浴場

昔は一般客も100円だったと思うが、これも時代ですかね?


浴場自体は以前と全く変わっていませんでした。

私がこの公衆浴場に立ち寄るのは三年ぶりだったが入浴料の200円も何もかも全く変わっていなかった。唯一前回と違っていたのは受付のおばさんだったかも・・・。

以前聞いた話では此処の受付は近所の人達が交代で担当しているとの事で、この温泉はこの地域の人達の奉仕で運営されている温泉なのです。利用させてもらっている我々も、迷惑をお掛けないよう心掛けようと思います。

今日の温泉は人が少なく、ゆっくりと温泉を楽しむ事が出来た。私は向かって左側の温泉が流れ込む熱目湯船と、左側の温目の湯船を代り番こに入って体を揉み解す。

ゆっくりと温泉に浸かって体をリフレッシュした我々が外に出ると、道路は乾いておりここまでは私の作戦通りに物事は進んでいた。

国道391号に出た所に在るいつものホクレンGSでタンクを満たした我々は、野上峠を越えて根北峠を目指す。道道605号から道道115号に出た我々は清里を経て国道244号に向かったのだが、清里を過ぎるとパラパラと雨が落ちて来た。

私の予定では雨は降らない筈だったが、国道244号に出て根北峠に向かい始めると、路面が次第に黒くなってきた。

それでも根北峠が始まる黄線区間が終了する辺りではウエットパッチが有る程度でまだ走れる状態だった。





開陽台に向かう途中、雨が強くなって雨具を着る事になった。











開陽台に到着はしたが・・・。
茫然と立ち尽くす図!




裏摩周のパーキングに到着するが・・・。
辺りは雲の中と思われる。


一応展望台に向かいますが・・・。



裏摩周を出て斜里側の緑まで行くと、
雨は上がり路面は乾くのだが・・・。






















屈斜路湖を見下ろすも藻琴山展望駐車公園到着。
湖面で雨が降っているのが見えた。































網走に到着、宿に向かう前に夜の飲み物を仕入れます。

● 雨のスペシャルステージ

奥に見えているのが砂が浮いている直角カーブ。

黄線が終わった所で私は次のコーナーに向かってスロットルを開けて行く。コーナーは慎重に成らざるを得ない状況だったが、1年ぶりの根北峠を楽しもうと私は集中していた。

ところがである。峠に近づき標高が上がる連れ雨が強くなって来て、路面も黒く光るようになってしまった。こうなると一気に臆病になってしまう私は、静かに根北峠を越える。

峠の向こうはきっと晴れていると筈と云う一分の望みを持って峠を越えた私だったが、峠を越えると雨は更に強くなってくる。

峠を下れは雨は止む筈と考え我慢の走行を続けた私だったが、国道244号から開陽に向かう道道975号に入っても雨は強くなるばかりで止む気配は無かった。

私は雨具を着る為雨宿りが出来る場所を探したのだが、広大な牧草地の中にそんな場所が有る筈も無く、私は我慢しきれずに開陽台に向かう直線路に出た所でバイクを止め、雨具を着る事にした。


周りの景色は見えず、写真を2枚撮って退散する。

雨具を着た我々は、開陽台に続く直線路を走り始める。開陽台は何度も訪れている私だが、これほどの雨の中開陽台を訪れるのは初めてだったかもしれない。

直線路から開陽台に向かう小道に右折した我々は、白く撒かれた石灰を踏んで開陽台の駐車場を目指す。遠くに見えて来た展望台は、少し霞んで見えている。

駐車場に到着してみると、パーキングに車は殆ど止まっていなかった。この雨では当然と言えば当然なのだが、周りの景色も霞んで見えており我々は写真を二枚撮っただけで開陽台を後にし、裏摩周に向かう。

釣りバカ日誌に出て来た養老牛温泉に久しぶりに立ち寄る事も考えて私だったが、今回は時間的余裕が無く、養老牛温泉入口を直進し清里峠に向かう。清里峠に近づくに連れ雨は次第に弱くなってきたが、峠のシェルターを抜け裏摩周方面に左折すると今度は霧が出て来て見通しが悪くなってきた。

この道はドライ路面であれば楽しめるワインディングロードなのだが、今日は慎重に走って霧に包まれたパーキングにバイクを止める。



バックの霧の摩周湖共にパチリ!
晴れていれば後に摩周湖が見えるのだが・・・。



幻想的ではあるのだが、何も見えません。

この霧では展望台に行っても摩周湖は見えないのは分かっていたが、此処を初めて訪れたK9と共に私は展望台に向かう。

展望台に上がるとやはり摩周湖は霧の中で、正しく霧の摩周湖だった。霧の摩周湖と云う表現は正しくは無くただの霧なのだが、私の年代ではどうしても布施明の霧の摩周湖のイメージが強く、摩周湖と云ったら霧の摩周湖なのである。

この展望台に初めて上ったK9は、裏摩周展望台の看板と共に証拠写真を撮って(後ろは霧の摩周湖)展望台を後にする。摩周湖は逃げませんから、次の機会に摩周湖と一緒の写真を撮りましょう。

FUNKYは観光の為に北海道を訪れているわけではないが、有名な観光地は抑えようにしている。

「北海道に何度も行っているのに、○○に行った事が無いの?」等、北海道の会話に入って行けないのは避けたいわけで、一応有名所は抑えています。

パーキングからのワィンディングロードを慎重に下った我々は、斜里方面に峠を下って行く。この道もドライ路面であれば楽しい道なのだが、道は濡れており我々は黙って下って行く。

神の小池の入口付近まで下って行くと路面が乾いて来る。すると対向車線をバイクの集団が走って来るのが見えた。BMWを中心にしたグループで、結構なスピードで向かって来て、そして走り去って行った。

「これ先はウエット路面ですよぉー。」 と教えてやりたかったが、教えるには早過ぎるスピードでした。

緑まで来ると路面は乾きこれから先網走までドライ路面で行けると思った私だったが、それは甘かった。

野上峠を越えて川湯に戻ると路面は濡れており、雨まで降っていた。川湯温泉を出た時は良い天気だったのに、2時間半の間にまた天候が悪化したようである。川湯温泉手前から道道102号に入った我々は、屈斜路湖の外輪山へ上って行く。この道もドライであれば楽しめる道なのだが、今日はただのリエゾン区間となってしまいました。


これから先の藻琴山山頂付近は雲の中で
10m先も見えない状態に・・・・。



私は屈斜路湖を見下す藻琴山展望駐車公園にバイクを止め、休憩を取る事にした。パーキングからは辛うじて屈斜路湖は見えていたが、湖面上空の雲から雨が降っているのが見えていて、湖面が白くなっていた。

あの雲が此方にやって来ない事を願いながら我々は藻琴山展望駐車公園を出て網走に向かったのだが、我々を悩ませたのは雨ではなく霧(雲の中)だった。

昨年我々は小清水から藻琴山に出て網走方面に下ったのだが、峠付近から先が霧で前が見えず苦労させられていた。

そして今年もまた峠付近から霧が出て来て、それは昨年のビデオを見ているように昨年と全く同じ状況だった。昨年と同じという事は、峠を下って行けば霧は晴れる筈?で、それまでの間我々は我慢の走行を強いられる。

そして予定通り?左側に牧草地が見えて来ると霧は晴れ、路面も少し乾いて来る。我々にはこの先に二つの選択肢が有って、私はこの先から左折し美幌に抜ける道を走るのか、それともそのまま直進し東藻琴から藻琴に出て網走に直行するかの選択を迫られた。

美幌への道は昨年も走った楽しめるワインディングロードで、出来ればその道を走りたいと考えていたのだが、路面が濡れていては楽しむ事が出来ないから私は悩んでしまった。結局その道の入口で結論を出す事にしたのだが、道を覗き込むと路面はまだ黒く濡れており私は網走に直行する事を選択する。

藻琴で国道244号に出て網走に向かうと、網走では雨が降った痕跡が無く天気予報通り昼頃には雨は上がっていたようである。網走と山を越えた屈斜路湖とでは大きく天候が違う事はよく有る事で、我々は明日もその天候の違いに悩まされる事になるのである。

明日の事を考え網走駅手前のGS(ここもセルフと給油サービス付きのハイブリットGSでした)で給油をした我々は、今度は今宵の飲み物を買う為網走駅隣のローソンに向かったのだが、前の車に気を取られている内に通り過ぎてしまった。

此処でUターンするのは大事(私は問題無いのですが・・・)になるのでそのまま直進、アニマの里に曲がる交差点の先に在るローソンで物資を調達する事に致しました。


午後5時半、アニマの里に到着。
雨の中お疲れさんでした。

午後5時半過ぎ、我々はアニマの里に無事到着する。今日の走行距離は、雨の為予定を大幅にカットした関係で406kmと少な目だったが、殆どがウエット路面の走行で緊張が続いたせいか結構疲れた1日となってしまった。

K9も宿に到着してホッとしたようで、顔からは安堵の笑みがこぼれておりました。我々は荷物を下ろして玄関に向かったのだが、K9はバッグを下ろした後バッグのベースにレインカバーを掛けていた。

FUNKYでは伝説のシンケイタカレと云われる人物がいるが、K9はその後継者とされる人物で細かな事にも気が付く(気になる)性格で、夜間に雨が降ってバッグのベースや小バッグが濡れる事を嫌ったようである。

雨は今晩降らない筈だから私はカバーを掛けなかったのだが、翌朝になって掛けると掛けないでは大きな違いが有った事が判明するのでありました。細かな気配りは大切ですよ。









夕食、完食しました。








談話室で食休み中。お腹いっぱいです。






秋田から持って来た日本酒を飲みながらで旦那とお話。



● アニマの里

アニマの里の夕食


こちらは後から出てきますので、胃袋を空けておいて下さい。

荷物を持って玄関に行くと旦那がいつもと変わらぬ笑顔で我々を出迎えてくれた。部屋に案内された我々は、早速風呂に入って雨中走行で疲れた体を癒したのでありました。

風呂から上がった我々は、食堂に行きビール(私は発泡)で乾杯して夕食を頂く。我々の横には私より年齢が上と見られる男性が既に食事を始めていたのだが、後から来た我々に対しアニマの里の食事システムを色々とレクチャーしてくれる。

彼は我々がアニマの里に初めて泊まった客と思ったようで、後からホッケが出て来るとか色々説明してくれたのだが、私は十数年前からアニマに泊まっている事を告げ、ご説明は丁重にお断りいたしました。

後から聞いた話では、彼は下に止めてあったビックスクーターのライダーだったらしく、我々が同じライダーと知って話し掛けてくれたようである。

普段私はお茶碗一杯のご飯で食事をしているのだが、目の前に並んでいる料理はお茶碗一杯のご飯では食べ切れない量で、普段食べている量の三倍は有りそうだった。

最初は完食出来る自信は無かったが、

 「出され物は残さず食べる」  のが主義? の私は何とか完食を果たす。

しかし、その結果暫く動けずに談話室でゴロゴロする事になるのである。

スクーターおじさんが談話室に来たのでお話ししたのだが、彼は千葉から来ていて予定を決めずに北海道を周っているのだと言う。今朝は羽幌の吉里吉里を発って北を周って(宗谷岬まで行ったかは確認しなかった)網走まで来たらしい。

私も以前、吉里吉里からアニマの里まで走った事があったが、その時は雨が降っていたので霧立峠から母子里を通って名寄、興部、紋別経由の最短?コースで網走に来ていた。

確か距離は320km、所要時間は7時間半だったと思うが、北を周って来たとすれば500km近い距離を走って来たと思われ、バイクが250ccスクーターでもあり彼は相当頑張って走って来たと思われる。

頑張り過ぎたスクーターおじさんは、途中で高額キップ(場所と何色かは聞きそびれた)を頂戴して来たそうで、何とも気の毒なスクーターおじさんでした。

8時少し前、仕事を終えた旦那が私がお土産に持って来た日本酒いぶりガッコを手にやって来た。昨年は荷物の関係で日本酒を持って来なかったが、やはりアニマの里の夜は秋田の日本酒が一番で、旦那は良く冷えた福禄寿を美味いと言って飲んでおりました。

いぶりガッコは旦那と奥様には好評だったのだが、中学生になった息子さんは苦手であったようだ。いぶりガッコの味が分かるようになるには、もう少し歳を重ねなければならないようである。

スクーターおじさんが帰る予定を早めて(キップを貰ったから?)帰りのフェリー予約を変更しようとフェリー会社に電話を掛けたらしいのだが、インターネットでないと変更出来ないと断られ旦那にインターネットでの変更をお願いしていたようだ。

スクーターおじさんに急かされてパソコンを持って来た旦那は、フェリー会社のサイトに行って変更しようとしたのだが、その仕方が分かリづらく苦戦していた。その手の手続きに詳しい?K9が見かねてその作業に加わり何と変更は出来たのだが、スクーターおじさんは何で電話で変更出来ないのかと怒っておられました。

何だかんだで時間は過ぎてゆき、11時を回った頃我々は部屋に戻って寝る事にする。

明日の予定は網走から北に上がって知駒峠まで行く事にしていたのだが、私は今日走ったコースに満足出来ておらず、予定を変更して明日も今日雨で楽しめなった道を走る事にした。

予報では明日は晴れると云っているから、今日の鬱憤を明日晴らすべく私は眠りに着いたのであります。

4日目
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